ーー☆ーー
「『ポール』!」
これで5度目の僧侶の攻撃魔法。
それがレッサーガーゴイルの顔に当たり、顔の半分が弾け飛ぶ。
それがトドメとなり、レッサーガーゴイルは倒れ、砂が風に飛ばされるように消えていった。
「ナイスー!」
「良かったよいちごねこみるくちゃん!」
「ナイスー」
ボスを突破し、健闘を称え合う。
俺も一応合わせてナイスーだけ言っておく。
あれからちまちまと削るように戦い、盗賊二人の執拗な足狙いによってレッサーガーゴイルの片足は足首から崩壊した。
それによってレッサーガーゴイルは動けなくなり、そこからは消化試合となった。
まともに動けなくなったレッサーガーゴイルの射程外から僧侶が攻撃魔法を放つだけ。それだけでレッサーガーゴイルの体はどんどん崩れ落ち、最終的に顔すら守れなくなり、無防備なまま僧侶の攻撃魔法を顔面に受けた。
時間はかかるが、足を崩すのはかなり有効な手だと知った。しかし二人がかりで随分時間が掛かったなとも思う。
コウなんかは一人で一回で首を一刀両断していたというのに。
「そんでー、ドロップはと……」
盗賊の一人が消えたレッサーガーゴイルからのドロップを確認する。
見ると、そこには小さな腕輪が一つ。盗賊はそれを拾い上げた。
「守護の腕輪か……」
その腕輪の名前は守護の腕輪と言うらしい。
どんな効果だろう、名前から察するに盾士用の腕輪か?
「……ん」
盗賊がこちらに近付いて来て、その腕輪を俺に渡す。
「いいのか?」
「良いも何も、お前しか使えないだろ」
いや知らんが。
俺はその腕輪を受け取った。
☆守護の腕輪
頭に文字が浮かぶ。
俺はとりあえずその腕輪を左腕に嵌めた。
「効果は分かるか?」
「いや、知らないです」
「その腕輪を付けていると、守りに関する全てに防御力のバフが入る。体に傷も付きにくくなるし、力が強いモンスターと当たっても押されにくくなる。盾や鎧自体の性能も上がる。それ結構レアで、下位の『守りの腕輪』よりも性能良い奴だから、街に戻ったら売るし、欲しかったらお前が買い取れよ」
ほーーー、かなり強いじゃん。
腕輪は杖と違って、使っても回数が減ったり買い取り不可になったりしない。帰るまでの間なら好きに使えという事だろう。
俺達は11階への魔法陣に乗った。
俺にとって未知である11階、果たして大丈夫なのだろうか。
「…………は?」
光に包まれ目を開けると、そこは先程までとは全く別の世界だった。
薄暗い洞窟、壁や天井に雑に付けられた松明だけが唯一の明かり。部屋も半分以上は土の上、木の床がある場所すら珍しかったのが10階までの洞窟だ。
しかしここは先程までの洞窟とは全く違う。
「……室内?」
薄暗さは先程までと殆ど変わらない。しかし景色はまるで違う。
人工的な床に人工的な壁、明かりは壁に蝋燭、天井には古ぼけたシャンデリアまで見える。
洋館、この11階のフロアはそう呼ぶに相応しい場所だった。
ただ綺麗な洋館ではない。数十年前に廃棄されたような、どちらかと言えばホラーゲームに使われそうな洋館だった。
「なんでもありだな……」
洞窟を抜けた先は洋館の室内でした。
そんな馬鹿な話があるかと言いたいが、実際に起こってしまう。このダンジョンの中では。
地形も時空も常識も、世界さえも変えてしまう。それなら……
「一体何がしたいんだろうな……」
そこだけがやはり、不可解だった。
「何見てんだ? 行くぞ!」
呆けていると、盗賊の一人が俺を呼ぶ。
まずい、今の俺はまるで田舎から都会に来て景色を見上げる田舎者の様だった。
俺が11階以降が初だという事、初めは隠すつもりはなかったが、今は正直黙っていたい。
頼れないからだ。レッサーガーゴイルで確信したが、やはり戦士盗賊盗賊僧侶というチームは戦士が余りにも要過ぎる、正に心臓だ。
俺が弱味を見せても、何の意味も無い。むしろ既に微妙なこの連携が更に悪化するだけだろう。
俺は無言で向き直して、前を行く盗賊に着いて行った。
ーー☆ーー
初めての二桁台の階層の探索だが、俺の予想より安定している。
どちらかと言えば俺が11階以降を過大評価していた節がある。出て来るモンスターも10階の雑魚より強く、多い程度でしかない。
元より俺は10階をソロで回れるくらいの実力があった。そんな俺が11階を四人で苦戦する筈がなかった。
確かに敵は強くなっている。確かに敵の数も増えている。だがそれでも、10階をソロで探索するより明らかに楽だった。
俺は先輩の教えを忠実にこなす。戦うのではなく、通さない。
前衛として、俺という位置を前線として。その線を越えさせない。
時として前に押し込み、敵が複数人であればこの線を大きく後ろに下げてでも、越えさせない。
これが本当に正解かは分からないが、明らかに効果はある。
なにより盗賊二人が自由に動けているのが大きい。俺というヘイトタンク※1を上手く使っている。
前線を維持しているだけで敵が減っていくのが実感出来た。
「今回の宝箱はー……銅鉱石か」
11階以降で初の宝箱、今回は罠が無く、宝箱はすんなり開いた。
中から出て来たのは手のひら大の綺麗な茶色の石。銅鉱石。
銅鉱石はシンプルに銅貨になる。銅系統の加工品にしても良い。とてもシンプルな売り物だ。売れば銅銀貨3枚分くらいか。
これ単体だとそこまでではないが、石系は積み重なると重くなる。ここは俺が受け取り、自分の鞄に入れた。
それから、俺は初めて見る洋館構造のフロアに戸惑いながらも、11階、12階と、いちごねこみるく隊は快調に進んでいく。
たまに盗賊がモンスターとの戦いで怪我をするようになったが、今回のチームには僧侶がいる。怪我など直ぐになかった事にしてしまう。
やはり僧侶の安定感は凄まじい。重傷から毒まで即座に治療してしまえる事で、危険というものが格段に減った。
10階までは正直お荷物に近かったが、難度が上がってくると僧侶が本領発揮する。
俺の想像より凄まじい安定感で、俺達は今、15階のボス扉の前に立っていた。
「準備はいいか?」
階層にして僅か5階、しかしその道のりは10階までより長く、10階までとは比較にならないくらい困難だった。
しかし11階からのドロップは膨大だった。既に俺の大きめの鞄は殆ど埋まり、盗賊も僧侶もそれなりに鞄を埋めている。
というか、11階からダンジョンが明らかに広い。この洋館型のエリアは上に上がる階段も下に下がる階段もあり、10階程ではないが全体的にも広い。一気に探索範囲が3倍近く増えたような気分だ。
加えて宝箱の出やすさやモンスター自体がアイテムを落とす事も増えた気がする。勿論単純に部屋の数もモンスターの数も大きく増えた事が原因でもあるだろうが。
しかし罠も増え、更には危険な罠も増えた。
スイッチを踏んだ瞬間壁から矢が飛んでくる。とても古典的な罠だが、実際されてみると恐ろしい事この上ない罠だ。
盗賊二人の警戒もあり被害は恐らく最小限だったが、盗賊が一人、膝に矢を受けてしまった。
それを見た瞬間、俺は死ぬほど感動した。
ぐあああと地面を転げる盗賊。まるで昭和に一世を風靡したと噂の芸を令和に見せられた気分だ。
そりゃそうだ。この世界には弓士がいるし、矢もあるんだ。そりゃ膝にも刺さるか。
皆矢が刺さった盗賊を見ていて良かった。あの時の俺の表情を見られていたら殴られていたかもしれない。
矢は盗賊が自力で抜き、即座に僧侶が治療した。
「うん、準備おーけーだよ!」
僧侶が杖を構える。俺も盾を構え、剣を抜く。
初めての15階、初めての15階ボス。その扉が今開かれようとしている。
緊張を誤魔化すように俺は剣を強く握る。
そしてボスへと続く扉が今、ゆっくりと開かれた。
薄暗い室内、というか殆ど何も見えない。奥は見えず、モンスターも見えない。ただとても広い事だけが分かる。
他の部屋や廊下にさえ明かりがあったのに、この部屋には明かりがない。
闇の中で戦う系のボスか? 予想外だ、そういえば地形を利用して攻撃してくるモンスターなんてこれまでいなかった。
俺が不安に足を止めていると、盗賊二人が中に入る。
暗闇に驚いている様子が無い。しかし何も言わない。15階だと暗闇なのがデフォなのか?
嫌な予感を感じながらも、盗賊二人に続くように中に入る。そして俺の後ろを付いて来るように僧侶も部屋の中へと入った。
その瞬間ーー大きな音を立てて、扉が閉まる。
自動ドア!? 予想外の扉の挙動に、退路が断たれる。
そして一気に、部屋の明かりが点いた。
「っ……」
暗闇に慣れかけていた目に強い明かりが刺さる。
しかし前を見れない程ではない、目を細めたまま前を見る。
部屋の中央、そこには一体のモンスターがいた。
いや、これはモンスターか? むしろ人間の様にすら見える。だってそれは、剣を持ち、盾を持ち、全身を鎧で……
「ぶっ、ブルーナイトだ!!!」
盗賊の一人が叫び声を上げる。
あれはブルーナイトというモンスターらしい。反応からしてかなりの強敵か? ハズレを引いたのかもしれない。
見た目はまさに文字通り、長く白い鉄の剣、全てを防いでしまいそうな大きな鉄の盾、そして白がアクセントカラーの真っ青な全身鎧。腕から手の先、太ももから足のつま先まで、全身の全てが鎧で覆われている。
人型で、大きさは俺より少し大きいくらい。そして俺の比べて……装備が格上だ。
一方俺は短いショートソード、木製の盾、軽めで肩や腕は守ってくれない軽鎧。
この盾であの剣を防げるだろうか……? いや、無理だな。剣は避けよう……。
ああ、貧富の差がここにある。体格で負け、装備で負け……しかし大丈夫、俺には賢い頭と頼りない仲間達がいる。
その場でブルーナイトが腰を低くし、盾を前に構える。
こちらを警戒しているのかと思いきや、その体勢から急に反動を付け、こちらに跳ぶように向かって来る!
「はっやッ!?」
俺の想像の三倍くらい速い! あの鎧とあの大盾でこの速さ!?
一瞬で俺の正面に踏み込み、俺に向かって横に剣が振られる。
俺は咄嗟にブルーナイトの剣を持つ手と反対方向、右後ろに跳ぶように下がり、剣が体を掠めながらも何とか避けきる。
不意を突かれた、だがそれで終わる俺じゃない。
直ぐに剣で反撃を……
「駄目だ!」
横から盗賊に止められる。と言ってももう止まる状態じゃない。
俺の剣はブルーナイトの剣を持つ小手、その関節を正確に狙い、肘から先をそのまま大きく斬り飛ばした。
…………斬り飛ばした?
剣で斬った感触が薄かった。関節を狙ったとはいえあの鎧をあっさりと斬れ過ぎている。まるで関節など無かったかのように。
見るとブルーナイトは肘から先が消え、黒いモヤモヤとした霧が流れ出ている。
なら剣は……?
「あっぶっ!?」
俺の真上から剣が落ちてくる。俺はそれを右に跳んで、又も寸前で躱す。
斬り飛ばされたブルーナイトの小手は、剣を掴んだまま真っ直ぐに俺に切っ先を向けて落ちて来た。
俺の真横で長く白い剣が地面に突き刺さる。持ち手にはブルーナイトの腕がそのまま剣を握っていた。
「ブルーナイトは霊体なんだ! 剣で攻撃してもダメージは全く無い! それどころか斬られた部位を利用して襲って来るぞ!」
「はあ!?」
霊体ってなんだそれ!? 物理攻撃無効!? 反則だろそれは!!
見ると、剣はゆっくりと地面から引き抜かれ、浮き始める。そのまま柄に付いた小手がブルーナイトの腕に嵌るように、元の位置に戻っていった。
明らかに肉体が出来る動きじゃない。斬られた箇所の遠隔操作? 攻撃しても無駄?
どうすればいいか、額に冷や汗を浮かべながら頭を回転させる。
だが悩んでいる暇などない。既に再びブルーナイトは姿勢を低くしてこちらに再び襲い掛からんと構えている。
すると、不意にブルーナイトの足元が光った。
「『デット・ポーリス』!」
左後方から僧侶の詠唱の声が聞こえる。直後、ブルーナイトの足元に、丁度一人分くらいの白く光る魔法陣が浮かび上がった。
それを見たブルーナイトは即座にこちらへの攻撃を止め、横に跳ぶ。
その直後に魔法陣から上に光の柱が立った。
今のは……?
「外しちゃった……」
「今のは仕方ないよいちごねこみるくちゃん!」
「ブルーナイトは浄化魔法に弱い! だけど……」
浄化魔法!? なんて都合がいい! 聞くに霊体系特攻の魔法だろう。
そういえば僧侶は神職だ。いわば霊のプロフェッショナル、むしろ普通のモンスターよりもこっちの方が相手にしやすいのかもしれない。
「ブルーナイトは守りが堅く動きが速い。俺達でなんとか動きを抑えないと、デット・ポーリスはまず当たらない」
「なるほど、分かりました」
先程ブルーナイトの足元に魔法陣が現れ、ブルーナイトが移動した後に魔法陣から光が出た。
あの魔法陣がデット・ポーリスなる魔法だろう。推察するに、場所を指定して設置、そして数秒後に起動する感じか?
しかし設置から起動までのラグがあるので、普通に放ってもさっきのように見てから避けられてしまう。
だから俺達でブルーナイトを抑え込んで、浄化魔法を確実に決めないといけない。
……出来るか? そんな事。あの速さで動く鎧を動けないよう抑え込む? 剣さえなんとか出来れば無理やり抱き着く事くらいは出来るかもしれないが、あの剣は弾き飛ばしてもこちらを狙って飛んでくるトンデモ仕様だ。
一体どうやってこれを抑え込めばいいんだ……?
ブルーナイトは盾を前にして再び姿勢を低くし、再びこちらに斬りかからんと剣を構える。
それを見て俺も盾を構える。もう大丈夫、あの速さは見た、次は驚かない。
そしてブルーナイトが再び突撃するように前に出る。
俺の左後方に。
「はっ?」
俺じゃない、誰が狙われた? ブルーナイトが向かう先を見る。
そこには僧侶がいた。
「なんっ……!?」
なんでそこに!? なんで俺の後ろにいない!?
あっ、さっき俺がブルーナイトから逃げるために右に跳んだから……?
それと同時にブルーナイトから離れるため、僧侶も左に逃げていた?
ヤバい、ヤバい、気付かなかった、大ミスだ。もしここで僧侶が落ちたら、俺達はブルーナイトへの攻撃手段を完全に失う。それだけは完全にマズい。
「あ、ああ……」
陣形が、崩れていた。守られる筈の僧侶が剥き出しに、僧侶の前には誰も立っておらず、なんとか近くに盗賊が一人いる程度。
しかし盗賊では僧侶を守れない。
「うおおおおお!!」
俺は慌ててブルーナイトに突進を掛ける。
1秒でいい、杖でも避けるでもなんでもいいからなんとか凌いでくれ! 1秒あれば俺が無理やり吹き飛ばせる!
俺は急いで僧侶の前に、ブルーナイトへ体当たりを仕掛ける。
しかし無情にもブルーナイトは既に僧侶の正面に、そして剣が振り上げられ……
「うおおおおぉぉぉおおおおお!!!!!」
盗賊の一人が、僧侶を突き飛ばした。
身を投げ出すように、ほぼ宙に浮いている盗賊。
ブルーナイトの剣は、盗賊を肩から両断した。
「くっ……!」
その直後、ようやく俺が間に合う。
俺はブルーナイトに体当たりをする。と言っても無理やり走った勢いをそのままぶつけただけの体当たりだ。
「あっ……ああ……『ヒー……」
「違う……今だ……!」
体を斬り裂かれた盗賊は何かを僧侶に伝え、そのまま力尽きる。
「ッ……『デット・ポーリス』!」
体制を大きく崩したブルーナイトのいる地面に、魔法陣が現れる。
僧侶は回復魔法を中断し、攻撃に切り替えた。斬り裂かれた盗賊は気付いていたのだ、今が最大の攻撃のチャンスだと。
既に自分は回復魔法が間に合う体ではないと。
「ッ!」
ブルーナイトの下に魔法陣が現れたのを見て、俺も即座に頭を攻撃に切り替える。
正面で体勢を崩しているブルーナイトにそのまま斬りかかった!
その一撃はブルーナイトの無防備な背中に完璧に決まる。しかしその一撃でブルーナイトにダメージは無い。鎧の背中が押された程度の衝撃しかない。
しかし、それはその場から動こうとしていたブルーナイトにとって致命的な衝撃になった。
魔法陣が起動し、魔法陣から光が放たれる。それはブルーナイトの全身を包み込んだ!
短い、一瞬の光。しかしブルーナイトはその光を浴びて、全身の鎧を痙攣させるように震えている。
「やったか!?」
俺はフラグを立てる。どうせやってない。
ブルーナイトは光を浴びて全身の鎧を震わせ、しかしまだ健在だ。
しかし肉体も無いのに全身で息をするように体が揺れている。目に見えてダメージがあった。
「まだだ……一発で倒せるようなモンスターじゃない……でも後一発当てればいける……!」
残った方の盗賊が教えてくれる。
後一発、希望的な数字だ。しかし今のは盗賊の決死の行動による偶発的な一撃。あんなラッキーパンチにはもう頼れない。
僧侶が既に消え、服と鞄だけになった盗賊を見て呟いた。
「っ……ありがとう✟クラーウド✟くん……」
え、名前やば。
□洋館タイプ1
11階から階層全体が古ぼけた洋館内部のような構造になる。窓はあるが外は見えず、外への出口も無い。
建物内部系のフロアの場合、上や下へ続く階段も存在する。洋館全体が丸ごと一階として扱われている。
ここからは霊体系など厄介なモンスターも出現するが、比較的弱く、足も遅いし追っても来ないので対応は容易。
35階以降は一部区間を除いて、5階おきにフロアがランダムで切り替わる。火山構造や雪山構造は対策がないと人間には厳しい環境なので注意。
□ブルーナイト
名前の通りの、青い騎士。
鉄の剣、鉄の盾、そして青い鉄の全身鎧。一見人間と見紛うが、鎧の中身は空洞で霊体系に属する。
シンプルに強いを体現した様なモンスターであり、剣による斬撃、鉄の盾と全身鎧による分厚い防御、鎧でありながら盗賊並の速度、そして極めつけは霊体による実質的物理無効。バランスの良い優れたステータスと優秀な耐性を兼ね備えたモンスターである。
弱点は僧侶、神官系による浄化魔法や神聖属性魔法、闇魔や呪術師による暗黒系魔法が効果的である。通常の属性魔法もダメージは入るが、弱点ではない。
物理攻撃でも聖水等を武器に使用し、武器に一時的な神聖属性を付与する事でダメージを与える事は可能である。しかし鎧部分に攻撃しても効果は無く、鎧の内側である霊体部分に攻撃を加えないとダメージが入らない。
物理ではダメージこそ入らないが、ハンマー等の打撃武器で鎧を破壊するか、恐ろしい切れ味で鎧を切断する等のゴリ押しでも一応倒す事は可能である。
剣、盾、鎧と装備があるが、それら全てが纏めて一体のモンスターであり、離したりしても元の部分に吸い付くように元に戻る。
鉄の剣は通常の鉄の剣よりも丈夫だが、破壊可能。鉄の剣だけ壊すと、とても可哀想な事になる。
スキル『突撃体勢』と『かばう』のスキルを持っている。
突撃体勢は職業『戦将』の持つスキルと同じ。構えと共にチャージ状態に入り、チャージ時間に応じて爆発的な加速と次回の攻撃が強化される。チャージ時間は最大3秒。チャージ中に移動したり攻撃を受けたりするとスキルが中断される。
一体で現れた場合と複数で現れた場合で動きが全く異なる。
他のモンスターと共に現れた場合、他のモンスターを守るように動く。
一体で現れた場合、突撃体勢を使い積極的に攻め込んで来る。