フィジギフゴリラのデビルハンター   作:リーグロード

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改めて認識する脅威

 アキとサムライソード、姫野と沢渡の一対一の戦いが始まる。

 アキはデンジとポチタを救うため、姫野はアキを助けるため、サムライソードと沢渡はデンジとポチタの回収を邪魔するデビルハンターを排除するため、それぞれの目的を胸に戦いに挑む。

 

「この、っ糞がぁぁぁ!!」

 

 サムライソードが左手首を外して、再び刀の悪魔へと変身するが、先程までの悪魔らしい姿ではなく、中途半端に刀が生えている悪魔の出来損ないのような姿だった。

 

「ちっ、血が足りねえか!?」

「どうやら、お前もただ不死身って訳じゃなさそうだな。安心したよ、これでお前を心置きなく殺せる」

「やれるものならやってみろぉ、公安の犬風情がああぁぁぁ!!!!」

 

 不完全なサムライソードの変身に、アキの鋭い眼差しには強烈な殺意が宿る。 それが逆鱗に触れたのか、それとも自分の不利を隠すための虚勢なのか、サムライソードは大声を上げ、アキに向かって刀の切っ先を突きつける。

 

 開戦の合図は、崩れかけたビルの外壁の一部が地面に崩れ落ちる音だった。

 

「死にやがれぇぇぇ!!!」

 

 完全な悪魔と化していないためか、先ほどデンジと戦っていた時に比べてスピードは遅い。だが、中途半端な変身によって腕の刀の刃渡りが短くなったことで、完全に変身した時よりも攻撃の際の小回りが利いている。

 

「ええい、ちょこまかとっ!!」

「なら、あててみろよ」

 

 だが、所詮は小回りが利いただけで、公安のデビルハンターとして長年民間では対処できないレベルの強さを持つ悪魔と渡り合ってきたアキの相手にはならなかった。

 怒りと殺意のなか、冷静さだけは失っておらず、無理に攻め込むことなく、相手の強さと間合いを計り、その一瞬を見逃さずに必殺となる仕込みを叩き込む。

 

「打て!!」

 

 アキがそう叫ぶと同時に、釘が悪魔の指のようなものに弾かれ、サムライソードの体に突き刺さった。

 体を貫く激痛に悲鳴を上げるサムライソードに、誰かが「3」とカウントダウンを始める。それが何を意味するのかは分からないが、悪魔の力を由来とするものが危険でないはずもなく、危機感を覚えるものの、アキの素早い動きに対応できるはずもなく、さらに2度目の釘が打ち込まれる。

 

「くっそがぁあぁぁ!!!」

 

 カウントダウンに怯えたサムライソードは、アキを寄せ付けまいと無闇に腕を振り回しながら暴れ回っている。

 だが、それは決して無駄な行動ではない。実際、アキはサムライソードの激しい動きを遠巻きに眺めるだけで、反撃に出ることができずにいた。

 

「だったら、隙をつくればいいだけのことだ」

 

 手に持った釘を今も暴れ回るサムライソードの方に向ける。それに反応したサムライソードが一瞬だけ動きを止めてこちらに注目しているのを確認すると、その持っている釘を空へと投げ捨てた。

 

「はぁ?」

 

 サムライソードがアキの行動の意図が分からずに疑問の声を上げて空に投げ捨てられた釘に目を奪われる。

 その隙を逃さずに、サムライソードの懐に飛び込むアキ。そして、そのままサムライソードの片膝を持ち上げて、股関に膝蹴りをお見舞いする。

 

「────っっ!!?」

「俺が悪魔の力を使うだけの雑魚だと思ったか!?」

「っ、この卑怯者がぁぁぁ。玉狙うなんざ、男のすることじゃねえぇ……」

「…………」

 

 蹴られた股を押さえながら倒れるサムライソードの股間に、アキは無言で容赦なくつま先から蹴りを繰り出す。

 銃の襲撃に加え、悪魔となったサムライソードに手加減する理由などアキにはなく、サムライソードの玉が潰れるまで全力で金的を浴びせた。

 グチュリと玉を潰された激痛にのたうち回るサムライソードをよそに、空中へ投げた釘を回収したアキがすぐ傍に立っていた。

 

「これはデンジの奴が前に言ってたことだが。男のタイマンで分かり合いたいなら顔面を狙え、逆にぶちのめしたいなら金玉を狙えってな……」

「──っ、ロクでもねえこと学びやがって!?」

「ああ、まったくだな。カース、打て」

 

 情けない姿で地面に這いつくばっているサムライソードに容赦なく最後の釘を打ち込み、カウントを完了させる。

 すると、サムライソードの後ろに滲み出るように呪いの悪魔がその姿を現した。

 

「やれ、カース!トドメをさせ!!」

「0」

 

 最後のカウントを数え終えた呪いの悪魔は、サムライソードを宙に持ち上げると、髑髏の口で首元の頸動脈を食い千切った。そうして、物言わぬ死体となったサムライソードが地面に投げ捨てられる。

 それを一瞥(いちべつ)して確認し終えると、すぐにバディである姫野の安否を確かめる。

 

「姫野先っ……輩……!?」

 

 振り向いた先にはヘビの悪魔に下半身を喰われて口から血を垂らした姫野の姿がそこにはあった。

 

「ごめん……ね……、アキくん」

 

 今までサムライソードとの戦いの中で、アキが姫野に意識を向けることはなかった。それは彼女を信用し、信頼していたからだ。長年、公安でバディとして一緒に仕事をしてきた姫野の実力を知っていたからこそだ。どんなにヤバそうな相手でも、何とか生き延びてくれるだろうという楽観的な理想を押し付けていたとも言える。

 そして、それが今こうして目の前にあるこの惨状に繋がってしまうというわけだ。

 

「なんだ、あいつまた負けたのか」

 

 沢渡という女の反応は薄い。それは仲間意識が薄いせいなのか、それともサムライソードは死んでも復活できるからなのか、いずれにせよ今のアキにはその態度が無性に腹立たしかった。脳裏に浮かぶのは、2度目のカースの力の使用。つい先ほど使ったばかりだが、あの姫野をあっさりと倒した相手に対してためらう理由はない。残りの寿命が気になるものの、目の前の女を必ず殺すという殺意がその不安をかき消していく。

 

「さっき、ちょっとだけ見てたけど、その釘が悪魔の力を使用する為のトリガーなんでしょ?だったら、怖いのは君じゃなくてその釘だけ」

 

 見抜かれた。その思いと共に、この女はサムライソードよりも戦士として確実に強いと確信する。

 

「ヘビ、その女はもう食べていいぞ」

「っ、待て!」

 

 瞬間、アキは駆け出していた。様子を見るとか牽制するとか、そんな考えは頭になく、ただ助けなければという思いだけがアキを突き動かしていた。

 

「残念、そこからじゃどう足掻いても間に合わないよ。ヘビ」

「姫野先輩!!」

 

 次の瞬間、ヘビの悪魔は姫野の下半身をバリバリと噛み砕いた。そして、残った姫野の上半身がヘビの口から地面へと転がり落ちた。

 

「かっ、────」

 

 地面に落ちた姫野の上半身は、最後に何かを言おうとしていたが、その声はアキには届かず、そのまま動かなくなった。

 その様子を目の当たりにしたアキは、怒りで我を失いそうになりながらも、必死に冷静さを保とうと歯を食いしばり、ヘビの悪魔に立ち向かった。

 

「てめぇっ──!!」

 

 本当は泣き叫びたかった。デンジもポチタも無惨な目に合わされ、さらにバディである姫野まで失ってしまった。今のアキの心中は完全にぐちゃぐちゃだ。

 それでも戦う道を選んだのは、アキの怒りと復讐心、そしてデビルハンターとしての矜持がそうさせたのだろう。

 例え寿命を全て奪われてでもこの女は仕留める!そう決意したアキを嘲笑うかのように、数発の銃声が戦場に乾いた音を響かせた。

 

 パァーン!パァーン!パァーン!

 

「……ガフッ!?」

 

 アキの肩と腹に銃弾が2発当たり、口から血を噴き出した。

 その傷は致命的であることは明白であり、血を吐きながらその場に膝をつくアキ。そして追い打ちをかけるように、銃を撃ったであろう二人のヤクザの仲間の男たちが現れる。

 

「沢渡さん、若は無事ですか?」

「来たか、お前たち。無事とは言えないが、血を飲ませれば復活するから、早く回収しておけ」

 

 倒れているサムライソードの死体を指差して、回収するよう指示を出す。それを受けた二人は急いでサムライソードの遺体を回収しに向かった。

 残された沢渡は、デンジのそばで転がっている、まだ息も絶え絶えなポチタを拾い上げた。

 

「……ま、待て」

「呆れた。銃で撃たれてまだ立ち上がるのか」

 

 釘を杖代わりにして、アキはゆっくりと立ち上がった。そのしぶとさに、沢渡は呆れた声を漏らす。

 だが、もうこれ以上戦う余力は残っていないはずだ。あとはどう始末するかを考えるだけだった。

 そう沢渡が考えている間に、異変が起きた。

 

「あれ?なんだ……これ……?」

「おい、ちゃんと持て!若を落とすつもりか!?」

 

 サムライソードの足を支えていた男が突然妙なことを口にした。

 それにキレたもう一人の男が、注意すると妙なことを口走った男に変化が起きる。

 

「──っぐぺ!!?」

「なっ──!!?」

 

 突然、上から何かに押し潰されたような音と共に、違和感を口にしていた男が血をぶちまけて地面のシミと化した。

 その光景を目の当たりにしたもう一人の男は、恐怖のあまり悲鳴を上げて腰を抜かしてしまった。

 

 そして、それに恐怖したのは男だけではなかった。あまりにも異様な死に方に、沢渡とアキも恐怖で言葉を失っていた。状況が把握できていない中、ただ沢渡だけが、この惨劇を引き起こした犯人に心当たりを持つ。

 

「マキマだ!!こんな芸当、アイツしか考えられない!?おい!そこのお前、なんでもいい、今死んだ奴の血をそいつに飲ませて左手首を引き抜け!!!」

「へっ?」

「早くしろぉぉ!!!」

「は、はい!!」

 

 急かされた男は震えながら、死んだ男の飛び散った血を掬い集め、それをサムライソードの口に垂らして飲ませた後、左手首を引き抜いた。

 すると、先程まで死んでいたサムライソードがゆっくりと目を開け、人間の姿で立ち上がった。

 

「俺は……また死んだのか……?」

「若!目が覚め──っ!!?」

「……はぁ?」

 

 サムライソードが目を覚ますと、血を飲ませた男が先程の男と全く同じ死に方をした。

 目覚めたばかりで状況にまったくついていけていないサムライソードに、沢渡が大声で「マキマの仕業だ!目標の悪魔は回収した。急いでここから離れるぞ!!」と端的に指示を飛ばす。

 

「だが、デンジの野郎は!?」

「そんなの放っておけ!死にたいのか!?」

 

 そう言って沢渡は下に停めてあるであろう逃走用の車に向かって走り出した。サムライソードも苦渋の決断の末にそれを追う。そうして二人はポチタを奪って逃走車に向かって走り出す。

 それをアキは阻止しようとするが、先ほど喰らった銃弾で出来た傷と出血による疲労と激痛に気が遠くなるのを感じた。

 

「よし、大丈夫な今のうちに逃げるぞ」

「ちくしょう、マキマの野郎め。肝心の悪魔は回収出来たが、デンジの野郎を連れて来れなかった!」

「文句をいうな。あんな人間、これからいくらでも拉致出来るだろう。コイツさえ銃の悪魔に引き渡せばな」

 

 ビルから逃げ出した二人は逃走車の前で言い争いを始めていた。

 それでも、逃げる用意の動きは止めない辺り、プロとしての自覚はあるようだ。

 だが、そんな二人の前に立ち塞がるように、襲撃から生き残ったコベニが包丁を構えて現れる。

 

「あの、アナタたち……、銃撃犯……ですよね?」

 

 オドオドとした態度から、襲撃に怯える一般人にも見えるが、片手に包丁を握って待ち構える女が一般人な訳が無いと、二人はすぐに臨戦態勢に入る。

 

「ヘビ、尻尾」

 

 沢渡が命令を下すと、ヘビの悪魔は尻尾を振り回し、周囲のビルを巻き込みながらコベニを吹き飛ばそうと攻撃を仕掛ける。

 しかし、オドオドした態度とは裏腹に、コベニはその攻撃を軽やかにかわし、ヘビの尻尾の上を疾走していく。

 

「猿か!?」

 

 その常識外れな動きに驚き戸惑いながら、サムライソードは銃を抜こうとしたが、その手は虚しく空を切った。

 

「しまっ、デンジの野郎に奪われたままだった!!」

 

 そう気づいた時には、コベニはサムライソードの目の前まで跳躍し、手に持った包丁がまるで業物の如く、サムライソードの胸に深々と突き刺さった。

 

「ぐへぇっ!!?」

「ちっ!この役立たずが!!倒れるなら車の中で倒れてろ!!」

 

 胸を刺されてふらつくサムライソードを、車の後部座席に無理やり蹴り込んで押し込む。

 後に残ったのは、沢渡のみ。目的の悪魔はすでに回収済みの為、急いで逃げようと車に乗り込んでドアとロックを閉める。

 

「お前には用はないんだよ!」

 

 急いで運転席へと移動すると、不意に一瞬の浮遊感が沢渡を襲った。

 

「っ!!?」

 

 慌てて窓の外にいるコベニの方を見たが、彼女が契約している悪魔の力によるものかと身構えた。しかし、当のコベニ自身も何が起きているのか分からない様子で、困惑した表情を浮かべていた。

 いや、それよりも問題なのは、窓の外に広がる異様な光景だ。まるで乗っている車が持ち上げられているような意味不明な景色がそこに広がっていたのだ。

 次の瞬間、落下する感覚と共に車が地面に叩きつけられる。

 一体何が起きたのか。地面に叩きつけられた衝撃で粉々に割れたフロントガラスの破片で頭を怪我した沢渡が外に出ると、車の真上に幽霊の悪魔と思われる存在が浮かんでいた。

 

「こいつは──!?」

 

 その瞬間、姫野という女が死に際に何かを呟いていたのを思い出す。

 それは、死の間際の断末魔ではなく、契約している悪魔への最後の命令、あるいは新たな契約を交わしたのだと気づく。

 先の浮遊感と落下の正体は、あの悪魔が車を持ち上げて逃走を邪魔したのだと理解する。

 

「ちっ!ヘビ、丸飲み!!」

 

 これで左手の爪が全て失われた。それでも沢渡は、逃走の妨げとなる幽霊の悪魔を排除するため、ヘビの悪魔に命令を下す。

 ヘビはその指示通り幽霊の悪魔を丸飲みにしようと大きく口を開けて飛び掛かるが、不意打ちではない正面からの攻撃を簡単に許すはずもなく、幽霊の悪魔は無数の手を伸ばしてヘビの口を掴み、押し合いになる。

 

「車の方は……?よし、まだエンジンは生きてる。あとはこのまま……」

「あの、その、ポチタ君は返してもらいます」

 

 ヘビが幽霊を対処している間に車に戻った沢渡は、キーを回してエンジンが無事か確認した。その瞬間、割れた車の窓から手を伸ばし、自身の首筋に包丁を当てるコベニから声を掛けられた。

 一体いつこの距離まで接近したのかと驚きながらも、沢渡がアクセルを踏み込もうと考えた時、首筋に当てられた包丁の刃が食い込み血が流れる。ここでアクセルを踏めば、その勢いで首が斬られると判断した沢渡は、大人しくアクセルから足をゆっくりと離した。

 

「それで、ポチタ君は……返してくれますか?」

 

 車に乗り込んだ際に、助手席に投げ込んだポチタを、沢渡がゆっくりと掴んでコベニへと差し出した。

 差し出されたポチタを受け取ると、コベニはそのまま沢渡が妙な動きをしないか警戒していると、後部座席に押し込まれていたサムライソードが動き出した。

 

「公安の犬がぁぁぁ!!よくもやりやがったなぁぁぁ!!!」

 

 いつの間にか刀の悪魔へと変身したサムライソードは、車のドアを蹴り飛ばして外に出ると、刀となった腕を振り回しながらコベニに襲いかかる。

 激昂したサムライソードの一撃は非常に速かったが、コベニは初見でその攻撃を見切り、包丁で華麗に受け流してから、そのままサムライソードの顔を斜めに切り裂いた。

 

「っがぁ!?いってぇぇぇぇ!!!」

「ちっ!逃げるぞ!!今回の襲撃は失敗だ!!」

 

 現状では、ヘビは幽霊と交戦中で手が離せず、サムライソードも血が足りず、これ以上の深手を負うと復活が困難になると考えた。

 そして、コベニの動きを見て、デビルハンターとしての純粋な身体能力ではアキや姫野を超えていると沢渡は判断し、即座に逃走を決意した。

 そこで、車のギアをドライブに入れ、アクセルを踏んで車を発進させ、逃亡を試みる。サムライソードも沢渡の判断に従い、走る車の屋根にしがみついて逃走に成功した。

 

「ふ、ふぇ~……」

 

 敵が逃げたことで、ハイになったテンションが元に戻り、コベニはポチタを抱きしめながらその場で尻餅をついて情けない安堵の息を吐く。

 頭上でも、沢渡が逃げたことで、ヘビの悪魔も消えてなくなり、それによって幽霊の悪魔も姿を消した。

 こうして、ヤクザによる公安襲撃の事件は手痛い引き分けのような形で幕を閉じた。

 

 

 

 


 

 

 

 

 ヤクザによる襲撃の一部始終をビルから観察していた甚爾は改めて支配の悪魔であるマキマの強さを目の当たりにして慄いた。

 

「マジか。空気の流れも、ここから視認出来る範囲内にも違和感も攻撃の予兆も感じられねえ。マジの化け物だな」

 

 ヤクザの下っ端二人が死んだ瞬間を目撃した甚爾の背筋には冷たい汗が流れていた。

 他者を生贄にしなければ発生しない攻撃とはいえ、現在の日本政府が自由に扱える死刑囚や人権を剝奪された人間がどれだけいるのか分からない以上、マキマに俺というイレギュラーな存在を知られるのは避けるべきだと改めて感じる。

 現状では、マキマが俺について知っているのは名前と性別くらいだろう。それだけの情報ではさすがに特定されることはないだろうから、今のところは安心していいとは思う。

 

 今の俺の力と契約している悪魔の力では、どうやってもマキマに太刀打ちできない。そもそも、殺しても日本国民の人数分の残機がある存在と真っ正面から戦うのは馬鹿の考えだろう。公安への潜入なども、支配の悪魔の前でするような行為では決してない。

 やはり、当初の計画通り、極力マキマと敵対せず、コマンド逃げるを選択をするべきだ。仮に敵対するにしても、アレを手に入れるまではただの負けイベントと割り切るのが正解だろう。

 だから、今はマキマの手の届かない今のこの位置をキープするのがベストだと判断する。

 

「悪いな、デンジにポチタ。まあ、お前らはこの世界の主人公だし、そう簡単に死にはしねえだろうと信じてるぜ」

 

 サムライソードに無惨にやられた弟分の今後の成長に期待しつつ、改めて第一部のラスボスであるマキマの恐ろしさを実感したのだった。

 




感想で色々と言われて構想を練り直した結果、サムライソードの方は最初に考えていた通りに進めます。そうしないと、チャートがおかしくなっちゃう。
なので、レゼ編の方から極力ではないにしても、甚爾を参戦させます。
本格的な乱入はサンタクロースの辺りからですね。
そうじゃなきゃ、今まで隠れていた意味がなくなるので、不快に思われている方はサンタクロースまで待機していてください。
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