とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive   作:矢守龍

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努力の結晶

マミカとリュウは、セミナーからお叱りを受けたが、特にこれと言ったことは罰などはなく終わった……

 

 

ミレニアムプライスの締め切り間近……

ゲーム開発部に訪れていたマミカとリュウ……

 

リュウ「なぁ?俺来る必要あったか?」

マミカ「いいのいいの!そういえば…カケルさんも来てたよね?どうしたの?」

リュウ「トレーニング部*1の餌食になってもらった!この前の仕返しも兼ねてなw」

 

この前の仕返しを受けるカケル……以前、こっそりユウカ達に場所を教えたツケが回ったらしい……

リュウ「まぁ、トレーニング部のやってる内容見たけど、いい仕返しになるだろw」

マミカ「…と、とりあえず…みんなー!調子「後は参加フォームに送るだけだぁ!」……は良さそうだね」

 

ドアを開けると一生懸命作業しているゲーム開発部の姿があった…

モモイ「よし!これでOK!」

ミドリ「ふぅ…危なかったぁ……あと数秒で締め切りだった……」

リュウ「結構ギリギリだなおい……」

ユズ「でも、これで正式にミレニアムプライスにエントリーできた」

アリス「後は結果を待つだけです!」

 

なんとかエントリーができたゲーム開発部…

モモイ「んじゃ、他の人にも遊んでもらえるようにする為にもwebサイトに上げよう!」

ミドリ「そうだね、ならこれをアップロードして……」

 

それを見ていたマミカは

マミカ「頑張ってるねぇ…」

と言う……

 

 

 

だが、そんな中…部室の扉から何やらすごく嫌な予感がする……

それはリュウもわかっていたようで……

マミカ「うーん、なんか嫌な予感がするけど……」

とポロッと言うと………

リュウ「奇遇だな、俺もだ……ドアの手前でなんかスタンバってるな……」

モモイ「ぇ!?なんでわかるの?」

と、モモイが困惑していたが…

マミカ「本当に感としかいえないんだよなぁ……」

 

探索中、【あ、ここに何かあるな?】と思う事がありその感はかなり当たる事が多く、今回もその例に過ぎない…

二人は直感で感じた事だが、考えが同じという事はそういうことなのだろう………そして、出した結論が………

 

 

 

 

 

「「ドアブッ壊してみましょう!(みるか!!)」」

 

 

 

 

「「「え?」」」

 

 

 

 

「「「えぇぇぇ!!!???」」」

 

 

 

 

モモイ「ちょっと!?ユウカあとで怒られ」

「「せーのっ!!」」

 

リュウ キック→成功 

    マーシャルアーツ→クリティカル

マミカ キック→クリティカル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バコォォンッ!!!

「ギャァァ!?」

 

 

 

 

ドアを蹴飛ばし、反対の壁にめり込ませる勢いで蹴ったが……

リュウ「……ありゃ?誰もいねぇ…」

マミカ「気のせいだったかしら?」

モモイ「そんな事より!ドアを直して!」

マミカ「ごめんごめん!今すぐ直すよ!」

 

壁にめり込んだドアを引き剥がした時…

リュウ「ありゃ…穴空いちゃってるわ……」

マミカ「そこも直すのはめんどいから言い訳考えておこ」

二人はドアだけを回収し、綺麗に直して部室に戻ったのだが……

その時、マミカとリュウは気づいていなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、二人……悪魔かなんかか?……ガクッ……」

 

穴の奥に背丈は小さいがスカジャンを羽織っている子が気絶した……

その子はC&Cの最強格の美甘ネルだったが…二人はネルのオーラを感じ取ったが、不意打ちと威力の強いダブルキックのせいでノックアウトまでこぎつけてしまった……

ミレニアム最強格のネルを倒していた事に気づくこともなく、二人はゲーム開発部とゲームを遊び始めていた

そして、そんな二人の時計には…

 

 

 

シナリオブレイカーを達成しました*2

と映し出されていたが、誰も気づくこともなかった…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後

 

 

ミレニアムプライス開催日

 

 

 

カケルとリュウはミレニアムに訪れ、各部活が出した物を見ていた……

 

カケル「おぉ……光学迷彩か……でもなぜ下着?」

リュウ「さぁ?まぁ、エンジニア部ってあるから…ロマンだろうな……」

カケル「…技術力の無駄遣いだな」

リュウ「それはマミカもだろ……」

二人で色々な部活の作品などを見て回った……

 

例えばとある展示品では…

リュウ「新素材研究部って所のこいつ凄いな……」

カケル「あぁ……軍事転用も可能な品物だぞ……」

リュウ「もしされるとしたらボディアーマーだな……」

 

別の展示品ではこんな事も……

リュウ「ん?これは?」

カケル「どれ?うっ………」

 

カケルの顔が引きつった表情になっていた…部活名を見ると…

リュウ「……トレーニング部と」

リュウはにやけ顔のままカケルの方を向いてその名前を口にした

カケル「……違うの見に行こう」 

それが効いたのか、別の場所へ行こうと提案するほどだった……

 

そして、その後も色々な作品を見て回っていた……

リュウ「色々なものを見れてよかったな……」

カケル「あぁ……さて、そろそろ移動し…ん?ゲーム?」

ふと、展示品の一つにゲームがある事に気が付く……

 

リュウ「あっ!?ゲーム開発部のやつか!」

カケル「あのクソゲー作った所の?」*3

 

カケルはそれを聞き、少し不安を覚えたが……

 

カケル「……やってみるか」

と、コントローラーを手に持ちゲームを始めた……

 

カケルは最初、ただのゲームだと思って遊んでいたが…気づかぬ内に熱中し、辺りにいろんな人だかりができカケルのゲームプレイを見ていた……

 

そして……

 

GAME CLEAR!

 

と、画面に映し出されていた……

カケル「……面白かったな」

たった一言だけだったが、それだけでもそのゲームがどれだけ面白かったのかが分かる……

 

「……私も遊んでみようかな」

「私も…遊んでみたい」

「私も!」

と次々にコントローラーを手に取り、ゲームをプレイし始めた……

 

リュウ「……ゲームに対する愛は伝わったらしいな」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結果発表の日…

 

ゲーム開発部は部室で結果発表を聞いていた…先生も部室で見ていた……

そして、リュウやカケルもシャーレ併設のカフェから見ていた

 

司会にエンジニア部一年の豊見コトリが担当しているらしい

『今回出品された三の応募作品のうち、栄光の 座を手にするのはたったの上位7位の作品のみ!』

 

モモイ「いよいよだね…」

 

 

 

『それでは7位から受賞作品を発表します!7位は…!エンジニア部!』

 

 

リュウ「まぁ、光学迷彩はすごかったんだが……下着がネックだったな……うん……」

 

 

『続いて、6位の受賞作品を発表しまふ!6位は…!まさかのトレーニング部!』

 

 

カケル「うっ……」

まさかのトレーニング部……受賞するほどの事をやってのけたのだろうが、その犠牲はトレーニング部とカケルしか知らない……

 

『次は…トップ5!』

 

ミドリ「まだ呼ばれないね……」

 

『次です、4位…!』

 

"緊張するね……"

 

あっという間に4位まで発表されるも…ゲーム開発 部の作品はどちらも名前が上がらずに……

 

『さぁ、ここからはベスト3です!3位は!』

 

ユズ「もう2つしかない…!」

 

『僅差で2位を受賞したのは…!』

 

モモイ「お願いだよぉ!」

アリス「あぁ、違いましたねぇ…!」

 

そして、とうとう残すは1位のみに……

 

『最後に!今回ミレニアムプライスで最高の栄誉を 受賞した作品です!』

 

「「「「「………」」」」」

 

最後の希望に縮るように全員がテレビ画面を食い 入るように見つめる…

 

『その1位は……』

 

 

 

 

 

 

 

 

『CMの後で!』

 

 

ゲーム開発部「「「「……へ?」」」」 

 

リュウ「お約束やんなくてええねん!」

カケル「バライティ番組じゃないんだぞ!?」

 

コトリのCM発言でリュウとカケルは殺意でモニターに銃を向けていた…その後、カタカタヘルメット団のやつらに諭されとりあえず銃をおろした…

 

永遠にも思えたCMの時間が明け・・・

 

『さぁ、それでは発表します!』

 

コトリがとうとう発表する。

 

『ミレニアムプライス、待望の1位は……』

 

 

「「「「……」」」」

 

 

 

この場の全員の想いが一つにモニターを見ていた……

 

『新素材開発部です!』

 

 

ゲーム開発部の名前は上がらなかった……

 

 

モモイ「うぁぁーん!終わりだーー!!」

ゲーム開発部が絶望していると……

 

 

 

『それから・・・これは審査員全員で協議したのです がもう一つ・・・『特別賞』に選ばれた作品を発表し たいと思います』

 

「「「「え?」」」」

 

 

カケル「特別賞?マミカからそんな話は聞いたか?」

リュウ「いいや?全く」

何事かと再びモニターを見ていると……

 

『ミレニアムプライスはこれまで生徒たちの才能 と能力で作られた作品に対し"実用性"を軸に据 えて授賞を行ってきました。これはよりよい未来 を求め実現していくという趣旨に基づいています』

 

審査員はミレニアムプライスの意義を語り…

『しかし今回の作品の中には新しい角度から"実用性"を感じさせてくれるものがありました。…… とあるゲームが実際に懐かしい過去をありありと思い出させ未来への可能性を感じさせてくれ たのです』

 

これまで無かった方向性の"実用性"について語 る。

 

カケル「お、おい……!いま"ゲーム"って……!」

リュウ「まさか……」

 

 

『よって私達はこの度、もう一つ異例の選択をす ることにしました。今回は"特別賞"を設けます!』

 

「ひょっとして…!」

 

「ほ、本当に・・・!?」

 

信じられないものを見るような一同。

 

そして・・・

 

『その授賞作品は・・・』

 

 

 

 

『ゲーム開発部の『テイルズ・ サガ・クロニクル2』です!』

 

『レトロ風という時代を超えたコンセプト、常識に縛られず次々と創造を超えていく展闘、一見してそれらとマッチしてそうにない不可思議な世界観・・・と最初は困惑の連続でしたが…』

 

顔を見ると審査員達は楽しんでくれたようだ……

 

『プレイしながらかつて初めてプレイしたゲームに夢中になった頃の思い出を鮮明に思い出しました。そういった点を評価してこの作品に……今回ミレニアムプライス特別賞を授与します!』

 

 

「「「「「やったぁぁぁ!!」」」」」

ゲーム開発部の部室が歓喜の声で包まれていた……

そして、それを聞きつけたのか……

 

ユウカ「おめでとう!みんな! 実は私もプレイしたの……最初は不安しかなかったけど遊んでいくうちに楽しくなっていって……本当に良かったわ!」

 

ユウカも遊び、面白いと絶賛していた。念の為、半信半疑で確認すると、ダウンロード数がミレニアムプライス発表後に1万を超えていた。コメントの数も倍近く増えていた。一部、否定的なコメントはあったものの、ベストコメントもあった…

 

モモイ「と、という事は……廃部は無しになるの?」

 

ユウカ「そうよ。でも、予算系などの事はしっかりやってもらうからね?それから……その……」

 

モモイ「?」

 

ユウカ「ご、ごめんなさい。此処にあるゲームを不要品扱いしちゃって……貴女達のお陰で思い出したの。小さい頃に遊んでた、色んなゲームの事を。久しぶりにあの頃を……新しい世界で旅する楽しさを感じられた」

 

 

ユウカ「……ありがとう。それじゃあ、部室の延長申請とか部費の受理処理とかは必要だから、落ち着いたら生徒会まで来てね。じゃ、また後で!」

 

ユウカが去った後……誰も口を開かなかった中、ミドリが……

 

ミドリ「と、という事は……!」

ユズ「うん……!」

 

モモイ「や、やったああぁぁぁっ!」

ミドリ「良かった……!」

ユズ「本当に、本当に……嬉しい!」

 

3人は喜びを爆発させた。大切なのゲーム開発部の部室を守れたのだから…

 

アリス「え、えっと……アリスはこれからも……みんなといても良いのですか……?」

ミドリ「うん!そうだよ!部室もこのまま使えるって事だよ!」

モモイ「アリスは私達と一緒だよ!」

ユズ「これからも、宜しくね……!アリスちゃん!」

 

 

アリスはその言葉を聞き…

アリス「はい……!これからも宜しくお願いします……!」

 

アリスは最初は分らなかったが、皆の反応を見て、これからも一緒にいても良いと分かり、感情を爆発させた。これからずっと……ゲーム開発部のみんなと過ごせるのだから……

 

そんな中、モニターはミレニアムプライスの映像が流れ続けていた……

 

『さて、ここでゲストであるこの方に締めくくってもらいましょう!』

 

 

『雨井マミカさん!どうぞ壇上へ!』

 

 

 

マミカ「どうも〜!あー…ゴホン……」

マミカがわざとらしく咳をしたあと、会場内は静まり返る…

 

マミカ「今回のミレニアムプライスはどうだったかな?私は全部とは行かないけど色々な部活動を見ていった……そして、今回特別に作られた、特別賞の受賞部活であるゲーム開発部の方も見に行ったの」

 

マミカは続けて話す…

マミカ「最初現状を聞いたとき、大丈夫かな……が真っ先に出た……でも、ゲーム開発部のみんなは見せてくれた……私に仲間の絆を…一人じゃ出来ないことだっていっぱいある……でも、それは一人だけでやるものじゃないかもしれない…みんなとやってこそ意味がある、協力する事に意味があるんだから」

 

そして、最後にマミカ一言…

「現実はゲームのように上手くはいかない……でも、仲間と入れば上手くゆく、それこそ本当にゲームのようにね!」

 

 

その言葉は、ゲーム開発部の心の中に深く刻み込まれた……

 

みんなの居場所……それを守る為に、無茶だと思えた受賞を仲間と一緒にやっちゃったのだから…

だからこそ、仲間と協力する事は大きな意味を持つ……それを大事にしてほしいという、マミカからのメッセージだった……

 

 

 

 

*1
外伝 EXシナリオにて

*2
本来ならあるネルとの戦闘が無くなった事による

*3
カケルも初代のテイルズ・ サガ・クロニクルを遊び、案の定クソゲー認定を出した

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