A.T使ってガチバトル   作:ken4005

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お茶子のお母さんの名前はオリジナルで、麗日茶葉(サヨウ)さんにしました。よろしくお願いします。

轟炎司がいつ頃から冷さんの見舞い行っていたか、原作では明確ではないですが、この作品では10年間定期的に通っていたことにします。


第30話 休日の続き

 

爆豪邸

 

「それじゃぁ、料理の準備を始めるんだけど、二人とも体育祭で疲れていると思うけど、本当に手伝ってくれるの?」

 

キッチンの主である、爆豪光己は目の前でエプロンを身につけたお茶子と明に最終的な意思確認を行う。

 

「もちろんです。デクくんの祝勝会なんです。ただお祝いの品を渡すよりも、料理で持て成すほうがええんやないか、って二人で相談して決めたんです。」

 

「はい!私もレシピと材料、道具さえあれば、美味しい料理を作れる自信があります。よろしくお願いします。」

 

二人でペコリと頭を下げる。

 

「オッケー。じゃあ、二人は私の手伝いをお願い。引子さんと、茶葉(サヨウ)さんのほうも、家で料理を作って持ってきてくれる手筈になっているから、よろしくね。」

 

「分かりました。何からすれば良いですか?」

 

「それじゃあ、・・・。」

 

そこから3人で協力しながら、複数の料理を準備していく。主婦である光己はもちろん、お茶子と明も親元離れて生活しているだけあり、手際よく料理を作っていく。そんな中、

 

「二人とも凄く良い子ね〜。こんな良い子たちがお嫁さんに来てくれるなんて、引子さんが羨ましいわ〜。」

 

「お嫁!?なんで急にそないな話に!?」

 

「え?だって二人とも出久くんのこと好きでしょ?」

 

「え、えーと。」

 

「はい!大好きです。LikeでなくLoveで大好きです!」

 

「明ちゃん!?あー、もう!はい!私も好きです!」

 

明が速攻で認め、自分も恥ずかしさを感じながらも、己の心を認めるお茶子。二人の反応みて、光己は頷きながら、

 

「うんうん。良いわねぇ若いって。私も勝さんに出会ったとき、猛アプローチをかけたっけ。」

 

自身の若い頃を思い出すのであった。

 

「つ、ついでに、猛アプローチって例えば、何をされたんです?」

 

若干躊躇いながらも、今後の参考のために尋ねるお茶子。

 

「ん〜。まあ私たちは出会った段階で互いに大人だったから、色々とね。私がやった戦法は二人にはまだ早いかしらね〜。(流石に、妊娠で雄英中退は不味いわよねぇ〜。)」

 

一体何をした爆豪光己。

 

ーーーーー

 

出久の祝勝会は滞りなく行われ、麗日パパや発目博士、出久の出張中の父からも電話で祝いの言葉が送られてくるのであった。

 

ーーーーー

 

休日2日目、出久たちも流石に今日はゆっくり過ごし、明日からの学校に備えようと体を休めていた。

 

2日目の舞台は、

 

轟邸

 

「今日お母さんに会ってきた。」

 

「・・・そうか。」

 

焦凍の言葉から始めまった地獄の轟くん家会議には、父、エンデヴァーこと炎司、長女、冬美、次男、夏雄、三男、焦凍が集まっていた。

 

「俺が今日参加しているのは、呼びかけた焦凍と姉ちゃんの顔を立てたからだからな。」

 

「ちょっと、夏。」

 

「いや冬美、夏雄の言う通りた。本来なら顔など合わせたくすらない相手との話し合いに参加してくれてるんだ。ありがとうな、夏雄。」

 

「・・・なんかあったのかよ。今日はヤケに態度が違うじゃん。」

 

これまで殆ど関わることなく生活し、大学に入ってからは滅多に家に帰ってきていなかったためか、今の父親の様子に違和感しかなかった。この違和感は自分だけか、と姉や弟を見ると、

 

「「・・・。」」

 

二人も変なものを見る目で、父親を見ていた。

 

「・・・俺のこれまでの行いを鑑みれば、仕方がないことだな。すまんが、話を進めても良いか?」

 

「あ、うん。ごめん、大丈夫。」

 

「お、おう。」

 

「そうだな。」

 

「それでは、まず焦凍。皆に呼びかけたのはお前だ。お前の言いたいことから話していけ。」

 

「ああ。といっても、俺は皆んなから話が聞きたかったんだ。お母さんが入院したあの頃、俺はガキだった時、ウチがどんな状況だったのか。」

 

「んなもん、コイツがお母さんを追い込んでいった。それだけじゃねぇか。それで、お母さんがおかしくなっちまって、その火傷の原因の事件に繋がるんじゃないか。」

 

焦凍の話に夏雄がいち早く返答する。炎司は反論せず、黙って子供たちの話を聞く。

 

「最初は俺もそうだと思ってた。親父がお母さんを追い詰めた。その事実に変わりないと思う。ただ、他に何か、俺は、俺が知らないことがあるんじゃないか、そう思った、そう思わされたんだ。」

 

「・・・母さんが入院する前、多分母さんは、父さんよりも燈矢兄と、よく揉めてたと思う。」

 

「ん?あ、そうか。燈矢兄が個性を隠れて使ってるのが、バレて大揉めするのはいつものことだったけど、大抵はおと、・・・エンデヴァーが相手だった。けど、焦凍が生まれてからは、お母さんが押し付けられてたっけ。」

 

少し気まずそうに、冬美が当時のことを思い出し、それに続いて夏雄も記憶を掘り返していく。

 

「今、夏雄が言った通り、最初は俺が燈矢と話していた。だが、俺では、燈矢に火を焚べてしまった俺では、逆効果になると、いや、言い訳だな。俺は逃げて、燈矢を冷に、母さんに押し付けたんだ。」

 

「親父、なんで燈矢兄とお母さんが揉めるんだよ。」

 

「焦凍はまだ生まれてなかったけど、父さん、最初は燈矢兄を次期ナンバーワンヒーローとして育てようとしてたんだよ。」

 

「で、使いモンにならないことが分かって捨てたんだ。」

 

「違っ、わないな。俺がしたことは。そうだな、俺は、燈矢を突き放したんだ。俺以上の火力を持って生まれ、炎への耐性がない身体で生まれてしまった燈矢に、俺も、母さんも新しい道を示すことができなかった。」

 

ダン!

 

「だからって!お母さん一人に押し付けるのは違っただろ!」

 

「夏、落ち着いて。」

 

夏雄が机を叩き、声を荒げ、冬美が宥めようとする。

 

「冬美、構わん。夏雄の言う通りだ。俺が燈矢のことを押し付け、燈矢は燈矢で、普通の生活を送るよう声をかけ続けた母さんを、個性婚に加担しただろ、と責め立てた。焦凍、お前が火傷した事故の直前に、そんなことがあったらしい。」

 

炎司も、かつての自分の行いが何を引き起こしてしまったのかを改めて振り返る。

 

「ちょっと待って。なんで父さんがその話を知ってる?私は母さんから聞いたことあるけど、夏だって知らないのに。」

 

「?病院で聞いたに決まっているだろう。」

 

「病院行ったの!?いつ!?」

 

「最近だと二週間前だったか。基本月1は行けるようにはしているが、あまり行き過ぎても、母さんに良くないからな。主治医には様子どんな会話があったか、聞いて良い内容だけ聞いている。最近は母さん、調子が良い日が多いとのことだったのでな、焦凍が会いに行く良いタイミングだと思ったから反対はしなかった。」

 

「母さんは、知ってるの?」

 

「いや、おそらく知らない、と思う。直接会った訳でもからな。医者にも、母さんの状態を見て、必要なら伝え、症状次第では伝えないよう頼んである。」

 

※病室に届けられる花で普通に気付いてます。

 

「なんで。」

 

「夏兄?」

 

夏雄は怒り、悲しみ、困惑、様々な感情が混じり合った、そんな複雑な顔をしながら、

 

「なんで、そんな、母さんのとこに通うなんて。それが出来るなら、あんな、母さんが追い詰められる状況になんてならなかったんじゃ!」

 

「夏。」

 

「夏兄。」

 

「夏雄の言う通りだろう。だが、当時も今も、俺はヒーローとしての生き方しか知らず、燃やすことしか、できない人間だ。だから、償いだけをさせて欲しいんだ。」

 

「償いって、どうするの?」

 

「お前たち3人と、母さんが住める家を探そうと思う。医者からは、このまま順調に進めば年内には退院が可能かもしれない、と言われている。冬美の仕事や夏雄の大学、それに焦凍の通学もあるからな。駅近くで、良い所が無いか探そうと思う。」

 

「3人って、父さんは?それに、焦凍のトレーニングは良いの?」

 

「ああ。雄英なら指導の心配いらない。折を見て、赫灼は教えようと思うが、先ずは個性伸ばしだ。それに、俺は必要ない。」

 

「・・・話が逸れちまったが、もともと親父が燈矢兄に個性の訓練を付けていて、燈矢兄の体を心配してそれを止めた。ナンバーワンになる素質がある息子が必要だったから俺が生まれた。でも燈矢兄は個性の訓練を止めなかった。親父はそんな燈矢兄をお母さんに押し付け、お母さんは燈矢兄を説得できなかった。そしてお母さんは気を病んで、俺に親父や、もしかしたら燈矢兄の影を見るようになった。」

 

「そして、例の事故、燈矢の死があり、母さんは長期入院することになった。それが、おそらくお前が聞きたかったことだ、焦凍よ。」

 

「・・・冬姉、夏兄、ありがとう、俺のワガママに付き合ってくれて。」

 

「いいよ。まあ、必要な会話だったとは思うし。」

 

「うん。父さんが母さんを全く気にかけてない訳じゃないことも知れたし。でも家の件は改めて相談だよ。父さん、今度私も母さんに聞いておくから、勝手に話進めないでよ。」

 

「ああ、分かった。」

 

「・・・俺はまだ、あんたのこと許せないし、今のとこは許す気もないよ。」

 

「ああ、それで、」

 

「ただ、またこう言う話し合いがある時は、その時も、ちゃんと参加する。」

 

「分かった。」

 

「親父、あんたがナンバーワンを目指した理由は聞いたけど、なんでアンタはヒーローをやってるんだ?」

 

「・・・それはまた後日で頼む。流石にそろそろ事務所に戻らなければ。」

 

「あ、そうか。分かった。」

 

そこで、第1回地獄の轟くん家会議は終了するのであった。

 

「(俺がヒーローをやる理由か。)」

 

休日も終わり、また新たなヒーローアカデミアの日常が始まる。





完結日中に最新話を入れたかった。

けど、書いてて思った。なんだこの話?
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