〈最終章突入〉SEED:Overcomers トールのトリガー/シンの選択 作:reex
何機もの
だが、それを意に介することもなく踏み込んだ。
「落ちろぉ!」
どれだけジンが有機的な連携を見せようが、ガンダムとは基礎スペックが違うのだ。
(防ぎきれないほどの一撃を、逃れられないほどの速度で!!)
切っ先が一機を貫き、斬艦刀を引き抜くように蹴飛ばす。
その勢いで反転し、背後に迫ってきていた別の機体に
しかし敵機は再び群れを作り、一斉にライフルを向けてくる。
『シン、突っ走りすぎるな』
レイの言葉とともに、飛来したドラグーンがビームを吐き出す。
数機が頭から胴体まで貫かれて爆散する。
それでも大多数は滑らかに避けたが、『私だって!!』と吠えるルナマリアがライフルを連射して突っ込んでくる。
ドラグーンを避けながらもルナマリアにライフルを応射する敵機の一つを、『やらせるかよ!』とシンが斬艦刀で両断する。
「ルナ、大丈夫か?!」
『それは私のセリフよ!』
言い合うシンとルナマリア、そして『やれやれ……』とため息を吐くレイの三人だったが、改めてフォーメーションを組み直す。
その合間にもジンの動きが変わっていく。
放たれるビームは完全な連携というよりは、意表をついては逃げ道を塞ぐように。
動きは熟練の見える鋭利なものに。
レイが舌打ちをする。
『そろそろ仕切り直すぞ。ラウがここを意識し始めている』
アコードから聞き出したことによって、存在が明らかになった
銃撃によって打ち切りとなったため、詳細の情報こそ掴めなかったものの、アスランやレイがアイスランドの海中やアドゥカーフ社の工廠で接敵した、不思議なほど連携の取れた無人機の正体と見て間違いないだろう。
本来、いくらなんでも一人で数百機という機体を操れるようなものではない──ハズなのだが、実際にきちんと連携を取って動かしている。
しかしそれでも、実際に戦ってみれば粗は見えた。
シンはふう、と小さく息を吐いた。
「……このまま押し切れそうなんだけどな……」
『こっちの目的は、あくまで本命の飽和攻撃を通すこと。敵の防衛網を少しでも薄くして、核や攻撃隊を迎撃する手数を減らすのが最優先。──手間をかけて
ルナマリアの言葉にもフラストレーションが見え隠れしたが、それが司令部からの指示だった。
敵のジンの改造機は、まず間違いなくフラッシュシステムで操られる無人機だ。
一方で、すべての機体が同じ強さというわけではない。
数機がまとまって卒なく連携をこなすだけの機体もあれば、エースのような精鋭機も居る。
そして前者が、シームレスに後者に切り替わりもする。
つまりクルーゼは、数機をまとめて一つの部隊として処理することで
「分かってはいるけどさ……」
先行して行われた核攻撃によって、クルーゼも迂闊に防衛網を崩せなくなっている。
ここで戦力を前へ出して攻略艦隊そのものを叩こうとすれば、別の場所から核を撃ち込まれる可能性があるからだ。
だからこそ、その防衛網へこちらから食いついて、一機でも多く迎撃の手を減らすのがシン達の役割だった。
同様の部隊は、ムウやヒルダ、カナードを始め、傭兵やジャンク屋組合の精鋭などにも割り当てられている。
シンたちが動きの鈍い一団へ攻撃を集中すれば、クルーゼも放置できない。
その一帯に割かれる処理が細かくなり、無人機の動きは急激に鋭くなる。
しかしその動きに、こちらが付き合う道理もない。
強かろうが弱かろうが、所詮は同じジンの改修機なのだ。
強くなった機体との戦闘に付き合うことなく、まだ大まかな指示で動いている別の一団へ襲いかかる。
そしてクルーゼが脅威度の判定と
「早く片付けないと……! キラさんたちも心配だ」
シンの苦々しい言葉に、レイは小さく首を振る。
『向こうが艦隊まで抜かれたなら、その時は考え直す。今は敵の数を減らすぞ』
こちらも敵戦力の削減を途中で放り出すわけにはいかない。
キラたちがまだファウンデーション王国残党を引きつけている以上、今は互いに自分の仕事を続けるほうが良い。
『それじゃあ、次はあっちのエリアに──』
ルナマリアがレーダーマップにランダムを意識してマーカーを置く。
シンが頷くより早く、レイがハッと周囲を見回す。
共通回線から声が割り込むのと、降り注いだビームの雨を各機が避けるのは同時だった。
『やれやれ、ようやく追いついた。……よくも暴れてくれたな、レイ』
『……ラウ』
落ち着き払った声に、僅かに怯えの混ざった声が重なる。
その二つは、全く同じ声色をしていた。
『アンタが、ラウ・ル・クルーゼだって言うなら!!』
デスティニーが四機のドラグーンから放たれるビームを、ステップを踏むような急減速と急加速の繰り返しで避けていく。
『レイの治療方法について、教えてもらおうじゃないか!!』
デスティニーの
『……なるほど? レイはいい友人を持ったようだ』
ジャッジメントは、それをビームシールドで受け流す。
衝撃をいなすようにロールしながら、ビームマシンガンをデスティニーに向けた。
『甘いっ! ……ダメ?!』
フォースインパルスのライフルがジャッジメントを狙うが、こちらも悠々回避される。
それだけでなく、周囲のジンの一機が射線に寄り添うように軸を合わせ、ライフルを連射してくる。
『コイツらっ?!』
ルナマリアは射線を外しながら避けながらサーベルを引き抜くが、その進路をジャッジメントのドラグーンが横切る。
挟まれるようにビームが迫り、インパルスが慌てて飛び退く。
そのドラグーンを、更にレジェンドの
「いけっ!」
『……フン、ドラグーンか。確かにレイなら扱えるだろうな』
ジャッジメントの足元から放たれた高速ミサイルが、
レイは舌打ちして
その瞬間、周囲のジンが一斉にレジェンドに銃口を向けた。
レイは後光のように広がった光の翼を瞬かせる。
一気に前へ加速することで、交錯するビームから逃れた。
避けた先にもジンが先回りしている。
3機が横に並ぶようにライフルを向けてきていた。
「チィっ!!」
左腕のビームシールドを掲げて真正面に突っ込む。
右腕のロング・ドラグーンからビームソードを出力させると、真ん中の一機を左上から袈裟斬りに。
「これで!」
切り払った勢いのまま、投げ捨てるように右側へロングドラグーンを射出。
生じさせたままのビームソードが右の機体を貫くと同時、左腕から放ったビームで左の機体も爆散させる。
息をつく隙もなく下からジャッジメントのドラグーンが迫ってきていたが、追加の
その間にロング・ドラグーンを再び右腕に乗せる。
『あいにくだが、クローンの欠陥の治療は偶然の産物だよ』
落ち着き払った声が、戦場に流れた。
デスティニーが構わず突っ込むと、ジンが肉壁となって進路に飛び込んでくる。
『それを行った女王陛下にも、既にご退場いただいた。……私が成功例である事は否定しないが。再現できるかは、いささか不安があるな?』
『クソっ?!』
シンの舌打ちが響く。
その心意気は嬉しいが、正直レイにとっては二の次だ。
まとわりついてくるドラグーンの一つを
レイはようやく問いかけた。
「……教えてください、ラウ。貴方は、何故こんなことを?」
復讐を願うのであれば、同じ身の上のレイとしてはまだ分かる。
だが、いくらなんでもやりすぎだ。
キラたちにも、前大戦で戦ったときラウが何を言っていたか聞き出そうとしたが、言葉を濁された。
『さて、ね』
ジャッジメントが強化刀を引き抜くと、再び突進してきたデスティニーと刃を合わせる。
鍔迫り合いになった二機の周囲を、ドラグーンとジンが取り囲もうとする。
(このままでは、デスティニーが背中から撃たれる!)
ルナマリアが援護しようと近づくが、その前へ何機ものジンが壁のように並んだ。
ライフルを連射しながら、次々と体当たりを繰り返してインパルスを押し戻す。
フレンドリーファイアを欠片も恐れない、無人機らしい戦法。
『ちょっと、離れなさいよ!!』
インパルスがサーベルで振り払おうとするが、組み付こうというジンの群れを躱しきれない。
レイも
だが、その動きを待っていたように、ジャッジメントのドラグーンがこちらへ銃口を向け、逃げ道を塞ぐようにジンがレジェンドを取り囲む。
「チィッ!」
光の翼を大きく広げ、真下へ急降下した。
頭上をビームが駆け抜け、ロング・ドラグーンのマイクロミサイルでジンを吹き飛ばす。
『教えてやってもよいが、いずれ
『レイは、アンタじゃない!!』
ラウの声に、シンの怒声が割り込んだ。
デスティニーが光の翼を瞬かせて
なおも追撃をかけようとするデスティニーの装甲を、呼び戻されたドラグーンが焼く。
シールドを構えようとしたシンだったが、ジャッジメントのビームマシンガンに舌打ちして距離を取り直す。
ふう、とレイは息を吐いた。
そして操縦桿を握り直す。
「……ラウ。貴方が答えてくれないと言うなら、もう話すことはない──貴方を撃つ! 今、ここで!!」
レジェンドの背中から、残っていた全ての
更に、両腕に持っていたロング・ドラグーンまで手放した。
二十二機の端末が、一斉に戦域へ散っていく。
『これほどの数とは……』
ジャッジメントのドラグーンが迎撃へ動く。
周囲のジンも
レイはドラグーンを避けさせるが、反撃はさせなかった。
攻撃のための包囲でもない。
照準を合わせるわけでもなく、ただ戦場の隅々へ端末を広げていく。
『レイ、何をするつもり?!』
「ルナ、俺の周囲を頼む。シンはジャッジメントを引きつけろ!」
レイの指示に、『分かった!』『任せろ!!』と躊躇いもしない二人の言葉が重なる。
デスティニーが光の翼を爆発させ、ジャッジメントへ突っ込んだ。
ビームマシンガンの連射をロールして避け、
その合間にも足を止めたレジェンドに群がるジンの1機を、ルナマリアのライフルが貫く。
『ミエミエなのよっ!!』
サーベルを引き抜き、別の一機をインパルスが切り裂く。
悶える敵機を蹴飛ばし、別のジンに衝突させることで隊列を崩していた。
レイは周囲の戦闘をルナマリアに預け、ドラグーンの制御へ意識を沈めた。
ファイアフライとロング・ドラグーンの間で通信を何重にも往復させる。
位置情報、照準、敵の移動予測。
本来なら一つで済む指示を細かく分け、別々の端末から同時に送り出して
煩雑な処理に頭がズキズキと痛み、僅かに鼻血が垂れる。
フラッシュシステムも、
そしてラウとレイは、
量子通信に用いられる
故に各々の送受信機は通信のたび、新たな量子対をそれぞれの接続先へ割り当てなければならない。
だが今、同じ生体鍵を持つ二つの通信網が膨大な通信要求を同時に送り出している。
誤接続を避けるため、システムは新たな量子対を、どちらの通信網へ割り当てるべきか即座に確定できない。
代わりに別の接続鍵を追加で照合していき、準備待ちが発生する。
それはパイロットの手ではなく、量子通信システムによって機械的に行われる処理だ。
そして機械であるがゆえに、処理の限界を超えれば必ず遅れる。
不意に、ジャッジメントの動きが揺らぐ。
『……なに?』
周囲のジンが、次々と動きを乱した──否、
不均一なラグによって、統制されていたジン同士がぶつかる姿すら見える。
「今だ……! シン!!」
垂れる鼻血に濁った声で、レイは溺れるように叫んだ。
『オオオォ!!』
デスティニーが
ジャッジメントはぎこちないながらもビームシールドを展開する。
最低限の命令だけを受けたらしいジンが、姿勢を変えることもなくスラスターを吹かし、三機を重ねるように進路を塞いだ。
シンは止まらない。
一機目を
絡み合った二機を蹴り飛ばし、三機目のライフルを左腕のビームシールドで受け流した。
ジャッジメントがミサイルを垂れ流しながらビームマシンガンを構える。
『やらせないわ!』
横合いのインパルスがライフルを連射。
一発目がビームマシンガンを持つ右腕を爆散させる。
ミサイルがデスティニーに次々と着弾して爆煙を散らす。
それでも爆煙を切り裂いて、デスティニーの姿が再び現れる。
『レイには悪いけど……アンタは止めなきゃいけないんだ!!』
デスティニーの関節が赤き煌めき、
ジャッジメントも残る左腕で強化刀を構えたが、反応が遅い。
振り下ろされた
デスティニーは
僅かに離れたところへ、
太いビームが、ジャッジメントの胸部を貫くと、黒い機体が爆炎に呑み込まれる。
同時に、周囲のジンの動きが止まった。
レイが
ビームを放てば、爆炎が幾つも連なって弾けた。
レイはようやく大きく息を吐くと、ヘルメットのバイザーを開けて鼻血を拭った。
宇宙では重力で流れてもいかない。
(……鼻血で溺れ死ぬのは、流石に勘弁願いたいな)
『……終わったの?』
ルナマリアの言葉に首を振る。
「いや……。他の戦域では、まだジンが暴れている」
レーダーマップに映るメンデル周辺の全体図では、今でもそこらじゅうで戦闘が繰り広がれている。
クルーゼが全て操っている以上、倒せたのであれば戦いは終わったはずだ。
「情報によれば、ジャッジメントは有人機も無人機も同等。今の機体も、ラウの信号を中継していただけだろう」
『影武者ってことかよ。……厄介だな』
シンが吐き捨てる。
そのとき、レイの背筋を悪寒が走った。
先ほどまで周囲に満ちていた、薄く引き延ばされたような信号とは違う。
「来るぞ!!」
レイが叫んだ直後、ビームマシンガンの連射が三機の間を貫いた。
デスティニーとフォースインパルスが左右へ散る。
レジェンドも光の翼を広げて後退した。
飛来したのは、再びジャッジメント。
外見も、機体反応も、先ほど撃破したものと違いはない。
それでもレイには分かった。
『予想外だったよ、レイ』
同じ声が、今度は先ほどよりもはっきりと胸の奥へ響いた。
『ジャッジメントは、フラッシュシステムのリレー中継点でもある。処理が圧迫されれば、全体に影響が出かねない。……厄介というのはこちらのセリフだな』
ジャッジメントが片手を上げる。
通信が再確立されたのか、残るジンが再起動したように一斉に銃口を向けた。
シンもアスカロンを引き戻し、デスティニーの光の翼を広げた。
レイは額に浮かんだ汗を拭うこともできず、戻ってきた
『さて──もう一度、お相手願おうか?』
「くそっ、やっぱりこうなっちまうのかよ!!」
悪態を吐きながら、ハイネはレーダーマップへ少しだけ目を落とした。
カルラとシヴァの反応は、既にメンデルの外縁へ差し掛かっている。
当初こそキラ、アスランと三人で敵の注意を引きつけ、攻略艦隊から少しでも遠ざける、その目的は果たした。
だが、いつまでも挑発に付き合ってくれるほど甘くはないらしい。
直接こちらへ攻撃を加えながらも、敵の進路は少しずつメンデルへ向いていた。
(頭、冷やされちまってるな……!)
正確なところはわからないが。
だが少なくとも、こちらを追い回すだけでは満足していない。
ジャスティスへシヴァが迫り、ヒートソードを振り下ろす。
ジャスティスは
「ほらよっ!!」
ジャスティスの背後に隠れるように近づいたハイネはスレイヤーウィップを伸ばすが、返す
代わりに
しかし、ビームを照射したまま薙ぎ払う。
その先には、フリーダムに射撃を浴びせる
慌てたように
更に
(頭がはち切れそうだぜ……! キラとアスランはよくやれるもんだ)
戦場を俯瞰し、
強敵相手に集中するのではなく、むしろ雑魚を相手するときのように複数の敵を同時に狙う。
それがキラの立てた
フォローウインド作戦でもそうだったように、どうやらアコードの読心というのは同時には一人しか読めないらしい。
また精神操作にしても、それを行えるラクスの証言では、かなりの集中が必要だという。
故に無理やりにでも混戦に持ち込んでしまえば、精神操作する余裕はなくなるし、読心にしても誰が誰の心を読むという役割分担が破綻する。
高速戦闘中に"あいつはこうしようとしている!”と警告したところで間に合うはずもなく、こちらが次々とマッチアップを変えてしまえば、
とはいえそれも、アコードの優れた地力に対抗し、圧力をかけるだけの力量と機体性能があってこそ。
フリーダムの
しかしその射線の、まだ広がりきっていない至近にシヴァが飛び込む。
『厄介なやつだな!!』
舌打ち混じりにアスランが吠えると、そのままシヴァに向かってサーベルを突き出す。
シヴァが
シヴァが追撃を避ける間に、カルラの
幾つもの端末が左右へ散開し、フリーダムを包み込むように火線を交差させる。
「やらせるかよ!」
ハイネは
そして両手の
『ゴメン!』
「後で返せよ!!」
キラの謝罪に軽口で返すと、左右それぞれに強化刀を持って突進してくるカルラを、迎え撃つように加速する。
そして背後の
「おおおぉぉお!!」
吠えながら突進を続けるが、カルラは意に介す様子もなくフリーダムへ突っ込んでいく。
(……つまり今、コイツは
「見くびられてんなぁ、俺も!!」
自嘲を漏らし、斬艦刀を構えたままの両手から
手首への固定装備だからできる方法だ。
フェムテク装甲に効果がなくとも、目眩ましには十分だ。
軌道を変えると、カルラの真上にまわって急降下。
スラスターの推進力を乗せた脚で真下に蹴飛ばす。
更にスレイヤーウィップを伸ばして拘束しようとするが、これは強化刀で切り飛ばされた。
そこに、シヴァを振り切ったジャスティスが駆け込んでくる。
『おおおぉぉお!!』
ジャスティスは両手にサーベルを構え直すと、距離を測るように振るわれる強化刀にも怯まず斬りかかる。
ハイネは更に自らも斬りかかろうとしたが、目の前のカルラがビームに包まれて慌てて飛び退く。
「むちゃするな?!」
ビームの射点にはランチャーダガー。
フェムテク装甲にビームが効かない前提で、味方ごと撃ってきたのだ。
薙ぎ払われるアグニに、ジャスティスもシールドを構えながら飛び退いていた。
その背後に、ジャスティスを追ってきたシヴァの陰が見える。
「アスラン!!」
そう注意を促しながら、ぱっと
ジャスティスを回り込む軌道を意識して、続けざまにシヴァへ投擲する。
無重力に浮遊する
ハイネも
その一瞬、フリーダムに回避を強制していた
『今なら!!』
カルラもシヴァもランチャーダガーもこちらを意識する中、フリーダムが再びの
6機のランチャーダガーに火線を集中させる。
高初速ビームが2機を貫き、逃れようとした4機を
逃げ場を塞ぐように続けざまのビームが放たれると、残るランチャーダガーも爆散した。
「……やったな!」
ハイネは快哉の声を上げたまま
引き戻しながら逆噴射をかけ、一旦距離を取る。
思うようにいかない中、ようやく明確に上がった成果。
メンデルはカメラで細部が捉えられるほどに近く、ここで艦隊攻撃の手を減らせるのは非常に大きい。
『さぁ、もう一度やるぞ!!』
アスランの声に舌なめずりするように「ああ!」と頷く。
その瞬間、視界の端が真っ白に染まった。
反射的にメンデルに振り向く。
「メンデルへの核攻撃……! やったのか?!」
大変申し訳ないですが筆が止まりました。
後3、4話なんですが…。
できたらまた投稿します。