ACE COMBAT 〜紺碧の空を駆ける炎の一角獣〜   作:非常勤務艦隊本部

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MISSION10 1ミリの奇跡〜空中爆弾処理作戦〜

 

 

 

2010年 11月4日

 

 

サンド島基地 12:45

 

 

 

10月が終わりを告げて、冬の足音が聞こえ始めた11月の今日この頃。

 

カーボネロの空軍基地から、ある人物がここサンド島に転属となった。

 

 

 

チョッパー「ブラックバーンのバッカニア………またお古な機体が来たもんだ。」

 

 

ナガセ「あの人………多分、教官じゃないかしら?」

 

 

グリム「…………うっ。あの”鬼教官”か………。」

 

 

 

???「ここがサンド島か……悪くない場所だ。」

 

 

 

ラウンデル少佐。

 

元ISAF空軍の傭兵専門の教官。

 

 

エリア88の傭兵は皆、彼によって鍛えられたが、正規軍に転属になっても容赦のない訓練課程を叩き込んできたことから、カーボネロの空軍基地出身のパイロット達からは【鬼教官】と言われるようになった。

 

 

 

一条玲花「あの人は?」

 

 

ハヤト「訓練所のボスさ。新兵時代の頃は痛い目を見たよ…………」

 

 

エリーゼ「訓練?傭兵なのに?」

 

 

ハヤト「傭兵と言っても、殆どが事業用ライセンスを持ってる奴らだからな。軍人上がりの傭兵は、案外少ないんだ。」

 

 

 

桜野音羽「へぇ~。」

 

 

 

 

ラウンデルが来たことで、ハミルトン少佐の後任も埋まり、遂にサンド島基地は本格稼働を始めるのだった。

 

 

 

 

ユージア大陸北東部 中立国ノースポイント

 

 

ノースポイント国際空港 05:44

 

 

 

アナウンス《お客様にお知らせします。午前6時発のノースポイント発エイカーソン・ヒル行、オーレッド・エアポート422便、只今より搭乗受付を開始します。》

 

 

 

 

オーレッド・エアポート社保有機

 

MB-13型 422便機内 ファーストクラス

 

 

 

サキ「さて、あとは帰るだけだが…………」

 

 

 

ノースポイントでの定例会議を終えたサキは、サンド島への帰路についていたが、自身が搭乗したジャンボ機には、恐らくオーシアの研修生であろう団体客が乗っていたのだ。

 

 

サキ(軍の研修生か…………。)

 

 

 

 

06:00 422便 コックピット内

 

 

 

操縦士「管制塔、こちらオーレッド・エアポート422便。離陸許可を求む。」

 

 

航空管制官《こちら管制塔。422便、離陸を許可する。》

 

 

 

ユージア北東部時間06:00、330名の乗客を乗せた422便は遠く離れたオーシアへと飛び立ち、その後を追うように、1機のAV-8Aが飛び立った。

 

 

その数分後、緊急事態が発生することとなった…………

 

 

 

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サンド島空軍基地 13:00

 

ブリーフィングルーム

 

 

 

ラウンデル「諸君!緊急事態が発生した!」

 

 

急な緊急呼集がかかって、パイロット全員がブリーフィングルームに集合する事態になった。

 

 

ラウンデル「たった今、爆弾を仕掛けられた民間機がオーシアへと向かっていることが、参謀本部から通達があった!」

 

 

 

エリーゼ「み、民間機に爆弾が?!」

 

 

チョッパー「嘘だろ?!」

 

 

 

ラウンデル「爆弾が仕掛けられたのは、オーレッド・エアポート社が運航している、ノースポイント間の国際線422便。機体の重量チェックに引っかかっていない事を考えると、仕掛けられているのはC-4…プラスチック爆弾と思われる!」

 

 

 

一条玲花「プラスチック爆弾が?!」

 

 

ナガセ「オーレッド・エアポート社が保有してるのは、MB-13型のジャンボ機のはず………設置箇所によっては2発で破壊できるわ!」

 

 

ミッキー「なんてこった!!」

 

 

 

相手が誰であれ、最悪のカードを切ってきた事に、一気に絶望感が漂い始める。

 

 

 

ラウンデル「更に、当該民間機にはサキ司令他、オーシア軍の研修生も同乗している!」

 

 

 

グリム「し、司令官が?!」

 

 

グレッグ「おまけに軍の研修生も乗ってんのか?!」

 

 

 

サキはノースポイントで行われていた定例会議に出席していた。

 

出国したのが06:00だとすれば、あと3時間しか残されていない。

 

 

 

ラウンデル「爆弾の信管作動は、気圧計及び高度計と連動しているため、高度は下げられない!サキ司令からの指令により、民間機の爆弾処理作戦が発令された!」

 

 

 

桜野音羽「えぇ?!く、空中で?!」

 

 

園宮可憐「いくらなんでも無茶では?!」

 

 

ハヤト「無茶振りは承知の上だ。それに、約300人の命がかかってるんだ。もたもたはしてられん!」

 

 

 

ラウンデル「ミッキーとウォードッグ隊は、快速機を選んで直ちに当基地を緊急発進!会敵ポイントRL-22Cへ30分以内に到達、爆弾を空中で処理せよ!なお、ハヤトはサキ司令のクフィルを使うんだ!」

 

 

 

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セレス海上空 13:15

 

 

 

サキからの指示で、爆弾処理のため緊急発進した俺たち。

 

俺とミッキーは、デルタ翼機の中で最も安定している【IAI クフィルC2】、ウォードッグ隊は従来のF-5Eでもよかったが、30分以内に民間機に到達することを考えたるとスピードが足りないことに気付いて、ウスティオ共和国の戦闘機メーカーが開発した【SAAB39 グリペンC】で出撃した。

 

 

共にマッハ2.0を誇る快速戦闘機であるが距離がとおすぎるため、ミサイル兵装を諦めて、航続距離を伸ばすためにドロップタンクを取り付けて、会敵ポイントへと急ぐ!

 

 

 

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422便 コックピット内

 

 

 

副操縦士「このままでは、あと2時間55分後には………」

 

 

サキ「進路を南東に向けるんだ。それで30分は時間が稼げる筈だ。」

 

 

操縦士「しかしこのままでは、機体の燃料が持ちませんよ!」

 

 

 

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手をこまねいているうちに、サンド島から緊急発進した5機は、422便の右後方を目視で捉えていた。

 

 

 

チョッパー《見えたぜ!あれだ!!》

 

 

グリム《右旋回をしてる!》

 

 

ナガセ《進路を変えて、時間を稼ぐつもりよ!》

 

 

ハヤト「まずは爆発物を確認するぞ!」

 

 

 

当該民間機を確認した俺たちは、まず爆発物を確認するためジャンボ機の下に回り込む。

 

 

 

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422便 機内 ファーストクラス

 

 

 

織斑千冬「…………ん?」

 

 

一人の女性が窓から外を見ると、5機の戦闘機がジャンボ機の下に回り込む姿を見かけた。

 

 

織斑千冬「あの機体……オーシア軍のか?」

 

 

 

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ウォードッグ隊とエリア88のエース機2機がジャンボ機の下に回り込んで、仕掛けられた爆発物を確認した。

 

 

 

ミッキー《あったぞ!爆弾だぜ!》

 

 

ナガセ《両翼の付け根部分に!あれなら、2発で一瞬で火だるまよ!!》

 

 

ハヤト「その前に削ぎ落とす!ウォードッグ隊は、ユーク軍機の接近に警戒するんだ!」

 

 

 

ハヤトは編隊を2つに分散させて、爆弾処理にかかるが……

 

 

ハヤト「…………だめだ!斜め後ろじゃ、エンジンポッドが邪魔で狙えん!」

 

 

ジャンボ機のエンジンが邪魔をして、照準を捉えるのが無理だったのだ。

 

 

ミッキー《じゃあ前からやろうぜ!》

 

 

今度はジャンボ機の前に回り込んで、爆弾を削ぎ落とそうとするが…………

 

 

ハヤト「……だめだ!ここからあの爆弾を狙うにしても、スピードの差がありすぎてなおさら難しいぞ!」

 

 

ジャンボ機の速度はマッハ0.85、対するクフィルC2の速度はマッハ2.0と、余りにも速度差がありすぎて前方からの爆弾処理は不可能であった。

 

 

 

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422便 コックピット内

 

 

航法士「だめだ、速度があり過ぎる!」

 

 

操縦士「……いくら腕の立つパイロットでも、この旅客機の腹についてる爆弾を削ぎ落とすなんて、とても無理だ!」

 

 

サキ「だが、このまま死ぬよりはいいだろう。」

 

 

 

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一方で航空隊は、前後左右どちらからも爆弾を狙えず手をこまねいていた。

 

 

 

ミッキー《どうすんだよ!翼の下に潜り込もうにも、垂直尾翼が邪魔になるぜ!》

 

 

チョッパー《もういっそ連射しまくって、まぐれ当たりに賭けてみるか?》

 

 

ナガセ《だめよ!エンジンにでも被弾したら、大惨事になるわ!》

 

 

ハヤト(どうする……こいつの機関砲は単発撃ちができるが、肝心の的が小さすぎるんじゃ…………どうする……どうする!)

 

 

 

さすがのハヤトも、どうすべきかで妙案が浮かばず、焦り始めていた。

 

残り時間は2時間を切っている。

 

あと1時間とちょっとで、爆弾が爆発してしまう。

 

 

そんな状況の中、事態はより深刻さを増していった。

 

 

 

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422便 コックピット内

 

 

操縦士「なんだって?!乗客達が騒ぎ出している?!」

 

 

航法士「はい!1階席のキャビンアテンダントからで、こちらの無線会話が漏れていたようで…!」

 

 

副操縦士「一体……誰がこんな事を!!」

 

 

サキ(軍の上層部は、それ程までに私を亡き者にしたいか……300人以上の民間人の命を犠牲にしてまで……!)

 

 

 

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何者かの仕業なのか、先ほどまでの会話が全て機内放送で聞かれてしまったために、乗客達が騒ぎ出してしまっていた。

 

 

 

ハヤト(くっそ!!どうすればいい!!)

 

 

遂に万策尽きたと思い込み、悩むハヤトだったが……

 

 

 

グリム《背面です!!》

 

 

 

グリムが提示した”ある方法”で、希望をもたらした。

 

 

 

グリム《背面飛行しながら、旅客機の下を潜り抜ければ!!》

 

 

 

ミッキー《何ぃ?!?!宙返りした状態で潜り抜けろってのか?!》

 

 

チョッパー《無茶だ!!潜り抜ける前に接触でもしたら、一巻の終わりだぞ?!》

 

 

 

グリム《垂直尾翼を避けて爆弾を削ぎ落とす方法は、時間的にこれしかありません!!》

 

 

 

ハヤト「…………やるしかねえな!ミッキー、右をやれ!俺は左だ!」

 

 

ミッキー《……よぅし!やったろうじゃないの!!》

 

 

 

時間的にこの方法しかないと確信した俺とミッキーは、覚悟を決めた。

 

 

 

ナガセ《急いで!!もう1時間を切ったわ!!》

 

 

 

ハヤト「10分で終わらせる!!ATTACK!!」

 

 

 

 

残り時間が1時間を切った。

 

もはや時間が残されていない中、ドロップタンクを投棄して最後のアプローチを始める2機のクフィル。

 

 

ジャンボ機の真後ろについた2機のクフィルは、機体を傾けて背面飛行を始めて、ジャンボ機に迫る!

 

 

 

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422便 コックピット内

 

 

航法士「な、なんだ?!この揺れは?!」

 

 

ハヤトとミッキーのクフィルが尾翼に近づいたことで、ジャンボ機が小刻みに揺れ始めた。

 

 

サキ「来るぞ!操縦桿をしっかり固定しろ!!」

 

 

操縦士「副操縦士!!操縦桿をしっかり押さえるんだ!!」

 

 

副操縦士「は、はい!!」

 

 

 

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ジャンボ機の機尾を通過した2機のクフィルは左右に展開して爆弾に迫る。

 

 

 

ハヤト(機銃の誤差は…………僅か1ミリしかない……1発で決める!)

 

 

 

爆弾との距離が縮んでいき、ターゲットスコープの枠にはみ出すその瞬間!

 

クフィルの【DFFA 550 30mm機関砲】が乾いた射撃音を響かせて、左側の爆弾を1発で削ぎ落とした!

 

 

 

その15秒後、右側に回ったミッキーのクフィルも、元軍人としての勘を信じて、ここぞのタイミングで機関砲を放って、爆弾を削ぎ落とした!

 

 

ジャンボ機の真下を潜り抜けた2機のクフィルは機体の向きをもとに戻して、水平飛行に移る。

 

 

 

そして、削ぎ落とした2つの爆弾は……ジャンボ機の遥か真下へ落下していき……爆発した。

 

 

 

ハヤト「…………やった!!」

 

 

ミッキー《ふうぅ!!死ぬかと思ったぜ!!》

 

 

 

グリム《こちらでも確認しました!!爆弾処理、成功です!!》

 

 

チョッパー《…………やったぜ!……やりやがったぜ!!あいつら!!!奇跡を起こしやがった!!!》

 

 

ナガセ《グリム!あなたの作戦勝ちよ!!》

 

 

 

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422便 コックピット内

 

 

航法士「やりました!!爆弾処理が成功した!!」

 

 

副操縦士「よし!」

 

 

操縦士「助かったぁ…………」

 

 

 

ほぼ同時に、機内は歓声に包まれた。

 

機内放送で全てを聞いていた乗客達は、「自分達は助かった」と確信したのだ。

 

 

 

422便 機内 ファーストクラス

 

 

織斑千冬「どうやら…………助かったようだな。」

 

 

そう安堵の声を口にして窓を見ると、ジャンボ機を護衛するかのように、先ほどの2機のクフィルと、3機のグリペンが並走を始めた。

 

そして彼女の隣に、コックピットから出てきたサキが座ると、女性はサキに対して…………

 

 

 

織斑千冬「あなたの部下は、いい腕をしているな。」

 

 

その問いに対して、サキは…………

 

 

サキ「……えぇ。あの二人は、最も優秀なエトランゼですから。」

 

 

そう答えた。

 

 

 

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同時刻 サンド島基地 ブリーフィングルーム

 

 

 

航空管制官《やった!!やりました!!爆弾処理、成功です!!》

 

 

 

ラウンデル「そうか!」

 

 

一条玲花「やったわ!!」

 

 

 

爆弾処理成功の報が届いて、ブリーフィングルームが歓声に包まれた!

 

 

訓練生1「す、すごい!!」

 

 

訓練生6「流石私達の教官ね!!」

 

 

グレッグ「ほんとにやりやがったぜ!あいつら!」

 

 

キャンベル「さすが!エリア88のナンバー1とナンバー2だ!!」

 

 

桜野音羽「ハヤトさん!すごい!!」

 

 

エリーゼ「ほんとに背面飛行で爆弾を削ぎ落としたの?!」

 

 

園宮可憐「流石です!」

 

 

アイーシャ「あの5人なら、どんな不可能でも可能にできる。」

 

 

 

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エイカーソン・ヒル国際空港 15:50

 

 

 

約2時間の格闘の末、爆弾の処理に成功したハヤトとミッキー・ウォードッグ隊は、422便を護衛しながら、目的地であるエイカーソン・ヒル国際空港へと送り届けた。

 

 

乗客・乗員330名は全員無事で、機体にも目立った損傷は確認されなかった事で、彼らの腕の凄さが垣間見えた。

 

 

そして燃料の補給と休息のためエイカーソン・ヒル国際空港に着陸した彼らは、今までの疲れがどっと来たのか、駐機場の脇で座り込んでいた。

 

 

 

ハヤト「にしても…………今回ばかりはほんとにだめかと思ったぜ。」

 

 

ミッキー「あぁ……。どこの誰かは知らねえが、あんなセコい真似しやがって!」

 

 

チョッパー「それにしてもよ。あの爆弾、一体いつ仕掛けたんだ?」

 

 

 

チョッパーの疑問は確かだ。

 

旅客機の、それも両翼の付け根部分に爆弾を仕掛けたとしても、離陸準備中に仕掛けたのは明白なのだが…………

 

 

問題なのは、なぜ旅客機の一番の弱点である両翼の付け根部分に巧妙に仕掛けることができたかだ。

 

とてもじゃないが、企業スパイでなければできない事だ。

 

 

 

ハヤト「まぁ理由はどうあれ、結果的に助けることができたんだ。………しかし、いい加減新しい機体を買わないといかんな。」

 

 

ミッキー「慣れない機体に乗ったからか?」

 

 

ハヤト「確かにクフィルは安定してるが、逆に安定しすぎて操縦桿をちょっと動かしただけで曲がっちゃうのがな……。」

 

 

グリム「基地に帰ったら、もう届いていますよ!」

 

 

ハヤト「だといいがな…………。」

 

 

 

そんな他愛のないことを話してると、空港の格納庫から、戦闘機が搬出されてきた。

 

その機体は、白地に青のカラーリングを施されていて、垂直尾翼にはそれぞれISAFのマークである【スリーアローヘッズ】と俺のトレードマークである【炎の一角獣】のマークが施されていた。

 

 

 

チョッパー「あれって…………俺たちと同じF-5Eだよな?」

 

 

グリム「えぇ……でも、あのカラーリングは………………。」

 

 

ハヤト「まさか……俺がマッコイ爺さんに頼んでたやつか?!なんでこんな所に!」

 

 

 

サキ「サンド島へ運搬途中で、ここに運び込まれたようだ。」

 

 

 

そこへ、何時ものパイロットスーツに着替えたサキが、一人の傭兵と思われる少年を連れてやって来た。

 

 

 

ミッキー「サキ。」

 

 

サキ「この機体は、捕虜になったバートレット大尉の機体の予備部品で組まれたものだ。」

 

 

チョッパー「おっさんの機体で?」

 

 

サキ「基地に戻ったら、マッコイに頼んでチューニングしてもらうといい。」

 

 

ハヤト「了解!」

 

 

 

グリム「ところで、その人は?」

 

 

 

サキ「元88航空隊の中で最年少の傭兵……キム・アバだ。」

 

 

キム・アバ「き、キムです!よろしくお願いします!」

 

 

 

チョッパー「…………おい。ほんとに傭兵か?」

 

 

ナガセ「グリムと同じ背丈だけど……。」

 

 

ハヤト「もしかして……同い年か?」

 

 

ミッキー「よかったな〜グリム。お仲間ができて。」

 

 

グリム「喜ぶべきなんですか?!」

 

 

 

サキ「話は基地に帰ってからだ。全機、帰投するぞ。」

 

 

 

燃料の補給と補充要員、そしてハヤトの新しい機体を加えたウォードッグ隊は、サンド島への帰路についたのだった。

 

 

 

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MISSION10 COMPLETE

 

 

 





次回、第11話。

エリア88の死神が舞い戻ってくる。
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