とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive   作:矢守龍

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訴えと協力

ミドリ「ここが、中央タワーの最上階……」

ユズ(ゴクッ……)

 

ゲーム開発部と先生とマミカは、エリドゥの中央タワー最上階に来ていた……

マミカ「もし、正しかったらここにアリスちゃんが……」

 

そんなことを言うと……

 

 

 

「そう、アリスはここにいるわ」

「「「…!!」」」

 

 

モモイ「…会長!」

ミドリ・ユズ「………」

マミカ「まだやり合うつもり?」

リオ「いいえ。トキやアヴァンギャルド君が倒れた時点で、私が持っている手札はすべて消えた」

 

リオ「認めましょう、私の負けよ……」

"リオ………"

 

彼女たちの前にリオがやって来る。マミカ達はリオとの戦闘を警戒したが、彼女自身がそれを否定し敗北を認めるのであった………

 

リオ「本当に……貴女たちはここまで来たのね。近い将来、キヴォトスの脅威になる事が確定しているあの子を救うために……遮るものすべてを薙ぎ払って………」

 

モモイ「当たり前だよ!最初からそう決めてたからね!」

リオ「アリスがキヴォトスに終焉を招くとしても?」

 

そのように言われたモモイは…

モモイ「急に何?アリスの事そんな風に言わないでよ!」

 

リオはここまで来てしまったゲーム開発部のことを、困惑した表情で見つめる。そして忘れられた神々の王女であるアリスを本当に救うのかと今一度モモイに確認する。その問いをモモイは理解できないといった風であった………

 

 

リオ「私は、ただ…」

 

“リオが何を根拠に動いたのかは分からない。でも、一つだけはっきりと言えるよ。リオは、誰にも相談せず、1人で全てを判断して結論づけた。そして、君が正しいと信じる事を他人に強要した”

 

リオ「…!!先生…貴方も、私の行動が独善だと言うの……?」

 

と、リオはいうが………

 

 

マミカ「あまり、強い言い方はしたくないけど……そうとしか言えない……アリスちゃんの事を危険視したのは間違ってはいないと思うよ。私も知った時は、アリスちゃんの事は何とかしないといけないとは思っていた………」

 

 

マミカはそう言うと続けて……

 

マミカ「だけど、それを誰にも相談しなかったのが一番の原因………ヒマリちゃんや、ウタハちゃんやいろいろ相談できる人は居たはずだよ……私にも相談してくれれば、可能な限り協力はしたよ……」

リオ「っ………」

 

 

リオが言葉をつまらせていると……

"リオ、これから変わっていけばいい……心配なら相談して……私はみんなの先生なんだから……"

 

そう言い残すと、アリスを探しに二人とも出ていった……

 

 

マミカ「あっ!いたっ!」

モモイ「アリス!お待たせ!」

ミドリ「アリスちゃん!」

ユズ「アリスちゃん……」

 

 

アリスを5人は見るがどこかの様子がおかしい……

 

"アリス……?"

 

 

モモイたちがアリスに声をかけつづけていると、いきなりモニターが点灯する……

そして、モニターには………

 

 

マミカ「Divi:Sion!?まさか……」

リオ「エリドゥのシステム全体が……ハッキング……。いえ、これは単純なハッキングではない…。都市全体が“何か”に変質していっている?」

 

 

モモイ「こんな事してる場合じゃな!早くケーブルを外してアリスを……!」

 

 

 

 

モモイがアリスのケーブルを引っこ抜こうとすると、アリスが目を覚ますが……

アリス?「その行為は推奨しません」

 

 

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

 

 

アリス?「現在王女の表層人格は内部データベースの深層部に隔離されています。強制的に接続を解除すると、取り返しのつかない損傷が起こるでしょう」

 

 

それはアリスとは違い目がピンク色になっており、性格も明らかにアリスとは違う何かであった……

 

 

モモイ「アリス……?!一体何を……?」

ミドリ「お姉ちゃん、これアリスじゃないよ……」

 

 

 

アリス?「アリス……?それは、あなた達が私たちの王女を呼ぶ際の名称……。王女に名前は不要です。名前は存在の目的と本質を乱します」

 

 

モモイ「何を言ってるの!?ねぇ、あなたは誰!アリスちゃんを返して!」

 

 

アリス?「私の個体名は<Key>。王女を助ける無名の司祭たちが残した修行者であり、彼女が戴冠する玉座を継ぐ“鍵”<Key>です」

 

 

 

“……なに?”

マミカ「key……ケイ?」

 

 

ケイ「彼女は“王女”であり、私は“鍵”。それが私たちの存在であり目的。今、我々を妨害していた攻撃が止まったことを確認しました。只今よりエラーを修正し、本来あるべき王座に王女を導かせていただきます」

 

 

ケイ「AL-1Sに接続された利用可能リソースを確保するため、全体検索を実行。リソース領域の拡大」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

 

 

ケイ「リソース名、要塞都市エリドゥの全体リソース、一万エクサバイトのデータを確認……現時点をもって、プロトコルATRAHASIS稼働」

 

 

 

ゴォォォォォン!!!

 

 

ケイ「コード名“アトラ・ハーシスの箱舟”起動プロセスを開始します」

 

マミカは何が起きてるのかを理解した………このケイと言う子がエリドゥを掌握し、アトラ・ハシースの箱舟と呼ばれる物に変えようとしているという事………

 

 

“リオ…一体これは何が起きているの?アリスは…”

リオ「いえ、そんなはずが…テ私の計算は……でも……!私は……キヴォトスに終焉がもたらされることを懸念して、この要塞都市エリドゥを建設した……」

リオは目の前の光景が信じられず、その様な事を喋る……

 

マミカ「先生、おそらくだけどあの子がエリドゥを"アトラ・ハシースの箱舟"と呼ばれる物に変えようとしてる………」

リオの説明は無理だと判断したマミカが何が起きようとしてるのかを先生に簡単に説明する……

 

リオ「私が動員できるミレニアムのすべての技術と力、エネルギー、そして資源をここに集めたというのに……。けれど…むしろ、そのせいで…この都市が…終焉の発端に……?」

ゴォォォォォォォォォン…

 

リオ「私は…間違っていた…?」

 

 

ケイ「箱舟製作に必要なリソース確保23%...46%...」

 

 

 

リオ「先生!このままでは…!このまま、エリドゥのすべてのリソースを奪われてしまったら、キヴォトスが終わってしまう。決断を下さなければ……!」

 

 

 

“……決断?”

 

 

 

ケイはエリドゥのリソースを使ってアトラ・ハーシスの箱舟製作にかかっている。それを見たリオは先生にアリスをどうするのかという決断を迫った……

 

 

 

リオ「王女は鍵を手に入れ、箱舟は用意された。無名の司祭の要請により、この地に新しい“サンクトゥム”を建立する。その到達で初めて、すべての神秘はアーカイブ化され…」

 

 

 

リオ「このままでは、世界が滅びる…!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

リオはケイがキヴォトスをどうにかしようとしている事に気づき、リオはこのままでは世界が滅ぶと確信する……

 

 

リオ「みんなと一緒に逃げてちょうだい、先生。今からこの都市自体が変貌し、箱舟という新しい概念に歪曲される。そうしたら…このキヴォトスは…私のせいよ……私がこの都市を作らなかったら、最初からこんな事にならなかったのに…だから私が、止めないと……」

 

 

 

ユズ「ど、どういう意味ですか…?」

 

 

 

リオ「……私1人で、システムを止めてみせるわ」

 

 

 

“リオ……”

 

 

 

リオはケイによるキヴォトス滅亡を止めるべく、先生たちに逃げるよう促す。ユズは彼女の言っていることが理解できなかったので問い返すと、1人でシステムを止めると言い出した……

 

 

“いや、リオを見捨てて逃げるわけにはいかない。君も大事な生徒の1人であることには変わりはない。だから……私は全員で力を合わせてこの危機を乗り越える……!!”

 

 

 

リオ「そんな理想を話している場合では…!!」

リオはそう返すが………

 

 

 

 

 

マミカ「理想じゃないよ……」

 

 

リオ「えっ?……」

 

 

 

マミカがそんな事を言い始める………

 

 

マミカ「私は一人で全部を抱え込もうとしだ……だけど、それを仲間が許さなかったの………無理だと思った事を仲間とやったら……出来た……出来たんだよ………だから!

 

 

 

 

「理想じゃない!もう一つの可能性があるんだよ!」

 

 

 

 

マミカがそんな事を言うと………

 

 

ドカァァンッ!!

 

 

どこからか爆発音が聞こえる……

 

ケイ「……リソース確保失敗。システムシャットダウン」

 

 

『み……みん……みんな!聞こえる!?』

モモイ「あっ!チヒロ先輩!」

 

 

どうやら妨害していたジャミングが無くなり、無線が使えるようになったらしい……

チヒロ『セミナーがエリドゥの電源という電源を落としてくれた!』

"ナイスタイミング!"

 

セミナーのユウカとノアが裏で色々動いていたようだ。ギリギリのところでの介入で事無き終えたが……

 

 

ケイ「リソース確保プロセスエラー。緊急状況発生Divi:Sion電源、プロトコル実行者を保護するためエリドゥ中央タワーに集…」

 

 

 

 

 

ヒマリ「申し訳ありませんが、その子たちはここまで来られませんよ。タワーの入り口でしたら、エイミ達が抑えててくれてます」

 

エリドゥの電源を落とされたケイは自身を保護するべく、Divi:Sionを集結させようとする。しかし、その事を事前に察知したヒマリが入り口を固めていたようだ……

 

 

“えっ?ヒマリ!?なんでここに!?”

ヒマリ「うふふっ。なんだかんだありまして~とでも言いましょうか?」

リオ「ヒマリ…貴女、逃げたんじゃ……」

 

 

ヒマリ「逃げるだなんて…なんと寂しいことを。この先の状況について、ある程度見当がついておりましたから。隔離施設を抜け出した後、急いでここに来たのです。リオのことですから…また事件を引き起こすだろうと予測していたのです」

 

 

 

行方不明になっていたはずのヒマリの登場に先生は驚く。ヒマリはこの状況を事前に察知して、隔離施設を抜け出した後に急いで中央タワーの最上階へ向かっていたようだ……

ヒマリ「どうですか?ふふっ…当たりましたか?」

 

 

ヒマリがそんな事を言うが……

ヒマリ「それはそうと……先生、急いだほうがよろしいです」

"どうして?"

 

ヒマリがそんな不審なことを言い、聞いてみると………

 

 

ヒマリ「アビドスの一件であった現象がエリドゥ内で起きてます………リュウさんをなんとか説得してタワー下を抑えてて貰ってます」

マミカ「アビドスの一件って………まさか!?」

 

ヒマリ「はい……それに似た現象をエイミが検知したそうです」

"ッ─!"

 

 

 

ヒマリ「それはともかく……これが<Key>…無名の司祭の“オーパーツ”を稼働させるトリガーAIですね。このまま放っておけば、きっとアリスの人格は<Key>に置き換えられ…無名の司祭が望む通り“名もなき神々の王女”として覚醒することになるでしょう」

 

モモイ「そ、それじゃあ…!」

ミドリ「!!ヒマリ先輩…それって…」

ユズ「アリスちゃんは、このまま…」

 

 

 

ヒマリ「もちろんそれを防ぐ方法もあります」

マミカ「ヒマリちゃん、どんな方法?」

 

 

 

ヒマリはそう言うと何かの装置を取り出し、喋り始める……

ヒマリ「私たちの手でアリスを…<Key>の起動でデータベースの深部に隔離されてしまったアリスを起こしましょう。そうすれば、この事態を止めることができるでしょう」

 

マミカ「つまり………アリスちゃんの意識の中にフルダイブするって事ね………」

ヒマリ「その通りです」

と、ヒマリは提案するが……

 

リオ「危険すぎる。たとえアリスの精神世界に侵入できたとしても、下手すれば二度と戻って来れなくたってしまうのよ。そもそも、そんなこと一体誰が…!!」

 

リオはアリスの精神世界にダイブする危険性をヒマリに指摘する。それに対しヒマリはアリスと関りの深いゲーム開発部を指名する……

 

 

ヒマリ「現状、アリスを連れ戻せるのはゲーム開発部しかいません」

リオ「だ、だけど……」

ヒマリ「大丈夫です、私はミレニアムの英知と呼ばれている、病弱天才美少女の明星ヒマリですよ?私がリアルタイムで調整しますよ」

 

 

 

ユズ「…やります。アリスちゃんを……連れ戻せるのなら」

 

 

 

ミドリ「うん」 

モモイ「やろう!」

 

ヒマリ「それでは、私が今からアリスの精神を分析して隙間を作ります。皆さんはアリスの精神世界に入って、彼女を連れ戻してきてください」

 

 「「「はい!!」」」

 

ゲーム開発部がそういう中……

マミカ「ヒマリちゃん、フルダイブの準備、私にも手伝わせて!こういう技術なら得意だし!」

ヒマリ「では、先生達のフルダイブする準備をしてあげて下さい……もちろん、マミカさん、あなたもやるんですからね?」

 

 

マミカ「はーい……先生達と私………え?私も?

 

ヒマリ「そのほうが確実性が高まりますので………アリスと共に色々やってくれましたからね……」

"私からも、お願いします……危険なのは承知ですが……"

 

 

それを聞いたマミカは少し考えると……

マミカ「分かった!協力するよ!」

モモイ「ありがとうマミカさん!」

 

マミカ「うん!それじゃ!準備するよ!」

そう言うとマミカ達はフルダイブの準備を始めた………

 

 

──────────────────────

中央タワー 入口

 

 

ネル「まだまだぁぁ!!」

アスナ「よっと!」

カリン「そこっ!」

アカネ「ふふっ…えいっ!」

 

リュウ「オラララ!!」

カケル「近寄らせない!」

エイミ「ふんっ!」

 

ケイが呼んだロボット達の侵入を拒む様にC&Cとエイミ、リュウとカケルが抑えててた……

 

 

カケル「なぁ……あいつ今どこにいやがるんだ……」

リュウ「さぁな………だが、神出鬼没だからな……」

エイミ「ねぇ、さっきから何の事を話してるの?」

 

エイミがそう聞くと………

 

 

カケル「あぁ、君は確か、特異現象調査部の一人だったな……ならアビドスの一件は知ってるか?」

エイミ「まぁ、変な生物が現れたって事は……」

 

リュウとカケルはそれを聞くと……

リュウ「あれとは別のやつがエリドゥ内に侵入してきた………」

エイミ「そいつの名前とかわかる?」

 

そう聞かれ、答える……

カケル「時を貪る者……その名は……」

 

 

 

「ティンダロスの猟犬」

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