駆逐艦から照明弾が何度も打ち上げられ、新月の夜の網走監獄は昼の様に明るい。あちこちで何か大きな音がする。アンは角巻を深く被って赤毛を隠し、建物の陰に隠れながらキロランケを捜した。必死に移動し、漸く看守の宿舎に到着するとーー
宿舎が全壊していた。
「エェェェェ!!?」
ここにはキロランケだけでは無く、牛山もいた筈である。今は・・・恐らく宿舎のガレキの下、生きているとは思えない。最悪だ、アシリパと都丹と土方は行方不明、杉元は建物の下から動けず、白石はアシリパ達を探して何処かに行った。谷垣と夏太郎は塀の外にいるだろう。
アンは現在、第七師団のウヨウヨする網走監獄内で独りぼっちである。ホオジロザメの棲息する海域で泳いでいる人間の気持ちだ。
「博士!!キロランケさん!!」
半泣きで一生懸命呼びかけるも反応は無い。死んでしまったのだろうか。
心細くなると同時に、安心できる大人達に囲まれている事に慣れすぎて弱くなった自分を痛感した。
ーー大丈夫、尾形に会うまで何年も一人で生きて来たじゃないか。
少女は深呼吸をして気を引き締めた。動かしても大丈夫そうな瓦礫を退かしながら使えそうなモノが無いか探す。建物の下からアシリパの大事な杉元を出してやらないといけない、そう思いながらキロランケの爆弾を探すも見つからず杉元の元へ向かう。第七師団が近付いたら知らせて奥に隠れる様に促す位は出来る。
ーー鯉登の言ってた事が本当なら、私は見つかっても直ぐには殺されない筈だ。
アンはそう考えながら杉元のいた場所に戻ると・・・
いなかった。
杉元がいた場所には何かが爆破された様な跡があり、大きな穴が開いている。
「嘘ォ・・・」
キロランケが生きていて爆破したのか、第七師団が空けた穴なのかまでは分からない。血の跡は無いので多分前者だろう。後ろから聞こえて来た足音に驚き、アンは慌てて杉元がいた穴の中に飛び込んで隠れた。
あちこちから火の手が上がり、赤毛の少女の隠れている近くでも火事が起きている様だが、今出るワケにはいかない。
時折り銃声も聞こえ、その度に心臓が跳ねる。
足音は近づき、そして遠ざかって行った。
アンはホッと胸を撫で下ろすが、また違う場所から足音が聞こえた為に出て行く事も出来ない。
「二階堂!?」
何処か離れた場所、聞いた事がある名前を呼ぶ兵士の声がした。
ーー二階堂?確か双子の生き残った方・・・?
金塊争奪戦で何人も死傷者が出ている話は旭川で聞いていたので、彼が片足を失った事は知っていた。
ーー片足でこんな最前線に来ているのか、大したモンだなァ。
アンは思わず感心してしまったが、それどころでは無い。火の手が自分に近づいているのを肌で感じるのだ。熱い。
今は誰も外にいない様なのでここを出るなら今しか無い、そう思った時、聞いた事のある声がした。
「門倉部長殿〜、何処ですか〜?」
ーー宇佐美!!
最悪である。まだ鶴見中尉の方がマシだった。
◇
穴から覗くと宇佐美が小走りでこちらに向かって来ているのが分かった。
ーー早く!早く失せろ!!頼むから!!
アンは門倉と直接会った事は無いので何故宇佐美がこんなに彼に執着をしているのかはサッパリ分からない。火の手は次第にアンに近付いている。
ーー駄目だ、もう限界!!
アンは穴から地面に手を伸ばして砂をかき集めた。宇佐美が目の前に近付いているのは知りつつも決死の覚悟で穴から飛び出し、彼の顔面に集めた砂をぶち撒けた。
「グアッ!!」
宇佐美が目潰しを喰らってよろめくと同時にアンは凄まじい勢いで逃げた。
突然横から飛び出して来た何者かに顔に砂をかけられた宇佐美は、危うく転びかけるも両足で踏ん張り、ロクに眼を開けられないまま少女の影を追いかける。
「酷いじゃ無いですか〜、門倉部長殿〜!」
ーー誰が門倉だ!
宇佐美は後ろから走りながらアンに向けて小銃を撃ってきた。当たりこそしないが、少女のすぐ脇を弾が通過する。
「ヒェ・・・」
必死に走り続けると目の前に第七師団の兵士3人が現れ、赤毛の少女と目がロクに開かないままフラつきながら銃を乱射する上等兵に気が付いた。
「貴様・・・田中か!?」
先頭を歩く一等卒がアンに気が付いた。同じ第七師団でも彼らの方がまだ常識がありそうだ、少女に銃口を向けている宇佐美を見て慌てている。
「宇佐美上等兵殿!?駄目です、田中です!撃ってはなりません!!」
「田中・・・?あぁ、あの百之助のブスか!」
「アンタら、アイツを止めてくれ!アイツ頭おかしい!」
「どの口が言うか、貴様!!」
兵士達は3人がかりで駆け寄り、暴れる宇佐美を止めてくれた。宇佐美は“殺してやる!”と叫んで暴れているが、1人が必死に説得している。
逃げる絶好の機会だ。
しかし焦る赤毛の少女の視界に、まさかの余計な物が入ってきた。
宇佐美の口の両端、以前黒子があった場所に何かが向かい合って走っている。黒子から生えた手足が動いているのだ。
どれだけ走っても2人は巡り会う事はない・・・
しかし喚く宇佐美の口に合わせて一生懸命走っている。
余りにも悲劇的な話だが、アンにとっては破滅的な喜劇であった。
「ブフォッ!!」
堪えきれずに吹き出すと同時に我に返り、慌てて駆け出すも力が入らない。緊急事態なのに笑いが治らない。
案の定、宇佐美の説得を中断してアンを追った兵士に直ぐに捕まってしまった。暴れて抵抗するも後ろ手に腕を縛り上げられて連行されて行く。
「フハハ・・・アンタら、フッ、宇佐美の、ハハっ、アレを見ても・・ブフォッ!何も思わないのか?」
「止めろ、頼むから!宇佐美上等兵殿に関しては、目だけを見て話す様にしているんだ。」
やはり彼にも思うところはある様だ。しかし軍と言うところは何とも恐ろしい、あの黒子君を見ても笑ってはいけない様だ。
アンを縛り上げた男は何かを我慢するように肩を震わせながらも、少女の腕を握る力は痛いくらいに強い。これでは逃げられそうになかった。
◇
「鶴見中尉殿のところに連れて行く。貴様には尾形や杉元達に関しても色々訊かねばならない事がある。」
ーー畜生!やっぱりそうか!!
アンは拷問に耐えるつもり等ない、しかし鶴見に色々喋るのも嫌だった。
「わ・・分かったよ、もう逃げない。そこの広けた場所を突っ切って行こう、中尉のいる第四舎はそこを通れば近道だろ?」
兵士は躊躇っている。捕らえた少女がヤケに素直過ぎる。
「狙撃の心配をしてるなら尾形ならここにいないから安心してくれ。」
「何だと!?」
「縛られて歩き難いから近道して欲しいんだよ。私はさっきまでそこら中を走り回っていたから、位置は分かっている、そこを通った方が近いんだ。」
「尾形がいないとはどう言う事だ!?」
「・・・尾形は網走に着く直前に行方不明だった玉井伍長達と合流して私を置いていったんだ!私は・・・アイツには用済みなんだ。全部喋るよ。」
悲しげな演技をする少女に戸惑いの眼差しを向けながらも提案の通りに進む兵士、少女は彼に引き摺られる様に歩く。
ーー尾形、この男を撃ってくれ。
最早、赤毛の少女には拷問や尋問を回避する方法はこれしか浮かばない。開けた場所に出れば孤高の狙撃手が狙い易くなる、そう考えてそちらに誘導した。
尾形が気付かない可能性もあるし、もしかしたら自分も撃たれる可能性もあるが、皮肉な事に宇佐美の黒子を思い出せば笑いながら死ねる、そう思った。
ーー慎重な尾形の事だ、玉井さん達を守る為に私の口から情報が漏れるのを恐れている筈。私は役に立たなくても、玉井さん達は違う。
邪悪な上等兵殿が潜んでいるであろう裏山から、今歩いている広場は完全では無いが見渡せる。あの男が心配していたのは、アンが第七師団に捕まって色々と喋る可能性があると言う事だ。しかし自分は尾形に言われた通りに隠れてやり過ごす事は失敗した。
今までやらかした失敗は多々あるが、今度ばかりは見逃して貰えないかもしれない。一か八かだった。
宇佐美の黒子が走っている様を思い浮かべる。この様な状況にも関わらず、しっかりと笑えてくるのが恐ろしい。
「おい、何を笑って
突然、隣の一等卒がその表情のまま額から血を吹き出して倒れる。僅かに遅れて乾いた発砲音がしたが、照明弾の打ち上げる音にほとんどがかき消された。
「ヒェ・・・」
かなり離れた場所から撃った様だ。
ーー尾形だ!間違い無い!!
仰向けに倒れている男の顔は穏やかな顔をしているが、ピクリとも動かない。少女はそれを見ながら、自らの口角か上がり、笑っている事に気が付いた。きっと宇佐美の黒子のせいだ。
次は自分がこうなる番だろう。
ーー撃つなら早く撃て、阿呆!!
狙いを外すとも思えないが、目を瞑って項垂れたまま動かず、ジッと死を待つ。
しかしいつ迄経っても、想像した衝撃は来ない。
ーー撃つ気が無い?まさかさっきのは、助けるだけのつもりで撃ったのか!?
恐る恐る顔を上げると監獄の門らしき建物の屋上に何やら動く小さなモノがあった。
第七師団の人間かと思ったが、それにしては小さい。
ーーアシリパ?何であんな所に?
アンは急いでそちらに向かって走る。尾形が自分を始末するつもりが無いならここにいても仕方が無い。
誰かに合流したい気持ちでいっぱいになっていた。
◇
監獄の入口に向かっている最中、再び発砲音がした。それも何発も。ほぼ同時に誰かの叫び声もして、アンは焦った。
ーー多分尾形だ。誰かの援護をしてるのか!?
第七師団から隠れながら進んでいる為、なかなか目的地に着かない。彼らの動きを見る限り、あちこちに散って行動している軍人達は一箇所に集まり出しているようだった。監獄内の掃討が終わったようで舎房の入口には看守の死体が転がっており、血溜まりの中に正体不明な肉片や骨の破片が散らばっている。そして更に師団の連中は生存者にトドメをさしていた。
ーー犯罪者も看守も関係無く皆殺しか・・・。正気じゃ無い!
鯉登は鶴見が自分を捜していたと言っていたが、こんな鬼の様な連中の許に行くなんて嫌だった。
鶴見はまだ舎房の中にいるのだろう、兵士はそちらに向かっており、辺り一帯は大変落ち着きが無い。あちこちから兵士が忙しなく行ったり来たりしている。
ふと他の兵士とは離れ、建物の陰に隠れながら移動する二人組が目に入った。『のっぺらぼう』のいた舎房に向かっているようだ。
ーーまさか、あの2人・・・!?
町にいる筈の2人が何故かいる。軍服と目深に被った軍帽を着用しており、こっそりと周りとは異なる動きをしている。野間が見当たらないのは、恐らく左頬の傷が目立つ為に置いていかれたのだろう。
アンは慌てて2人の後を追いかけ、来た道を戻った。
「玉井さん、岡田!!」
周りに誰もいない場所で赤毛の少女は彼らに声を掛けた。
「おぉ、田中か!良かった、無事だったのだな。」
「駄目じゃないですか、こんな知人ばかりの所に来たら!見つかったらどうするんですか!?」
「そりゃ、お前だってそうだろうが。悪の秘密結社の首魁の娘が鶴見中尉に見つかりゃ、死ぬまで利用されるぞ?」
緊張感皆無な様子で岡田が少女を揶揄う。死ぬまで私に利用されるのは貴様だ、とアンは心の中で呟いた。
玉井が銃剣でアンの腕の縄を切断しながら喋る。
「尾形上等兵に頼まれてな、お前を暫く預かる事になったので捜しに来た。取り敢えずここから逃げないとな。」
「へ?」
突然の玉井の発言にポカンとする赤毛の少女、その横で死ぬまで庭師決定となった岡田が双眼鏡を覗きながら2人を急かす。
「中尉達は門の方に向かってます。川からはもう逃げられませんので、我々は裏山にでも行きましょう。そっちなら兵も僅かしかいません。」
「ちょっと待て!アシリパは・・・」
「あー・・・アイヌの娘か。それならもう逃げていたぞ。」
アンは2人に急かされながら裏山の方角に走る。裏山側の塀には玉井達が来た時に使用した縄が垂れ下がっており、彼らはここに侵入する際に網走川を舟で渡った後に山を登って、裏手から監獄に入ったらしい。
「第七師団がいるから大分遠回りになったがな。」
先に塀の上に登った玉井が、少女にこちらに来るよう促しながらボヤく。アンも縄を掴み塀に足をかけて上ろうとした時だった。
「動くな!!」
玉井、岡田は慌てて声のした方角に小銃を向け、アンもそちらを見て驚いた。
囚人達がいた燃える舎房を背景に、1人の青年が立っている。それも大変お怒りのご様子だ。
「嘘だろ?アンタもう股は痛く無いのか?」
「せからし!!」
鯉登少尉が一人、少し内股で立っていた。
◇
「どういう事だ、田中!何故死んだ筈の玉井伍長と岡田一等卒がいる!!」
鯉登は動揺をしている様だが気迫は凄まじく、アンは圧倒されそうになった。彼の拳銃の銃口は岡田でも塀の上の玉井でも無く、少女に向けられている。
「その者達は中央のスパイであった尾形と通じていた筈だ!お前もやはり尾形と繋がっていたのか!?」
「まぁ・・・うん。もうアイヌの金塊の事も詳しく知ってる。そもそも私は彼らと無関係じゃ無いよ。」
アンは観念して正直に伝えたが鯉登は否定して欲しかった様だ、恐ろしく早い薩摩弁で3人を罵っている。同じ薩摩人でも聞き逃してしまうかもしれない。
大変マズイ状況である。先程と違って裏山にいるであろう尾形からは死角になっている鯉登は撃つ事も出来ない。今は3対1だが、彼に誰かを呼ばれてしまうと3対60になる可能性もある。
ーー交渉・・・出来るかな?
赤毛の少女は玉井と岡田に向けて、手で『任せてくれ』と合図し、激昂している青年将校に向かい合う。
「なぁ鯉登、淀川さんは元気にしているかな?」
「(解読不可能な薩摩弁)!!」
「アンタが鶴見中尉を好きなのは知っているけど、今回の監獄襲撃については疑問は無かったのか?」
「(解読不可能な薩摩弁)!!」
「そう言えば、小宮の事はちゃんと調べたのか?」
「(解読不可能な薩摩弁)!!」
「日本語で喋れ!!!」
アンは我慢出来ず怒鳴ってしまった。ヤケクソぎみにもう一つ質問を重ねる。
「ああ、もう!!え・・・と、『ばるちょーなく』だっけ!?アンタ、ロシア語の辞書は買ったのか?知人にアンタの名前を出して私の適当な翻訳を伝えたら大笑いしていたぞ。」
鯉登は驚き目を見開いた。かなり狼狽えている。アンはその様子を見て密かに安心した、これならイケる。
「・・何だと?いや、奴らは死んだはず・・・」
「アレは適当な翻訳だけど当たっていたのかもな?私には外国人の知り合いは多いからさ、今度ロシア人に会ったら聞いてみるよ。」
「・・・」
鯉登の拳銃を握る手の力が弱まっているのに少女は気が付く。彼らの背後では岡田が塀を登り終えていたが、鯉登はそれどころでは無い様だった。
ーー今だ!!
こちらの発言を聞いて貰えても、向こうが何を言っているのか分からなければ交渉は出来ない。アンは鞭を取り出して振り回し、鯉登の右手の拳銃を遠くに弾き飛ばして背後の塀に垂らされた縄にしがみつきよじ登る。そして彼女の掴まる縄を上から玉井と岡田が2人がかりで思いきり引っ張った。
「待て、田中!其奴は誰だ!?何処のロシア人だ!?何故笑ったんだ!?」
3人が監獄から逃げようとしていたが、鯉登はそれどころでは無いらしい。必死になって少女に質問をしてくる。
「ロシア人じゃ無かったよ!」
アンは手短かかつ曖昧に返答、塀の外に3人は脱出した。
「何ちこっだ・・・」
裏山側の塀の内側、一人残された鯉登は呆然としていた。
◇
裏山にも網走監獄を見張る櫓があり、そこにも看守達がいたようだが第七師団の兵士に全て殺されている。尾形は櫓の一つを奪い、そこから狙撃してアンを助けてくれたのだろう。
「玉井さん、裏山から侵入したなら尾形が何処にいるか見てませんか?お礼を言いたいんだ。」
「あー・・・尾形上等兵ならもう脱出済みでここを離れたようだ。この山には他の第七師団ももうおらんよ。」
「そうか・・・」
「我々も様子を見ながら脱出しよう。田中にとって心中穏やかでは無いだろうが、杉元や土方達は飽くまで敵なのだ。味方に出来ればそりゃ有り難い話ではあるが、それは無理な事だ。」
「・・・大丈夫です、分かっています。」
皆で揃ってご飯を食べる機会等は来なかった。
10人は網走監獄内で散り散りになり、全員生死不明だ。一緒に金塊を得る事は出来なくとも生きていて欲しい、そう思わずにはいられなかった。
明朝、山を下りて網走川を小舟で渡り玉井に頼んで拠点にしていたアイヌのコタンに様子見に向かうも、第七師団が彷徨いており近付けなかった。コタン居残り組の永倉や家永、インカラマッやチカパシ、リュウもどうなったのかは分からず終いだ。
網走の玉井達の古びた貸家でアンは疲れからか寝込んでしまった。
無性に尾形に会いたくなった。
「野間、尾形はいつここに戻るんだ?」
熱を出した赤毛の少女の元へお粥を持って来てくれた男に尋ねた。
「・・尾形上等兵殿は暫くは戻らない。やらなくてはならない事があるとの事で二〜三ヶ月は留守にすると聞いている。」
「1人で?北海道なら案内がいるんじゃないか?」
「いや、北海道じゃない。俺達に手伝える事じゃ無い。」
「そうか・・・」
尾形にも暫く会えない様だ。待つのは性に合わないのだが仕方が無い、中央の人間に会いに東京に行ったのだろうか。
「第七師団もいる事だし俺達も近いうちに網走から移動するからな、早く元気になれよ。」
「うん。」
食べ終わったお粥の載った盆を持って野間は部屋を出ていった。
ーー今、私に出来る事って何だろう?
玉井達3人は尾形不在でも彼の為に動いて情報を集めていた。自分も頑張らなくてはいけない。
ひとまずはよく寝てよく食べて疲れを取ろう、アンはそう考えて布団に潜った。