とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive   作:矢守龍

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夜の一騒ぎ

トリニティ都市部・商店街。普段は人が溢れ活気に満ちいているその場所だが、時間が時間なので人が一人もおらず、と明かりが見える場所と見えない場所が区切られている

 

 

ハナコ「どうですか?もう既に楽しくないですか?禁じられた行為をしているというこの背徳感、そしてそれを同時に行っている仲間がいるという安心感、この二つが合わさって、もう……!」

アズサ「ふむ、なるほど、深夜の街はこんな感じなのか……想像していたよりも活気があるな」 

カケル「ハナコの言い方がアレだが……この時間帯の街を歩くのは悪くはないな」

 

 

ハナコ「えぇ、そうなんです、二十四時間営業の店も多いですから!」

アズサ「二十四時間も営業しているのか……ん、あれはスイーツショップ?あ、喫茶店も開いている」

カケル「この時間でも開いている店はそこそこあるのか……」

 

 

カケル自身、あまり夜にどこか出かけるというのは少なく、こうして夜の街を歩くのは新鮮味があった……

 

ヒフミ「あっ、そういえば、此処からもう少し行くと、モモフレンズのグッズショップもあるんですよ、その向かい側には限定グッズだけを取り扱う隠れた御店もありまして……」

アズサ「むっ、何だと!? それは重要な情報じゃないか……!」

ハナコ「ふふっ、さすがはヒフミちゃん、詳しいですね」

 

と、ヒフミによるモモフレンズの情報も出てくる中、コハルは少しそわそわしていた………

 

"コハル、どうしたんだい?"

コハル「いや、結局乗って来ちゃったけれど、こんなところ万が一ハスミ先輩に見られたりしたら、すっごい怒られそう……」

と、先輩に怒られるのが怖いらしい……

 

ヒフミ「それにしても、ハスミさんは後輩たちに優しい方だと聞いていましたが……そんなに怒ったりするんですか?」

コハル「も、勿論優しいわよ! それに文武両道で、さいしょ……けんび?で、品もあって、すっごい先輩なんだから!」

カケル「いい先輩なんだな、後…才色兼備(さいしょくけんび)な、少し惜しかったな」

 

そんな会話をしながら街を歩いていると、一つのスイーツ屋の前に来た際に、一枚のポスターが目に入る……

 

ヒフミ「期間限定、抹茶スイーツパフェと黒蜜きな粉のバニラパフェですか……」

ヒフミがそう読み上げると先生が聞く

 

"どうせならここに入る?"

アズサ「そうだな、入ろう」

ハナコ「いいですねぇ、行きましょう」

ヒフミ「そうですね!行きましょう!」

と、三人はノリノリで入る中、あたふたとしながらもコハルはというと……

 

 

コハル「うぅ……だ、誰も見ていないよね……?」

と、そんな心配をしながら中へと入っていく……

 

 

──────────────────────

 

「いらっしゃいませー!六名様ですか?席はお好きな場所にどうぞ、既にお決まりでしたら御注文を伺いますが」

ヒフミ「限定パフェはまだありますか?」

 

ヒフミがそう聞くが……

 

「申し訳ございません、実は先程それぞれ別のお客様が3つご購入して、売り切れてしまいました」

ヒフミ「あ、そうでしたか……」

アズサ「一足遅かったようだな」

 

アズサがそういう中、店員がメニューを持ってきて何を食べようか見ていた時……

 

 

「あら?」

 

 

一つの席に、見覚えのある人物が座っていた……それはコハルと先生がよく知る人物

 

 

ハスミ「せ、先生?」

"え、ハスミ!?"

コハル「えっ!? は、ハスミ先輩!?」

ハナコ「あら……もしかして、それが限定パフェですか? 何やら沢山……」

 

コハルはまさかの邂逅に慌てふためき、先生も驚きを隠せなかった……

 

ハナコ「先生、それに補習授業部の皆さんも、こんな時間に一体……」

コハル「あ、あぁああぁあ………」

 

ハナコ「ハスミさん、奇遇ですね♡ 真夜中にパフェを三個も……確か、ダイエット中と伺いましたが?」

ハスミ「えっ!? な、何故それを……こ、これはですね……」

 

ハナコ「ふふっ、はい、心中お察しいたします、真夜中に襲ってきた悪しき欲望に導かれて、ここまでやって来てしまったのですよね?」

ハスミ「あ、悪しき欲望……い、いえ、その……」

 

 

 

ハナコ「そうして欲望のままに振る舞った後、理性を取り戻した頃にはもう、取り返しが付かないほどに乱れて――」

ハスミ「な、何やら云い方に邪な意思を感じるのですが……?」

カケル「それは同意だ……」

 

 

カケルがそう言うと、別の席に座っていた一人がビクッと動く……

 

 

 

カケル「ん?まさか……」

 

 

カケルがその席に座っている人の所へ行くと……

 

 

 

 

 

抹茶パフェをスプーンで掬って、口元に運ぶ途中だったリュウがプルプル震えて固まっていた……

 

 

リュウ「な、なんで………」

カケル「それはこっちのセリフだが……」

"えっ!?リュウさんも!?"

 

と、予想外の人物にカケルや先生も驚き、まさか来るとは思ってもなかった人物が見せに来て驚いているリュウの姿があった

 

 

カケル「とりあえず、座るぞ」

リュウ「あ、あぁ……」

 

"私もお邪魔するよ"

ハスミ「え、えぇ……」

 

──────────────────────

補習授業部と先生はハスミの席へ、カケルとリュウは向かいの席へと移動していった…

 

ハスミ「んんっ、せ、先生?その、自分の事を棚上げするようですが、補習授業部の皆さんはそもそも、合宿中の外出が禁じられていた筈では……?」

"息抜きは必要かな〜と思って"

 

ハスミ「そ、そうですか………先生らしいと言えばらしいのですが…」

 

 

カケル「んで、お前はなんでこんな時間にここに来てるんだ?」

リュウ「マミカの実験に付き合ってたらこんな時間になってまして……マミカから情報得たあとすぐに来ました……」

 

それを聞いたカケルは飽きれていた……

カケル「お前は抹茶スイーツ好きすぎだろ……」

リュウ「はは……面目ないです……」

 

そう返されたカケルは補習授業部の方を見たが、あっちはあっちで何か話しているようだった

  

 

リュウ「んで、お前の方は順調か?」

カケル「いや、妨害祭りだ……何がなんでも排除したいんだろうな……」

 

リュウ「次の試験はいつなんだ?」

カケル「次は……明日の19時頃だから夜にやることになってる」

リュウ「そりゃ大変だな……」

 

カケルとリュウはそんな会話をしながらスイーツを食べていく……

 

カケル「ちょっと俺飲み物取ってくる」

リュウ「あぁ、ついでに抹茶ラテを頼むわ」

そう言うとカケルは席を立ち、ドリンクバーの方へと向かっていった……

 

 

カケル「カップは……あれ?切れてるのか?」

カップが切れているようで、しゃがみ込み奥の方を覗いてみると……

 

カケル「ん?」

何か奥にあるのに気づき、それを掴もうと手を伸ばす……

 

そして、それを握った瞬間……

 

 

 

周りの景色が変わった………

 

 

場所はDUシラトリのようだが、瓦礫が散乱しており黒煙が立ち込めて、空は赤く染め上がっている……

まるで、戦争が起きた場所みたいになっていた……

 

そして、近くで爆発が起きる……

その建物を見ると……

 

カケル「…シャーレ!!」

 

 

カケルは爆破されたシャーレへ向かう……

だが、この後に地面に落ちている物を見て言葉を失った……

 

カケル「なっ!?」

刹那、視界はスイーツ店のドリンクバー前に戻る……

 

 

カケル(なんだ……今のは……)

カケルは自身の手を見ると少し震えていた……

そして、握っている物を見ると……

 

カケル「これは……カードか?」

そうつぶやきながら、それを見ていると……

 

「お客様、カップの補充をしますので………」

カケル「!!あぁ、すまない……」

カケルは慌てて立ち上がり、場所を譲る……

 

カケルは握っていたカードを何も言わず、そっとポケットの中にしまった……

 

──────────────────────

カケルが席へと戻ると抹茶パフェ一個を食べ終わったリュウの姿があった

 

 

リュウ「ん?遅かったなカケル……なんかあったのか?」

カケル「あー、いやなんでもない。カップが切れててな、それの補充頼んでたところだ」

リュウはふーんと言いながら二個目のパフェを食べ始める

 

 

その後、補習授業部などと世間話をしていると……

 

プルル……

 

ハスミ「失礼、私の端末の様です」

 

 

 

ハスミ「はい、イチカ? どうかしましたか」

イチカ『すみません先輩、こんな時間に……ちょっと問題が発生しちゃいまして、今どちらに?』

どうやら、ハスミの後輩からの連絡のようだ

 

ハスミ「少々用事があって外に出ていましたが……問題とは? 詳細を聞かせて頂けますか」

イチカ『えっと、どうやら学園の近郊にゲヘナと推測される生徒達が無断で侵入したらしく……更に無差別に銃撃を行いつつ、トリニティの施設を襲撃している、との情報が』

 

 

ハスミ「襲撃……?」

カケル「……こんな時期に?」

 

その言葉に、ハスミの雰囲気が目に見えて固く、鋭く変化した

 

 

ハスミ「まさか夜襲を……? 相手はゲヘナの風紀委員会ですか、それとも万魔殿がついに本性を?」

イチカ『あー、いえ、それが……』

少し暴走気味なハスミを横目にイチカが告げる

 

 

ハスミ「誰であれ、恐らく狙いはエデン条約の妨害でしょう、直ぐに向かいます……! 敵の規模と場所、施設の情報を」

イチカ『落ち着いて聞いて欲しいっす先輩、取り敢えず相手はゲヘナ風紀委員会ではなく、兵力も全然少なくて、確認されているのは四名だけっすね』

 

それを聞いたハスミは驚いた表情をする

 

ハスミ「は……四名? それも、風紀委員会ではなく?」 

イチカ『はいっす』

 

リュウ「何故だろう……凄く嫌な予感が……」

カケル「あぁ、同意だ……」

 

 

ハスミはゲヘナが本性を表し、襲ってきたのだと思っていたが……実際は違う。いくらゲヘナが強いと言っても所詮はたったの四名、その数だけでトリニティを崩せるとは到底あり得ない

 

 

イチカ『それで襲撃された場所なんですけれど……アクアリウムみたいっす』

ハスミ「あ、アクアリウム……何故、その様な場所を……?」

 

 

 

イチカ『さぁ、あたしにも良く分からないっすけど、何だか展示中だった希少種のゴールドマグロを強奪して逃走しているとかで……』

ハスミ「……ゴールド、マグロ」

 

 

 

イチカ『えぇ、すげー高い魚らしくって、多分どこかに売り飛ばそうとしているんじゃないっすかね? あ、追加で今、幾つか情報が』

そして、イチカが告げた情報さ……

 

 

イチカ『えーっと、どうやら相手は……ゲヘナのテロリスト集団、美食研究会らしいっすよ』

 

それを告げられた瞬間、カケルとリュウはバッと立ち上がった……

 

リュウ「あいつら……しっかりお灸据えきってなかったようだな……*1

カケル「そうだな……もう一回…お灸を据えさせそうか……*2

「「「「ひっ……」」」」

 

 

リュウとカケル、二人とも顔は笑って入るが怒りの感情が伝わってきていた……

 

 

カケル・リュウ「「さーて、悪い子は何処かなー?」」

 

その様子を見た全員が、恐怖で顔が引きつっていた……

*1
サブストーリーにて

*2
EXシナリオ 料理大騒動にて

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