とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive 作:矢守龍
黒服にシュールストレミングを押し付けた後、リュウ達は対策委員会に戻っていた…
ホシノ「それで、先生とリュウさん……黒服が言ってた事ってどうゆう事?」
リュウ「っ……」
話したくても話せなかった……もし話せば反感買う可能性のほうが大きかったのだ…
"リュウさん、言ってしまいましょう"
リュウ「!?せ、先生!?」
"リュウさん、彼女たちに伝えたほうがいいと思う…これから起きる事を考えれば…"
リュウ「っ……」
彼女たちにあの弾薬の事を話したらパニックになる可能性の方が大きい…それこそ、一種の博打でもあり、一番生徒を守る事にも繋がる…
リュウ「……わかった、その事を話すが……パニックになるかもしれないとだけ言っておく」
リュウはそういい、自身の銃を取り出し、コッキングレバーを操作して、一発のみ排莢し、それを手に取った…
リュウ「まず、キヴォトス人は基本的に一発撃たれても死なないのは周知の事実だよな?」
セリカ「当然よ、たしか、ヘイローのおかげなんだっけ?」
リュウ「まぁ、俺も詳しいことはわからないがそうなんだろう。逆に言えば俺と先生はヘイローが無い…つまり一発でも死ぬ可能性があるんだ…」
アヤネ「でも、なぜわざわざそんな事を?」
リュウ「もし、仮にキヴォトス人……いや、ヘイローを壊す事が出来る事が出来る弾薬があったら?」
対策委員会「!?」
リュウ「君たちの銃撃戦の価値観が、喧嘩から一気に戦場と変わらない血の海になる可能性がある……」
ノノミ「と、いうことは……」
リュウ「カイザーはそれを一発だけだが、手に入れてる…」
その言葉を聞いた全員が固まり、何も喋らずにいた…
リュウ「一発とはいえ、君たちの命の価値が一気に変わる可能性があるんだ……君たちが持っている銃が、一気に凶器へと変わってしまう程に……」
それを聞いた対策委員会の全員が自身の銃を恐怖の対象を見る目で見ていた…
アヤネに至っては、銃を握る利き手が震えていた…
"………"
先生もその事をよく理解している……自分はそういった銃撃戦とは無縁の日本で生まれ育ったのだから。だからこそ、目の前にいる大人が狂気的に見えていた…
現代日本という、銃を持つ機会がほぼないのに手に持ち、戦っているのだ……
リュウ「……俺は明日、カイザーを再び襲撃する。そのような事が起こさない為にも……」
そう言うとリュウの目はとてつもない程に覚悟を決めている目であった……
リュウはそっと立ち上がり、対策委員会の部室のドアの前に立った…
リュウ「君たちに俺は問う…命の価値というのはなんだ?自身なりの答えを見つけてみろ…先生、貴方もだ…」
リュウはそう言うと、静かに部室を去っていった……
そんな会話を聞いていたやつが二人いた……
マミカ「………リュウさんらしい問いだね」
そう言うとマミカの耳にはイヤホンがついており、もう片方を…
カケル「あいつらしいと言えばあいつらしい…」
カケルが付けており、二人して盗聴していたのであった…
マミカ「命の価値ね……アビドスのみんなは答えられるのかな…」
それを聞いたカケルはフッと笑い返した…
カケル「それを探すのが答えじゃないのか?あの問いに正解なんてない…」
マミカ「それもそうね…さて、最終調整しないと!」
マミカ達は盗聴をやめ、作業に取り掛かった…
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リュウさんが居なくなった対策委員会部室
セリカ「………なによ、命の価値ってそれって同じって事じゃないの?」
セリカがそう発言するが、
ホシノ「いや、そうじゃないと思う…いくら何でも…ありきたり過ぎる…」
ノノミ「命の価値って……普通はセリカちゃんの答えが正解だと思いますけど……」
アヤネ「それだったらリュウさんがわざわざ私達に聞く意味って…」
シロコ「ん、それを考えないとリュウさんは明日のやつに口出しできなくさせられる…」
先生もその質問に頭を悩ませていた…
セリカと同じように同じだと考えていたからだ……でもホシノが言うとおり、ありきたりすぎて聞く意味がない…
教師として、先生としても…その質問は答えねばならないものでもあった…
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リュウ「……弾薬…よし…」
リュウは一人部屋の中、膨大な数の銃器と弾薬の中、一個一個確認していってた……
リュウは対策委員会の部室で全員にした問いについて考えていた…
自身もあの子達にした質問の答えを探し、出している…
かつて、自身も同じ質問をされ、その答えを身を持って知ったのだから……
それが分からないとカイザーも戦う際、迷いが出るだろう……自身の死の恐怖…それはどんな状況でも絶対にあるものなのだから……いくつもの戦場を巡ったってあの感覚はいつもある……そこにいる間、今日かもしれない、という考えが絶対にあるのだから…
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翌日の夜 カイザー基地から少し離れた場所
リュウは銃を持ち、そして上にはボディアーマーを装備していた…
リュウ「……そろそろ時間か」
時計を見ながらそうつぶやくと…
後ろからヘリの音が聞こえた……
運転手をよく見るとアヤネが運転しており、中に対策委員会のメンツや先生もいた…
リュウ「………」
リュウは何も言わず、そのヘリが着陸するのを見ていた…
ホシノ「うへぇ、来たよぉ」
シロコ「ん、私達もいく」
ノノミ「いつでも準備はOKです!」
セリカ「先生も!ほら!」
セリカはそう言いながらヘリから先生を下ろした
"よっと…"
それを見てリュウは少し顔が綻んでいた
リュウ「んで、あの時の答え……教えてくれないか?」
ホシノ「あれ?あれね…私達の中で出た結論はこうだったよ…」
ホシノ「分からないという答えだった…」
ホシノ「いくら考えても色々な意見が出てきてこれも違う、あれも違うってなって…それでこんな答えになっちゃった…」
ホシノが悔しそうにそう言う……先生も同じ考えなのだろう…少し俯いていた…
そんな中リュウが口を開いた…
リュウ「正解だ」
それを聞いた全員が驚きの表情を浮かべていた…
それに対してリュウが解説をする
リュウ「わからなくて当然な事だろ?自分で自分の価値を決めて何になる?同じという考えもあれば違う考えもある。だけど、自分の価値を決めるのは自分じゃない」
そう言いながら、対策委員会に向けて指を指した…
リュウ「自分じゃなくて他人が決める事なのだから分からないに決まってる」
リュウ「価値がある美術品だって人によっちゃゴミと一緒…人によって価値観が異なるのだから分からないに決まってる。それこそ、命の価値なんて人によって変わる。だからこそ分からないんだ…」
自身が悩んで分からなかったというのが正解…悩むのが正解という普通じゃありえない答えだった…
ホシノ「でも、どうして私達にその質問を?」
リュウ「お前らが仲間の大切さについて理解してもらう為だ、自身はそれで良くても、他人からしたら大事な人という事を忘れないでほしい」
その瞬間、ホシノは自身が身売りしてどうにかしようとしていた事を思い出す。自身からしたらこれで助かるんだと解っていても、他の人からすれば納得しない…それだけ大切な人だったという事実がそこにはあったのだ……
リュウ「だからこそ、自身の価値は仲間となら高くいける、自身の価値、"命の価値"をわかってくれる人だからだ」
リュウがそう言うと、対策委員会全員がお互いを見てクスッと笑いあっていた…
リュウ「さぁて……準備はいいかな?」
ホシノ「うん」
シロコ「もちろん」
ノノミ「いつでも!」
セリカ「いけるわよ!」
アヤネ「準備OKです!」
"こっちも、いつでもいけるよ!"
リュウ「さぁ、フィナーレといこうか!」
先生の性別決めたほうがいい?
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決める! 男先生派
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決める! 女先生派
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どっちでもいいかなぁ……
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いや、決めなくていい