ACE COMBAT 〜紺碧の空を駆ける炎の一角獣〜   作:非常勤務艦隊本部

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MISSION16 偽りの式典〜死神…地に堕ちる〜

 

 

 

2010年11月29日 サンド島空軍基地

 

ブリーフィングルーム 10:30

 

 

 

 

サキ「全員揃ったな?では、ブリーフィングを始める。」

 

 

 

今日も任務が舞い込んできたが、何でも二正面作戦だそうだ…………

 

 

 

サキ「今日ノヴェンバー市の国際スタジアムにて、オーシア副大統領の演説を含める平和式典が行われる。」

 

 

 

戦時下での平和式典?

 

おかしな話だな。

 

 

それだと平和式典じゃなくて、国民を鼓舞する【軍事パレード】じゃねえかよ。

 

変なところで税金を使いやがって。

 

 

 

サキ「アップルルース副大統領から直々の要請で、ウォードッグ・スカイガールズ両隊に警護を兼ねた展示飛行の参加要請が入った。」

 

 

 

桜野音羽「え?!展示飛行!!」

 

 

エリーゼ「やったわ!これでまた曲芸飛行ができる!!」

 

 

一条玲花「はぁ…………全く、副大統領は何を考えてるのやら。」

 

 

 

展示飛行の単語を聞いた途端、目を輝かせて奮起する音羽とエリーゼを尻目に、一条は副大統領の予想外な要請にため息をついてぼやく。

 

 

 

サキ「まぁそう言うな。我々の勇姿を市民に見せられる機会は、そうそうないものだ。それに…………この時期に平和式典を行うことは、ユークトバニアに対する、政治的牽制の意味合いも持つ。」

 

 

 

園宮可憐「平和式典を行ったことをテレビで報じて、敵国の厭戦気分を触発させるのですね?」

 

 

 

サキ「まぁ、簡単に言えばそうなるな。出発は今から4時間後。なお、ウォードッグ隊に関しては搭乗機を変更した。マッコイからの伝言で、“新品のF-14Aを3機納入できた“と言ってきてな。」

 

 

 

グリム「新型機ですか!」

 

 

チョッパー「よっしゃ!これでタイガーⅱともおさらばだぜ!」

 

 

ナガセ「F-14A…………それが、私の新しい翼……。」

 

 

 

ウォードッグ隊に新型機の導入なんて話、聞いてないが?

 

マッコイ爺さんあたりが、資金をちょろまかしてこっそり購入したのかな?

 

 

 

サキ「…………今日だけだが、展示飛行に参加したい者は名乗り出てくれても構わない。参加する機体は多いほうがいいからな。」

 

 

 

 

そう言って、他に参加したい人を募る。

 

最初は我先にと手を挙げていたが、意外にもボリスが手を挙げた結果、不吉なことが起こるのではと思った他の傭兵パイロットは次々と手を下げた。

 

 

 

ハヤト「意外だな……お前が名乗り出るなんて。」

 

 

ボリス「あんたが手を挙げなかった所を見ると、2つ目の作戦に強制的に参加させられると見たからな。ウォードッグ隊の引率をしてやらなきゃならん。」

 

 

ハヤト「そりゃ助かるぜ。頼りにしてるぞ?」

 

 

 

するとキトリが参加すると言わんばかりに手を挙げた。

 

 

 

ハヤト「え?キトリ、お前もか。」

 

 

キトリ「だって、4機じゃ編隊の数が合わないじゃない。私が行けば、丁度いくなるわ!」

 

 

傭兵パイロット7「数合わせだったら、俺行きます!」

 

 

傭兵パイロット8「俺も〜!」

 

 

 

今度は傭兵パイロット2人が手を挙げた。

 

 

 

ボリス「お前ら2人はキトリと一緒に飛びたいだけだろ!」

 

 

ハヤト「全く欲深い奴らだ…………。」

 

 

 

呆れながらも、展示飛行任務はウォードッグ・スカイガールズ両隊他4機の計12機でいくことになった。

 

 

 

サキ「そして2つ目の任務は、シェルトン地方の哨戒任務だ。ハヤトとミッキー、キムは飛行割り当てで確定だ。他の者は名乗り出てくれ。報酬はいつもと同じ、2万だ。」

 

 

 

 

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サンド島基地 駐機場 13:30

 

 

 

出撃まで後1時間を切った頃。

 

基地のあちこちで人と物の動きが活発になり始めていた。

 

 

彼らの前には、新品のF-14Aが3機にA-7、ミラージュF1など、さまざまな機体が出撃の時を待っていた。

 

 

 

だが…………ただ一人、ボリスだけは、何か言いしれぬ不安を抱いていた。

 

 

 

 

ボリス(もし、この平和式典が奴らの企みの一つだったら…………俺の役目は…………)

 

 

 

 

ボリスは、この戦争に潜む“何かの目的“に気づこうとしていた。

 

 

 

ボリス「ならば、この任務で…………彼らを生かさなければ。この命と引き換えても……」

 

 

 

そしてボリスは、ウォードッグとスカイガールズ両隊を生かす事を決める。

 

たとえ、自らの命と引き換えにしても…………

 

 

 

 

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オーシア連邦 ノヴェンバー市上空 17:30

 

 

 

サンド島から展示飛行のためノヴェンバー市までやってきたウォードッグ・スカイガールズ両隊は、国際スタジアムのはずれで編隊を組んでスタジアムの上空を飛ぼうとしていた。

 

 

 

 

グリム《こうして飛べるなんて、とても誇らしいですよ。》

 

 

チョッパー《展示飛行だ。お上品に飛ぶぞ。》

 

 

ナガセ《問題なしね。では始めましょう。》

 

 

 

デルタ型の編隊を組んだウォードッグとスカイガールズ両隊は、一糸乱れぬ展示飛行でスタジアム上空を通過する。

 

 

 

ボリス「いいか?余計な色気を出すなよ。特にキトリ。お前は危なっかしいからな。」

 

 

キトリ《はぁ〜い。》

 

 

 

スタジアム上空を通過した両部隊は、再度スタジアム上空を飛行するため進路を反転して編隊を組み直すが、エリーゼとアイーシャが編隊から外れて何かをしようとする。

 

 

 

チョッパー《言ったそばからこれだぜ……》

 

 

ボリス「あまり独断行動はするなよ?」

 

 

エリーゼ《大丈夫よ!ちょっとあたしたちの特技を見せつけるだけだから!行くわよアイーシャ!》

 

 

アイーシャ《了解。》

 

 

 

 

2機が並行して飛行を続ける。

 

 

スタジアム上空の近くまで来ると、双方が捩れ合う様に急旋回をして互いにすれ違いながら交錯する動きを見せた!

 

 

 

グリム《なんだ?!あのマニューバは?!》

 

 

キトリ《2機が互いに捩じれ合う様に交錯してるわ!》

 

 

ボリス「なるほど……【ローリング・シザース】か。見事な動きだ。」

 

 

一条玲花《出たわね。2人の十八番が。》

 

 

 

 

ローリング・シザースでスタジアムの上空を通過して、観客からは拍手喝采。

 

 

 

AWACSサンダーヘッド《展示飛行を終了する。ご苦労。》

 

 

 

 

展示飛行を終えると、アップルルース副大統領による演説が始まった。

 

 

 

 

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オーシア連邦副大統領:アップルルース《オーシア国民の皆さん。どうか、この放送に耳を傾けてください!》

 

 

 

声を高らかに、副大統領の演説がオーシア全土に響き渡る。

 

 

 

アップルルース《私、オーシア大統領を代理する副大統領の前にいる同胞の歓声を!彼らは、ユークトバニアへの怒りに燃え…………彼らを屈服させるまで、戦いの矛を収めない事を誓っています!》

 

 

 

戦時下で嘆く国民を鼓舞せんと、副大統領の熱意ある演説で勇気を与えんとするその姿は、何も知らない人から見れば、【頼りになるリーダー】に見えるだろう。

 

 

だが…………

 

 

 

アップルルース《さあ、お聞きください!この歓声を!!》

 

 

 

そして、演説も最終段階に移って、市民に拍手喝采を求める副大統領。

 

 

 

チョッパー《やだやだ。これで満場の拍手喝采となるんだぜ?》

 

 

 

この先の展開が容易に想像がつくかのように、チョッパーが無線越しで嫌味を言うが…………

 

 

 

会場から響き渡ってくるのは【拍手喝采】ではなく、【歌】であった。

 

 

そう………………かつて反戦を願う人たちがテーマソングとして作曲して創られた【JOURNEY HOME】の歌が。

 

 

 

アップルルース《市民の皆さん、その歌は…………静粛に……!》

 

 

 

アップルルース副大統領は慌てて制止するが、市民は歌うのをやめない。

 

 

反戦を求める者たちが、一刻も早い両国の融和を願って…………

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

キトリ《会場から…………歌が聞こえてくる。》

 

 

 

上空を飛ぶ彼らにも、その歌が聞こえてくる。

 

 

 

一条玲花《この歌は…………》

 

 

チョッパー《……そうだ、俺たちだって敵とも仲良くしたいんだ!って心意気だぜ、こりゃあ。》

 

 

 

 

だが…………そんな空気を打ち壊すかのように、ユークトバニアの戦闘機部隊が襲来してきた!

 

 

 

 

AWACSサンダーヘッド《こちらサンダーヘッド。敵編隊の接近を確認。ウォードッグ・スカイガールズ両隊、迎撃せよ。》

 

 

 

ユーク軍パイロット5《スタジアムを肉眼でも確認。》

 

 

ユーク軍パイロット1《ホリゾント隊到着までに制空権を確保しろ。》

 

 

 

来襲してきたのは、ユーク軍のSu-27。

 

敵もこのタイミングで、Suシリーズをオーシア本土に差し向けてきたのだ。

 

 

 

グリム《タリホー!敵機です!》

 

 

ナガセ《味方は……私たちだけ?》

 

 

AWACSサンダーヘッド《今、増援を要請している。一番近い隊が来るまで6分。》

 

 

一条玲花《了解!スカイガールズ各機、迎撃態勢に!》

 

 

傭兵パイロット7《それまで孤立無援かよ!》

 

 

キトリ《待って!…………空襲警報がなっていないわ!!避難誘導はどうなっているの?!》

 

 

 

ボリス「…………どうやら何かが裏で動いているな?襲ってくるやつは容赦なく叩き落とせ!ATTACK!!」

 

 

 

 

何かとんでもない陰謀が動き始めているのを察したボリスは、とにかくユーク軍を撃退するために戦闘に入る。

 

 

スタジアムでも、戦闘機部隊の挙動が変わったことで敵がすぐそこまで来ている事を確認した警備隊が、多少慌てつつも観客の避難誘導を始める。

 

 

 

 

AWACSサンダーヘッド《市民の避難が始まった。》

 

 

 

エリーゼ《始まった……って、すぐには無理よ!》

 

 

チョッパー《まったくだ。何万人集めやがったんだ、阿呆副大統領が。》

 

 

ボリス「口を慎めチョッパー。仮にも国家元首の代理だ。愚痴を言う暇があったら敵を落とせ。」

 

 

チョッパー《あいあい。死神様に言われなくてもわかってますよ!》

 

 

園宮可憐《増援到着まであと4分!》

 

 

 

 

敵を落しても数は増える一方で、数の劣勢を練度で補おうとも、次第にその方法も効果がなくなってくる。

 

 

 

ナガセ《私たち、何かへの生贄に捧げられてるみたいな感じが!》

 

 

桜野音羽《やっぱり……この戦争そのものが誰かに操られてるみたいに感じる!》

 

 

エリーゼ《誰かって?!陰謀か復讐かって事?!》

 

 

アイーシャ《正確には復讐。多分、第3者の思惑が絡んでいる。ミッキーも何かに感づいていた。》

 

 

 

ボリス(やはり、直感が鋭いな。……問題は、その直感が事実であることだが…………!)

 

 

 

彼らが、この戦争そのものに仕組まれた【何かの復讐】に感づき始めていた。

 

だが、そんな事を考えていると、ユーク軍の誇るステルス戦闘機【Su-47ベルクト】が敵の増援として飛来してきた事で、数的にも練度的にも不利な状況に立たされてしまった。

 

 

 

園宮可憐《敵のステルス機が飛来!反応からして、機種はSu-47!》

 

 

 

一条玲花《ここにきて新手が?!》

 

 

キトリ《ベルクトが来るなんて聞いてないわ!私のミラージュF1じゃ相手にならない!!》

 

 

ナガセ《押されている…………でも、制空権を獲らせるわけにはいかない!!》

 

 

傭兵パイロット8《増援はいつ来るんだ?!このままじゃジリ貧だ!!》

 

 

 

AWACSサンダーヘッド《増援到着まであと2分!》

 

 

 

 

もう少しで増援が到着すると、誰もが思った。

 

だが…………

 

 

 

 

8492部隊《ノヴェンバー市へ急行中の各隊に告ぐ。我々も引っかかっちまった……。》

 

 

AWACSサンダーヘッド《誰だ、これは?》

 

 

8492部隊《まったく良く出来た演習だぜ。演習終了、帰投せよ。》

 

 

AWACSサンダーヘッド《待て!何を言ってるんだ?通信を回復せよ!》

 

 

 

ここにきて、味方からも見捨てられる事態にまで発展していた。

 

恐らくは、事前に決めていたかのように。

 

 

 

ボリス「…………8492部隊。聞こえるか?」

 

 

 

だが、ボリスはあえてその元凶を作った8492部隊との無線通話を試みる。

 

 

 

 

ボリス「俺の声がわかるな?元ファト連邦の連合軍派遣部隊のボリス中佐だ。」

 

 

 

チョッパー《何言ってやがんだ?》

 

 

 

ボリス「まさか、お前たちがこの戦争を操っていたとはな…… 8492部隊………いや、【ベルカ公国空軍第229戦術戦闘飛行隊 グラーバク】。」

 

 

 

「「?!」」

 

 

 

 

ボリスが言い放った「ベルカ」という言葉を聞いて、驚愕する。

 

 

 

 

ボリス「お前たちの目的はなんだ?まさか【連合軍に与していたオーシアとユークトバニアに対する怨念返し】なんてことはないだろう。」

 

 

 

8492部隊《…………我らの目的を知ることはないだろう。…………さらばだ、地獄に落ちるがいい。ーーーー》

 

 

 

 

そう言い残して、無線が切られた。

 

文字通りの【死刑宣告】であった。

 

 

 

 

一条玲花《ベ……ベルカ?ベルカが……この戦争を?》

 

 

桜野音羽《そんな…………こんな事って……。》

 

 

 

知らなかったとはいえ、既に彼らの手のひらで踊らされた挙げ句、遂には使い捨てにされた事に衝撃を受けてしまう。

 

 

 

ボリス(ここまで来て、彼らを死なせるものか…………俺が生き残らせてみせる!)

 

 

 

だが、ここまで来て奴らの思い通りにはさせない為にも、ボリスはすぐに決断して指示を出す。

 

 

 

 

ボリス「全員良く聞け?こうなったら、増援は役に立たない。俺がベルクトの相手をする。お前たちは、フランカーの相手を頼む。」

 

 

 

 

キトリ《結局はこうなるわけね…………仕方ないわね!》

 

 

ナガセ《そうよ…………私たちはここで終わる運命じゃない!》

 

 

チョッパー《あったりめえだ!ここまで来たら、意地でも生き残ってやる!》

 

 

グリム《…………そうだ。俺たちはどんな状況でも生き残ってきたんだ!今回も生き残ってみせる!》

 

 

 

ボリス「よし。その意気だ。迎撃続行だ!行くぞ!!」

 

 

 

 

ここまで来て、ただでやられるサンド島部隊ではなかった。

 

意地でも生き残る為にも、ユークトバニアの戦闘機部隊の迎撃を続行する。

 

 

 

新品のF-14Aに乗り換えたウォードッグ隊は、その秘めたる力を遺憾無く発揮して、敵を次々と撃ち落としていく。

 

スカイガールズ隊も、襲い来る敵を次々と撃ち落としていくが………………

 

 

 

 

ボリス「こいつら相手じゃ、このコルセアⅡでは力不足か…………!」

 

 

 

コルセアⅡとベルクトでは、性能不足が目立っていた。

 

それもその筈だ。

 

 

A-7コルセアⅡは、F-8クルセイダーを基にしているがために、性能は【第2世代ジェット戦闘機】である。

 

逆に言ってSu-47ベルクトは、機体そのものがステルス性能の塊であり、「先に見つけるのが勝負」という言葉を体現したものである為に、性能は【第5世代ジェット戦闘機】であるのだ。

 

 

遂には隙を突かれて、ベルクトの機関砲弾を数発エアインテークに直撃して、身体に激痛が走る!

 

 

 

ボリス「ーーーっ!!!まだまだ!!」

 

 

 

その痛みを耐えつつ、ボリスはその力を出し切る勢いで畳みかかった!

 

 

 

ボリス「うおぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

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ノヴェンバー市郊外 北に400km上空

 

 

 

 

戦いは終わり、ウォードッグとスカイガールズ両隊は、ある場所に向かって北上を続けていた。

 

 

 

ボリス「空中給油を急げ…!一刻も早く……北へ向かうんだ!」

 

 

 

そう言って空中給油を急がせるが…………

 

 

 

キトリ《ボリス!速度が落ちるわよ!》

 

 

一条玲花《機首が下がっています!何かあったんですか!》

 

 

 

やはり少し速度が落ちてみていることに気づいているようだった。

 

 

 

ボリス「…………さっきの戦闘で、機関砲弾を食らってな…………」

 

 

ナガセ《緋弾?!何処に!》

 

 

 

ボリス「エアインテークに2〜3発食らって……もう1発は…………」

 

 

 

そう言って自身の身体を見ると、腹部から大量に出血を起こしていた。

 

 

 

桜野音羽《まさか…………!!》

 

 

 

もはや助からないと思ったのか、今までの思い出を振り返り始めた。

 

 

 

ボリス「ふふふ…………はじめは駆けっぱしの傭兵でアスラン内戦を戦って多くの命を奪っていったが…………案外、最後はあっけないものだな…………。」

 

 

 

エリーゼ《ちょっと…………冗談はやめてよ……!》

 

 

 

ボリス「戦うだけ戦って…………それしかできなくなったたちだが…………最後にお前たちと一緒に戦えて…………よかった。」

 

 

 

園宮可憐《ボリスさん!頑張って!!》

 

 

AWACSサンダーヘッド《あきらめるなボリス!がんばるんだ!ボリス!》

 

 

 

ボリス「俺は…………もう、十分に生きた…………潮時だな…………」

 

 

 

 

出血を起こして意識が薄れていく中、彼が乗るコルセアⅡはエアインテークから白煙を吹きながら高度を落としていく。

 

 

 

チョッパー《ボリス!!イジェクトしろ!!》

 

 

グリム《ボリスさん!!》

 

 

アイーシャ《ボリス!》

 

 

 

ボリス「ハヤトに会ったら…………共に戦えてよかったと…………そう伝えてくれ………………」

 

 

 

 

そして、エンジンから黒煙を吹き出して、コルセアⅡは完全に制御を失って落下。

 

直後に地面と激突して、爆煙が上がる。

 

 

 

()()()()()()

 

 

 

 

地に堕ちた死神は、二度と空を飛ぶことはなかった。

 

 

これが戦の定め……。

 

 

編隊の指揮を受け継いだキトリは、空中給油を終えてひたすら北へと向かう。

 

 

 

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MISSION16 COMPLETE

 

 

 

ーーー作戦司令部から、8492部隊へ暗号通信。

 

 

「ラーズグリーズは地獄の門に入った。悪魔たちを放て。」

 

 

 





次回、第17話。

ついに明かされる真実……。


ーーーー作者は チョッパーの死亡フラグを へし折った!ーーー
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