とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive   作:矢守龍

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エデン条約 13時間前

 

探索者拠点

 

探索者三人は夕飯を食べていた……

 

『このエデン条約、調停後どの様な感じになるのでしょうか?』

『まず、治安機関の連携がより緻密に──』

リュウ「治安機関の連携ね……うまくいくのか?」

マミカ「ゲヘナとトリニティの間の犯罪捜査がやりやすくなるのが大きいんじゃない?双方メリットはあると思うけどなぁー……」

と、エデン条約の話題が出て話していたが……

 

 

カケル「………」

マミカ「カケルさん、どうしたの?明日やっぱ緊張してる?」

リュウ「大丈夫か?今日は明日に備えて休んだ方がいいだろ。お前ゲヘナで風紀委員の手伝いしてたんだろ?疲れてるんじゃないか?」

カケルが黙っているのを見た二人は心配するが……

 

 

カケル「いや、大丈夫だ。心配しているのはマミカが作ってる俺の武器だな。自爆スイッチとか入れてるのかなと」

マミカ「えぇ!?流石に無いよ!!安全機構とか入れる程注意してるって!!」

 

それを聞いたリュウはゲラゲラと笑いながら

リュウ「いや、カケルの場合は付けてくれじゃねぇか?弾切れとか起こしたらぶん投げて武器にするだろ」

カケル「よし、一発殴られてぇかリュウ」

 

 

そんな会話をしながら、過ごしていった……

 

 

 

そして………

 

 

 

 

 

 

エデン条約 当日

 

 

 

 

カケル(ついに来てしまった……)

カケルは会場である古聖堂まで先生と共に車で移動していた

連邦生徒会から借用された白いセダンはトリニティ自治区へと入り、どんどん目的地へと近づいてゆく……

 

そして、会場についた二人は車を降り古聖堂へ向け歩いていく………

 

──────────────────────

二人が並んで歩く中、色々な方向からの視線が集まる……

そして、先生にだけ聞こえる声で

 

カケル「エデン条約……何事もなければいいが……」

"でも、正義実現委員会や風紀委員会が共同で警備に当たっているらしいですよ"

 

カケル「なら……いいんだが……」

カケルは不安そうな顔をしながら、目的の建物の中へと足を運ぶ……

 

改修されたのだろう古聖堂だが、一部色があっていない部分が目立ちにくいがある……

 

そんな場所を一歩一歩踏みしめ、歩いてゆく………

 

 

 

 

 

ここが戦場になるかもしれないのに………

 

 

 

 

 

 

 

エデン条約の来賓席に着いた先生とカケルは式の流れを見届けていた……

 

 

カケル(あの時と同じ、ヒナとナギサが担当しているのか……だが、何故マコトはヒナを代理としてやらせているんだ?)

 

 

カケルはそんな事を考えながら式が進むのを見るが……

 

カケル「すまない、少し花を摘みに……」

"あ、わかりました"

 

 

そう言って来賓席を立つが……

 

 

向かったのはトイレではなく、外へと通じる窓だった……

カケル「よっと……」

 

 

誰にもバレずに古聖堂の窓から外に出る……

カケル(さて、何かあるか探そう……ん?)

 

 

 

ふと、空を見ると、万魔殿の飛行船が見え、古聖堂の近くを飛んでいた……

 

 

カケル(停泊はしていない……宣伝の為だけか?)

 

そう疑問に持ちながら、双眼鏡を使い飛行船を見る……

 

 

 

飛行船の窓には小学生か中学生ぐらいの子が窓から外を見ており、その近くにマコトが居た

カケル(飛行船から外の景色を見せているのか?いや、他にもあるはずだ……)

 

そう考えながらもっと見てみると……

 

 

 

 

カケル「………は?」

 

 

 

 

気づきにくい位置にだが、何か貼り付けられていた……

だが、カケルはどういったものか想像がついた………

 

 

 

 

カケル「爆……弾!?」

 

 

万魔殿の飛行船のわかりにくい所に爆弾が貼り付けられていた………そして更に………

あの時は外にいて聞こえなかったとある音が聞こえてくる……

 

 

 

 

 

その方向を一瞬見ると……

 

 

 

細長く、太い物体が古聖堂へ向け飛んでゆき突き刺さる……

 

 

 

ドカァァァァァンッッッ!!!!!!

 

 

 

あの時と同じ様に、光と熱と共に爆風が建物を吹き飛ばす………

 

 

 

 

カケル「ヴッ!?」

カケルは爆風により吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる……

建物の破片などが身体に切り傷を作ってゆく……

 

 

 

 

あの時とは違い、ミサイルから離れておりまだ怪我は酷くはなかったがそれでも人からしたら重傷だろう……

 

 

カケル「ゴホッ!ゴホッ!はぁ……はぁ……」

壁に叩きつけられた衝撃で肺が圧迫され咳込むカケル……

 

 

更に悪夢は終わらず……

 

 

 

ドカァァンッ!!

 

 

 

空から爆発音が聞こえ、上を見上げる………

 

 

 

カケル「……っ!」

 

 

万魔殿の飛行船が爆破され、付近の湖に向け墜落してゆく……

 

 

カケル「なん……で……」

 

 

カケルは万魔殿のメンバーを心配するが……

カケル「っ!先生!!」

 

 

カケルは急いで倒壊した古聖堂へ走っていく……

 

──────────────────────

俺はただエデン条約を見て、カケルの様子を見守っていただけだった……マミカと話しながらゲラゲラと笑うつもりで見ていた……だが……

 

 

ドカァァァァァンッッッ!!!!!!

 

 

テレビから爆発音と共に古聖堂が吹き飛ばされる映像が流れる……

 

 

リュウ・マミカ「………」

 

 

あまりにもショッキングな映像が流れ、俺ら二人は黙ってしまった……

 

 

恐らくこの映像を見ていた他の連中も同じ反応だろう……

吹き飛ばされたカメラ映像は流れ続け、崩壊した建物の映像を流し続ける……

 

 

 

「……せい!」

 

 

カメラの映像から音声が聞こえ、もう一度聞く……

 

 

「先生!」

 

 

遠くて聞こえづらかった声が聞こえる……

 

 

あいつの声だ………

 

 

──────────────────────

カケル「先生!!」

急いで先生に駆け寄り、容態を見る……

 

 

カケル「爆心地に近かったのに比較的軽傷……でもなんで……」

 

 

カケルは疑問に思ったがその理由が転がっていた……

 

アロナ『うぅ……先生、大丈夫ですか!?』

カケル「そうか!バリアか!」

 

先生が持つシッテムの箱は特殊なオーパーツであり、先生はそれを使い、指揮や業務を行うが……銃が日常に溶け込んでいるキヴォトスではキヴォトス人ではない先生や探索者は一発で即死という危険性がある……

 

だが、シッテムの箱には所有者に銃弾等の攻撃を逸らし、弾くバリアが展開可能となっており、今回はOSであるARONAが急いで展開した事により比較的軽傷で済んだ

 

"うぅ……か、カケルさん?何があったの?"

カケル「!目覚めたか!」

 

カケルは先生にそう声をかけ、補助しつつ立ち上がらせる……

 

カケル「巡航ミサイルだ……何処からか飛んできて古聖堂に……」

"分かった!とりあえず生徒達の救助を!"

と、瓦礫をどかし生徒の救助の為に動いた……

カケルは手始めに奇跡的にがれきに埋もれていなかった二人に駆け寄って生存を確かめる

 

 

 

カケル「おい!大丈夫か!?」

ハスミ「うぅ……な、なにが……」

ヒナタ「な、何とか……」

 

生存を確認したカケルは先生の方を向く……

“ツルギ、大丈夫!?”

ツルギ「あぁ、先生は大丈夫か?」

 

 

二人はそれぞれ3名の生存を確認するが……

ハスミ「…先ほどの爆発で、正義実現委員会のほとんどは戦闘不能です。それに、ナギサさんやサクラコさんの姿も……」

 

それぞれ被害状況を確認し、どのような状態かを確かめる中……

 

ツルギ「っ!」

カケル「っ何者だ!」

ツルギとカケルが振り返って先に、アリウスの兵がいた……

 

 

 

その内のスティンガーを持った少女が呟く

「正義実現委員会の残党、いや、真髄を発見。ツルギにハスミか……兵力をこちらに回して。これより交戦に入る」

 

 

 

その姿を見た二人が声を上げる

ハスミ「アリウス分校…!」

ヒナタ「ま、まさか古聖堂の地下から…!?」

 

 

ハスミ「…なるほど。つまりこの状況は貴方達の仕業ですか。…許しません!その代償、今ここで!」

カケル「落ち着け!今やりあっても勝機はない!」

ツルギ「その通りだハスミ、落ち着け」

 

ハスミ「…!……はい、そうですね。ありがとうございますツルギ。今は先生とカケルさんの安全が最優先」

 

 

 

ツルギ「ああ…暴れるのは、私の役目だ。くひひひひっ……さぁ、相手してやるぜ!虫けらども、かかってきなぁっ!!!」

ハスミ「先生、行きましょう!」

“うん、分かった!カケルさんは他の生徒たちを!”

カケル「了解した!」

 

──────────────────────

カケルはアリウスの兵が出てくる中、生徒を救助していく……

 

カケル「ふんっ……!」

ヒナタ「大丈夫ですか!よっ……!」

 

カケルが瓦礫を持ち上げ、ヒナタが救護騎士団の部員と共に救助していくが……

 

 

アリウスの兵と共に現れたものに目が行く……謎の生徒がいる。その姿は半透明で、まるで幽霊だった

 

カケル「なんだ……神話生物か!?」

 

 

そして、それを見たヒナタが言う……

ヒナタ「あの姿、本で見たことがあります…あれは「聖徒会」の服装」

カケル「聖徒会?」

 

 

カケルが疑問に思って聞きなおす……

 

 

ヒナタ「「ユスティナ聖徒会」…数百年前に消えたはずの戒律の守護者たちが、どうして今ここに…!?」

 

 

カケルは新しい単語を聞き、頭をフル回転させる……

カケル(ユスティナ聖徒会……あの服装やヒナタの言動からシスターフット……過去のトリニティに関連する事か!)

 

 

そんな考察をしつつ、カケルはマシンガンを持ち、対応する

ババババババ!ババババババ!

 

 

指切りバーストでマシンガンを撃ち、ユスティナ聖徒会を倒していく……

 

 

ヒナタ「仕方ありません……」

ヒナタは持っていたバックから大きいものを取り出す……

カケルはそれを見て仰天した……

 

 

カケル「ま、Mk.19自動擲弾銃……それを片手で持ってたのか……」

本体重量だけでも約33Kgもあるグレネードマシンガンであり、三脚込みで約62㎏ある超重量級武器である……

 

カケルなどの探索者は時計がある為、重量がある武器でも収納し、楽に持ち運びが可能だが……ヒナタはバックに入れ、片手で持っていたという事を含め驚いていた……

 

ポンポンポン!ポンポンポン!

 

ドカァン!ドカァン!ドカァン!

ドカァン!ドカァン!ドカァン!

 

グレネードマシンガンで掃討されていくが、まだまだ出てくる……

更に……

 

ヒナタ「アレ!?アレだけグレネードが効いてません!!」

カケル「マシンガンも駄目か!!」

 

普通の個体とは違う少し色のユスティナ聖徒は弾丸を受け付けない……

そいつらは他とは違い銃を持っていなかった為、接近してくる……

 

 

カケル「クソッ!!」

ザシュッ!!

 

 

カケルは持っていたナイフで応戦し、退ける……

刃に抵抗感があり、柄を握っている手でそれを受けながら切り裂く……

 

 

 

ヒナタ「えい!」

ボカッ!!

 

 

ヒナタも拳を振るい、退ける……

 

 

カケル(ここはもうトリニティだが、トリニティじゃない………ここは………)

 

 

 

 

 

 

(戦場だ……)

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