仮面ライダーウイニング/仮面ライダーラセン Cross Dimension   作:赫牛

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朝日の昇る中

 眩い朝日が昇ろうとする夏の日、花恵大学先端機械工学科の作業場には不思議な沈黙が流れていた。

 椅子に座って腕を差し出す私と、包帯を巻く藤堂教授と弟子クン。三人とも何故か何も言わない。

 

『敵わないと分かってるのに突っ込んで、こんなにぼろぼろになって……こんなの命が幾つあっても足りないでしょう!?』

 

 霧島さんの声が反響する。何か言い返したいけど、正論過ぎてぐうの音も出ない。

 命がけなのは当然。例え敵わなくても立ち向かわなければならない。だって私は街を守る仮面ライダーだから。

 だって。だから。言い訳は幾らでも思いつく。

 

「らしくないね、ため息なんて」

「え」

 

 藤堂教授の言葉に顔を上げる。私を見ているから私に言ってるんだろうけど、いつの間に出てしまっていたのか。

 

「不安なのかな?」

「……かもしれませんね」

「まあ、そうだろうね」

 

 教授がテープで包帯を止める時、思っていたよりも強く腕を押された。

 

柳生(やぎゅう)もそんな感じでため息ついてたよ」

「先生が、ですか?」

「そう」

 

 意外だ。私の知ってる先生はいつも余裕があってかっこよくて、ため息なんかとは程遠い人だと思っていた。

 

「それは、どうして……」

「会う時って大体ラセン絡みの時だからね、相手がどんな能力か分からないから調べたり、装備の出力が足りなかったり……まあ、あいつも不安だったのかもね」

「不安……」

「でも」

 

 そこで教授は言葉を区切り、私の目を真っ直ぐに見た。

 

「柳生はどんな時でも諦めなかった。どうすれば街を守れるか、それだけ考えてきたんだ……自分の事すら顧みずにね」

 

 その姿を、私は知っている。体がぼろぼろになってもただ只管に戦う、真っ直ぐな背中を見ていた。

 真っ直ぐ過ぎて、私は気付けなかった。

 

「そんな顔しなさんな……そう言えば最後に柳生と会った時には、ため息はついてなかったよ」

「それは、いつ?」

「遺書の作成に立ち会った時……君に後を託すと決めた日だ。あいつには不安なんて無かった。青葉君ならできると、信じていた」

 

 そうだ。先生は私を信じてくれていた。

 アナザーライダー事件の時、私は確かに聞いた。大丈夫だと、任せると、そう言ってくれた。そして私は、やってみせると応えた。

 先生は、お父さんは私に託してくれたんだ。

 

「あいつが信じた君は、どうする?」

「……諦めません、最後まで」

 

 立ち上がり、不敵に笑ってみせる。さっきまで搾りかすの様だった体に力が漲ってくる。

 当然だ、私はお父さんが信じた仮面ライダーなんだから。

 

「ああでも、流石に怪我は手当しないと」

「良いんですこんなの、唾付けとけば治りますよ」

「師匠、流石に唾は不衛生です」

「いや、言葉の綾——」

 

 と、軽口を叩き合っている私達の前の空間に突如として穴が開き、中から七色の光が漏れ出す。これは……。

 

「まさか……次元の通路!?」

「教授、下がって!」

 

 私達が警戒態勢をとる中、その人物は向こう側から歩いてくる。上下白で揃えたコーデに映える黒髪、少し不安そうに、不思議そうにこちらを見渡す彼の顔は。

 

「霧島……さん?」

 

 先程まで一緒にいたはずの霧島楓と全く同じだった。

 

「え、どう言う事……?」

「服違うし……でも霧島さんだ……」

 

 困惑する私達に、現れた霧島さんは手を振った。

 

「どうも……えっと、自己紹介……はもしかしていらないのかな?」

 

 更に眉をひそめる私達を見て、霧島さんは慌てた様子で話し出す。

 

「あー、やっぱいるよね……僕は霧島楓。さっき僕の世界からこの道を辿ってこの世界にやってきた。出身は茨城の那珂、あでも今は東京住み。職業は教師で特技はバイクに乗る事。まあ最近あんまり乗る機会が無くて腕落ちてるかもだけど。ここにもバイク持ってくれば良かったな……でも急だったし急ぎみたいだったし。でも今見た感じそんな急ぎでもないのかな?て言うかまだ朝なんだ、僕の世界では夕方——」

「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってストップ!」

 

 驚きと困惑で鈍っていた思考にビンタして制止すると霧島さんは口を止めてくれた。良かった、止めなければいつまで喋ってたんだこの人。

 

「あ、ごめん。ちょっと緊張しちゃって」

「え、ええと、取り敢えず……貴方は、違う世界から来た霧島楓さん?」

「そうだよ」

「私達と会った事は?」

「初対面でしょ?」

「別人だ……」

 

 何と言う事だ。違う次元の同一人物が同じ世界に来てしまった。これはもしかしてまずいのでは?

 

「ええと、実は今別の世界の霧島さんもここにいまして……その、もしかして会うとやばい事になったりは……?」

「ドッペルゲンガー的な……」

「ああ、それは大丈夫。前に知り合いがなってたけど、そう言うのは無かったよ」

「そうですか……」

 

 え、前にも同じ様な事があったの?マルチバースって広いんだなぁ。

 少し現実逃避をしていると、霧島さんが真剣な眼差しになって尋ねてくる。

 

「違う僕がいるの?」

「はい、今はちょっと外してますけど……」

 

 弟子クンが応えると霧島さんは視線を落とし口に手を当て考える素振りを見せる。そしてすぐにまた前を見た。

 

「彼はどこに?」

 

 

 

 

 

 覚えているのは、ビルを突き破った事。非常ベルが鳴る誰もいないオフィスビルが破壊され、瓦礫がデスクや書類を巻き込んで崩落していく。そんなものお構いなしに力を込め、目の前にいる敵を全力で殴る。吹き飛んだCDは向かいの建物に追突し崩壊に巻き込まれた。着地した僕は瓦礫の中からふらふらと立ち上がったCDを正面に捉える。

 

「これで終わりだ……!」

 

 きつく拳を握り込むとそこから光が溢れ、熱が僕を包んだ。

 

「うおおおおおっ!」

 

 振り抜いた拳がCDを撃ち抜き、断末魔と共にCDは爆散した。

 同時に世界に光が降り注ぐ。清らかなそれは触れた物を再構築し、世界を再生させていく。

 圧倒的なまでの力だ。

 

「これが、ディヴェルト……」

 

 

 

 

 

 目を閉じると、今でもはっきりと思い出せる。

 全身を漲る力、活力。全てを照らす光。圧倒的なまでの力の化身。

 そして、人々の笑顔。

 それがディヴェルトだ。存在するだけで世界が救われてしまう。余程装着者が間抜けでもない限りは。

 僕は最初のチャンスを逃した。そして2回目を死に物狂いで掴んだ。僕は僕の世界を救って、新たに現れたCDを倒した。僕もディヴェルトとして戦う事ができた。

 だからこそ、何度も願った。

 今まで経験した数々の世界の危機に、終焉に、どうか来てくれと、何度願った事か。

 だけどディヴェルトは応えなかった。

 何度も世界を救った。何度も人々の笑顔を見た。何度も人々の涙を見た。何度も別れを経験した。その度に思う、思ってしまう。

 ディヴェルトがあれば、ディヴェルトが応えてくれさえしていれば、もっとましだったのではないかと。

 救えた人がいたかもしれない。救えた街があったかもしれない。救えた世界があったかもしれない。救えなくても、もっとましな結末があったかもしれない。そんなかもしれないが積み重なっていく。幾つ目かの世界で、僕はその祈りに似た何かをやめた。

 そんな無意味な事を考えても世界は救われない。誰かが行動しないと世界は救われない。当たり前の事に気付いた僕は頭の中にこびり付いた希望を見ないようにした。

 願えど、祈れど、あれは来ない。

 だから、僕が頑張らないと。自分ができる全てを出し切って、自分以外の全部を守る。それが僕の世界の守り方、僕のやるべき事だ。

 

 

 

 

 

 遠ざかっていく夜を焼く太陽が、眩しい。またどうしようも無い事を考えてしまっていたみたいだ。

 恐らく今回もディヴェルトはやってこないだろう。だから僕がやらないと。

 最大戦力であるカタルシスは使えなくなった。通常のウイニングの力だけで戦うしかない。それでもやらないと、僕がこの世界を守らないと。

 

「僕が、やるしかないんだ……」

「そうやって、一人で背負ってるんだ?」

 

 独り言が、返ってきた。物陰から足音が近づいてくる。

 その主は……。

 

「え……僕?」

 

 僕と同じ顔をした誰かだった。そいつは頷くと僕の隣に座り込んだ。

 

「あ、隣、良いよね?」

「え、ま、まあ」

「ごめん、なんか自分に遠慮って変だなって思っちゃって……霧島楓です。よろしく」

「……よろしく」

 

 ドッペルゲンガー……ではないのだろう。朝日が見せた幻でないのなら、恐らく別の世界からやってきた僕。同じ顔と名前の他人。

 

「どうやってここに?」

「ディヴェルトに呼ばれたんだ」

「ディヴェルトが?」

「うん……君達を助けてほしいって」

 

 ディヴェルトがそんな事をするなんて、僕達が思っているよりも事態は深刻なのかもしれない。

 

「青葉さん達から大体は聞いてる……君が怒ってるのも」

「……じゃあほっといてくれたって——」

「それは駄目。こう言うのはほっとくと根深くなるからね」

 

 なんだこいつずけずけと……僕か。

 

「なに?向こうはこう思ってるよーって学校ごっこでもする?」

「ちょっと惜しい。僕は君の考えを確かめに来たんだ」

「僕の?」

「そ、何で怒ってるか」

 

 そんな事を、わざわざ?

 

「別になんだって良いでしょ……」

「そう……じゃあ勝手に話すけど」

 

 もう一人の僕は一つ咳払いすると朝日に目を向け、話し始める。

 

「青葉さん達が力不足な事に怒ってるんじゃない。敵わないと分かってるのに立ち向かうのが無茶だと思うから怒ってる、でしょ?」

「……どうだろうね」

「無茶をして……彼女達に万が一の事があってはいけない。傷つくのは自分だけで充分だ……て所かな、どう?」

 

 得意げに僕を見る自分と同じ顔がやたら憎たらしく見える。見透かされているのが腹が立つ。

 

「良く分かるね、そんな事」

「分かるよ、自分の事だからね……だから、君が全部背負おうとするのは、痛い程分かる。だってそうできたら良いって僕も思うからね」

「……良いの?肯定するような事言って」

「まあ待ってよ……でもさ、それ思ってるのって、多分僕達だけじゃないんだよ」

「え?」

「青葉さんも真哉くんも、きっと皆、皆の事守りたいと思ってる。そしてここだけじゃない、他の世界にいる仮面ライダー達だってそう。皆何かを守るために戦ってる……だから諦めないんだ」

 

 諦めない。例えどんな困難に陥っても、どんな強敵が相手でも、自分を顧みず戦い続けた人を、僕は知っている。

 そして僕の前で命を散らした事も、鮮明に覚えている。

 

「勿論、二人もまだ諦めてない。僕達が止めてもきっと戦う。そう言う人達だよ」

「……それはそうかもね」

 

 変身アイテムを壊されても諦めなかった青葉さんの姿が、あの人と重なる。

 

「だから怖いんだ。もしあの二人もいなくなってしまったら、誰がこの世界を守るんだ……」

「だから、僕達が守るんだよ」

 

 そう言って立ち上がったもう一人の僕の表情は、朝日に照らされて輝いて見えた。僕には眩しかった。

 

「一緒に戦いながら守れば良い。信じて背中を預け合う、それが僕達ができる事だよ」

 

 そして手が差し伸べられた。

 

「信じよう、彼女達を。この世界の仮面ライダーを」

 

 信じる。

 自然と口が言葉を紡ぐ。記憶の底に眠っていた、『彼』の言葉が(いろ)を取り戻していく。

 立ち上がって、もう一人の僕と目線を合わせる。

 

「信じても……良いのかな」

「……うん、信じよう」

「……なんか説教臭い」

「教師だからね」

 

 肩を叩かれ、顔を上げた僕を太陽が照らしてくれていた。

 

 

 

 

 

 作業場の近くまで戻ると、中から小刻みなリズムが聞こえてくる。もう一人の僕と顔を見合わせ、首を傾げながらドアを開けると、流しで野菜を洗う風雅くんと、その横にまな板を敷いてニンジンを切っている青葉さんと目が合った。

 

「……何を?」

「何って……料理ですけど」

「料理ぃ?」

 

 緊急時だと言うのに呑気過ぎて思わず声が裏返った。

 青葉さんは得意げに胸を張る。

 

「これでも料理、特にオムライスには自信がありまして……やっぱり腹が減ってはと言うでしょう?毎回強敵と戦う時は腹十二分目まで食べてから出るのが私のルーティーンです」

「十二分目?」

 

 それは物理法則を無視しているのではなかろうか。

 

「ちゃんとお二人の分もありますから、いっぱい食べてくださいね」

 

 満面の笑みの向こうにボウルに山盛りになった食材を見つけて、思わず顔が引きつる。あれ、何人前あるんだ?と言うかこの食材達は一体何処から……。

 固まっていると反対側のドアが開き、真哉くんが顔を出す。

 

「あ、楓さん!」

「はい?」

「ん?」

「なに?」

 

 そしてそれにこの場にいる楓全員が反応した。僕を含めた三人の楓はゆっくりと顔を見合わせ、お互いを指差し合う。

 

「えっと……誰?」

「あ……ウイニングの、楓さん」

「じゃあ私じゃないか」

 

 青葉さんは包丁を握り直しタマネギを切り始める。

 

「僕の事かな?」

「ちょっと、僕だってウイニングだ」

「あー、えっと、黒い服の方の楓さん」

「ああ、僕。何か用?」

「教授が来てほしいって」

「僕に?」

 

 一体何の用だろうか。

 ドアの向こうでは藤堂教授がパソコンに向かって何やら作業していた。

 

「あの、どうされましたか」

「ああおかえり。色々あるんだけど、取り敢えずこれを見て欲しい」

 

 パソコンから伸びる端子に風雅くんの黒いクリスタルが接続されており、モニターにはそれを解析した情報が映し出されている。

 

「このクリスタルの能力が分かった。大まかに言うと、『物体全てに対する特攻の付与』だね」

「特攻?」

「そう。これを使った者は、相手に常に有利を取れるようになる。これをもしCDとやらが取り込んだとしたら……」

「全ての世界に対する特攻を得る……それが奴の狙いか」

 

 取り込んだ能力を使って全ての世界に対して有利を取り、掌握もしくは破壊する。もし本当にそれが狙いならこの世界どころか全世界の危機だ。何としても阻止しなければならない。

 

「と言うのが一つ。そんで次に、ちょっと協力してほしい事があってね」

「協力?」

 

 藤堂教授は椅子を回転させこちらを見た。

 

 

 

 

 

 バターで炒めたニンジン、タマネギ、マッシュルームの甘い香りが鼻をくすぐる。刻んだ鶏肉を入れて更に加熱し、温めておいたパックご飯5人前を投入し潰す様にして粒同士を分離させ、そこにケチャップとウスターソース、塩胡椒、コンソメを加えて均一になる様に混ぜる。これでチキンライスは完成。

 横に移動し、温めてあるフライパンにオリーブオイルとバターを敷き、弟子クンが用意してくれていた卵液を入れてかき混ぜる。緩く固まった所で生地を半分に折り、フライパンの端に寄せて形を整える。皿に盛ったチキンライスの上に乗せ、切れ込みを入れて開くととろとろになった卵が顔を出す。

 

「弟子クン、ソースは?」

「良い感じですよ」

「オッケー、霧島さん達呼んできて」

「はーい」

 

 再加熱したデミグラスソースをかければ、楓特製オムライスの完成だ。

 

「うわ、美味しそう」

 

 白い服を着た方の霧島さんが歓声を上げる。黒い服の霧島さんも目を丸くしている……ややこしいから二人を呼び分ける何か良いネーミングは無いだろうか。シンプルに霧島の前にそれぞれ白と黒を付けて……なんだか不味い気がするからやめておこう。

 

「どうぞ食べてください。おかわりもありますからね」

 

 馬鹿な事を考えている内にもう一つ卵を焼き、完成したもの二つを二人に差し出す。スプーンを手に取り席に着いた二人は、いただきますを言って一口目を頬張った。

 

「うっま!?」

「美味しい……!」

 

 目を見開いた二人は顔を見合わせた。

 

「え、これ作ったんですか?」

「家庭料理のレベルじゃないでしょ」

「言い過ぎですよ……私達も食べよっか」

「はい!」

 

 更に私と弟子クン、風雅くんの分も作り、手を合わせていただく。

 

「え、凄い!」

「うん、いつもながら美味しいです」

 

 甘くありながらスパイシーな風味のチキンライスが、ふわふわの卵に包まれてまろやかな味わいを生み出し、芳醇な香りのデミグラスソースがそれを引き立てる。うん、いつも通りの味にできた。

 

「これをいつも作ってるんですか?」

「そうですね、やっぱり好きなものを食べると力が出るんで」

「お店出せますよこれ」

「だから言い過ぎですよ……でもありがとうございます」

 

 やっぱり褒めてもらえるのは嬉しい。先生にみっちり教えてもらった甲斐があると言うものだ。

 

「てな訳で私はおかわりいただきますね」

「はやっ!?」

「いつの間に……!」

「師匠、オムライスを食べるのだけは異常に速いので……」

「言ってもらえば作りますから、どんどんおかわりしてくださいね」

 

 コンロを再点火してボウルに卵を割り入れ、牛乳と調味料を入れてかき混ぜる。今日は後いくつ食べようか。三つ……いや四ついけそうだな。

 

「師匠、俺の分もお願いします」

「真哉くんも速い……」

「でも美味しいからどんどん食べちゃうの分かります……」

 

 その後も作業場では、大量のオムライスが消費されていったそうな。

 

 

 

 

 

「流石に食べ過ぎた……」

「ぱんぱんですね……」

 

 渡風雅と二人の霧島楓はお腹を押さえ、少し顔色が悪くなっている。

 

「もっと食べても良かったんですよ?」

「なんで僕達より食べてそんなにぴんぴんしてるの?」

 

 一方青葉楓と鳴神真哉はけろっとした顔で出撃の準備をしていた。持ち物を確認し、服装を整える。

 決戦前にも拘らず彼らに緊張感は無い。全員が自然態で、時折笑顔が交差する。

 

「さ、行きましょうか!」

 

 青葉楓の音頭に、四人が頷く。扉を開けると、眩しい希望に満ちた陽の光が差し込んだ。

 

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