ベルをヘスティアの元に送り届けた後、俺は本拠で書類整理をしていると門前で騒いでいるような声を聞き取り見聞色を発動すると…。
『あの、ケンマさんにお礼を…』
『いい加減にしろ、貴様ぁ!!』
「はぁ…」
来訪者が誰なのか察し、俺は書類整理を切り上げ門へと急ぐ。
「朝から何を騒いでやがる」
「ケンマ…!!」
「あっ、ケンマさん!!」
一つは憎々しげに、もう一つは助かったという顔をした二人がいた。
「ヴァンてめぇは俺の客なら俺に知らせろよ、そんな思考回路も持ち合わせてねぇのか」
「黙れ、貴様の偽善で助かった者のことなど知るか、ここはフレイヤ様の…」
「じゃあ、その行為自体がフレイヤの顔に泥を塗る行為だとわかっててやってんのか?いや、解ってたらやらねぇよなぁ…女神に絶対の忠誠を誓う
「ぐぬぬぬ……っ!!」
目の前で起こる光景にベルはなんだか青ざめているが…気にすることはない。
「それとお前いつまで同格のつもりでいやがるヴァン、俺はLv.5でお前はLv.4だ。お前は格下なんだよ」
「そんなものいずれ覆す!!」
「やってみろ」
まぁ、今日はこの程度にしておこう。解らせるのは今度洗礼の時で良い。
「さて、待たせて悪かったなベル」
「い、いえ、僕は大丈夫ですけど…いいんですか?同じ派閥なのにあんなに仲が悪くて…」
「あぁ、気にすんな。【フレイヤ・ファミリア】はフレイヤに絶対の忠誠を捧げた連中ばっかでな、その結果が我の強い奴しかいねぇんだよ。それにフレイヤの寵愛を得るために洗礼という名の殺し合いしてるし」
「そ、そうなんですか…」
やべぇ、もしかして若干引かれてる…?
「それでベルはなんでウチの本拠に来たんだ?」
「えっと、あの、昨日ダンジョンで倒れた僕を助けてくれたと神様に教えて貰ってお礼を言いたくて…あと、これも…」
そう言って差し出されたのはじゃが丸くんの新味だった。
「そっか、別に気にすんな。まぁ、ありがとな」
そうして、ベルは帰っていき俺も書類整理をしようと戻ろうとすると…。
「ケンマ、貴様の
見張りを交代したヴァンが俺に向かって吠える。
「はぁ…」
溜息を一つ落として俺は指をくいっと曲げて挑発したのを合図に洗礼が開始する。
その後、ヴァン達全員を叩きのめした後俺は早々に抜け出して書類整理に勤しむのだった。
「事務作業員増やすようにフレイヤに頼もう…」
そう言って腹を満たすためにじゃが丸くんを食するのだった。
その日の夜、俺はオッタルからの連絡で俺がフレイヤの護衛をすることになりオッタルはダンジョンに向かうのだった。
「ねぇ、ケンマ私にいう事はないかしら?」
「事務作業員増やせ」
「それじゃないわ」
「派閥の主神としての責務を果たせ、俺の事務作業量が尋常じゃないんだよ」
「わかったわ、それで他には?」
「お前の
聞きたかった本題を切り出すとフレイヤがこう言ってくる。
「あの子が来たことを何で教えてくれなかったの?」
「俺が対応してたのにお前に報告しに行ったらあいつが針の筵になるだろうが」
「貴方の部屋で匿えばいいじゃない」
「馬鹿か、
「あら、意外と固いのね」
「ふざけろ」
そんな会話をして夜を明かした後、アレン達が帰還したので護衛を任せて俺は本拠に帰って寝た。
その後、帰ってきたオッタルがアレン達の