「やあ先生。その調子だとわからなかったみたいだね。ゴクッ!」
“うん。アリスの方は?”
「———プハッ!AL-1Sなら楽しくゲームやってる。見に行くかい?面白いぞ。」
2人がゲーム開発部の部室に入るとアリスが笑顔で迎えてくれた。
「パンパカパーン!アリスは先生と密輸商人の2人とエンカウントしました!」
“えっと...?”
「要はゲームで会話術を学んだわけよ。よ、AL-1S。」
「アリスと呼んでください。」
「何しに来た密輸商人!」
「モモイ、お前に興味はない。AL-1Sの様子を見に来たってわけ。」
その時密輸商人の携帯が鳴り、密輸商人は携帯を見てため息を付く。
「すまん、連絡が来たからすこし出る。AL-1Sの行動を観察したかったが一気に3人から連絡を受けるなんてね。」
そう言うと密輸商人は部室から出ていく。連絡相手はリオ、ヒマリ、二丁拳銃。
「まずはリオからだな。もしもし?なんのよ〜?」
『久しぶりねヒトリ。』
「まあヒマリと同タイミングでメッセージが届くんだ。AL-1Sのことだろ?」
『ええ。貴方はアレをどう思うのかしら?』
「別に。面白そうだなって。」
『貴方、アレが何なのかわかってるの?』
「いや、知らん。でもAL-1Sがどんな存在だろうと面白ければそれでいい。それにAL-1Sよりも私はエデン条約の方優先かな。」
『キヴォトスが滅ぶかもしれないのよ?』
「それがどうした。」
密輸商人は電話を切るとそのまま歩き始める。
「どうせヒマリも聞いてるだろうし、ヒマリには連絡返さなくてもいいか。それで二丁拳銃からは... よし。私の予想の裏付けは取ってくれたようだな。」
内容を確認した彼女はゲーム開発部の部室に戻る。
するとゲーム開発部の面々と先生は外出の準備をしていた。部長のユズと先生はこの時初対面だろう。
「どっか行くの?」
「これからエンジニア部に武器を貰いに行くんだよ!」
「なるほど。なら私もついていくとするか。ゴクッ!」
玉露と書かれたペットボトルのお茶をがぶ飲みしながら密輸商人はついて行くことにした。
“それにしてもミレニアムって所々荒れてる場所があるんだね。”
「あー。私も入学した頃から工事中のところがたくさんあったんだよね。」
「———プハッ!ミレニアム生だろモモイ。簡単に言えば2年前に内戦があってね。今でもその影響が残っているんだ。」
「ミレニアムは昔戦場だったんですね!」
「そういうことだAL-1S。平和な世界に退屈して争いを起こすやつはたくさんいるんだ。ゴクッ!」
「アリスはアリスです!」
そんな会話をしているとエンジニア部の部室についた。
中に入りモモイがエンジニア部のウタハに状況説明をする。
「新しい仲間に、より良い武器をプレゼントしたい... と。そっちの方に私たちがこれまで作ってきた試作品が色々と置いてある。そこにあるものであれば、どれでも持って行ってくれて構わないよ。」
「やった!ありがとう、先輩!」
アリス達はエンジニア部の面々と盛り上がっていた。
そんな彼女達を遠目に見ている密輸商人。先生はそれに気づき、密輸商人に話しかける。
“密輸商人はあの中に入らないの?”
「まあね。私はAL-1Sの観察が目的だからね。それにエンジニア部の部長のウタハと色々あったんで話しかけにくいんだよね。ゴクッ!」
“仲が悪いの?”
「——プハッ!そういうわけじゃないけどちょっと間に溝があってね。ウタハとは気まずいんだ。」
そんな会話をしているとアリスがエンジニア部の作ったレールガンを欲しがっていた。
先生も呼ばれたため密輸商人との会話を一旦中断して会話の中に入っていくのであった。