ACE COMBAT 〜紺碧の空を駆ける炎の一角獣〜   作:非常勤務艦隊本部

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MISSION11 復讐の連鎖〜アピート空港急襲〜

 

 

 

2010年11月7日

 

サンド島空軍基地

 

ブリーフィングルーム 20:12

 

 

 

サキ「全員集まったな?早速だが、参謀本部からの緊急出動要請だ。」

 

 

 

新しい機体【F-5E】のチューニングが終わって3日経った今日、どうも首都でテロ事件が発生したと言うニュースを聞いて、俺たちは我先にブリーフィングルームに集まって、続報を待っていた。

 

そしてついさっき、サキとラウンデルが血相を変えて入ってきた事で、事態はより深刻さを増していたのだった。

 

 

 

ラウンデル「オーレッドの南西方向付近の空域で、ユークトバニアの航空部隊と思われる機影が確認された。この航空部隊は、首都とオーレッド湾を挟んだ反対側に存在する【アピート国際空港】方面に向かっている。」

 

 

 

一条玲花「アピート国際空港って、あそこは民間の空港ですよ!」

 

 

バクシー「なんで連中、そんな所を狙っていくるんだ?!」

 

 

 

ラウンデル「敵の作戦意図は不明だが、恐らく空港を確保してオーシア侵攻の代替基地にする可能性がある。」

 

 

 

ホリスターショット作戦で、フェアウェザーの敵部隊を壊滅させたためにユーク軍はオーシア侵攻を進めずにいたが、フェアウェザーとは反対側のアピート国際空港を制圧すると言う、囲碁で言うところの【飛び石作戦】を仕掛けてきたのだ。

 

 

 

ラウンデル「緊急通報を受けて、首都近辺に駐屯している各部隊が出動しているが、依然としてアピート国際空港の守りが手薄となっている。」

 

 

サキ「これを受けて参謀本部は、我々に緊急出動要請を発令した。我々の目的は、アピート国際空港の制空維持と敵航空部隊の撃破だ。」

 

 

ラウンデル「地上部隊も空港利用客の避難誘導を始めているが、ほぼ同時刻に空港から644キロ離れた学園都市でユークトバニアのコマンド部隊による【ガス攻撃】の対処で、極度の混乱状態になっている。各隊は事態の急変に備えて、現場の判断で柔軟に行動せよ。」

 

 

 

20:14。

 

参謀本部の緊急要請に応えて、サンド島空軍基地所属部隊は全力出撃。

 

ウォードッグ隊を先頭に、一路アピート国際空港へと全速で向かった。

 

 

 

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オーシア首都 オーレッド

 

アピート国際空港 上空 20:21

 

 

 

一条玲花《アピート国際空港を目視で視認!》

 

 

一度空中給油を行なって、アピート国際空港上空に到達したサンド島航空隊。

 

だが、既にユーク軍の航空部隊との戦闘が始まっていた。

 

 

 

ミッキー《正規軍の奴ら、もうおっぱじめやがってるぜ!》

 

 

 

ハヤト「場所をわきまえずに…………とにかく、敵を空港から引き剥がすぞ!!ATTACK!!」

 

 

 

これ以上の混乱を拡大させないために、敵を空港から引き剥がすことに専念するが、空港の上空では着陸指示を待っている民間機が近くを旋回飛行をしているため、遠距離からのミサイル攻撃が出来ずにいた。

 

 

 

ユーク軍兵7《近くに民間の施設がありますが、攻撃を続行しますか?》

 

 

ユーク軍兵1《各部隊、攻撃続行だ。平和ボケしたオーシア人に、戦争の恐怖をたたき込んでやるんだ。》

 

 

 

 

グリム《オーレッドの目と鼻の先なんだ!ここは!》

 

 

エリーゼ《彼奴等、遂に堂々と無差別攻撃をしてきたってこと?!》

 

 

チョッパー《そう考えねえと、ここまでだいそれた真似は出来ねえぞ!!》

 

 

ハヤト「とにかく早く何とかしないと、手遅れになるぞ!」

 

 

 

 

これまでのユークトバニア軍のやり方から打って変わり、首都に直接攻撃を仕掛けてくる事自体に戸惑いを感じていたが、この戦争が最悪の方向へと動き始めている事に、ハヤトは危機感を覚えていた。

 

 

 

航空管制官3《なんでこんな所を攻撃してくるんだ!ここは民間空港なんだぞ!》

 

 

航空管制官1《泣き言を言うな!!とにかく今は乗客の避難誘導を優先させろ!!》

 

 

 

空港事務員4《この混乱状態で迅速な避難だと?!誘導するだけでも精一杯なんだぞ!!》

 

 

空港事務員2《乗客から説明を求められている!なんて言ったらいいんだ!!》

 

 

空港事務局長《とにかく平謝り徹しろ!!乗客を搭乗口から避難させるんだ!!》

 

 

 

無線越しから、空港関係者の阿鼻叫喚の声が響いてくる。

向こうもどう対応したらいいのか分からない上、避難誘導も上手くいっていない様子だ。

 

 

見かねた俺は、管制塔に指示を出した。

 

 

 

ハヤト「管制塔!聞こえるか!!」

 

 

航空管制官1《こっちは今忙しいんだ!後にしてくれ!》

 

 

ハヤト「いいから聞くんだ!!死にたくなかったら、空港を放棄する前提で客を急いで避難させろ!!」

 

 

航空管制官1《何を言ってるんだ!!そんな事したら、乗客がパニックを起こしてしまうぞ!!》

 

 

ハヤト「この際仕方がない!!ターミナルビルに被害が出る前に避難を完了させるんだ!!」

 

 

航空管制官1《…………こうなったら仕方がない…………おい!整備員も動員するんだ!!急いで乗客を避難させろ!!》

 

 

航空管制官5《しかし、乗客になんて説明したら!!》

 

 

航空管制官1《戦争が始まったと説明するんだ!!そうするしかない!!ここも放棄するぞ!!急げ!!》

 

 

 

ハヤト「サンダーヘッド!!上空の民間機にも伝えろ!!戦闘の邪魔になってるから、別の空港に行けってな!!」

 

 

 

AWACSサンダーヘッド《この際仕方がないか……。了解した。》

 

 

 

 

これで少しはやりやすくなると思ったが、空港の駐機場に、ユークトバニアの輸送機が着陸しているのが見えた。

 

 

 

バクシー《…………なっ?!彼奴等、輸送機を空港に強行着陸しやがったぞ?!》

 

 

ナガセ《敵の輸送機から……戦車が!》

 

 

航空管制官1《こちら管制塔!!貨物ターミナルが攻撃を受けている!!ビル内にはまだ少数の乗客がいるんだ!!迎撃を頼む!!》

 

 

 

ハヤト「了解!一条!!スカイガールズ隊で貨物ターミナルを攻撃しているユーク軍を迎撃するんだ!ついでに輸送機も破壊しろ!」

 

 

一条玲花《りょ、了解!!》

 

 

 

次から次へと引き起こされる事態に、さすがのサンド島の部隊も、敵の電撃作戦の前に押され始めていた。

 

ユーク軍の航空部隊は撃退できたものの、空港を襲撃している戦車部隊の対処に、時間を取られていたからだ。

 

 

 

ハヤト「このままじゃジリ貧だ…………。どうする…………後もう2機いりゃあ…………!」

 

 

 

手数で圧倒される状況下であったが…………

 

 

 

AWACSサンダーヘッド《オーレッドから接近する友軍機を確認!2機だ!》

 

 

 

サンダーヘッドから、友軍機の接近を告げる通信があった!

 

ハヤトはその方角を見ると…………濃い灰色1色の【ミラージュF1】と、翼端と尾翼を赤く染めた、【A-7 コルセアⅡ】が見えた。

 

 

 

ハヤト「赤の塗装…………まさか、ボリスか!」

 

 

ボリス《久しぶりだな?ハヤト。》

 

 

ミッキー《嘘だろ?!あの死神ボリスが帰ってきたのか?!》

 

 

チョッパー《死神ボリスだと?!》

 

 

キトリ・パルヴァーネフ《苦戦しているみたいね?あなた達?》

 

 

 

ハヤト「その声…………キトリか!」

 

 

グリム《女の声って…………えぇ?!》

 

 

ナガセ《女性のパイロットが、傭兵部隊に?!》

 

 

 

対地攻撃の天才とも言われた【死神ボリス】こと、元ファト連邦空軍中佐のボリスが、かつてエリア88の紅一点【キトリ】を連れて駆けつけてきたのだ。

 

 

ユーク軍兵23《翼端が赤い攻撃機だと?》

 

 

ユーク軍兵21《まさか…………》

 

 

 

ボリスの対地攻撃は精密で、攻撃範囲が広い空対地ミサイル【AGM-65 マーベリック】4発で、多数の敵戦車と装甲車を撃破して、撃ち漏らした敵をキトリのミラージュF1が追い込んでいく。

 

 

ユーク軍兵15《今の攻撃で、部隊の半数がやられたぞ!!》

 

 

ユーク軍兵14《間違いない、エリア88の”死神”だ!!》

 

 

ユーク軍兵13《まさか、死神ボリスが来やがったのか!!》

 

 

ユーク軍兵1《て、撤退だ!!死神を相手にして、作戦が遂行できるか!!》

 

 

 

死神ボリスと言う単語を敵が発したことでユーク軍の戦意は喪失。

 

部隊は一斉に退却を始めていくが、それを許さない2人の男がいた。

 

 

 

ボリス《ハヤト、左をやれ。俺は右をやる。》

 

 

ハヤト「OK。」

 

 

 

今までの鬱憤を晴らすかの如く、撤退していく敵戦車部隊に追い討ちをかけていく。

 

 

正確な狙いと無慈悲な攻撃を繰り出す”死神ボリス”の対地攻撃と………………

 

襲い来るものを、炎のように燃やし尽くすかのように攻撃する”炎の一角獣”…………

 

 

この2人の情のない攻撃によりアピート国際空港を攻撃してきた敵部隊の殲滅と、ガス攻撃を仕掛けた敵コマンド部隊の鎮圧に成功。

 

 

 

この事件により、民間人から死傷者は出なかったものの重軽傷者が大勢出る悲惨な結果になった。

 

 

 

だが…………更なる脅威は、北の海の底で、その牙をむこうとしていた。

 

 

 

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MISSION11 COMPLETE

 

 

 





次回、第12話。

北の海にて、伝説は蘇る…………
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