みんなには幸せになってほしいなぁ   作:海老ふらい

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ヤンデレっぽくない。曇ってない。って事で一旦タグ消します。後々追加すると思います。


キャラの解像度が足りてない。
何より文才が……文才が欲しい。


エンカクもお花の香りするのかなぁ

ヤッターー!!アーミヤにごねにごねまくったら運動の許可をもらえたぜ!!やったね!!外出の許可は無理だったけどな!!チクショーめ!!いや?別にいいし?ドアインザフェイスだし??計算通りだし??

 

………うん。冷静に考えると俺ってば最低だな。忙しいアーミヤにいい歳した大人がごねて、あまつさえ無駄な心労をかけるとか。

あ、因みに朝はアーミヤが起こしてくれました。朝からアーミヤの可愛い微笑みが見れて大満足です。……やっぱ俺クズだな。

い、いや、ちゃんと仕事はしたし!や、やるべき事はやったし!アーミヤは今日も可愛いし!

 

え?なんかテンション高いって?当たり前だろぉ!運動ができるんだぞ!!

まぁ、そんな事は置いといて、運動ですよ奥さん。今まで制限されていた運動がようやくできるんですって。やったね!でも少しでも怪我したら禁止ですって!悲しいね!!!

でも何処でするかなんだよなぁ。訓練室だと他の子に迷惑かけちゃうし。

運動っていっても激しい運動はダメって言われたからなぁ。甲板に行って筋トレするか。よし、そうと決まればさっさと移動しよう。

 

てなわけで、やってきました、甲板。いやー、疲れた疲れた。此処に来るだけでも疲れるとは、俺も衰えたってことかな?このままだと、ドクターみたいになってしまう。くそぅ、力だけが取り柄だったってのにぃ!ドクターには負けたくない!!ってなわけで、筋トレをしよう。筋トレが一番ですわ。自室でもできるし。………あれ?じゃあなんで甲板に来たんだ?………ま、まぁいいか。よ、よぉし、やるぞぉ。

 

 

 

 

 

…………うん、衰えたなぁ。全然できない。疲れた。疲れました。運動タイム終了です。

現在、目を瞑って、甲板の上でゴロゴロお昼寝タイムです。え?さっさと自室に戻ればいいだろって?動けねぇんだわ。全身に筋肉痛なんです。息も絶え絶えで死にそうなんです。

いや、此処まで体力無くなってたのは想定外だわ。

ほんの少しの間、運動しなかっだけだぜ?なのにこんなにも体力が落ちるとか予想できるはずねぇだろぉ。

こんなんだと戦場では足手纏いにしかならんから、結構まずいんだよな。

やっぱ運動は大事だな。うん、後でケルシーにプレゼンしに行くか。

 

あー、誰か俺を部屋まで連れてってくれねぇかな。それか治療アーツをかけて欲しい。動けん。死にそう。

まぁ、此処で明日まで過ごせばいいか。俺のクソ雑魚体力も明日には自室に戻れるくらいには回復してるだろうからな。

 

 

 

そんなこんなで、お昼寝をしていると後頭部に柔らかな感触がある事に気がついた。てか、頭を撫でられてるし。めっちゃ花の香りがするし。いい匂い。

気になったから目を開けた。

 

「あら、起きたのね。寝心地はどうかしら」

 

医療オペレーターであり、普段は庭園に居る調香師であるラナがいた。いや、俺の方が年上だけどね。寝心地は最高です。てか、いつの間に此処へ来たんだ?

 

「ノクスくんが眠っている間に来たのよ」

 

なるほど。俺はどうやら眠ってしまっていたようだ。マジか、人が近づいてきてたってのに起きられないとは。気が緩みすぎてるな、こんなんだと戦場ではすぐに死んでしまう。それにしてもいつまで膝枕してるんだろうか。もう動けるくらいには回復したんだけどな。

 

「私が此処に来た時、ノクスくんは死にかけてたのよ?」

 

「……植物達の世話はいいのか?」

 

「ふふ。ええ、ポンデコ達に任せているから少しの間くらい大丈夫よ」

 

話をすり替えたのがバレたな。い、言い負かされたからじゃねぇし。ただ、膝枕を堪能したいからだし。……それはそれでキモいか。

それにしても、膝枕だけでなくアーツまでかけてくれていたとは、ラナ様々だな。もしかすると、ラナが此処に来たのはケルシーの采配なんだろうか。後で感謝しておこう。

にしても、久々にラナと喋ったな。最近は庭園には行ってなかったからな。

 

「……庭園にはもう来ないのかしら?」

 

「……いや、来れないだろう。俺は簡単に出歩けないし。そもそもあそこには一般の患者やオペレーター達も来るだろう?君達に迷惑はかけられない」

 

そうなんだよなぁ。行くとしても夜中とかになってしまうし。そうするとラナ達の睡眠時間が減る事になるからな、俺の為だけに庭園を開けてもらう事はできない。

 

「……そう、よね」

 

……あぁ……やめてくれ。そんな悲しそうな顔をしないでくれ。そんな顔をされる為に俺は此処にいるんじゃない。

 

「……代わりと言っては何だけどな、俺の部屋で植物を育ててみようと思ってるんだが、いかんせんセンスがなくてな。ラナが手伝ってくれると助かる」

 

「……ふふっ。そういう事なら手伝うわ」

 

ラナの表情は、先程の表情からは一変して華が咲いたように笑顔になった。

ああ、やっぱりラナは笑っている顔がよく似合う。

それにしても庭園か、久々に行ってみたいなぁ。植物は好きだし、あそこは落ち着くからなぁ。

エンカクも居るし。あいつが植物育ててるの、ギャップがすごいんだよな。

……あいつってラナみたいにお花の香りとかするんだろうか。

…………今度、嗅ぎに行くか。いや、殺されそうだな。………代わりにリサに嗅いでもらうか。

 

 

 

 

 

 

 

ノクスくんとの関係は、私から声を掛けたのが始まりだった。

 

初めて彼を見たとき、彼は植物たちのそばに静かに佇んでいた。どこか遠くを見るような目で、けれどとても優しい笑みを浮かべながら。私は、その不思議な雰囲気に惹かれて声をかけていた。

 

「花は好き?」

 

「ん?ああ、好きだよ。花を見るとこの大地はまだ死んじゃいないと実感できるからな。此処の植物たちは生き生きとしている。大事に育てられている証拠だ」

 

「あら、嬉しいわ。それなら、貴方も育ててみないかしら」

 

「ふむ。……素晴らしい提案だけど、遠慮しておくよ」

 

「そう、残念だわ」

 

断られてしまったけど、彼は時々庭園に来てくれるようになり、彼とよく話すようになった。彼と過ごす時間は、花を育てるのとは違う心地良さがあった。

彼の名前はノクティスと言うらしく、親しい者からはノクスと呼ばれているようだった。彼、ノクスくんはオペレーターでは無いらしく、自身の事をドクターくんの護衛だと言っていた。

 

それから、ノクスくんとは親しい関係と言えるようになった頃、彼に植物のお世話を断られた事を思い出し、その理由を尋ねてみた。

 

「やるべき事がある」

 

「やるべき事?」

 

「正確には、やりたい事、なんだけどな。昔、ドクターと約束したんだ」

 

それ以上、ノクスくんは口を開こうとはしなかった。

彼がドクターくんと交わした約束の事は気になったけど、無理に聞くのはしたくなかったから、私もそれ以上口を開かなかった。

 

そして、ある時からノクスくんは庭園に来なくなった。

きっと、ノクスくんが言っていたやるべき事をしていたのだろうけど、なにも言わないのはどうかと思う。

 

 

ノクスくんがロドスに戻ってきた時、彼には独特な匂いがするようになった。実際にノクスくんが臭いわけではない。でも、彼の雰囲気というか気配が、まるで枯れた花が濡れた土の上で腐っていくような、そんな匂いが。

正直、ノクスくんついて、私が知っている事はあまり多くない。彼が自分語りをしないというのもあるけれど。

彼がロドスを去る前は、彼からそんな匂いはした事がなかった。

だから驚いて、彼の身体に怪我がないかどうかを調べる事にした。

だけど、彼には古傷や既に完治している傷の跡こそあれど、身体中の何処にも新しい怪我や傷は見当たらなかった。

それなのに、匂いは消える気配すらなかった。

彼は、治す事も見る事もできない怪我を負っていて、今も死へと刻一刻と近づいているんじゃないかと、そう思うと、怖くなった。ノクスくんが死んでしまうという事が怖い。

 

近頃は、匂いは薄まってきているけど、完全には無くなってはいない。

 

今だってそう、ほんの少しだけ匂いが濃くなってる。アーツをかけてるのに完全には無くならない。

話を聞くに、ノクスくんは先程まで軽い運動をしていたようだけど、その軽い運動で匂いを強めてしまっている。

 

本当なら、ノクスくんの身体になにが起こっているのか問いただしたい。

けど、きっと隠すでしょうね。ノクスくんは優しいから心配を掛けまいと、平気を装うでしょう。そしてきっと、また無理をする。

ノクスくんの優しさは美点だけれど、今はその優しさが只々辛い。

私はそんなに頼りないかしら。確かに、私はノクスくんみたいに強くない。けど、これでも君とはそれなりの仲だと自負していたのだけど。自信をなくしちゃうわ。

それでも、それを言葉にする事はしない。だって、ノクスくんを困らせたくはないから。

だから──

 

「──待っているわ」

 

君が打ち明けてくれる日を。でも、ただ待つつもりはないから。君に頼ってもらえるよう精一杯努力するわ。

 

不思議そうにしてるノクスくんに、何でもないと頭を撫でる。

 

 

 

 

 

 

ラナが言った待つという事がどういう事かよくわからないが、ラナは決意を固めたようだ。

全く、たかが筋トレでへばっている俺が惨めで泣けてくるぜ。

 

さてと、だいぶ回復してきたし戻るとするか。

 

「あら、もういいの?」

 

「ああ、助かった。ありがとう」

 

正直、ラナのお膝に永住したいほどだが、そんな事を言ってラナに嫌われたら俺は泣く。

何より、艦内を彷徨いて、アーミヤ達に迷惑をかけるのは避けたいからな。

まぁ、それは良いとして。

 

「ラナが此処にきたのは、何か用があったんじゃないのか?」

 

「あぁ、ごめんなさい。すっかり忘れていたわ。ケルシー先生にノクスくんを呼んできてくれって頼まれてたの」

 

「えっ」

 

「確か、お昼までに、なるべく早くきてほしいって」

 

……スゥー。俺の見間違いじゃなければもう日が傾いている気がするんだが?

 

「ふふ、ごめんなさいね」

 

……可愛い笑顔だなぁ。……じゃない!!ちょっと!?早めに言って欲しかったんだけど!?

 

マジか……マジなのか……まぁしょうがないか。ニコニコとしちゃってまぁ、可愛いじゃねぇか。ラナの髪が崩れないように優しく、されど乱雑に頭を撫でる。嬉しそうにしやがって。全くもう、可愛いから許してやろうじゃないか。

 

 

そうして、ラナと一緒にケルシーのいる部屋へと向かった。遅かった為かケルシーには心配を掛けたようで、叱られながらも言葉の端々にはこちらを気遣う様子が見られた。ケルシーは優しいからな。無駄な心配を掛けてしまって胸が痛いです。

なお、叱られたのは俺だけでした。理不尽だ……

 

 

 

あ、因みにプレゼンは成功しました。定期的に運動できるようになった。やったね!ただし医療オペレーターついてる時だけだそうです。

あと、なぜか俺が死にかけてたのがバレた。また叱られました。チクったな!許さんぞ、ラナァ!

 

 

 

 

 

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