「なぁ、ここ、ルミナリス屈指の南国リゾート地だったはずだよなぁ?」
「そのはずですよ。以前、私も来たことがありますので……」
「なんで外は吹雪いてんだ?」
「わからないわよ!」モチモチ
「開放的な水着の美女は?」
「いるわけないでしょ!」モチモチ
「南国特有のうまいもんは?」
「全部店じまいしてますね」モチモチ
「や、宿は流石に……」
「おかげさまで屋外プール付きのスイートルームが取れました。吹雪いている間は半額で何日でも居ていいそうです。暖房なんてありませんけど。よかったですね。」モチモチ
「どぉじでだよぉおおおおお!!!」
ダイスケの慟哭が寒空に木霊する。
王都オーロラムから何日もかけてたどり着いた南国のリゾート地、セレニティは現在記録的な寒波に襲われていた。
冬でも温かいのが売りだった観光地には最悪の事態であり、解決のため王都から調査隊が送られる予定なんだとか。
「でもさ。プール付きの宿が取れたらならこの寒波を何とかしたらアウラのすっごぃ水着を独り占めできるんじゃない」モチモチ
シルヴァーナが耳元に囁く。
「…………たしかに。」
幸いヴァルピオンと登山用装備のおかげでキャラバンの中は快適に過ごせるが、吹雪の中で外で活動する道具は持ち合わせていない。コートはあるがスパイク付きの長靴がねぇ状態である。
「仕方ねぇ。気合で何とかするか。」
絶対に転倒する(キャラバンからホテル入り口までに二回転倒)アウラさんを置いていきたかったのだが暖房もない宿に置いていくわけにもいかず。
「一緒に海沿いの道を奥まで進んでみようか。」
吹雪く道を進む。
召喚獣達の魔法で寒さは無いが視界が非常に悪い。
足元も悪いので。
「本当ならビーチに降りていくんですよねぇ。あっ」ツルッ
アウラさんは転んで
「あぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇ」
滑っていってしまった。
あまりにも早すぎるよアウラさん。
海岸沿いの道のビーチに降りていく階段を滑り落ちていってしまったので、自分は石造りの防波堤を飛び降りる。
「………助けてください。抜けなくて」ジタバタ
階下には雪山からアウラさんの下半身が生えていた。
コレが壁尻……じゃなくて。なぜ尻から落ちて上半身が埋まるんだよ……でもなくて。
「今助けます。」
アウラさんを引っ張りだす。
「雪山ができててよかったですね。」
「ありがとうございます………」
不要にも高波も来ていて危険な砂浜に降りてきてしまったわけだが仕方がない。
雪の積もるビーチを探索する。
「お前ら何かわかるか?」
「ンモッチ」モチモチ
「モッチさんが言うには魔獣の気配は無いです。むしろ無さすぎる。ぐらいだそうで……」モチモチ
「なーんかきな臭くない?」モチモチ
「たしかに空気中のマナが変ですね。」モチモチ
「そういえば、王都にいた頃、宮廷魔術師が王の勅命で天候操作魔法の研究をしていると聞いたことがあります。」
「へぇ………そういえば、こういうのに最初に送られるのは冒険者のはずなのに、もう王都から調査隊が来るんだよな……」
「ダイスケさん。何かが服の中に入ってるんですけど取ってもらえますか?」
「ああ、エステラ頼む。」
「はーい。」モチモチ
俺に頼むな。
「痛っ」ジュッ
「あった。コレ熱っ、大丈夫ですか?」モチモチ
「な、なんか、ちょっとやけどしたみたいです。」
「ごめんなさい。魔法石の模様が焼きついちゃったかも」モチモチ
「……ちょっとその魔法石見てもいいですか?」モチモチ
「はいどうぞっ」
エステラがローチェに魔法石を渡そうとした瞬間。
パリッという音ともに魔法にヒビが入り粉々に砕け散る。
「あー。やっちゃった」
「わ、私のせいじゃないよねぇ?」モチモチ
「おそらく誰かに触られたらすぐに壊れるようナ細工がしてあったと思われます」モチモチ
「そうよねぇ。……そうだ。魔法石に描かれた模様がアウラのおっぱいに焼きついてるよ。」モチモチ
「え?私の胸ですか?」
ここで出すな。
「とりあえず宿に戻るぞ。」
アウラさんはもう転ばないようにエステラとヴァルピオンに部屋まで運び込ませ、ローチェとシルヴァーナがアウラのお尻を観察して石に刻まれていた模様を模写する。
「ねぇダイスケ。」モチモチ
「なんだいシルヴァーナ。」
「おっぱい描けた」モチモチ
「そうか。シルヴァーナ。」
俺は渡された絵を暖炉に放り込む。
流石に写実的に描かれた絵に残すのは悪いだろう。
「あぁ……上手く描けたのに……」モチモチ
ションボリするシルヴァーナ。
美しく描かれた絵を見て湧き出た性欲をしれっと頭から吸い上げてなければ少し可哀想に思えたかもしれない。
「描けました。」モチモチ
ローチェが描いた絵は見れるものじゃなかった。
まさかローチェって画伯?
「………すまん。シルヴァーナ」
「でしょ?」モチモチ
というわけで、シルヴァーナの描いた美しい宗教画のように描かれたアウラさんの上半身のイラスト(本人検閲済み)を元に魔法石の効果を調べることにした。
昔もらってしまってあったギルド支給の魔導事典を取り出したり、ホテルのスタッフに街の本屋さんを紹介してもらったり。
まあ、やるのは全部ローチェ達で俺は彼女たちの保護者としてついて回るだけなのだが。
色々探った結果。
「これ、宮廷魔術師の作った『天候操作魔法』の刻印ですね」モチモチ
「そんなもんが何でここに……国の家計に大打撃じゃねえか」
「さあ?少なくとも国から調査隊が送られるなら国側も気がついてるんでしょうね。」モチモチ
「それでどうすれば解決するんだ?」
「刻まれた魔法石を全て破壊すれば解決します。」モチモチ
「そうか、なら簡単でいいな。」
「あの……それなら、たぶん一つ、見つけて壊しました。」
やるじゃんアウラさん。にしてもいつの間に……
「実は……」
アウラさん。
俺たちが街の本屋で魔導書を探している間に隣のカフェに入っていた。それは知ってる。俺も行きたかった。
その時、椅子に魔法石が落ちていたことに気が付かず座ってしまい………
「服も焼けてしまい。お尻にも跡が残ってしまいました。」
マジかよアウラさん。
「あー……そうですね。これは同じ物です。」モチモチ
ローチェが絵と比較して確認した。
「皆さんに迷惑をかけているのは許せません。全部見つけて壊しましょう!」
(面倒くさそうだから気が付かなかったことにしようって言おと思ったんだけどな!)
解決する気満々のアウラを停めることもできず、この問題に本格的に首を突っ込むことになってしまった。
「お尻も描けたよ」モチモチ
「しまっておきなさい。」
「というわけで、こちら回収していきますね」
「ありがとうございます。」
ホテルの方たちの協力もあり、魔法石の破壊は順調に進んでいた。
雪が溶けるほどではないが気温も上がり吹雪が収まり、視界も良くなっている。道具もないが雪かきしようと外に出る人も見るようになった。
「あ、危ない!!」
「ふぇ?」
ドサッ
屋根から落ちてきた雪にアウラさんが埋まる。
「アウラさん!?」
雪をかき分けてアウラさんを雪から出すと。
「あの、胸のところが熱くて……」
「魔法石が入ってますね。」モチモチ
ローチェがアウラさんの服の中に手を突っ込んで回収する。
「また見事に跡が残りましたね。」モチモチ
「今度は上乳よ!」モチモチ
シルヴァーナ、そういうのは後でこっそり教えなさい。
そんな感じでアウラさんに街を歩かせるだけで魔法石が見つかる。これが女神アストラリアが語っていた『星の導き』かもしれない。
いや、何で偶発的に見つけた魔法石は全部アウラさんに根性焼きしていくんだよ。可哀想だろ。
アウラさんが痛い思いをし続けた結果、南国とは言えないが外に出るには申し分のないぐらいまで気温が落ち着いてくれた。
残りは住民の数の力で解決されるだろう。
ひとまずホテルに戻ってアウラさんをプールに張った綺麗なぬるま湯に漬ける。
「はぁああああ…きもちいいですぅぅぅ……」
「そりょ。よかったよ」
寒波の件を解決したので当分はタダで部屋を貸してくれることになった。
おかげさまでアウラさんの国宝級の水着姿を独り占めできる。
「この火傷。回復魔法でも治らない厄介な効果があるので、いっそのこと刻印を入れてしまうのはどうでしょう?」モチモチ
「たしかに、身体でアウレリアだって特定されるかもしれないし。入れ墨入れるのはいいかも。」モチモチ
「入れ墨ですか……そうですねぇ。いっそのこと髑髏でも入れてしまいましょうか。」
「私、デザイン考えるわ!」モチモチ
シルヴァーナがまた何かを描き始めた。
すっごい笑顔。今度は何やろうってんだいシルヴァーナ姐さん。
それからホテルでセレニティ一番の彫師を紹介してもらうと本来なら予約が必要で半年待ちとかそういうレベルなのだが。
こんな状態で予約が全部キャンセルされていたため、
訪問してくれることになった。
「変なのはやめてよね」
「わかってるわよー。」モチモチ
「じゃあ見させてもらうよ。」
描いてある絵はよくあるやつで髑髏や十字架とそれに絡まる薔薇に淫紋。
そして、スケッチでは背中に刻まれた魔法陣に呪文のように描き込まれている『She is c◯m chalice.』と『Ingest only my seed.』の文字。
エロの力は偉大だ。ダイスケでも何故か英語の意味がなんとなく分かった。
だからこそ
(ダメでーす)
「これなら絶対に、ぜぇったいにアウレリアだとバレないわ!!」モチモチ
「入れてみたかったんですよねー!髑髏と悪魔の羽!『聖杯』とか書いてあっていいじゃないですか。」
アウラには意味がわかってないらしい。
「ローチェ、説明お願い。」
chaliceって聖杯だったんだ……なんとなく入れ物か何かだと思ってはいたけどさ。ダメでしょいろいろと。
「アウラさん、これ意味わかってますか?」モチモチ
ローチェの説明を聞いてみるみるうちにアウラの顔が赤くなり、無言でスケッチを手に取り。
ボッ
一瞬で灰にした。
結局、彫り込まれたのは描き直されたイラストによるもので。
ちょっと淫紋かどうか怪しい物もあったが、皆の検閲をくぐり抜けたものななので問題ないんだろう……というか、下腹部に火傷の跡ってどんな状態だよ。
こうして髑髏とカラスと薔薇が火傷の跡を覆うように彼女の身体に彫り込まれる。
石膏彫刻のような美しい身体に刻まれた刺青は背徳的な雰囲気も伴い良いものに仕上がっていた。
「どうでしょう?変じゃないでしょうか?」
「おー!いいね。」
「そうですか?良かったです!」
このあと、遅れてきた調査隊に魔法石捜索の引き継ぎも行い。
やっと自由と休息を手に入れたのだった。
セレニティではとある噂が流れていた。
大寒波の後、ビーチに謎の薔薇のタトゥーの美女が現れると。
その美女は素性が不明で、常に小間使いと魔獣がそばにいる彼女は高貴な振る舞いから何処かの貴族か大商人の娘なのではないか?
というものだ。
実際は美女がアウラさんなわけで………小間使いと魔獣は俺のことが噂で捻じ曲げられたのだろう。
まあそんな事はどうでも良くて、噂が広まり有名になると。
「すみません。『SSSジャーナル』のシャノンです。お話伺ってもいいですか?」
『SSSジャーナル』(セレスシーサイドジャーナル)とはセレニティにある出版社で『セレニティシーサイドニュース』はセレニティを訪れた貴族や富豪や有名冒険者を取材して記事にするコーナーが有名になっている。
俺もセレニティに来るまでにその記事を何度も何度もウチのワガママレディ達に読まされたので覚えている。
何故ならルークとエレナも記事になっていたりして俺やシルヴァーナ達の話も記事になっていたからである。
「なんすか?」
「えっと……貴方は?」
「パーティリーダーのダイスケです。」
「………ああ、もしかして『召喚士』のダイスケさんですか?」
「そうっすね。」
「えぇ!じゃあ、謎の美女って」
「うちのパーティーメンバーです」
「そうだったんですね!」
『ダイスケ、下手に誤魔化すと粘着されそうじゃから取材受けたほうがいいのじゃ。ただ、ここより部屋に案内して他の人と距離をとってもらえると助かるのじゃ。』
裏で行われていたワガママレディ達の会議が終わりソラリスのテレパシーが届く。
「取材なら部屋でゆっくり受けますよ。」
「ありがとうございます。」
記者をホテルの部屋に招き入れて取材を受ける。
ルークとエレナの話をしたり、恋愛相談を受けていた話を当たり障りのないように受け答えを考えてもらって俺はラジコンのように話すだけなのだが……その後、アウラさんが受け答えをする。
テレパシーで整合性は取れているだろう。
んで、後は全部任せて、俺は『マジ・ボンバー』使って海でぶっとんで遊んでたんですよ。
1週間後
『ウワサの召喚士、異国の美女とハネムーン』
といつ見出しとともにSSSジャーナルの新聞が発行されていた。
いつの間にか『カルドン砦』でであった2人は結婚していることになっていた。
Why?
あまりの衝撃に一瞬だけダイスケのIQが10ほど跳ね上がる。
アウレリアとアウラと俺の三人で『カルドン砦』から『ヴォイドランの裂け目』を旅したことになっていて。
その旅を経て2人は結婚したことになっていた。
いやしてないが?
「俺たち結婚してないよね?」
「はい、してませんよ。」
「なんでこんな嘘ついちゃったの……」
「その……流れで……」
シルヴァーナを睨見つけるが彼女はブンブンと顔を横にふる。
ソラリスも苦笑いしているので嘘じゃなさそうだ。
「………てへ」ペロッ
アウラさんがやっちまったのかぁそっかー。
おかげでパパラッチに狙われるようになってしまった。
「こんなんじゃもう無理か………」
「ダイスケさん。もうそろそろBランクに上がれるんじゃないですか?」モチモチ
「確かにそうかもしれないな、そろそろ冒険者ランク上げに行くか……」
名残惜しいがセレニティを旅立つことにした。
この一ヶ月間の休養の間、Bランクの昇格試験の勉強をさせられていたのだ。
「どこに向かうんですか?」
「次は海岸沿いを西に向かうよ。」
話しながらキャラバンの準備をして旅の準備をしていく。
「お前らも積み込み手伝ってくれー」
「「「はーい」」」モチモチ
消耗品を積み込んだ後、
アウラさんを積み込んで自分が乗って出発である。
「『夕陽街道』を進んで『サンセットコープ』のギルドで試験を受ける予定だ、アウラさんもCランクの筆記試験受けるだろ?」
「そうですねー。」
アウラはソファに座りながら脚を脚をオットマンに乗せて、くつろぎながら髪型をくるくると弄る。
「エステラ〜」
「……はい」モチモチ
そして、エステラ抱えると頭で胸を持ち上げさせる。
「飲み物準備ができました。」モチモチ
「ありがとうヴァルピオン。」
一ヶ月の休養でアウラさんの『いい性格』な部分がよく分かってしまった。
パパラッチに向かって決めポーズして写真を撮らせた後に被写体としてお金を請求したり。
ナンパとわかっていながら思わせぶりな態度で話をした後に「彼が来たから」と男達を振っていたり。
商店の店主に胸の谷間を見せて値切ったり。
滅茶苦茶なことしてる。
極めつけに有名?冒険者との既婚宣言だ。
おかげさまで俺は結構な数の冒険者に恨みを買ってしまった。
『なんでCランクがあんな美女とバカンスを楽しんでいるんだ』と。
こっちは国教で一番有名な巫女を誘拐するという国に対して喧嘩を売るスレスレのことをした直後なので許してほしい。
あの後、ゴドリック教皇の悪行が明らかにされ追放、新たに教皇選挙も行われていたりしたのだが。俺たちには関係のないことだ。
だってあの事件のとき俺のキャラバンは南に向かって王都から出てたもんね。
ダイスケが名残惜しそうにセレニティのビーチを見つめている裏で静かな戦いが繰り広げられていた。
アウラの妊活である。
ルミナリスには『淫魔連れの召喚士は不倫しない』ということわざがあるのだが、それは淫魔を連れた召喚士と結婚できたのならその召喚士の淫魔こ誘惑にも勝てる精神力を持つということで他の誘惑に負けることはないという意味である。
それぐらい『淫魔』という魔獣の魅了が強いという話でもあるのだが、今回は話が深刻可していた。
ダイスケは既に召喚獣のワガママレディ達に完全に依存していたのだ。
ほぼ常時シルヴァーナを頭に乗せて行動をしていた彼は『召喚獣』が居ないと不安症になり、寝る時は必ず誰かを枕元で寝かせていたり、彼女らなしでは震えてキャラバンの外に出ることができないほどである。
彼自身の意思決定においてもローチェやシルヴァーナに相談することが多く、アウラは意見を聞かれることはあっても最終的には2人に聞いてから判断しているのだ。
そして、アウラもアウラで事情があった。もちろん、自分のことを助けてくれたダイスケに惚れ込んでいるというのもあるが、それ以上に彼女を追い詰めていたのはアストラリア教の『強制改宗制度』にある。経産婦以外の女性は『星読み』の素質ありと見なされると強制的に『星読み』にしてしまう制度である。この制度から見た目の良い女性は一部の教会の人間から目をつけられ、既婚であっても強制的に『星読み』として都市の教会に住み込みで働かされる事が多く『影の追放者』を生む結果が残されていた。
これにはもちろんアウラも対象になっており。
シルヴァーナたちにも相談していろいろ頑張っているのだが。
ダイスケは何故かアウラと同衾しても手を出すことがなかった。
彼に変な気を作ってほしくないと思い、『強制改宗制度』について説明はしないでいたのだが………
その日の夜。アウラはダイスケに『強制改宗制度』について語った。
「はぁ?なんだよそれ!!」
「お恥ずかしながら『影の追放者』が多いのにはそれ相応の理由があるんです。」
「そりゃ、怒る人出るだろ!!」
「まあまあ落ち着いて。怒って頭に血が上ると、タつものもタたないから」モチモチ
このようにしてかなり強引にキャラバンで初夜を迎えることになったのだが………。
ダイスケは隣で眠るアウラを見てアストラリア教の横暴に腹を立てていた。
「ファッキンクソ女神。カスみたいな宗教残しやがって………」
星の女神アストラリアへの愚痴をこぼすと。
「酷い言いようじゃないか。私だって変な奴らに信仰されて困っているんだ。」
気がつくと星の動きが止まり、寝ていたはずのアウラの目が開かれ、その瞳には星刻が刻まれていた。
(……はぁ?)
「『星の導き』がまた彼女を『星読み』に選んだようだね。」
(ふざけんなよクソ女神。)
「私だってあの教会に戻りたくないよ。だから、私も手伝ってあげる。」
次の日の朝。
ダイスケは極度の脱水と貧血状態で発見され。
すぐにアウラに治療された。