何十話を毎日連載している人たちはきっと思考加速か何かの個性もちの方々ですね。
この作品はアーマードオールマイトが許されるのなら、無個性の出久がアイテム使った強キャラ化してもいけんじゃね?から始まっています。A.Tの細かい設定は基本深く考えていません。こうはならんだろ、に関してはぶっちゃけヒロアカ時空が全般そうだから行ける、と思っています。
原作後半の名シーンを雄英入学前に持ってくるという暴挙を起こしています。賛否色々あると思いますが、よろしくお願いします。
雄英入試から月日たち、そろそろ合格通知が届く頃だ。
「だーかーらー、人ん家の郵便ポストから郵便物盗むのは犯罪ですって。諦めましょうよ!出久くんたちにはヒーローになった後にでも、イベントとかに特別出演でもしてもらえば良いじゃないですか!」
「だめよ!だめなのよ!たった一度の公演で、世界中の心を鷲掴み、1年近くたった今でも再生数が伸び続ける動画。私は!ヒーローを滅ぼしてでも彼らを、A.Tダンサーの道に引きづり込んでみせる!」
「だれかもうヒーロー呼んでこい!」
カオスである。
ーーーーー
雄英は近年では珍しく、ネットではなく、郵送のみで結果を通知するシステムである。
今日はその合否通知が来る日であり、僕は、郵便ポストの前で通知が来るのを待っていた。
「きた!」
郵便配達員から直接封筒を受け取り、家に戻る。
「お母さん、来たよ、通知!」
「え、本当?どうする、一緒にみる?」
「いや、不安だし、一人で見るよ。」
僕の返答にお母さんは不思議そうな顔でこちらをみてきた。
「あらそう?正直、出久や勝己くん、それにお茶子ちゃんが落ちちゃうんだったら、誰も受かんないじゃないかしら。あ、もしかしてやり過ぎちゃったとかある?勝己くんのお母さんも私も、そこだけは心配してたの。」
「え?あ、うん。と、とりあえず部屋で見てくるから結果報告は少し待ってて。」
「はい、待ってるわね。」
ーーーーー
オールマイトグッズとA.Tのパーツ、そして整備道具がメインの自分の部屋に入り、封筒を開ける。
「投影機?」
『私が、投影された!!』
「わっ!」
誤って再生ボタンを押してしまったのか、投影が始まってしまった。そんなことよりも、
「(なんで雄英の試験結果発表にオールマイトが出てくるんだろ。とりあえず。)」
パシャパシャ。自分の部屋に投影とはいえ、オールマイトが存在している状態をデータに残しておく。
『なんで私が、出てくるかって?なんと私ことオールマイトは今年の4月から雄英で教鞭を取ることになったのさ。』
「オールマイトが雄英で教鞭。凄い!」
『ヘドロ事件で出会った君たちとはすぐ再会できるんじゃないか、と思っていたさ。なにせあれだけの実りょ・・・え、巻で?後がつかえてる、そうなの?あっ、私のスケジュール的な問題か、すまない気にしてくれて。』
「ナンバーワンは忙しいんだろうな。」
『んん、それでは、緑谷少年。君の入試結果を発表していこう。先ず筆記試験だが、文句なし、しっかりと合格ラインを超えている。なんなら高い!良い結果だ。』
「よし!」
原作だと(メタ発言)筋トレが優先になってて、余裕がなかったけど、今回は心にゆとりもあったし、カッちゃんと教えあったり、分からない所は発目さんに教えてもらったり出来て、良い点数が取れた。しかし本番は次だ。
『そして、気になっているだろう実技試験の結果を発表しよう。ヴィラン撃破ポイントは104点!いやー、100点を超える点数は実技では滅多に出ないんだが、今回は複数人が合計点で100点を超えている。なかなかに豊作だよ今年は。』
実技で高得点が取れたこは素直に嬉しいが、それよりも気にすべきことがある。
「・・・104点。」
『緑谷少年は撃破ポイント100点を狙っていたのかな?、君が倒した0ポイントヴィランの足元に2体ほど、1点と3点のロボが残っていてね、追加ポイントが入ったのさ!』
追加されたということは、僕とカッちゃんが想定していた、撃破ポイントの上限は設定されていなかった、もしくは100点が上限ではなかった可能性がある。
『さぁ続いて発表していこう。君らの場合、気づいていた可能性が高いが、我々雄英側が見ていたのは撃破ポイントだけにあらず。ヒーローとは、命としてきれい事を実践するお仕事だ!だからこそ、評価すべきは撃破だけでなく、救助活動もだ!』
救助活動も評価に入った。カッちゃんからの話がなければ、救助よりも連携に力を入れてしまっていたかもしれない。カッちゃんに感謝しないと。
『救助ポイントは教員12人よる審査制。君はほぼ全員から満点もしくはそれに近い点数を獲得した!救助活動ポイント118点!救助活動ポイントは文句なしの1位だ!』
「・・・救助活動ポイントは、ってことは。」
『最後に総合成績を発表するぜ!ヴィラン撃破ポイント104点で2位。審査制救助活動ポイント118点で1位。総合得点222点。総合順位は2位の好成績!ここ十数年、今の雄英入試のシステムができてからの最高得点を君たち3人は塗り替えてるぞ。文句なしの合格だ、来なよ緑谷少年、ここ雄英が君のヒーローアカデミアだ。』
「・・・今何時だっけ。」
時間を確認する。あの幼馴染と結果の確認をするために17時から待ち合わせをしている。そして今の時間が14時半、まだ2時間以上ある。自分の部屋を出て、先ずお母さんに結果を報告しなければ。心配をかけてきたお母さんを安心させるまで、我慢しなければ。
「お母さん、結果分かった、合格してた!」
「わぁ!よかったねぇ、出久。おめでとう!今日は夕食豪華にしなきゃ。」
「うん、ありがとう。あ、お母さん、僕ちょっと出てくる。」
「あら、そう?勝己くんとの約束の時間にはまだ少しあるけど。」
「ちょっとね、行ってきます。」
そう告げて、僕は家を出た。
ーーーーー
家を出た出久に対して、引子は思う、
「・・・あんなに悔しそうな顔した出久、久しぶりに、もしかしたら初めて見たかしら。」
涙も流していない、なんなら合格を伝えてくれた時は笑顔であった。それでも滲み出る、悔しさは感じ取れてしまった。
「お茶子ちゃんが、出久のことを『頑張れって感じのデクくん』って呼んじゃう理由、なんとなく分かったわ。・・・頑張れ出久、ここからでしょ。」
夕食を作る準備を始めようかしら、と考えながら、母は息子にエールを送る。
ーーーーー
A.Tを履いて、走り、海岸までやってきた。大量にゴミが漂着して一般の人は寄りつかない海岸だが、障害物が多く、一部のA.Tライダーから密かな人気が出ている場所である。
ここまでほぼ無心で走ってきた出久は漂着物の上に立つ。春陽気も近づきてきてはいるが、まだまだ日が落ちるのは早く、太陽がだんだんと夕日に変わりはじめていた。
「・・・ちくしょう。」
出久の口から、言葉が、本音が漏れる。
「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょーーーーー!!」
これまで、本気で勝ちにいったことが、自分に何度あっただろうか。去年の、あのアメリカでの戦いの日々では何度か、負けたら命の危機があった戦いで、本気で戦い、そして負けを経験したこともある。しかし、今回の負けは、それらのものとは毛色が違った。
入念に準備し、努力し、必勝を掲げて競い合い、勝利を、1位を取りにいった。そして負けた。
1万人以上(36人の合格者に対しての300倍)の受験生の中での2位、
「だからどうした。」
多くの受験生が不合格になっている、
「それがなんだ。」
お前は無個性だ、
「だからなんだってんだよ!!」
自分自身の中から湧いでてくる言葉が全て言い訳にしか聞こえない。
「負けた、僕は、負けたんだ。・・・くっそーーーーー!!」
「次は、絶対、絶対に勝ってみせる!こんちくしょーーーーー!」
緑谷出久は、本気で競い合った結果の、敗北の苦味を知った。
ーーーーー
待ち合わせ場所のカフェ
時刻は17時、時間ちょうどにカッちゃんがお店に入ってきた。
「お前、なんつー顔を・・・いやいい。」
勝己が出久の顔をみて、何かを言おうとしたが、止め、席に座る。
「ご注文は?」
「ブラックコーヒー、ホットで。」
「はいー。」
「「・・・。」」
「ブラックコーヒーホット、お待たせしました。」
「あざっす。」
「ごゆっくりー。」
「「・・・。」」
「俺が、一位だ。」
勝己が自身の入試結果を口にする。
「うん、だと思った。おめでとう、カッちゃん」
「「・・・。」」
お互い何を話すべきかで悩んでいると勝己から話を始める。
「出久、今お前が感じている感情、それが悔しいって感情だ。敗北感だ。」
「うん、そうだね。正直、自分でもびっくりするくらい悔しがってるよ。可笑しいよね、去年の夏まではただ、A.Tが少し上手いだけの、ただの無個性だったのに。一丁前に悔しがってさ。」
出久が自身の卑下を始める。
「僕なんかが、」
「俺は。」
「・・・なに?」
勝己が割ってはいる。
「そういえば、俺はお前にちゃんと謝ってなかったなって、思ってよ。」
「謝る?」
急に話が変わり、出久は訝しみながら勝己を見る。
「ガキのころ、個性が発現して、みんなが俺を褒め称えて、俺はすげー奴なんだって子供ながら思った。」
「(そうカッちゃんは凄い奴なんだ。そんなカッちゃんに負けたからって、なんだ。)」
「んで、お前は逆に無個性で、すごくない奴だって、思ってた。」
「うん、そうだね。事実だと思う。(僕が今、凄い力を発揮できているのはA.Tとあのキーのおかげだ。)」
「でも俺は、いつもお前に、出久に敗北感を感じてた。」
「(え?)」
勝己は、溜まっていたもの吐き出すように話していく。
「自分の個性を自覚してから、いや、その前から俺は、俺たちはヒーローに憧れてた。そして、同じ人に憧れた。」
お互い、あの平和の象徴を思い浮かべた。
「何度俺の方がスゲーって言い聞かせたか分らねぇ。俺の方が努力してるはずだ。」
勝己は他者に否定されるような努力はしてこなかった。
「俺の方がスゲー個性を持っているはずだ。」
爆破の個性も優秀だ。
「俺の方がスゲーはずなんだ。」
勝己は自他共に認める才能の塊である。しかし、
「なのに、ふとした時、お前の方がヒーローになるべきなんじゃねーかって、強く思っちまうときがこれまで何度もあったんだ。」
お互い、過去の自分と幼馴染を思い浮かべ、そしてどちらが憧れにより重なるかを考えた。
「本当に困っている相手のもとに、考える前に、体動かして、走っていっちまう。そんなお前の方が、俺なんかよりもヒーローに向いている、俺はたまたま強い個性を持って生まれたクソモブで、お前こそが真のヒーローなんじゃないかってな。」
「カッちゃん。(そんなふうに、思っていたのか。)」
「だから遠ざけようと、俺の視界から消えてくれって、思いながら、イジメてた。お前がA.T始めたって聞いて驚いたし、たまたま見かけたお前が個性顔負けのトリック使ってビルの壁を飛んでた時は本気で驚いたよ。」
「(お茶子さんや明さんに出会った時。)」
「んでアメリカだ。捕まって、けど別に洗脳されたわけじゃねぇ。自分の意思で、お前をぶっ飛ばす、最悪死んだってかまわねぇって気持ちで戦ったよ。んで負けた。」
勝己は冷め始めたコーヒーを一口飲み、話を続ける。
「それから1ヶ月近く一緒に旅してよー。お前が強くなって、俺も強くなって、お互いが強くなったんなら、まぁ、交流しても良いかって、自己完結してよ。さっき店入ってきたとき、座ってるお前の顔見たら、『ああ、俺はきっと心ん中でずっとこんな顔をしてたんだな』、って思ってよ。」
「そんな、カッちゃんは凄い奴だよ。そんな卑下することなんか。」
「だから、これは俺のケジメだ。」
勝己が出久に向けて、頭を下げる。
「いままで、イジメてごめん。謝って許されることじゃねーことも散々してきたが、さっきまでの言葉は本心だ。本当にごめん。」
そんな勝己に対して、緑谷も本音を吐露する。
「今回、カッちゃんに負けて、初めて、敗北感ってものを強く感じた。ちくしょう、って言葉が止まらなくて。何度も何度も叫んだ。叫ばなかったら、何か別のものが心の奥に溜まっちゃいそうで、気持ちが悪かった。」
「ああ。」
「カッちゃん、謝罪を受け入れるよ。そして今度は僕からのお願いだ。雄英で、また本気の真剣勝負をしよう。そしてその時は、僕が必ず勝つ。」
「・・・へっ、急に強気になりやがって。良いぜ、雄英高校入試1位の俺様が、返り討ちにしてやるよ。」
出久と勝己、二人の英雄が改めて互いを認め合い、雄英で高めあうことをここに誓った。
ーーーーー
のちに、ヒーロー、デク&ダイナマイトの聖地認定されるカフェ
「ところで、もう18時過ぎたが、二人とも夕食大丈夫かい?それとも注文するかい?」
「「お会計お願いします。」」
「はいよ。」
中学3年生、高校入試の結果が出たその日の夜。自宅で夕食を食べない選択肢などない二人であった。
ーーーーー
翌日、オンライン通話で出久、勝己、お茶子、発目の四人が繋がり、実技試験の分析を行った。
「え、二人は結果発表、オールマイトからだったん?」
自分は校長(ネズミだった)先生からの発表だったこともありお茶子は驚いていた。
「僕とカッちゃんはそうだったから、てっきりみんなオールマイトから結果を発表されてると思ってた。」
「ついでに、私のサポート科の推薦入試の結果発表もネズミさん(根津校長)でした。」
「人それぞれなんだな、知らんけど。」
「そういえばカッちゃん、昨日それどころじゃなくなって聞きそびれたけど、入試の具体的な結果はどうだった?僕は撃破ポイントが104点の救助ポイントが118点の222点だったよ。」
「「「(((一位狙いに行ってるわりに、縁起悪すぎる数字やね)ですね)だな)」」」
「なんか言った?」
「「「なんも。」」」
「俺の場合、撃破が120点、救助が105点の225点だ。救助の方は、作戦立てるの時間をかけ過ぎ、もっと迅速に行動することもできただろう、ってことらしい。」
「・・・カッちゃん、やっぱし撃破の上限設定、100点よりも上にしてたんだ。」
「ああ、最初は100点が妥当だと考えていたが、最後のプルスウルトラの精神の話を聞いて、100点を満点に設定するのは雄英らしくねぇって思ってな。110点か120点かは賭けだったが。」
「そうか、プルスウルトラの精神、限界を超える、テストの限界を100点だと判断して、流石カッちゃん。」
「じゃあ、3人同時でええかな?」
「うん、大丈夫。」
「はい、分かりました。」
「あぁ?」
「せーの、「「一位おめでとうー!」」」
「うるせーよ!オンライン通話で、でけー声だすな!・・・あんがとよ。」
なんやかんやで仲が良い4人である。
「お茶子さんの結果はどうだったの?」
出久がお茶子に結果の話題をふる。昨日夜遅くにメッセージで結果の確認を行い、合格しているのは知っているが、
「えーと、撃破ポイントが58点で、救助ポイントが112点の170点やね。二人とだいぶ差がついてもうた。」
アハハ、と笑うがしっかりと入試3位の好成績である。
「個人的には3位の結果よりも救助のアドバイスをもらえたんがうれしかったかな。一人一人を丁寧に救助するのは良いことやけど、時間をかけ過ぎちゃあかんってこととか、かけるのであれば、重症者に、必要なら応急処置も今後学んでいきなさい、って。」
「(あれ、僕たちよりも凄い丁寧なフォローアップされてる?)」
「(オールマイトが忙し過ぎて、そういう部分カットされてんじゃねぇだろうな。)」
オールマイトが出てきてテンションあがり、せっかく口頭での結果発表であったのにも関わらず、たいして講評されなかった二人は少し残念がる。
「いやー、私が整備を担当しているA.Tライダー3人が天下の雄英高校の入試で1位から3位を独占とは、私も鼻が高いですね。今、過去の試験結果をハッキングしてみましたがここ数年の入試結果、1位の人の平均が70点前後って、低っく!」
明のハッキング発言を華麗にスルーしつつ、その情報に関しての意見を交換する3人。
「そういえば、オールマイトも100点超える人も珍しいって。あれ撃破と救助、両方足しての話だったんだ。」
「試験内容もその年その年で違げーだろうから一概にはいえねーが、確かに低けーな。」
「やっぱ、みんな本番になると緊張してまうんかな?」
「(まあ、純粋に救助活動を行なっていたお茶子ちゃんは別として、雄英高校の求めるヒーロー像、これまで公開されている範囲での試験内容、世間のヒーローへの評価なんかから、撃破点だけでなく、評価点も存在し、それらに上限が設定されていることまで看破して、試験に臨んで、実際に上限ぴったしの成績を取ってくる受験生なんて、このお二人ぐらいしかいないですもんね。)」
明は改めて、友人二人の異常性を確認し、
「(まあ、雄英を卒業するころには、みんなもれなく150〜200点ぐらいは取れるようになって卒業していくらしいですから、流石雄英といったところですかね。)」
雄英の凄さも再確認し、話ながらもパソコンに入力する手を止めない明。入学するまでに3人分のヒーローコスチュームやアイテムの設計図(実際にイジるのは入学してから)を完成させようと、高速でパソコンを叩く。実際の戦闘はできないが、あの日、自分の手を握り、自分のために前に立ってくれた友人たちのために、自分にできるベストを尽くす。それが明にとっての戦いであり、誇りだった。
「(その作業の傍に趣味の発明品、作って作って、作りまくりますがね!生まれるのを待ってて、私のベイビーズ!)」
やはり発目明は発目明である。
「そういば発目、4位のやつは何点だったんだ?」
「あ、こらカッちゃん、せっかくスルーしたのに。」
「せやで、爆豪くん、私ら以外の結果を知ってもうたらハッキングした共犯者になってまうやんか。」
「4位の方ですか?点数しか分かりませんが、よろしいですか?」
「おう、頼むわ。」
「もー。」
「でも本音言えば少し気になるよね。」
「4位の方の点数は122点。撃破ポイントが60点、救助ポイントが62点、例年だったら1位を取っていてもおかしくない数字ですね。」
「122点、まあそんなもんか」
「救助ポイントがしっかり入ってる。戦い一辺倒の人ではないんだね、きっと。」
「雄英で会えるんがたのしみやね。」
そんなこんなで、雄英への高校入試というプレッシャーから解放された受験生たちは、いつもよりも楽しげに会話を楽しんでいた。
ーーーーー
「そういえば勝己さん、結局あの人を舎弟にしたんですか?」
「んな!てめぇ何で知ってやがるってハッキングして録画してたな。してねーよ。ただ、あの後、雄英か別の高校で悩んでるって話だったからよ、半年近く遅れちまうかもしんねーが、雄英は体育祭とかで活躍すれば途中ヒーロー科に転科出来るってのも話した。最高の環境で学べる可能性を捨てんのはもたいねー、とは言ったが、最後は親と相談して決めろって伝えておいたわ。」
「「(すっごいまともなアドバイスしてる)しとる)」
ーーーーー
別日
「明さん、掃除こんな感じで良いかな?」
「はい大丈夫です。ありがとうございます、出久さん。」
「明ちゃんごめんな、普段バンバン炎やら爆発やら見とるもんで、お線香に火つけるライター忘れてもうて。」
「だからって俺に買いにいかせようすんじゃねーよ。タバコ疑われんだろーが。自覚あんだよ、俺とライターはセットにしちゃいけねーんだよ。」
出久、明、お茶子、勝己の四人組は明の親の墓参りに来ていた。
「ごめんなさい、みなさん。合格の報告はみんなで行きたい、なんてわがまま言ってしまって。」
「ええよ、謝ったりせんでも。」
お茶子の言葉に出久と勝己も同意の反応を示す。
「おい、線香立てるぞ。麗日、火。」
「「「(((あ、今の完全にヤンキーだ)))」」」
「心の声でも聞こえんぞ!俺様でも傷つくときは傷つくからな、オイ!」
全員で横並びになり、両手を合わせる。
「(お母さん、お父さん、無事にみんなで雄英に合格できました。これからどんどん作って作って、みなさんの役に立って見せます。A.Tの整備・開発技術もしっかり向上させて、みんなの翼は私がケアしきってみせます。そのために、皆さん協力を、最初は出久さんに・・・お腹が空いてきました)」
だんだんと横道にそれ、空腹まで感じ始めた明、そんな明にお茶子が声をかける。
「明ちゃん、明ちゃんのお母さんたちになんて報告したの?」
「報告ですか、色々報告しましたが、最後は出久さんとベイビーを作る話です。」
いつもなら苦笑いで流す話だが、今日はそうはいかない、明が腹部を押さえながら、もう一度言おう、腹部を押さえながら、ベイビーの話をしているのである。
「おい、クソナード!テメェとうとうやりやがったか!」
「デッ、デクくん、そんな、ほんまに。」
「無実だよ!完全無欠に無実だよ!お願い、明さん、訂正して。今回は二人とも目がガチだ!」
キョトンとした表情をした明は状況が理解できないまま、友人たちと今日も共にいられることを喜び、笑うのであった。
「笑ってないで。訂正して、ほんとお願いします!」
ちゃんちゃん
書いてるうちにだんだんとダブルヒロイン(ヒロインズ)というより。ヒロイン発目と逆ハーレム(メインヒーロの出久、頼れる友人枠の勝己、百合枠または友情枠のお茶子)みたいになってきてる。
今回の出久の敗北感ははじめの一歩ので一歩が伊達さんに負けたシーン。金色のガッシュで主人公ペアがバリー・グスタフに負けたシーンを参考にしてみました。主人公が敗北して悔しがるシーン、そこから強くなっていく展開、大好きです。
あと個人的には皆んな集合、さあ決戦とかの展開も大好物です。
USJ編、早くかきたい。そしてお茶子を強くしすぎて演習編を書ける気がしない。