透き通る世界の無法者   作:1052667

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目覚めと評価と発掘

 

夢を見ていた。

委員長や同期、ツルギとハスミ。皆と一緒に仲良く仕事をしていた。

だが、そこにいないはずの生徒がいた。アキはその生徒をうろ覚えながら知っていた。

 

「百合園セイア...?」

 

その瞬間、世界が書き換わる。

 

「ここは、夢か。」

 

「やあ、はじめましてだね。」

 

ティーパーティー

新入り 百合園セイア

(後のティーパーティーサンクトゥス分派代表)

 

「夢を通じて会いに来ることもできるのか。なんのよう?」

 

「君に謝罪をしに来た。」

 

「謝罪?」

 

二丁拳銃はセイアの言葉に怪訝な表情をする。

 

「私は自身の不用意な発言がきっかけで———」

 

「謝罪なんていらないよ。」

 

「!?」

 

「君がどんな未来を見ようが、どれだけ謝ろうが、今は変えられない。」

 

「・・・・・」

 

「私はトリニティの裏切り者。そして、伝道レトの崇拝者として生きていく。」

 

「後悔はないのか?約束を果たしてないのだろう?」

 

「確かに。約束ってのは大切なものだ。だけどレトの存在はそれらを塗り替えるほど強大なのさ。」

 

 

 

==================

 

 

 

目が覚めた。マーケットギルドの闇医者の部屋で二丁拳銃は意識を取り戻した。

起き上がろうとしたが身体に激痛が走ったので目を動かしてナースコールの位置を確認して押す。

すると闇医者とフユカがやってきた。

 

「クルクルクルクルクル!!」

 

ギコッ!おはようございます!」

 

2人から(主にフユカ)気絶している間の事を聞いた。

雷帝に撃たれた後レトによって助け出されてユメに運ばれ、闇医者と救急医学部によって銃弾を摘出された。因みに痕は残るらしい。

ブラックマーケットに帰ってくるとカイザーが街を占拠しており、一悶着が会ったがすぐに取り返したそう。

雷帝の兵器の殆どは使い方もわかってるヒトリが管理することになった。だが、キャスパリーグなどの一部のギルメンは雷帝の兵器を常時装備している。

金や財宝の殆どはブラックマーケットの経済に回すことになった。また、今回の襲撃のボーナスは通常の何倍もある。

ノースシーロードは店主が死亡したため閉店することになった。ただ、ユメとの思い出もあるためお店の建物は残すことになった。

スオウは帰ってきたらいなくなってた。どこへ行ったのやら。

 

「十中八九スオウは何か知ってるな。」

 

「まあ頬っておいても大丈夫でしょ。」

 

「クルクルクルクルルル!!」

 

フユカが車椅子を出して闇医者が二丁拳銃を乗せる。

 

「ユメちゃんが待ってるよ。」

 

「クルクルクククククククwww」

 

「ユメちゃん、無事で良かった。」

 

命の恩人に感謝しなさい。」

 

フユカに車椅子を押されてそのまま移動する。

部屋を出て休憩スペースに行くとユメとギルメン5名がいた。

 

「アキちゃん!」

 

「ああ、ユメちゃん。助けてk——— ブギョッバッ!」

 

ユメが思いっきり抱きついてきた。お腹の下の銃創が痛む。

 

「クルクルククルキュウウウ」

 

「あ、ごめん!」

 

「あくぅ〜。」

 

「大丈夫かい?対ゲヘナ戦のMVPさん。」

 

「いったぁ... ってヒトリ。なんか服装変わったな。」

 

「まあね。どうよ、金銀財宝と雷帝の兵器で着飾った私のファッションセンスは!」

 

そう言って札束を数えるヒトリ。宝石でできたドクロの腕輪、金色の腕時計。武器の十手には金箔で装飾しており、指輪もしている。盾も持っているはずだがそれはユメが持っている。

 

「いやいやいや。お金とかそういうの好きなのは理解してたけどそこまでだったとは。」

 

「フヘヘヘへ!ゴクッ!」

 

「それでも飲むのは安物のお茶なんだな。」

 

「プハッ!まあね。」

 

「それでユメちゃんはアビドスに帰るの?」

 

「うん。流石に誘拐されちゃったからね。」

 

「そんなぁ〜。」

 

「私がアビドスまで送ることになった。ゴクッ!」

 

「そうだ!これ上げるね。」

 

ユメは橙と青のサングラスを出して二丁拳銃につけた。

 

「これは?」

 

「私の後輩をイメージして作ったんだよ。」

 

「ありがとう。家宝にするよ。」

 

 

 

==================

 

 

 

ゲヘナとマーケットギルドの戦争は各校の上層部に多大な影響を与えていた。

その気になれば大きな学園を潰すことが可能ということがわかり、各学園は自身の戦力を確認するのであった。

 

「マーケットギルド。その戦力は50人強程だが、ゲヘナとカイザーの連戦に勝つほど強い。」

 

「どうすればいいのでしょうか...」

 

「ここに攻めてくるのも時間の問題です。恐らくSRTとヴァルキューレだけでは勝てないでしょう。」

 

連邦生徒会では会長とリンとカヤがいた。

そこへ遅れて■■■がやってくる。

 

「トリニティとの協力はだめでした。正義実現委員会はまわせないそうです。」

 

「確か何回も襲撃されてるんでしたよね?」

 

「その気になればトリニティも攻め滅ぼす事も可能かもしれないですね。」

 

「ミレニアムへの被害は?」

 

「少数精鋭で廃墟に侵入したのみです。戦闘の記録もありません。」

 

「一先ず、マーケットギルドの戦力を確認しましょう。」

 

会長の言葉にカヤが資料の束を出す。

 

「まずは伝道レトですね... この女に至っては出自が一切不明です。最初に確認されたのがトリニティですね。」

 

「当時はただの食い逃げ犯としか記録されてないですね。それが今は大犯罪者とは...」

 

「レトちゃんの正体はこの前聞きました。」

 

■■■の言葉に驚く一同。

 

「レトちゃんの出自に関しては然程重要ではありませんでした。この件に関してはあとで資料にします。」

 

「やっぱり友との決別は辛いかい?」

 

「はい...」

 

「話を戻しましょう。レトは銃よりも剣で戦っています。斬撃の威力を高くこれが彼女の神秘でしょうね。報奨金は現在10億ですが個人的にはもっと高くしてもよろしいかと。」

 

「私達の財源も日に日に減っていますよ。これ以上は上げられないと思います。」

 

伝道レト

報奨金 10億

 

「次は、美甘ネルです。」

 

「ミレニアムでは一般生徒として記録されてますね。」

 

「私は彼女をSRTに入れたいです。」

 

「ミレニアムのセミナーからもC&Cに入れたいと意見をもらってる。」

 

「だから報奨金も指名手配もしてないんですか!?」

 

「したほうが良いんだけどミレニアムから待ってほしいと。」

 

「しかし彼女はレトの左腕にしてNo.2です。」

 

美甘ネル

報奨金 無し

 

「レトの右腕、中位ヒトリ。あの子はゲヘナでのみ指名手配されてますね。」

 

「雷帝関係らしい。故に他校に捕まったらまずいとのことだ。」

 

「だからわざわざゲヘナの現トップが頭を下げに来たのですね。」

 

「武器は十手のみですが... 戦闘記録が一切無く、実力がわかりません。」

 

「怪我の様子もないようです。どんな戦いにも無傷で帰ってきます。」

 

中位ヒトリ

報奨金 2億4000(ゲヘナのみ)

 

「次は誰です?」

 

「女帝です。」

 

「オデュッセイア出身の海賊。ですが廃校寸前の学園に資金面で支援をしているそうです。」

 

「その代わりそこそこ金を持っている学園には略奪行為をしていますね。」

 

「そもそも海賊稼業の資金はどこから来ているのかがわかりません。」

 

「隠し財産も持っているでしょう。」

 

女帝

報奨金 7000万

 

「ギャングボス——— はどうしますか?死亡が確認されていますが...」

 

「ゲヘナの犯罪組織の殆どを手駒にしていたこともあり、彼女がいなくなった影響でゲヘナの治安が一気に悪化したそうです。」

 

「次の世代のギャングボスも始末されたと報告があるのですが... 統治する人がいなくて無法地帯になってますね。」

 

「彼女は良くも悪くもキヴォトスに影響を与えてましたね。」

 

「彼女の話はここまでにしましょう。次をお願いします。」

 

「犯罪コーディネーター、犯罪コンサルタントなどの異名を持つニヤニヤ教授。本名は不明。戦力を分析、計算するのが得意な策士で本人は現場に姿を現さないのが以前の記録です。」

 

「でもレトちゃんと組んでから普通に現場にいます。」

 

「直接手をくださない彼女が何故...?」

 

「これもレトの影響ですかね?」

 

ニヤニヤ教授

報奨金 3億6000万

 

「伝説のスケバン、彼女もやばいですね。」

 

「施設を土地を丸ごと吹っ飛ばす筋力、スケバン達を引き付けるカリスマ性。」

 

「マーケットギルドの半数はスケバンなのも彼女の影響ですね。」

 

「しかし逮捕してしまうとギャングボスの二の舞いになるかもしれないのが痛いですね。」

 

「仮に逮捕出来ても彼女を入れられる牢屋があるのでしょうか...?」

 

伝説のスケバン 栗浜アケミ

報奨金 7億4000万

 

「次は闇医者ですが... 彼女は元々救護騎士団。それもあり逃亡犯などの治療をしてます。」

 

「大怪我をさせて逃がした生徒がすぐに回復してしまう。ヴァルキューレが頭を抱えていましたね。」

 

「銃を所持せずにメスで攻撃、しかしゲヘナとの戦いで斧を使ってますね。」

 

「彼女の神秘は治療に適しています。臓器移植で活躍した実績があります。」

 

「何故救護騎士団を抜けたのでしょうか?」

 

闇医者

報奨金 750万

 

「災厄の狐、狐坂ワカモ。矯正局脱獄回数34回。略奪や爆破、破壊活動と高い戦闘技術。」

 

「元々はSRTで捕縛作戦があったのですが... 彼女がマーケットギルドに入ったためにこの作戦は無しになります。」

 

「わざと捕まってご飯食べて脱獄って、矯正局は定食屋ではないのですよ!」

 

「落ち着いてカヤちゃん。」

 

災厄の狐 狐坂ワカモ

報奨金 4億8000万

 

「次は二丁拳銃。元正義実現委員会の次期委員長。彼女は正義実現委員会を全滅できる実力。」

 

「ただ、ちょっと気になることがあってね。」

 

■■■は2枚の写真を出すと他の3人に見せる。

 

「これは彼女が正義実現委員会にいた頃の写真。こっちが今の写真。」

 

「何でしょう、少し違和感があります。」

 

「まさか、羽がない!?」

 

「もぎ取ったの?」

 

「彼女は元々羽をよく自慢する生徒でした。しかし二丁拳銃となってからは羽がなくて、隠しているようにも見えません。」

 

「何があったらそんな行為ができるんですか!?」

 

二丁拳銃 雁木アキ

報奨金 2億5000万

 

「音波ジュウ。マーケットギルドの中ではレトを除いて一番報奨金が高い犯罪者です。」

 

「資料には8年前にミレニアムを卒業したとされています。何故今のキヴォトスに居るのでしょうか?」

 

「そこ。記録全てを確認しました。しかし彼女がキヴォトスに戻ってきた記録はありません。」

 

「ミレニアムの発電所を襲撃。また、各校の機密を収集している危険人物。」

 

「矯正局より各校が手元に置きたいと考えてるでしょうね。」

 

「音による攻撃、神秘なのでしょうか?」

 

音波ジュウ

報奨金 8億3000万

 

「鏡根リジェ。元ヴァルキューレ生の公安局副局長。連邦生徒会の汚職や不正を摘発しようとして無実の罪で囚人街に連行されてます。」

 

「その後はレトが現れるまで囚人街を乗っ取りトップになってます。囚人たちをまとめる統率力に各企業への外交役。」

 

「ヴァルキューレやSRTからは多くの生徒に慕われていた。現場主義だったこともありDU地区の市民からも慕われてますね。」

 

「正直彼女の損失はでかいです。」

 

「彼女は連邦生徒会の機密も知っています。」

 

鏡根リジェ

報奨金 3億5000万

 

「次は賞金稼ぎの六車イトナ。レトが現れる前なら連邦生徒会にとってはありがたい存在でした。」

 

「災厄の狐と何度も渡り合い、伝説のスケバンのライバルと語られてます。」

 

「ヘルメットを常時装備しており、最後に素顔が確認されたのは中学生の頃です。」

 

「彼女が金を集めている理由は学籍のない生徒への支援ですね。」

 

「SRTにも勧誘される技量と人格を持っていたんですが...」

 

バウンティハンター 六車イトナ

報奨金 6500万

 

「蟲草フユカ。彼女に関しては前科がありませんでした。」

 

「トリニティに情報提供を求めたのですが彼女に関する資料は1つの文で返されました。」

 

■■■が紙を出すとリンと会長はその紙を見て驚愕する。

紙には【パラステェック病患者】と書かれていた。

 

「パラステェック病って... 実在したんですか!?」

 

「確か古い書物に載ってる病気でしたよね?」

 

「あの... そのパラステェック病とは一体?」

 

パラステェック病を知らないカヤはそれが何なのかを聞く。

 

「パラステェック病というのは身体から植物が映える病気です。」

 

「徐々に意識を乗っ取られてしまう恐ろしい病気。」

 

「!?」

 

「50年前に山海経でも治せなかったと記録がありました。」

 

「感染はしないですが、今の彼女は片目がもう見えなくなっていますね。」

 

「近い内に言葉も話せなくなると思います。」

 

蟲風フユカ

報奨金 10万

 

「後の幹部は陸八魔アル、浅黄ムツキ、朝霧スオウ、TYPE−1150、キャスパリーグ、武器商人、クロスヘアーですね。」

 

「あ、スオウという人物は脱退しているらしい。」

 

「この6人はまだ正式に指名手配はされてないです。」

 

「1150は元々囚人街の看守でしたし、早めに決めましょう。」

 

陸八魔アル

報奨金 検討中

 

浅黄ムツキ

報奨金 検討中

 

TYPE−1150

報奨金 検討中

 

キャスパリーグ

報奨金 検討中

 

武器商人

報奨金 検討中

 

クロスヘアー

報奨金 検討中

 

 

 

==================

 

 

 

ユメがブラックマーケットを去り、二丁拳銃が復帰してから数ヶ月後。

レッドウィンター連邦学園で穴を掘り続けてるマーケットギルドの面々がいた。

 

「さむ...」

 

「プハッ!こりゃあうまいココアだぜ。」

 

「いつまで掘るの?」

 

「さあ...?」

 

レッドウィンターの極寒地帯。そこにテントなどを貼って穴を掘っているギルメン達。あまりの寒さにヒトリもココアを飲んでいる。

 

「次の交代っていつですか?」

 

「あと30分。」

 

「凍える〜。」

 

ツルハシやらスコップやらで穴を掘り進めている彼女たち。

レトの命令とはいえ何故穴を掘り続けてるのかわからないので途方に暮れている。

 

「てか私達何を掘ってるの?」

 

「さあ、温泉とか宝とかそのへんじゃないの?」

 

「宝なら良いんだけど。ゴクッ!」

 

彼女たちが穴を掘り始めてもう3時間。交代交代でやっているが流石に辛い。

だが、女帝が突き刺したスコップに違和感を覚え、その部分を優しく撫でる。

すると白い金属が見えた。

 

「二丁拳銃、レトに報告しろ。」

 

「おっけー。」

 

「私達は?」

 

「キャスパリーグはテントの中にいるネルを読んでこい。ゴクッ!」

 

ヒトリと女帝が雪と土をどかしていく。二丁拳銃が電話を終えるとキャスパリーグに釣れられてネルとイトナがやってきた。

 

「レトと連絡が取れた。中にあるものを回収しろだって。」

 

「おい、この下に何があるか聞いてねぇのか?」

 

「私だって知らん。」

 

「キャスパリーグ。ハンドヘルドレーザーキャノンでこの金属ぶっ壊せ。」

 

キャスパリーグはハンドヘルドレーザーキャノンを構えて引き金を引くと金属に向って赤いレーザーが発射される。普通の金属ならすぐにぶち敗れるはずが今回は時間がかかった。

 

「やっとか。」

 

「中に入ろう。」

 

穴から中に入っていくと見たことのない金属や機械が散らばっており、その中心には一人の少女がいた。しかし既に風化しており少女はロボットだったらしく頭部は既になくなっていた。身体のほうもボロボロである。周りの機械類も損傷具合がすごい。

 

「ここはなにかの実験施設か?」

 

「レトの目的はこのロボットでしょう。頭部がないとはいえ未知の技術だ。」

 

「材質が皮膚と同じなんだが...」

 

ロボットを運ぶギルメンたちだが、女帝が触れた瞬間腕が落ちる。

二丁拳銃がその腕を拾うと腕に書かれている文字が目に入った。

 

「AL-3S...?」

 

 

2年前の過去編どこまでやる?

  • マーケットギルド解散まで
  • 資産争奪戦まで
  • 遺産争奪戦まで
  • 梔子ユメ死亡まで
  • ミレニアム内戦まで
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