透き通る世界の無法者   作:1052667

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先生結構空気だな...


二つ名【CODEⅢ】

 

「これでアビドスの借金は全部返せるんだ!いや、復興にも使える!」

 

「確かにすごい財宝... 出処は?」

 

「ギルド解散のときに早いもの勝ちで盗ってきた。」

 

「でも[ギルド]のってことは...」

 

「うん。でもどうせ汚職連中や悪徳企業から強奪した奴だから大丈夫だって!」

 

ユメの言葉に悪気なく言うララ。これにはホシノも引く。

 

「ううん、駄目!」

 

「なんでですか!」

 

「こんな方法に慣れちゃうと、そのうち平気で犯罪に走ることになっちゃうよ!」

 

「ララ、今ならまだ引き返せる。」

 

ユメとホシノはララを説得する。だが、その説得に意味はない。

 

「なんで?私は伝道レトの崇拝者だよ?あの人のように、強くなりたいの!」

 

 

 

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「そんなこともあって追放された私が止める権利はない。けど、後輩達は誰が守るの?誰が支えるの?」

 

「シャーレの先生にお願いしてるよ。」

 

「ああ、噂の?ホシノが大人を頼るなんて明日槍でも降るんじゃない?」

 

「うへ〜。辛辣だね。じゃあこれ、皆に渡しといてね。」

 

「まったく、カイザーが嫌になったらいつでも連絡して。裏社会のコネ使うから。」

 

CODEⅢはホシノからとある物を受け取るとホシノはその場を去っていく。

 

「はぁ〜。停学中に校舎に行くのは3度目だな。ん?」

 

CODEⅢは視線を感じて周りを見渡すが特に何も居ない。

 

「気の所為、だといいか。」

 

彼女がその場を去った後。地面から青白い幽霊が現れた。

 

なるほど。早速二丁拳銃に報告だ。

 

 

 

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アビドス廃校対策委員会!

今その場はなんとも言えない空気感だった。

 

「ホシノ先輩と連絡が取れない...」

 

「まさか誘拐?」

 

「先輩に限ってそんなことは...」

 

すると部屋の扉がノックされる。

シロコは銃を構えて警戒し、その他の面々も身構える。

扉が開かれるとスーツ姿の生徒が神妙な面持ちで立っていた。

 

「CODEⅢ!?」

 

「えっと誰!?」

 

「有名なスパイです。どうしてここに...」

 

「ララ先輩!?」

 

スパイ活動をしている人物がいきなり部屋に入ってきたわけだが、警戒する面々を他所にノノミのみ彼女の名前を言った。

 

「久しぶりだなノノミ。あと先輩はやめろ。生徒会追放されてるんだから。」

 

“えっと、君は?”

 

「はじめましてシャーレの先生。私はCODEⅢ。かつて犯罪を起こしてアビドス生徒会を追放された者だ。」

 

「なんでここに?」

 

「ホシノから手紙を渡してほしいって頼まれたんだ。」

 

CODEⅢはホシノから受け取った手紙、そして退学届を机に置く。

 

「それは...」

 

「犯罪者の私が言っても信じてもらえないかもしれないけど、これはホシノの意思だ。」

 

「そんな!」

 

対策委員の面々と先生は手紙を真剣に呼んでいた。

 

「なんなの!?あれだけ偉そうに喋っておいて!こんなの、受け入れられるわけないじゃない!」

 

「ララ先輩はなんで止めなかったんですか?」

 

「私はホシノに追放されたんだ。止める権利なんてない。」

 

「そんな...」

 

「先輩を引き留めにいく!」

 

「まず足並みをそろえないと...」

 

その時外から聞こえる爆発音。アヤネが急いで確認する。

 

「ち、近いです、場所は、市内!?」

 

「市内!?」

 

「応戦しないとです!アビドスが攻撃されているのを見過ごすわけには!」

 

「対策委員会を発—— ギャッ!」

 

部屋に入ってきたPMCを屶で斬りつけるCODEⅢ。

 

「こんなところまで...」

 

「校内にも周辺にも侵入されていますね。」

 

「多分市街地に部隊を動かしてるやつがいる。ここは私に任せて。」

 

オートマタから奪った銃を持ち次々やってくるPMC兵を撃つ。

 

“・・・任せていいんだね?”

 

「ああ。停学中だけど私もアビドスだからな。」

 

「後で自己紹介しなさいよ!」

 

「行こう皆。」

 

 

 

==================

 

 

 

市街地!

 

「何者かの接近、カイザーの理事です!」

 

「ふむ。学校まで出向こうと思ったのだが、お出迎えとは感心するな。」

 

PMCのリーダー、カイザーPMCの理事が軍を連れて現れた。

 

「ふむ。学校まで出向こうと思ったのだが、お出迎えとは感心だ。」

 

「これはなんのマネですか?企業が街を攻撃するなんて、いくらあなた達の所有している土地だとしてもそんな権利ありませんよね!?」

 

「それに、学校そのものはまだアビドスのものです!速攻は明白な不法行為!」

 

「連邦生徒会に言ってもいいの!?」

 

「それよりもホシノ先輩はどこ?」

 

対策委員会の面々は次々に理事に質問する。しかし理事は彼女達の言葉を聞くと不敵な笑みを浮かべる。

 

「何を言っているのやら。連邦生徒会?言ってみたらいいだろう。君たちはこの状況は愚か、学校に対しての援助等を連邦生徒会に嘆願してきたのだろう?それに対して一度でも動いてくれたことがあったか?」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

「ないだろう?連邦生徒会は余程のことがないと動かない。それどころか他の学園が君たちのことを助けてくれたことがあったか?誰かが手を差し伸べてくれた事は?」

 

理事の言葉に押し黙るしかない。

 

「アビドスの最後の生徒会、小鳥遊ホシノが退学した。アビドスの生徒会はもう存在しない。公的な部活も委員会も生徒会も自治区すらも無いアビドスは学園都市の学校として自立、存続が不可能だと判断。あの学校も引き取って、[カイザー職業訓練学校]にでもしようか。」

 

「何言ってんの!?まだ対策委員会があるのに、そんな言い分が通じるわけないでしょ!」

 

セリカが必死に反論するがアヤネはなにか悟った顔だ。今にも泣きそうだ。

 

「対策委員会は、公式に許可を受けている委員会じゃない...」

 

「———えっ?」

 

「対策委員会が出来た時には、もうアビドスには生徒会が無かったから...」

 

「そうだ。所詮非公認の委員会。正式な書類も下りていない。君たちの存在を示すものは何も無い。だが喜ぶべきだ。君たちは借金地獄とはおさらばできる。無理にあそこに留まる必要も無いだろうからな」

 

「そんなことになったら、今までの私たちの努力が...」

 

「ほう、まさか本気だったのか?本気で何百年もかけて借金を返済するつもりだったと?」

 

「あんた、それ以上言ったら!」

 

「撃つよ。」

 

「今ここで戦って、何か変わるのでしょうか...」

 

「ちょっと、アヤネちゃん!?」

 

「大軍とも言える数の兵力、もし今撤退させたとしても残るのは直すことも出来ない街と、砂だらけの学校と借金。土地も帰ってきません。何より、ホシノ先輩が居なくなったアビドスの状態で一体何が... ホシノ先輩、私たち、どうすれば...」

 

ドカァァァン!!

 

だが、そんな絶望をかき消すような大きな爆発音が場を支配した!

 

「き、北の方で大きな爆発を確認!」

 

「合流予定のブラボー小隊が巻き込まれて――!!」

 

「何!?」

 

カイザー達は訳が分からない。

 

「東の方でも確認!合流予定だったマイク小隊も大量のC4の爆発で!!」

 

「何が起きている!?アビドスの連中は、ここにいるので全員のはず...!」

 

「・・・大人しく聞いていれば、泣き言ばかり。」

 

その場に聞こえてくる声。

その人物は赤い髪に黄色の瞳、2本の角が特徴だ。

 

「目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く。それが、あなたたち覆面水着団のモットーじゃなかったの?」

 

そう、便利屋68の社長、陸八魔アルだ!

 

「何をすればいいのか分からない、どうすればいいのかも分からない。やる事なす事、全部失敗に終わる... ここを潜り抜けたところで、この先にも逆境と苦難しかない。」

 

彼女は息を吸う。

 

「だから何なのよ!!」

 

「えっ...?」

 

「仲間が危機に瀕してるってのに、何も出来ずにそのまま全部奪われて、それで納得出来るわけ!?あなたたちは、そんな情けないぽんこつ集団だったわけ!?」

 

「いやいや〜、アルちゃんその辺にしといたら〜?メガネっ娘ちゃんは繊細なんだからさ〜。」

 

「どうしてあなたたちが...」

 

「それに、こーんなかわいいメガネっ娘ちゃんを泣かした罪は重いよ〜?ぶっ殺すしかないよねッ!!」

 

「準備は出来ていますアル様!仕込んだ爆弾も用意しておりますので!」

 

「はぁ... ラーメン食べに来たはずなのに...」

 

「くそっ、貴様ら飼い犬の分際でよくも!」

 

だが、その時屶がクルクルと飛んできて理事の横に居たオートマタの頭部にぶっ刺さる。

 

「こ、今度は何だ!?」

 

屶が飛んできた方向。対策委員会の背後からその人物は現れた。

 

「今日が初対面だけど、私の後輩を泣かせて五体満足で帰れると思ってんの?」

 

「CODEⅢ!?」

 

「ララ先輩!?学校は!?」

 

「先輩はやめてって。全員倒した。」

 

「な、何だとぉ!?」

 

「学校を襲わせた部隊から連絡が途絶えました!!」

 

CODEⅢは包丁とカイザーから奪った銃を手に持っていた。

 

「ララさん!いえ、今はCODEⅢだったわね。」

 

「久しぶり〜!」

 

「アルもムツキもご無沙汰。相変わらずね。」

 

「え、知り合いなの?」

 

「昔利害の一致で手を組んでた。」

 

アビドス側の援軍に理事は怒りをあらわにする。

 

「何人来ようと同じだ!この戦力差で、お前達が勝てると思っているのか!?我々の援軍はまだまだ来る。いくらお前達が強かろうがいずれ体力と武器が尽きる。このt——— がぁ!」

 

理事の言葉は最後まで続かなかった。突然のことに皆驚く。理事が撃たれたことに驚いているのではない。理事を撃った人物が()()()()()()()()()()()()()()()()()事に驚いたのだ。

 

「じゃあ指揮系統を破壊すればいいじゃん。」

 

「き、貴様は、二丁拳銃!!」

 

「よ、アルにムツキにララ。3人とも久しぶりだね。」

 

「相変わらず気配を消すのが上手いな。」

 

「ええ。」

 

「二丁拳銃も来たんだ。」

 

「なんで貴方がここに...」

 

アヤネの言葉に二丁拳銃は理事から離れながら答える。

 

「私はね、過去にアビドスの生徒に恩があるの。」

 

「恩?」

 

「だから恩返しに来た。だけどね、こんな、この程度の事件で返せるほど恩は小さくない。命の恩人の母校が攻撃されて黙ってるほど私は外道じゃないッ!」

 

二丁拳銃は対策委員会の方を見る。

 

「この前は攻撃してごめんなさい。」

 

「いいわ。行動で示してくれればそれでいいのよ。」

 

「この、悪党どもがぁ!」

 

「確かに、悪党としては正解。」

 

「お陰様で目が覚めました。私たちに迷ってる時間はありません。」

 

「何よりもまずホシノ先輩を取り戻さないと!!非公認だか何だか知らないし、不法組織だって構わない!そんなことは何の関係もない!」

 

対策委員会は戦意を取り戻す。

 

”・・・よくも、私の大切な生徒を... ホシノのこと返してもらうよ。”

 

「いいだろう。こうなったら、こちらも最大戦力を用意させてもらおう!来い、ゴリアテェェェ!!」

 

理事は空から降ってきた巨大な戦闘ロボットに乗り込み戦闘態勢になる。他のオートマタ達も戦闘態勢に入った。

 

“皆、行くよ。”

 

「はいっ☆」

 

「ん。」

 

「いくわよ。」

 

「行きましょう。」

 

「ああ。」

 

「ええ。」

 

「行くよ〜。」

 

「まったく。」

 

「アル様のために。」

 

「雑魚は任せて。」

 

戦いの、始まりだ。

 

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