とあるTRPG探索者達が行くfor BlueArchive   作:矢守龍

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一週間あいちゃった……


Singularity - 特異点

エデン条約

1日前

 

 

トリニティ

古聖堂

 

 

先生とカケルは明日行われるエデン条約の会場でもある古聖堂への足を運んでいた……

 

"おぉ……凄い……"

カケル「修復されたあとがそこそこあるが……長年使ってなかったようだな……」

 

二人がそんな会話をしていると……

 

ナギサ「はい、トリニティの威信をかけて隅々まで修復を依頼したので」

トリニティ総合学園のティーパーティー所属のナギサが二人に声をかける

 

 

"明日エデン条約があるというのに、いきなりでごめんね"

ナギサ「いえ、補習授業部などの件のお礼などが出来ていませんでしたので………」

カケル「まぁ、今回のでチャラでも十分なレベルだな……さてと……」

 

カケルはそう言うと時計を操作し、ケースを取り出す……

 

"そのケースは?"

カケル「これか?何も変哲もないカメラが入ったケースさ……少々デカイが……」

 

そう言いつつもカメラを担ぎ、ファインダー*1に目を近づけてレンズからの景色を見る……

そこは先程見た古聖堂しか映っていなかった……

 

 

カケル「んじゃ、カメラをオンにする」

カケルがそう言って録画ボタンを押すと……

 

ファインダーからの景色が変わっていった……

 

 

カケル(やはり……あのカメラを使って言いたかったのはこの事か!)

一巡前の夢の中で百合園セイアが自身にポラロイドカメラを撮らせ、撮った写真と実際の景色が違った物を見せらせたが……実際は時間は違うが同じ景色なのだ……

 

 

そして、カケルが見た光景はエデン条約の調停の場だったが……

 

 

カケル(俺の姿が無いな……)

先生の隣りに居るはずの自身の姿がない……

 

 

 

カケルが疑問に思っていると……

あの時と同じ……

 

天井から落ちてきた物……

それによって起こされた爆発を見る……

 

 

 

 

瓦礫が散乱する古聖堂……

2回目では少しボロボロになりながらもカケル自身はここへとやって来ていたが……

カケル(……おかしい、いつまで経っても来ない)

 

 

その光景を黙って見続けることしか出来ない中、自身の行方がどうなっているのかが気になっていると………

 

またあの時と同じ光景……

先生が撃たれようとしていた……

 

 

 

ヒナが止めに行くが………

 

 

閃光と共に先生に弾丸が当たる……

 

 

 

そして、その直後……

 

 

 

行方が分からなかった自分を見つけるカケル……

銃撃戦をしたのだろうか……少しボロボロながらも先生に近づいていく……

 

 

それをカメラ越しでカケルは見続けていたが……

 

ブツンッ……

 

歯切れが悪い所で元の古聖堂の景色に戻っていく……

 

 

カケル(どういう事だ?ほぼ二回目と変わらない状況だが……)

 

カケルがそんな疑問を考えていると……

 

 

"カケルさん?大丈夫ですか?"

カケル「っ!あ、あぁ……大丈夫だ」

 

先生に声を掛けられ、その考えを一度切り捨てる……

 

"とりあえず、移動しましょう。そろそろ時間が……"

カケル「分かった……わざわざ時間を用意してくれて、すまなかった」

ナギサ「いえ、これくらいから平気です。では、明日のエデン条約で……」

 

 

ナギサはそう言うと、護衛を連れて何処かへ行く……

"私達も戻りましょう"

カケル「……あぁ、分かった」

 

 

先生が告げ、二人はシャーレに戻っていった……

 

 

──────────────────────

シャーレ

カフェ

 

 

休業している店内……そんな場所でカケルは椅子に腰掛けながら考えていた……

 

 

 

カケル(あのカメラで見た光景は2回目とやっている事は変わりないはず……となると、場所が悪いのか?いや、それとも見る時間……どちらの可能性も否定できない……だが、情報がなさ過ぎる……)

 

 

カケルがそんな事を考えていると……

 

 

カランカラン……

 

 

誰かが店の中へと入ってきたようだ……

 

カケル「すまないが、今日は休業だが……」

「す、すまない……でも、ちょうどシャーレの当番できてたから……」

 

 

カケルがその声の主を見ると……

 

カケル「アズサか、しゃーない……ココアだけでも作ってやる」

アズサ「ありがとう……」

 

カウンター席でパパっとココアを作り始めるカケル……

 

 

カケル「しかし、何故いきなり俺の所に?前とあった時となんか違った気がするが……」

アズサ「むぅ……じ、実は……」

 

 

カケルはアズサの隣にココアを持って座り話を聞く……

 

 

カケル「つまり、ヒフミと喧嘩しちゃってどうすればいいか分からず先生にも相談しようとしたが、用事で出来なくなったから俺にって所か」

アズサ「その通りだ……」

 

実に学生らしい内容でカケルがくすっと笑いながら告げる

 

 

カケル「安心しろ……多分あっちも同じ事を考えてるんじゃないか?」

アズサ「……えっ?」

 

 

カケル「ヒフミとアズサは似てると俺は考えてる、どちらも仲間に対しての考えが似ているからな」

アズサ「仲間に対して……」

 

アズサがココア両手に添えながら、カケルの言葉を聞く

 

 

カケル「恐らく、あっちはアズサの事を探していると思うぞ」

アズサ「えっ?でも……どうして?」

 

アズサが疑問に思っていると……

 

 

カケル「アズサ、人は誰かと関わっていると何かしら衝突は起きる……全然無いとは言い切れない……だが、それはお互いを知るきっかけにもなる……もし、お前がヒフミとの関係を終わらせたくないなら……」

アズサ「ないなら?」

 

 

アズサがそう言いかけると、再びカフェの扉が開く……

 

 

「いた!アズサちゃん!」

 

 

そうして、アズサの元へ走ってくる人物を見ると……

 

 

 

アズサ「ヒフミ…!」

ヒフミ「はぁ……はぁ……み、見つけた!」

 

 

アズサが驚いてる中、カフェの扉から更に三人入ってくる

コハル「もう!何処行ってたの!」

ハナコ「あらあら……大丈夫ですか?」

アズサ「コハルにハナコまで!?」

 

そして、二人の後ろにいるのは

"ふぅ……カケルさん、ありがとうございます"

カケル「あぁ、ココア代だけどうにかしてくれれば俺は大丈夫さ」

アズサ「先生!?って事は……」

 

 

アズサは先生を見たあと、もう一度カケルの顔を見る

 

カケル「悪いな……俺が先生にアズサがここにいる事を教えたんだ」

"ヒフミから相談を受けて、アズサを探してた時に、カケルさんから連絡が来てね"

 

 

アズサが驚いていると……

 

 

ヒフミ「アズサちゃん……」

 

 

 

 

 

本当にごめん!!

アズサ「……えっ?」

 

 

 

ヒフミ「あの後、自分でもなんであんなことになったんだろと後悔して……それで、先生に頼んで手伝って貰ってたんだ……」

アズサ「ヒフミ……あっ!」

 

 

 

『ヒフミとアズサは似てると俺は考えてる、どちらも仲間に対しての考えが似ているからな』

アズサ(カケルさんは……ヒフミが謝りたいことを分かってたんだ……だからこそ、そう言ってくれたんだ……でも、私はどうしたら……)

 

 

アズサが悩んでいると、そっと背中からポンと押される……

 

アズサが振り返ると、カケルが背中を押していた……

 

アズサ「あ………えっと…………」

 

 

「私の方こそ……本当にごめん」

 

 

 

アズサがそう告げると……、さっきまでの空気から一変し、4人はまたワイワイし始めた……

 

カケル「さて、俺はちょっと買い物に行ってくる……先生代わりに施錠を頼む」

カケルはそれだけを告げ、カフェから去っていった

──────────────────────

エデン条約

12時間前

 

 

カケル(結局、何も情報を掴めなかったな……)

 

カメラの映像を見ながらカケルは明日をどうするかを考えていた………

 

カケル(何故俺はあの時撃たれた後になって来ていた?それだけが一番の謎……)

 

カケルはカメラの映像を再び見返していると……

カケル「……ん?」

 

とある違和感に気づく……

 

 

そして、もう一度よく見てみる……

 

 

カケル「……なるほど、これならいけるかもしれない」

 

 

 

カケルは決心し、とあるものを時計の中に仕舞って明日に備えベットの中へ眠っていった………

 

*1
テレビカメラで覗き込む部分(映像を確認する小窓)の事

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