「うわぁ!!ニヤニヤ教授に先を越された!アル、ネペンそっちは?」
『こっちも先回りされてるわ。』
『教授の奴一体どんな手段を使ってあれ程の宝を持ち出したんだ?』
「仕方がない。南の方に行くぞ!そこで合流だ!」
ギルド解散後、資産を巡った争いがブラックマーケットで起こっていた。
ヒトリはクロスヘアー、アル、ムツキ、ネペンと組んでいた。
「クロスヘアー、状況は?」
「南以外の宝は全部教授が持っててる。南の資産はまだ無事だ。」
「じゃあ街の外にトラックを準備していつでも発進できるようにしとけ。」
「OK!」
ヒトリはクロスヘアーと別れて南の資産が保管されている施設に向かう。アルとネペンもそちらに向かっているようだ。
施設の前につくといたるところから爆発が起こっている。
「動くなぁ!ペルファボーレ、おねんねしてろ!」
「そちらこそ引いていただきませんか?」
「クルクルキュクククルル」
「ギコッ!邪魔だ!」
「私が相手だ!」
かつての仲間とはいえ今は敵同士。全員容赦ない。
「フヘヘ、荒れてんなぁ。ゴクッ!」
そんな争いを遠くから見ているヒトリはアルとネペンと合流。施設の扉が破壊されて宝を持った生徒たちがどんどん出てくる。
「プハッ!運搬準備は?」
「できてるわ!」
アルは木製のリヤカーを引いている。ヒトリは宝石でできたドクロの腕輪がついている右腕を上げた。
「財宝ゥゥゥ!!私に集まれぇぇ!」
「た、宝が!」
「ヒトリの金属を引き寄せるやつだ!」
「クルクルクルクルクルクルクルクル」
「銃が引き寄せられるぅぅ!!」
「うわぁぁぁ!」
「フへへへへへへへへへへ!!」
金属がヒトリの元に集まっている。
マーケットギルドの資産の多くは金銀財宝。宝石や札束もあるが、それらを入れる箱に金属が使われているため引き寄せられていた。
「やったわ!私達もこれで億万長者ね!」
「ふ〜ん。」
アルが喜んでいる中、ネペンはつまらなさそうに懐から黒い球を取り出す。黒い球は金属でできているためヒトリのもとに引っ張られている。ネペンは球を強く握り、思いっきりぶん投げた。球は勢いよくヒトリのもとに投げられている上、ヒトリのスキルでものすごい速さで飛んでいく。ヒトリが気づいた時には既に遅かった。
「なっ!?ギャァァ———」
ヒトリを中心にものすごい爆発が広がる。引き寄せられた財宝は中を舞い、周囲に散らばった。
「ネペン!なんでヒトリさんを撃つの!?」
「あの守銭奴が宝を山分けすると思う?周りに落ちてる宝石1つだけでも5億もするの。」
「ごごごごごご5億ですって!?」
アルは白目をむいて驚いた後、すぐに宝のもとに駆け出す。
「そんな価値があるもの、独り占めしたいよねぇ。」
ネペンは懐から黒い球をだした。
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「よっしゃ仲間割れだ。」
「持てるだけ持て!」
「渡しませんよ!」
ヒトリ達の仲間割れによって金銀財宝が周囲に散らばった状態。それを巡って争いは激化する。
闇医者とフユカが財宝が入った箱を運ぼうとするがイトナが妨害したり、女帝とリジェが邪魔をするスケバンを撃っているとアケミが戦車を投げたりと阿鼻叫喚だ。
「チッ!アケミが厄介だな。武器商人!アケミを抑え込め!」
「わかったべ!」
武器商人とアケミが取っ組み合い、その隙にミノリとララが財宝を回収していた。
元幹部達の争いが激化する中、一般構成員だった者達が資産を回収している。
「アケミ姐さん!ある程度宝は回収した!」
「では皆さん、退却しますよ!」
「行かせるかよ!」
「リジェ!こっちも回収したぞ!」
「邪魔すんなミライ!私の宝だ!」
「取ったもの勝ちですよ!」
「まだ落ちてる!」
アケミとイトナが率いる不良グループが退却していく。その手には大量の財宝があった。
しかしまだ財宝は周囲に散らばっている。ミライは自身の鞄がぎゅうぎゅうになるほどの財宝を持ってその場を去る。重そうだ。
「武器商人!持てるだけ持て!」
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「ありがとうムツキ。私を出し抜けると思わないでほしいわ!」
アルとムツキは財宝が入った箱を持ちながら走り去っていた。その足元にはネペンが腹を抑えていた。
「チクショォ〜。殺してやるぞ陸八幡アル!」
「おい、ネペン。私をダウンさせた奴は君が初めてだよ。」
ネペンがアルを追いかけようとすると後ろから肩を掴まれた。ネペンが後ろを向くと頭から血を流したヒトリが笑顔で睨んでいた。
「あ、やべ...」
「くたばれ。」
十手でネペンの腹を殴る。ムツキとアルによって怪我をした部分だ。
あまりの激痛でネペンはその場に倒れた。
「アルも行っちゃったし、残ってる宝もこんだけかよ。」
散らばってる財宝を引き寄せたり手で拾ったりするヒトリ。
先程よりも少なくなったが、現金換算すると50億程ある。
「まあこれだけあれば企業できるか。」
ヒトリがその場を去ると、ネペンが起き上がって周囲を見渡す。まだ財宝が残っていないか虱潰しに探すのであった。
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ミレニアム自治区の不動産。そこから出てきたのはネルとミヨだ。
「しっかしヒトリの奴なんでミレニアムで企業すんだだよ。」
「ゲヘナやトリニティはまずいでよね...」
「にしてもお前もヒトリのとこ来たんだな。」
「はい。勉強を教えてくれるのでついてきました。」
「選択ミスってねぇか?」
そんな会話をしながら買った建物の前につく。そこにトラックが1台やってきた。
「やぁネル。ネペンの奴せいで50億くらいしかない。」
「十分じゃねぇか。」
「さて、諸君。私の儲け話に乗ってくれてありがとう。」
ヒトリが3人に向き直る。
「両翼の誼だ。それにテメェを頬っておいたら何しでかすかわからねぇしな。」
「ワイルドハントに入るためにの勉強もよろしくお願いします!」
「子供の面倒を見んのは大人の役目だろうが。」
3人の言葉に笑顔になるヒトリ。
「フヘヘ、今日は会社設立記念日だ!ゴクッ!」
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一方その頃、百鬼夜行では...
「なにこれめっちゃ面白い!続きはないの!?」
「手前様は見る目があるな!」
| 花鳥風月部 箭吹シュロ |
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二丁拳銃は花鳥風月部に来ていたのであった!
リノに案内されて花鳥風月部のトップであるコクリコに会うことになったが、待ち時間中に部員のシュロが書いた小説を読んでいた。
「リノ、あんな奴が本当に必要ですか?」
| 花鳥風月部 土生アザミ |
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「アザミ殿、二丁拳銃殿は幽霊を操れます。我らの怪談と合わせたら確実に何かが起こります。シュロ殿の駄作に目を輝かせるとは思いませんでしたが。」
「そろそろコクリコ様が来るよ。」
その言葉を聞いて姿勢を正す二丁拳銃。
足音が近づいていき、そこに現れた大人びた女性。
「はじめまして。ギルドではリノがお世話になったわ。部長のコクリコですわ。」
| 花鳥風月部 コクリコ |
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