とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive   作:矢守龍

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情報と策略の高層タワー

モモイ「え~ッとこの辺でいいんだっけ?」

ミドリ「凄く奥の方まで来た感じだけど…おそらく間違ってはないね」

ミレニアムタワー中層階の暗闇の中に響くモモイにミドリの声……

 

 

そこへ…

「えぇ、あっていますよ」

「「ッ!?」」 

 

アカネ「こんばんは、良い夜ですね。お二人のここまでの行動は監視カメラですべて見させていただきました」

迎えにやってきたアカネが現れ声をかける……

 

 

アカネ「薄々お気づきかもしれませんが…あなた達の計画はもう失敗しています。お早めに投降することをお勧めしますよ」

嫋やかに、それでいて一切隙を見せない歩調で二人に迫る……

 

「改めまして、私はC&Cのコールサイン ゼロスリー…本名はヒミツですので…」

とエージェントらしい物言いで雰囲気を演出するが… 

 

モモイ「あ、アカネ先輩!?」

ミドリ「特技が暗殺で有名なあのアカネ先輩!?」

 

アカネ「…うーん、一応秘密のエージェントのはずですがいつのまにかそんな知られ方を…。正体を明かさない系ヒロインはもう時代遅れなのでしょうか…?」

そんな情緒をぶっ壊す才羽姉妹の発言に困り顔を浮かべてしまった

 

アカネ「まぁいいです、そろそろ姿を見せていただきましょうか、モモイちゃんにミドリちゃん!」

そう言うとアカネの武器、サイレントソリューションを構える…

 

元の銃はウェルロッドmk.1はボルトアクション消音拳銃と言われるほど、静かな発射音が特徴的であり、銃の殆どがサイレンサーである事が特徴である。ボルトアクションなのは作動音低下が目的だが、そのせいもあり一発撃つごとにコッキングの手間がいる

 

 

「こっちに来てくれてありがとうございます、アカネ先輩」

いや…姿を現したのはモモイでもミドリでもなかった

 

 

 

そこにいたのは…

「ハ~イアカネ先輩!寮に戻ろうとしてたんだけど道に迷っちゃってさ~♪」

アカネ「あ、あなた達は!?」

 

 

 

コトリ「あなたたちと聞かれたら説明するのが世の情け!どんな質問にも答えをご提供!今日絶賛二度ほど心を圧し折られてますがエンジニア部の説明の化身、豊美コトリ!」

マキ「芸術と科学のコンビネーション!ヴェリタスのデジタルアーティスト、マキだよ!」

コトリとマキでモモイとミドリはどこにもいなかったのであった

 

 

 

アカネ『ユウカ、何が起きているんですか!?ここにいたのはモモイちゃんたちでしたよね!?』

この異常事態にアカネはすぐさまオペレーションルームにいるユウカに通信で説明を求めるが…

 

 

ユウカ「わ、分からないわ!こっちの監視カメラでは今確かにモモイとミドリが映ってる!それにアカネ、あなたの姿も見えないわ…!」

 

 

 

ユウカたちもこの状況を飲み込めないでいた。

 

 

 

アカネがいるポイントA2のモニターには依然としてモモイ達しか映っていない。

この異常事態にアカネはすぐさまオペレーションルームにいるユウカに説明を求めるが…

 

 

 

ユウカ「わ、分からないわ!こっちの監視カメラでは今確かにモモイとミドリが映ってる!それにアカネ、あなたの姿も見えないわ…!」

アカネ『なんですって!?』

 

それを見ていたリュウが…

リュウ「カメラの操作しているパソコンはこれか?少し借りるぞ」

と、言うとパソコンを操作するとアカネが言う状況がカメラに映し出された……

 

リュウ「……やられたな」

ユウカ「なっ!?まさか……」

 

 

 

「録画映像を見せられていたの!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マミカ「そろそろ録画映像だってことがバレた頃かな?」

既に先生たち一行はミレニアムタワーのエントランスにいた

 

 

そう、あの映像は誰もいないタイミングで二人が通った録画したものをシステムをハッキングし流していたのだ

 

ミドリ「今更だけど誰もいない平和な状態の映像でも流しておいてこっそり鏡をとりに行った方がよかったんじゃない?」

 

ミドリの案も確かにできる作戦だったが…

 

マミカ「人の出入りが頻繁なところだったしなにもない方が違和感を覚えるかもしれないでしょ?」

 

 

そう、ここはミレニアムの中枢施設であり、生徒一人いない映像を流してはそれはそれで怪しまれる……

 

マミカ「それにこうしてC&Cの子達を分裂させて閉じ込めておけた方が成功率は高くなるはずでしょ?」

この作戦のメリットは脅威を減らすことができるのだ

 

モモイ「よし!上手くいったぁ!」

これをモモイ一人で考え出し、マミカがそれを磨き上げたのだ……

 

モモイ「しかも、この先もしっかりと対策済みだもんね!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マキ「へへッ仲良く閉じ込められちゃったね~?」

そんなアカネを茶化すように声をかけるマキ、彼女達は金属製のシャッターが降ろされ、閉じ込められていた……

 

アカネ「そんなことはありませんよ。あなたたちと違って私はシステムに指紋が登録されていますから」

 

そう、ミレニアムタワーにはセキュリティの一つとして指紋認証システムが導入されている……もし、侵入者や火災が発生した場合はそのセッションごとにシャッターが下ろされ閉鎖されるのだが、システムに登録されている者はそれを解除する権限がある

 

 

 

だが……

データ不一致、未登録の指紋です

アカネ「そんなっ!?」

アカネが驚く間もなく今度はさらに分厚いシャッターが下りてきた…

 

これもセキュリティシステムの一つでもしシャッターに強い衝撃などが伝わるとさらに頑丈なチタン製のシャッターが下りてくる。これを壊すにはとてつもない威力がいる。しかも、こうなってしまったら生徒会役員レベルの権限でないと解除は無理だ…

 

ユウカ「近くにノアがいるはずよ!至急、向かわせて!」

と指示を飛ばすユウカ……だが、彼女は一つの疑問が浮かんでいた……

 

ユウカ(一体どういうつもり…?!この状況だと『本物』のモモイやミドリもどこかで閉じ込められているはず…?!)

モモイ達も閉じ込められ身動きが取れなり、正直あまりメリットが無いように思えるが…

 

「ッもしかして…!?」

ユウカはある推測を立てる

ちょうどその時、そんな彼女の推測を確かなものにするように…

セミナーモブ「ノアからも連絡!彼女の部隊も閉じ込められており指紋と虹彩スキャンでもシャッターが開かず救援を求めています!」

ユウカ「なっなんですって!?」

 

別動隊であるノアも隔離されてしまったという報告が飛び込んでくるのであった……

 

リュウ「はぁ……こりゃハッキング受けてんな……カメラもそうだし、セキュリティシステムにまでか…」

ユウカ「まさか!?これが目的でアリスちゃんを突撃させて破壊させたの!?」

 

あの時、早朝のあの騒動からすでに作戦が始まっていた……

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モモイ「順調順調!」

ミドリ「ここまでだとはね……」

 

ゲーム開発部は何も障害を受けずに一歩一歩、目的地まで向かっていた……

 

ミドリ「名前は隠してたからユウカもアレがエンジニア部製だとは思わなかっただろうね」

モモイ「その辺の塩梅もさすがはエンジニア部!じゃあ堂々といただきに行くとしよっか!」

 

モモイ達が考えた作戦内容はこうだ…

アリスにセキュリティを破壊させ、その修理にエンジニア部製ではないものを使用すると考えたのだろう……

だが、実際にはそれ自体が罠でそのセキュリティを入れ替える工作を行った…

 

 

ただ唯一懸念があるとすれば…

 

 

モモイ「どうせなら『アスナ先輩』も一緒に閉じ込めておきたかったところだけど…まだ居場所がつかめていないんだよね?」

ミドリ「ハレ先輩ができるだけ学区全域を調べたらしいけど見つからなかったみたい。学区外にいるんじゃないかって」

 

マミカ「ねぇ、それは大丈夫なの?その子もC&Cなんだよね?」

C&Cのナンバー持ちエージェントの一人がフリーになっていることだろう

 

 

出来るだけ捕捉、可能ならアカネ同様隔離しておきたかったが……

 

モモイ「まぁ神出鬼没の先輩だし簡単に見つからないのは仕方ないよ」

ミドリ「ミッション中に急に出かけていなくなることもあるらしいですし…今のところ計画通りですんでこのままいきましょう」

 

モモイとミドリは普段のそのエージェントの様子からあまり気にしていないようだが…

 

 

マミカ「何事もなければいいけど…」

 

 

 

マミカだけは嫌な予感を感じていた……その不安はすぐに現実のものとなった……

 

「最後のシャッターも解除!これで今や生徒会専用フロアは私たちも思うが儘~♪」

とうとう必要な分のシャッターの開放に成功

 

 

モモイ「あと少しで鏡のある差押品保管所に…!」

 

 

 

もう邪魔する物は何もないとモモイは意気揚々と歩を進めようとしたその時……

 

ハレ『モモイ!避けて!』

 

 

ハレからの緊急通信が飛び込んだと同時に…窓ガラスが砕けモモイの頭上を弾丸が掠めて壁に風穴を開けた

モモイ「ヒィッ!?何今の!?壁に穴が開いてるんだけど!?」

 

 

"モモイ、大丈夫!?そこにじっとしてて!"

モモイ「平気!」

 

 

 

マミカ(高層建築であるミレニアムタワー、その最上階の頑丈な窓ガラスを砕いて、壁にまで届く一撃……並の狙撃銃の代物ではない事は確か……という事は……)

 

 

 

ミドリ「た、対物狙撃用の『.55 Boys』弾!?よかった、お姉ちゃんの身長が後5㎝高かったらおでこにクリーンヒットだったよ!?」

モモイ「ヒューッ確かに!小さくて良かっ…じゃないよ!?」

マミカ「やっぱり!その弾を使うなら、ボーイズ対戦車ライフルね!」

 

"た、対戦車ライフル?"

 

マミカ「アンチタンクライフルとも言って、第二次大戦まで使われていた対戦車兵器よ!」

あ、リュウさんがアビドスで使っていたあの!?

マミカ「あれは対物ライフルの方で呼ばれる事のほうが多いだけど、両者とも対装甲車両に特価したものには変わらないわ!」

 

モモイ「でも、その銃を使うのはC&Cのカリン先輩だ!」

ユズ「でもどこから?」

 

マミカはリュウやカケルが良くやるテクニックの一つとして棒の先端に小型の鏡を付けた物を使った……

それを使い探っていると…

 

ヒュンっ!パリンッ!

マミカ「キャッ!?」

"マミカさん!大丈夫ですか!?"

マミカ「なんとか……でも方向はわかったわ、11時の方向にあるビルの屋上よ!こうなったら走り抜けるしか無い!」

 

 

500m離れた位置にあるビルの屋上……

 

大型のライフル『ボーイズ対戦車ライフル』を膝立ちで構える褐色の肌と黒い長髪のメイドの姿があった。

 

 

 

「小さくてすばしっこいうえ反応も素早い…。当てにくいな…」

角楯カリン…C&Cにてコールサイン ゼロツーを持つ二年生の狙撃手だ

 

 

女子高生にしては大柄で恵まれた体格でホークアイを構えている……

 

 

 

カリン「…でも、速度とパターンは把握した。風も少ないし視界を遮る物もない…」

 

 

 

まるで仔猫のように逃げるモモイ達をすでに補足、

「壁を背にしたら大丈夫かと思ってるかもしれないけど…残念。次は100%命中…」

 

 

とどめを刺すべくモモイに狙いを定めた…その時……

 

 

 

 

カキィンッ!!

 

カリン「!?」

自身の持つホークアイに何者かが撃った弾が命中した……

 

明らかにモモイ達が撃った弾ではなく、かなり大型で高威力の弾丸だ……

銃身がやられた為、もし次弾を撃つとなったらバレルの交換を行わなければ明後日の方向へ弾が飛んでしまう……

 

 

「おや、私が計算するまでもなかったようだね」

カリン「―誰だッ!?」

 

突如声を掛けられ振り返るとそこには……

 

 

 

ウタハ「天下のC&Cにはらしくない不運だね。」

カリン「…は?」

二足歩行で歩く雷ちゃんに腰かけたウタハがそこにいた

 

ウタハ「さて、もう勝負ありのようだが…先輩として彼女たちの援護はさせてもらうよ」

ウタハがそう言うと…雷ちゃんに装備されたミニガンをカリンに向け掃射し始める

ドドドドド!!

 

 

カリン「なっなんだそれはあああ!!?」

「なに、エンジニア部の自信作。全天候対応可能な二足歩行型戦闘用の椅子、雷の玉座こと雷ちゃんさ」

 

得物も使用不能になったカリン、こうなっては逃げ惑う以外方法はないがそこへさらに頭上から風切り音も響き…迫撃砲弾も飛来…

 

カリン「なんなの、一体これは!!??」

「我が部活の後輩の曲者の妙技、とくと味わってくれ」

 

そう、ウタハはいわば彼女の目でもある

エンジニア部 猫塚ヒビキ、彼女の持つ60㎜コマンド迫撃砲 LRM vz. 99 ANTOS、銘をファンシーライト』ウタハの観測の元ミレニアムタワーの向こう側から正確にこの位置に叩きこまれ続ける……

 更にオマケで銃を撃ってきた狙撃がこれでもかと飛んでくる……

 

「なんでこんなことにぃぃぃ!!??」

 

憐れな事に、カリンは弾幕と迫撃砲弾、狙撃の三重奏に巻き込まれ狙撃どころではなくなってしまうのであった……

 

ウタハ(しかし、この狙撃は一体誰が?)

先生の性別決めたほうがいい?

  • 決める! 男先生派
  • 決める! 女先生派
  • どっちでもいいかなぁ……
  • いや、決めなくていい
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