ACE COMBAT 〜紺碧の空を駆ける炎の一角獣〜   作:非常勤務艦隊本部

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いよいよ開戦の時が来た!
果たして、彼らはどのような運命を辿るのか?

それでは、どうぞ!


MISSION02 開戦〜一角獣は再び戦火へ〜

 

 

 

 

国籍不明機の墜落は伏せられた。

 

撃墜したのは空飛ぶ円盤だという噂すら流れた。

 

 

公式には、世界はまだ平和のうちにある。

 

 

 

最初の空戦を目にした私は、島を出ることが出来ない。

 

 

 

 

バートレット「譴責なんて珍しくもねえ。いつまで経っても万年大尉さ。」

 

 

しばしの沈黙が流れて、ふと疑問に思ったことを聞く。

 

 

ジュネット「戦闘を伏せるのは何者でしょうか。」

 

 

バートレット「あのな……この海の向こうっていやユークはムルスカの航空基地っきゃねえんだぜ?」

 

 

ジュネット「ユークトバニアは前の戦争以来の友好国じゃないですか。」

 

 

バートレット「だからよ、あっちの中で何が起こってるのか今ごろ釈迦力になって確かめようとしている連中もいる。ホットラインがじゃんじゃか鳴ってるはずだぜ、この国の何処かでは。」

 

 

ハヤト「いたずらに庶民の敵愾心を煽るのが政治の仕事じゃないってことですか。」

 

 

バートレット「だがな、軍人の石頭に理想は通じねえ。やつらが口をつぐめと一言いやあこの有り様だ。……あんたにはすまねぇ話だが。」

 

 

隊長はそう言って私に謝るが……

 

 

ジュネット「いやぁ……あなた達といられるからいい。」

 

 

???「いちばん撃ちたくないのは隊長なんだよ。」

 

 

声がした方を向くと、一人の男性がやってきた。

 

彼の名は、ピーター・N・ビーグル。

ウォードッグ隊の整備員で、隊のみんなからはおやじさんと呼ばれている。

 

 

航空機整備員:ピーター・N・ビーグル「隊長はユークに恋人がいたのさ。」

 

 

 

バートレット「………………なぁに。古い戦争の傷跡さ。」

 

 

 

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9月27日 10:30

 

 

 

 

ブリーフィングルーム

 

 

突如招集がかかって、俺はウォードッグ隊の面々がいるブリーフィングルームへと集まった。

 

 

作戦参謀「このサンド島沿岸に、国籍不明の不審船が接近するのをレーダーが捉えた。また、当該船舶から無人偵察機とみられる物体が射出されたことも確認されている。」

 

 

どうやら前回の偵察に懲りず、今度は洋上艦からの偵察が行われているようだ。

 

 

ハヤト(無人機は安価ですぐに補充は効くが、案外性懲りもないな。)

 

 

そう心の中で毒吐も、ブリーフィングは続く。

 

 

作戦参謀「偵察活動を終えた無人偵察機は、回収されるために不審船へ戻るものと予測される。」

 

 

ハヤト「要するに、回収される前に全部叩き落とせばいいんだな?」

 

 

作戦参謀「そうだ。ハヤト氏には臨時の補充要員として今回の出撃に参加してくれ。なお、船舶への攻撃は許可あるまで禁ずる。」

 

 

こうして、またしても仕事が舞い降りた。

傭兵としては、向こうから札束を吊るしてやってきた、絶好の獲物に見えるがね。

 

 

そして、俺は昨日の面子と再び大空へと上がった。

 

 

 

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空に上がった俺達の下に、AWACSからの指示が飛ぶ。

 

 

サンダーヘッド《サンダーヘッドよりウォードッグ。情報収集船に戻る無人偵察機あり。改修を許すな、空中で撃ち落とせ。》

 

 

 

バートレット《あいよ。聞いたな、野郎ども。》

 

 

ハヤト「こちら00セクション。任務内容を把握しました。無人機をスクラップに変えてやりますよ!」

 

 

バートレット《OKだ。00セクション!お前のお手並みを拝見させてもらうぞ!》

 

 

ハヤト「00セクション了解!アタック!!」

 

 

 

そう言い、俺は増槽を投棄して速度を上げる。

 

 

ナガセ《00セクション!速度を出しすぎよ!》

 

 

無線越しで、エッジことナガセ少尉が心配してくれているのが分かる。

 

 

バートレット《心配するなナガセ!あいつが一番わかってるさ。》

 

 

バートレット大尉の言うとおりだ。

傭兵とは言え、3年間養成所で【傭兵の訓練】を叩き込まれた身だからだ。

 

 

ターゲットスコープに無人機を捉えた瞬間、機関砲のトリガーを押す。

 

ダダダダダダっと機関砲の射撃音が3秒ほど唸ると、無人機はいとも簡単に空中で爆散した。

 

 

ハヤト「無人機如きにワインダーを使うまでもない。20ミリで十分だ。」

 

 

ユージアにいた頃に、幾度となく無人機と相対してきた俺の感覚がここでようやく日の目を見た。

 

88航空隊のときに、無人機相手にミサイルを撃ち尽くしてあとから襲ってきた有人機に落とされて散っていった傭兵のパイロットが大勢いたからだ。

 

 

チョッパー《すっげぇ……!殆ど無駄撃ちしてねえ!》

 

 

ハヤト「経験の差ってやつさ。」

 

 

俺の達人とも言える操縦技術に感心するチョッパーに、アドバイスを送る。

 

無人機を粗方落とすと、クルセイダーの機載レーダーに複数の航空機反応をとらえていた。

 

 

ハヤト「こちら00セクション、ユウスケ・ハヤト!11時の方向に敵機を多数捕捉!」

 

 

俺は尽かさずAWACSにこの事を伝える。

 

 

サンダーヘッド《サンダーヘッド了解。こちらでも確認した。》

 

 

バートレット《この間と同じ方位か?》

 

 

サンダーヘッド《方位280、同じだ!》

 

 

やっぱりだ。

ユージアの時に反政府軍がよく使った戦法だと直感で見抜いた。

 

 

バートレット《向こうはどれだけの数を揃えてんだ。こっちはこの4機きりだぜ。》

 

 

ハヤト「どうします?ヘッドオンを仕掛けますか?」

 

 

バートレット《ここはISAFじゃねえんだ!退避するぞ!こっちだ!》

 

 

ハヤト「了解!反転離脱を試みる!」

 

 

大尉の言いつけを守って、機体を反転させて離脱を試みるが、接近してきた機影に見覚えがあった。

というより、全身に悪寒が走った。

 

………………こいつはまずい、俺の本能がそう信号を出していた。

 

 

そして俺は直ぐに機体をもう一度反転させて、そいつらの先頭機にありったけの20ミリを浴びせて撃墜した。

 

 

バートレット《どうした!!》

 

 

ハヤト「大尉!こいつはこの間のMiGじゃねえ!」

 

 

バートレット《21じゃねえってことか!》

 

 

ハヤト「あれはMiG-27DフロッガーJ!自由エルジアが雇った傭兵がよく使っていた機体です!!」

 

 

ナガセ《自由エルジアが使用した機体?!》

 

 

チョッパー《おいおい!クジで負けたからってそれは勘弁してくれよ!!》

 

 

バートレット《向こうが傭兵だったらやべえってことか。よし!叩き落とすぞ!》

 

 

ハヤト「AWACS!あの戦闘機隊は傭兵の可能性が高い!これより交戦する!」

 

 

サンダーヘッド《こちらサンダーヘッド。現在司令部に確認を取っている。指示があるまで待て。》

 

 

 

バートレット《ウォードッグ隊全機!降りかかる火の粉を払うんだ!》

 

 

AWACSの判断を尻目に、バートレットはウォードッグ隊全機に攻撃を指示する。

 

 

 

ナガセ《エッジ交戦!》

 

 

チョッパー《チョッパー交戦!》

 

 

 

俺のクルセイダーを先頭にして、MiG-27Dの編隊にヘッドオンを仕掛けて散開させる!

 

 

 

ナガセ《…………っく!手強い!》

 

 

敵の素早い動きに翻弄されるも、機関砲で1機撃墜したナガセは、つかさず次の敵機を捕捉する。

 

 

チョッパー《正面なら機関砲で…………うわっち!》

 

 

逆にチョッパーは、真正面からヘッドオンを仕掛けるが、ロケット砲に撃ち抜かれそうになり回避する。

 

 

チョッパー《クソ〜!外付けにロケット砲なんて卑怯じゃねえか!》

 

 

バートレット《傭兵なんぞに卑怯もクソもねえ。》

 

 

バートレットを除くウォードッグ隊が苦戦する中、ハヤトのクルセイダーは淡々とMiG-27Dを落としていく。

 

 

彼の身体には、MiGとの戦闘は朝飯前であった。

だが、フロッガーJに関してはハヤトがF-5を持ってしてもそれなりは苦戦する相手でもあった。

 

 

ハヤト「自由エルジアの国籍マークはない…………だが、この動きは間違いなく傭兵だ。」

 

 

今でも多少苦戦する中、突如真横からサイドワインダーが飛んできてMiG-27Dを撃墜した。

 

サイドワインダーが飛んできた方向を見ると、深緑と黒を基調としたA-4MスカイホークⅡと砂漠戦の迷彩を施したクフィルがそれぞれF-4EファントムとF/A-18ホーネットを4機引き連れて飛んできた。

 

 

 

ハヤト「まさか、グレッグとキャンベルか!」

 

 

 

グレッグ・ゲイツ《よう!久しぶりだな!》

 

 

キャンベル《だいぶ苦戦してるみてえだな!仲間連れて来てやったぜ!》

 

 

ハヤト「ありがてえ!こっちは新兵が二人もいるんだ!」

 

 

 

第88特殊傭兵航空隊のメンバーの一部が加勢に来てくれたお陰で、劣勢だった空戦が急に覆されて襲いかかってきたMiG-27を全て叩き落とした。

 

 

 

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サンダーヘッド《警報が解除にならない。引き続き対空警戒を怠るな。》

 

 

敵は全て落としたはずなのに、警報が解除されない。

ウォードッグ隊は周囲を確認する。

だが……

 

 

キャンベル《気をつけろお前ら!下から来るぞ!》

 

 

キャンベルが警告した途端、海上にいた国籍不明の情報収集船からシースパローが発射された。

 

ターゲットは、ナガセだ。

 

 

ナガセ《……っ!…………っく!》

 

 

ナガセは必死に回避に移るが、振り切ることが出来ない。

だが、バートレットのファントムがナガセ機とシースパローの間に入って、ミサイルを自身の方に誘導させた。

 

ミサイルを回避するが叶わず、遂に翼端に被弾する。

 

 

ナガセ《隊長!》

 

 

バートレット《ばかっ涙声なんか出すんじゃねえ。ちょっくらベイルアウトするだけだ。機体なんか消耗品、搭乗員が生還すりゃ大勝利だ。救難ヘリと予備の機体の整備の手配、頼んだぜ!》

 

 

そう言うと高度を下げて、機体から脱出する。

 

それを確認した俺は、直ぐにAWACSに報告する。

 

 

 

ハヤト「こちら00セクション!バートレット大尉がベイルアウトした!救難ヘリの手配を頼む!」

 

 

だが、AWACSの様子がおかしかった。

 

 

サンダーヘッド《警報!警報!ウォードッグ全機、至急基地に帰還!》

 

 

グレッグ《おいおい!ヘリの手配が先じゃねえのか?》

 

 

サンダーヘッド《救助隊に任せろ!基地で燃料弾薬を補給して再発進!敵は宣戦布告をした!》

 

 

ハヤト「00セクション了解!グレッグ、キャンベル!お前たちにも付き合ってもらうぞ!」

 

 

キャンベル《何が始まったっていうんだ?!》

 

 

ハヤト「…………また、戦争が始まったんだ。」

 

 

 

 

 

2010年9月27日。

 

俺達の戦いは、幕を開けた。

 

 

 

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MISSION02 COMPLETE

 

 

 

 





次回、味方艦隊を救援せよ!

お楽しみに!
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