とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive 作:矢守龍
だが、そこそこかけた……
いつも通り、銃撃戦などが絶えないキヴォトス……
そんな日常の中、探索者達はいつも通りにせ「「なんじゃこりゃァァ!!??」」
……いかつとはいかずに、またトラブルに巻き込まれているようだった
シャーレ 執務室
ここは、先生が連邦生徒会から頼まれた仕事をする所でもあり、生徒達の相談所でもある……
ちょうど、シャーレの主である先生が外回りから帰ってきている最中でシッテムの箱のOSであるアロナと話していた………
"生徒の行方不明事件……調べないとね……"
アロナ『はい、監視カメラの映像などはありませんが、目撃者の証言によると、成人男性ぐらいの大きさでコウモリらしき翼をつけた人が誘拐していたのを見たと言ってる人もいます』
先生はそれを聞き、少し悩むと一つの結論を出した……
"ゲヘナ学園の生徒による犯罪かな……いやでも成人男性ぐらいだし……"
アロナ『追加で上げるとするなら、一部の目撃者は記憶が曖昧らしく、はっきりと覚えていないらしいです』
"うーん、まだまだ情報が足りないね……アロナ、引き続きよろしく!"
アロナ『はい!頑張ります!!』
先生が建物内に入り、執務室の扉を開け、中にはいると……
中にいた二人が先生の姿を発見した途端、慌てて駆け寄ってくる……
"あの……はじめまして?"
「なに初めてかの様に接してるんですか!?」
「俺ら何度もあってますよ!?」
先生からしたら彼女達には面識無いが、二人にはある様子だった……
一人は青色のパーカーにヘッドセットを首にかけており、もう一人は迷彩柄のジャケットに黄緑色のTシャツを着ている
"君はどこの学園出身かな?"
「はい外の世界から!って言えばいいのか?」
「俺らだよ先生!!」
そう言う二人は大声を上げた……
「俺だよ!矢守リュウだよ!」
「俺だ!雨井カケルだ!」
"……え?"
"えぇぇぇ!!??"
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"なるほど、二人とも朝起きたら身体が変わっていて、マミカさんは出張で居ないから、ここに来たって事ね"
リュウ「その通りだよ……朝起きたらこの姿だ……」
カケル「自分の性別が変わるのは初めてで、俺ら大慌てだったんだよ……」
二人からしたら迷惑極まりない話だが、今の二人にはどうすればいいかのすら分からないのだ……
リュウ「たく……いい迷惑すぎる……」
カケル「これが治るまでは……偽名とかを作るしか無いが……」
「「はぁ……」」
"まぁまぁ、この際楽しんだらどうですか?"
そんな感じで二人してため息をつき、先生がポジティブな方向へと話題を振る……
そんな最中……
ユウカ「先生、当番できました!ってあれ?何処かの学園の人達??」
リュウ「え?俺ら?」
カケル「逆に俺ら以外誰がいる……」
"あはは……実はねユウカ……"
先生がユウカに事情を説明すると、ユウカは驚いた表情をし……
ユウカ「なんですかそれ!?本当にリュウさんとカケルさんなんですか!?」
リュウ「そーだよ……朝起きたらこの身体だよ……」
カケル「マミカは出張で居ねぇし、どうしようもねぇから困ってるの……」
それを聞いたユウカは苦笑いするが、そんな中、彼女の携帯が鳴り響く……
ユウカ「はい、もしもし……えぇ!?ミレニアムの機密を盗み出した奴が取引を!?……えぇ、分かった直ぐにC&Cを……え?別任務で今動かせない!?」
彼女は慌てた状態で電話を続ける……
ユウカ「代打で誰か行ける人を……」
ユウカが困ってる中、視線がリュウとカケルの方へ向く……
ユウカ「居た!ちょうどいい人!……えぇ、少し待ってちょうだい!」
リュウ「……なぁ、カケル嫌な予感がするのは俺だけか?」
カケル「いや……俺も同意見だ……」
ユウカは電話を保留にするとリュウとカケルの方を向き………
ユウカ「お願いします!本日一日だけで良いのでC&Cの代打をお願い致します!」
リュウ「えぇ……この姿じゃなかったらOK出したけど……」
カケル「あぁ……今の状態でやるとなるとな……」
と二人とも渋い顔をする……
ユウカ「うぅ…い、いえこちらからの無茶振りでしたから……」
リュウ「もし受けるから今日中に返事するよ、すまんな」
リュウがそう言うとユウカは二人に近づき……
ユウカ「本当にできるならお願いいたします!報酬は出しますし、必要経費等は全てこっち持ちなので!」
カケル「報酬については要相談だが、資料だけでも貰えるのなら嬉しい」
ユウカはそう言われ、二人に資料を渡すとペラペラとめくって内容を見る……
リュウ「ごく普通なIT会社ぽいな……」
カケル「あぁ……だが、やるかどうかをしっかり調べてからだな。ユウカ、夕方までには返事出す」
ユウカ「はい!お願いいたします!」
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シャーレ 研究室
リュウ「はぁ……この身体にも慣れん……」
カケル「言ってる事が身体を乗っ取る敵のセリフだが………」
そんな事を二人は喋りながら話すが………
ピピッ!
モニターからアラームが聞こえるとカケルは向き合い、内容を見る……
カケル「……おい、リュウ。ユウカのやつ受けたほうがいいかも知れん」
リュウ「は?アレを?でもいきなりどうしてだ?」
そう言うリュウにカケルは画面の情報を見せ、説明する……
リュウ「……なるほど、確かに受けたほうがいいな」
カケル「あぁ、この内容は俺らだけで処理しよう……」
カケルはそう言うと、携帯電話を取り出し電話をかける……
カケル「あぁ、俺だ。あの依頼、受ける事にした……分かった、18:45にミレニアムタワーの会議室だな……あぁ、報酬は被害を見て決める……OK、それで行こう」ガチャ……
カケル「リュウ、消音性が高い銃を用意しろ……必要ならあのアーティファクトを使うぞ」
リュウ「了解、すぐ用意してくる」
二人はそれぞれ依頼の為に準備をし、ミレニアムタワーへと向かった……
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DUシラトリ地区 22:35
リュウ「目標の建物を視認……」
カケル「あぁ、目標は情報を奪取と削除……だったよな?」
ユウカ「えぇ……本当に申し訳ございません……」
リュウ「はぁ……仕方ねぇよ」
カケル「あの状況下だと俺らはやるしかない……」
リュウとカケルはユウカのお願いにより、とあるビルに来ていたのだが……
カケル「でも、何故メイド服を……」
リュウ「C&Cの伝統だとよ………俺らはいらねぇだろ……」
そう、二人ともメイド服を着させられているだ……
ユウカ「すみません……一様、C&Cとして動く事になっているので……」
リュウ「はぁ……」
カケル「建前上そうしてないと駄目と……」
二人ともそれを聞いて堪忍したのか、項垂れる……
リュウ「このドローンは万が一用で俺らを監視するようだろ?」
ユウカ「はい、一様その予定です」
リュウとカケルの近くに一台の小型ドローンが飛んでおり、二人を監視するかの様に飛んでいる
カケル「さっさと終わらせてこの服を脱ごう……それに限る……」
リュウ「ラジャー……」
テンションがだだ下がりな二人は頼まれた事をしっかりやるべく、ビルの中を進んでゆく……
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ミレニアムタワー
ネル「お、進んでいってるな」
アスナ「結構グイグイ行くねー!」
モモイ「まるでゲームを見てるみたい!」
アリス「アリスもスニークミッションやって見たいです!」
カリン「それにしても、ドローンの飛行音とかは大丈夫なのか?」
ウタハ「そこは心配いらないよ、静音性はとてつもなく高く、真横で5時間飛ばしても気づかない程だ」
ユズ「使う理由が理由じゃなければ……」
"うん……そうだね……"
どうして別任務でいないはずのC&Cがここにいるのか?どうしてエンジニア部とゲーム開発部が一緒にリュウとカケルの任務を見ているのか……
その理由は……
マミカ「いやー!二人の反応いいね!作ったかいがあったよ!」
ヒビキ「うん、メイド服もしっかり二人用に調整したし……」
コトリ「特殊な繊維などで作ったのもありますからね!」
そう、マミカが二人の性別を転換させたのだ……
マキ「それにしても……あれは何時まで効果があるの?」
マミカ「あと二日間は効果は切れないね……三日目にしっかり寝ると次の日の朝には元に戻ってるよ」
ハレ「相変わらず、凄い……」
話の辻褄を合わせる為だけに出張という嘘をつき、C&Cとエンジニア部、セミナーにも協力やって貰ったのだが……
ノア「ふふっ、モモイちゃん達も結構ノリノリですね」
モモイ「そりゃ、気になっちゃうよ!」
ミドリ「うん、いいアイデアとか出てきそうだし!」
運悪く、ゲーム開発部とヴェリタスにはばれ、共犯車になったという事だ……
コタマ「そろそろ、本格的にやるっぽいですよ……」
アカネ「ふふっ……私達とどう違う動きをするのか……見ものですね」
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リュウ「とりあえず……隠密重視だな……」
カケル「あぁ、サイドアームで応戦するが……お前もサイドアームほうがいいな」
リュウとカケルは拳銃を手に取る……
カケル「それを見ると、アイツを思い出すな……」
リュウ「あぁ……俺があげたやつだからな……」
二人はそんな会話をし、自身の持つ拳銃を構える……
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モモイ「何の銃?」
マミカ「カケルさんの方はMaxim 9っていう拳銃だったはずよ、サイレンサー一体型の拳銃でサイレンサー自体の長さも変えられるはずよ。リュウさんの方はMk 22 Mod 0だったわね……一発撃つごとにスライドを操作しないといけないけど、静音性はとてつもないの」
アカネ「言い方が悪いですが、リュウさんの銃は暗殺に特化した銃ですね………」
アカネが言っているとおり、リュウの暗殺に特化している……
別名ハッシュパピーとも言われ、ベトナム戦争時に耳がいい軍用犬の排除なんかにも使われた実績がある
カリン「敵に照準を合わせだしたな……」
画面を見ると、リュウが敵に向けて銃を構え、狙っているのがわかる………
そして、トリガーを引くと……
パシュッ……
『痛っ!?いったいな……に……が…グゥ……』
リュウ『ワンダウン……』カチャッ……
静かな発射音と共に放たれた弾丸は敵に当たると時間差で倒れる………
『ん?お、おい大丈夫パシュッパシュッパシュッ……
』
カケル『ツーダウン……』
倒れた敵を心配して駆け寄ったやつもカケルは3発撃って気絶させる……
モモイ「凄い静かだったね……」
ミドリ「うん、凄く静かなサイレントキルだった……」
ヒビキ「ウタハ先輩、リュウさんが使ってる銃……」
ウタハ「あぁ……特殊な弾丸を使ってるみたいだね。じゃないと9mm弾一発じゃ無理だね」
ノア「セミナーからしたら、本来C&Cにあんな事をやって欲しいのですが……」
ネル「この前の請求書まだ根に持ってんのか?悪かったって」
"結構スマートに済ませますね………"
マミカ「あー……多分、二人とも余計なヘイト買いたくないんでしょ……いくら強いと言っても人数いれば不利だからね」
その光景を見てそれぞれがいろいろな感想を言うが、リュウとカケルは倒した二人を担ぐと……
リュウ『よいしょ……』
カケル『よっこらせっと……これでしばらくバレないな』
近くにあった手頃な大型ゴミ箱に二人を押し込む……
やってる事がほぼ暗殺者と変わりない………
マキ「あれ起きた時……大丈夫かな?」
ハレ「多分……大丈夫……」
ゴミ箱に入れた二人の事をまだ話す中、二人は足を止めない……
リュウ『あー……クソ、閉じてる……』
カケル『あいつらに聞く……いや、ここはハッキングしてしまおう』
マキ「ハッキング!?二人ともできるの?」
ミドリ「マミカさんといる事が多いし……いや、でも難しい『クラック完了、開けるぞ』え?」
画面を見ると、カケルがスマホをドア端末に繋ぎ、ドアのロックを解除していた……
コタマ「完全に杞憂だったね……」
ネル「嫌でも、ほぼ運って可能性もあるぞ……」
アスナ「うーん……半分は実力だと思うよリーダー。何か知ってそうだったし」
アスナがそう告げ、全員が黙り込む……
マミカ「……私も予想外な事今見ちゃった気がする」
"うん、カケルさんデジタルよりもアナログの方が好きな人だと思ってましたからある意味ギャップが凄いですね……"
先生とマミカがそんな事を言ってる中、リュウがカケルに聞く……
リュウ『そういや、そのハッキングどうやったんだ?』
カケル『前に鏡のやつあったろ?アレをマミカが更に汎用性を高めたやつが研究室のパソコンにあったから持ってきた』
視線が一気にマミカに向く……
マミカ「………私のせいだっだぁぁ!!!」
ミドリ「まぁ……流石にカケルさんも悪気あったわけじゃないから……」
ユズ「怒るに怒れないね……」
マミカの絶叫が響く中、二人は足を止めずに歩き続ける……
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その後、二人は何事もなく進み、邪魔者は素早く静かに処理していった………
データセンター
リュウ「目標地点に到着」
カケル「確認……後は目標物の確保だな」
二人が目的地となるデータセンターに到着する……
カケルは目標のデータサーバーへと近づく……
カケル「これを挿せば………よし……」
取り出したUSBをデータセンター内にあるサーバーに差し込む……
Extracting data...【データを抽出中…】
Data extraction completed【データ抽出完了】
Destroying data on the server...【サーバー内データ破壊中】
Completion【完了】
カケル「よし、目標の奪取……」
リュウ「あとは帰還だけ……っ!」
リュウは急いで後ろを振り向くとかなりの人数が押しかけてきた……
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モモイ「えぇ!?なんで!?」
アスナ「ここまで順調だったのに!」
モモイとアスナがそう言う中、ハレとウタハ、マミカは原因がわかった……
ウタハ「あちゃ……」
ハレ「あれが原因だね……」
マミカ「あれだね………」
三人とも苦笑いしながらそう言う………
ミドリ「あれって?何?」
マミカ「ん?あぁ、簡単に言えばサーバのデータを消去する時に素早く処理する為にデータを丁寧に破壊するんじゃなくて、大雑把に破壊したんだけど……それだけじゃ残っちゃうから何度もリピートして痕跡もろとも消すプログラムをあの二人に持たせたんだけど………」
ウタハ「それが運悪く他のデータにも影響が出ちゃったみたいで………」
ハレ「それでセキュリティソフトが異常を検知して、あんな状態になってる」
モモイ「なるほどなるほど!………って!それ二人とも大丈夫なの!?」
それを聞き、全員が画面を見つめるが……
カケル『流石にバレるか……』
リュウ『はぁ……しゃーねぇ……戦闘準備』
二人とも、時計を操作して銃を取り出すが……
アリス「二人ともいつもと銃が違います!!」
マミカ「あれぇ!?なんでぇ!?」
"えぇ!?なんでぇ!?"
マミカや先生も驚いていた……
それもそのはず………
リュウ『たまに持つのもいいな』
カケル『あぁ、いつもとは違って一撃で仕留める……』
リュウがマシンガンであるFN EVOLYS、カケルがマークスマンライフルのM14 EBRだった……
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リュウ「オラララララッ!!」
バババババ!!
「ぐげっ!?」
「いててて!!??」
リュウはトリガーを引き、弾幕を張り、牽制する一方……
カケル「ワン、ツー……スリー」
バァン!バァン!……バァン!
いつものやり方とは違った戦いの仕方を二人は見せる……
リュウは接近戦で弾幕を貼りながら近距離戦へと持ち込み、カケルは中距離から敵の無力化を図っていた
リュウ「ん?そこ!」シュッ!
「ヒィィィ!?」
リュウは銃口を向けていた人物の拳銃に向け、ナイフを投げ、銃に突き刺さる……
怯んだ隙を逃さず、リュウは急接近し、首元にナイフを突きつける……
リュウ「動くな……動いたら殺す、声を出しても殺す。わかったら目を閉じろ、そしてそのままこの事を忘れ、別の仕事でも探せ……破ったら貴様を……」
「っ!!」
そいつは開放されると、振り返らず、一目散に逃げてゆく……
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アリス「ヒエッ………」
マキ「ななな……なに……あれ?」
カリン「あ、あの時と……お、同じ気配がここまで……」
アリスとマキはビビリ、カリンは顔を青ざめて自身の両腕を掴み震える
コトリ「も、もうあれ脅しじゃ……」
マミカ「ひ、久しぶりに見たけど……こここ怖いね……あれ……」
"アレ3回目ですけど……な、慣れませんね……"
C&Cはゴールデンブリーズ号にてあのオーラを出してコユキを追い詰めるリュウの姿を見た事がある……*1
その際、リュウはC&Cよりも重装備だったのにも関わらず、彼女たちを引き離すほどの走りや身のこなしを見せたほどだ……
ネル「正直、アレをもう一度みたいとはあたいは思わないな……よくあるホラー映画よりも10倍は怖い」
ノア「ネル先輩がそこまで言うほどなのですか……」
ミレニアムで色々見ていた全員がネルの言葉でどれだけやばいものかを話している中……リュウとカケルは制圧を終了し、依頼を完遂していた……
リュウ『とっとと帰ろう……』
カケル『あぁ、あと……───────。』
カケルはリュウの耳元で小さな声で何かを話す……
リュウ『……了解』
皆が見るドローンからは聞き取れなかったが、全員その会話を見てすらいなかった……
【下】に続く……