とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive 作:矢守龍
プロローグ START&END
カケルはとある場所へと先生と来ていた……
カケル「エデン条約……何事もなければいいが……」
"でも、正義実現委員会や風紀委員会が共同で警備に当たっているらしいですよ"
カケル「なら……いいんだが……」
カケルは不安そうな顔をしながら、目的の建物の中へと足を運ぶ……
改修されたのだろう古聖堂だが、一部色があっていない部分が目立ちにくいがある……
そんな場所を一歩一歩踏みしめ、歩いてゆく………
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エデン条約 2日前
シャーレカフェ
補修授業部の件から一週間後……
カケル「はいよ、フレンチトーストとアールグレイ。そのシロップはおまけだ」
「あ、ありがとうございます!わぁ…!」
料理を提供されたトリニティの学生はナイフとフォークを器用に使い、食べ始めた……
リュウ「よ、カケル!いきなりですまんが、モーニングまだあるか?朝、大慌てだったから食ってないんや」
カケル「ラスト一品分しかないから、ラッキーだな」
リュウ「しゃぁ!」
そんな声を上げながらガッツポーズを決める……
カケルはそれを見た後、厨房へ行き、調理を始める……
カケル「はい、モーニングAセット」
パンケーキにウィンナーやスクランブルエッグにレタスなどが載せられた皿がリュウに提供される……
リュウ「お、サンキュ!さて、いただきます」
リュウはそう言うと、食べ始める……
リュウ「うーん、甘さを主張しないホットケーキがウィンナーやスクランブルエッグとの相性が本当にいい……どれも強く主張してこないから朝に食べるのにうってつけだな……」
リュウからのセルフ食レポが語られながらも、完食を果たす……
リュウ「ふぃー……ごちそうさま。美味かったよ」
カケル「それは何より……さて、お代が500クレジットだ」
リュウ「…相変わらず安いな」
リュウは財布を取り出すとトレーに500クレジット置く……
カケル「シャーレに来るのは大体は学生だ……安い方が手を出しやすいからな、はいレシート」
リュウ「それもそうか。んじゃ、俺は仕事に戻るわ」
リュウはそう告げると、店を去っていった……
昼頃、お店の方にまた一人来店してきたようだ……
カケル「いらっしゃいませ、お席は……って先生か」
"やぁ、カウンターの一人席でいけるかな?"
先生がそう言うと、カケルはカウンターまで案内し、コーヒーを入れ始める……
そんな中、先生からエデン条約について語られる……
カケル「エデン条約の来賓招待?」
"はい、ゲヘナとトリニティ……両者に縁があるカケルさんがティーパーティーの方から招待がありまして"
先生の元にコーヒーをカウンター越しで提供していたカケルにそう告げられる……
確かにカケルには両者共に交流がある。ゲヘナでは給食部と風紀委員会、トリニティでは補修授業部とお世話になった救護騎士団とシスターフット
カケルは自身の為に入れたコーヒーを一口飲む……
カケル「なるほど……確かにそれなら招待される意味がわかるが……来賓って立場でも無いだろ……」
"まぁ大丈夫ですよ、私も同じ立場なので……"
先生が苦笑いしながらそう言うが……
カケル「そんな立場じゃねぇからあいつらからしたら違和感すげぇだろうな……w」
"まぁ、私服でも大丈夫だそうなんで気楽にいきましょう"
カケルに対して先生はそう言う……
それを聞いたカケルはトリニティであった事を思い出す……
ミカがアリウスを率いて襲撃した際……ミカはエデン条約について言及していた……
彼女はゲヘナと仲良くなるのが嫌だという建前だったが、アリウスはそれを承諾し、トリニティを襲撃した……
ミカとの死闘後、アリウスは逃げてしまった為、真相は誰も知らない状態だ………
カケル(アリウス……まだあいつらの事が気になるがエデン条約後に調査が入るだろう……)
カケルは流れているテレビを見る……
『さて!2日後に行われるエデン条約についての条約内容について掘り下げて行きましょう!!』
クロノスTVでは2日後に行う、エデン条約についてキャスターなどが話していた……
カケル「桃源郷へ約束か……」
カケルはもう一回、コーヒーを飲む……さっきよりはぬるくなったがコーヒー特有の苦味は健在だった……
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エデン条約 当日
『今この動画をご覧の皆さん、こんにちは!クロノススクール報道部のアイドルレポーター、川流シノンです!』
『本日はついに締結されるゲヘナ学園とトリニティ総合学園のエデン条約の調印式。その現場に来ております!』
『まぁ正確に言うと調印式の会場である通功の古聖堂を観覧出来るパブリックビューイングの会場なのですが・・・・・・・・・・』
『今回の調印式は保安上の理由から会場に入れるのは警備を含めた一部の関係者のみという事で残念ながら私を含めた報道関係者はこのパブリックビューイングの会場で映像越しでの参加となります』
『あちらをご覧ください!映像越しですが物凄い威圧感ですね!あそこが調印式の会場である古聖堂の様子です!』
『「どうしてこの場所が選ばれたのか」という事につきましてはどうやら或る筋の情報によりますと「ゲヘナ首脳部からの提案」との事です!これは意外!ここがかつてトリニティの第一回公会議が開催された歴史的な場所だからでしょうか?』
シャーレ 研究室
研究室の中にあるテレビからリュウとマミカがその様子を見ていた……
リュウ「エデン条約か……」
マミカ「カケルさんが来賓として呼ばれて行ってるらしいけど……」
リュウ「あいつ……今日スーツとかじゃなくて私服だったよな?」
マミカ「た、確かに……」
『おや!あそこにいるのは現在キヴォトスでも話題の人物であるシャーレの先生です!』
マミカ「あら?先生はいつもどおりのワイシャツ姿ね……」
リュウ「下手に着込んでなんかあよかいいだろ……」
『シャーレの先生はエデン条約を提唱し現在は消息不明となっている連邦生徒会長の代理という事で今回の調印式に参加されるとの事です。この前、出た噂のテロの鎮圧にシャーレが関わっていたとの情報もありその観点からティーパーティーからの信頼を得ての参加なのではと考察されております!』
そして配信画面は先生の後ろにいるもう一人の男性にズームされる
『そして先生の後ろを歩いているのは、シャーレのカフェの店長である雨井カケルさん!ボディガード的な感じなのでしょうか……汗も一切流れず、余裕の表情を見せています!』
リュウ「うぁぁ……マジで私服じゃねぇか……」
マミカ「スーツよか……いやでも……うーん……」
テレビに映るカケルを見て二人は少し服装に不安を覚える……
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会場内を進み、来賓席まで来た二人は座り、調停式を見守る事に……
カケル「ゲヘナの方……ヒナが代理としてか……」
"ゲヘナ学園の万魔殿の議長のマコトからやるように言われたんだって"
カケル「大事な式典を代理か……トリニティが一人なのは納得だが……」
"この前のあの事件がありましたからね……"
あの事件……そう、ティーパーティーの聖園ミカによるトリニティ襲撃事件の事だ……
現在ミカは、ティーパーティーとしての活動は禁止されており、セイアは体調の事だろう……
カケル「俺が呼ばれたのは護衛の意味もあるのかもな」
"それもあるかもですね、ですが表向きは両方に交流がある人って扱いですから"
そんなこんなで会話していると……
"あっ、始まるみたいですね……"
アナウンスと共に始まるエデン条約調印式……
キヴォトス全域から注目されている中でそれは順調に進められていく……
壇上に立つのはトリニティ総合学園代表の桐藤ナギサとゲヘナ学園代表代理の空崎ヒナ
署名をし代表同士の握手を以てエデン条約の締結となったその瞬間だった……
天井を突き破ってきた物体……
カケルは一瞬だったが何が落ちてきたのか理解した………
いや、理解したくなかった……
カケル「っ!ミサイ──」
ドカァァァァァンッッッ!!!!!!
光と熱と共に爆風が建物を吹き飛ばす………
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カケル「あ……あぁ………」
カケルは意識を取り戻すと、辺りを見渡す……
爆風によって瓦礫に覆われた中、力を振り絞り、這い出る………
這い出た先で見たのは地獄の様な光景だった……
空を飛んでいた飛行船と思わしきものは爆発されたのか、炎上しながら墜落し、同じ建物にいた何人かの生徒の叫び声が聞こえる……
「いやぁァァ!!」
「ねぇ!目を開けて!ねぇ!!」
「痛い……痛いよぉぉ!!」
ある者は、友人を抱え、ある者は痛みに耐えれず声を上げる者………
だが……次に向いた方向には……
カケル「せん…せい……」
一人のライフルを持った少女が先生に対して銃口を向けていた………
カケル「に……げ…ろ……」
遠くなってゆく意識の中、声を上げても先生には届かない………
そして………
バァンッ!
先生が
撃たれ
倒れる
カケルが最後に見たのは……その光景だった………
カケル「す……ま……な…い……せ……ん…せ……い……」
その一言を最後に、カケルは意識を手放す……
カケル「っ!!」
飛び起きたカケルの目の前に見えたのは、自身の部屋だった………
カケル「ハァハァ……」
身体の穴という穴から汗が吹きでる……
身体の傷や打撲などの怪我はなく、健康そのものだったた……
そんなカケルが時計を見ると………
カケル「なっ……!?」
カケルが日付を見ると……
「2日…前!?」