フレイヤ・ファミリアの苦労人転生者   作:鬼塚虎吉

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神の裁き

【アルテミス・ファミリア】の助力を得た【ヘスティア・ファミリア】は新たにヴェルフと一年限定の改宗(コンバージョン)でヤマト・命が加入した。

 

【アルテミス・ファミリア】からの助っ人はLv.5の団長のレトゥーサ。

 

まぁ、簡単に言って【ヘスティア・ファミリア】の勝利だ。

 

ベルと【アポロン・ファミリア】団長の第二級冒険者(Lv.3)太陽の光寵童(ポエブス・アポロ)】ヒュアキントス・クリオとの一騎打ちにて勝利したことで【ヘスティア・ファミリア】の勝利となった。

 

その結果、ベルは第二級冒険者(Lv.3)器の昇華(ランクアップ)を果たした。

 

そして、原作通り神アポロンはオラリオを追放され【アポロン・ファミリア】の全ては【ヘスティア・ファミリア】のものとなった。

 

これも原作通りだが、神ヘスティアの二億の借金のせいでせっかくの新規入団者がいなくなってしまうのだった。

 

「いいわ、ますますあの子の輝きが増してきた」

 

「そうか、それは良かったな」

 

「それにしても、あなたどうやってアルテミスと知り合ったの?彼女、狩猟民族のように移動しながら暮らしているのよ」

 

「それはまぁ、俺が都市外での冒険者依頼を受けたことがあっただろ?」

 

「その時に縁が出来たという事?」

 

「そんな感じだな」

 

そんな風に話しながら葡萄酒(ワイン)を飲み、夜が更けていくのだった。

 

 

 

 

 

数日後、俺は【ヘスティア・ファミリア】の新しい本拠(ホーム)となった『竈の館』に訪れた。

 

「ケンマ様ではありませんか」

 

「よぉ、ベルに器の昇華(ランクアップ)の祝いに飯でもと思ってよ」

 

「あー、今は止めておいた方が…」

 

「なんで?」

 

「まぁ、説明するより早いと思いますから入ってください」

 

「おう」

 

まぁ、この流れ的に【イシュタル・ファミリア】つまり春姫の話だったな。

 

「おや、ケンマ君じゃないか」

 

「ケンマさん⁉」

 

「ベルお前、何やらかしたんだよ…」

 

俺の予想通りベルは床に正座をしていて、神ヘスティアが仁王立ちに立っていた。

 

「聞いてくれよケンマ君、ベル君が歓楽街で朝帰りをしてきたんだ!!」

 

「そりゃ、冒険者で思春期真っ盛りなんだからそう言うのにも興味を持つ年頃なんだろ」

 

「処女神の眷族としては不健全だよ!!」

 

「じゃあ、ベルは【ヘスティア・ファミリア】から追い出すという流れで良いのか?じゃあ、ベル【フレイヤ・ファミリア】に来ないか?」

 

「なに知れっととんでもない事を言っているんだ君は⁉そうじゃなくて、そんなこういう事を止めるように説得をしておくれよ!!」

 

俺の言葉に激しく反応して抗議してくる神ヘスティア。

 

「でも、いずれはベルだって大人になって結婚する時がやってくる。それをあなたは邪魔をすると?」

 

「そうは言ってないよ!!だから、ボクの事を見てほしいって言ってるんだ!!」

 

「無理でしょ、神と人類(俺達)とは価値観も体感している時間の流れが違い過ぎる」

 

「⁉」

 

「更に言えばお前達()の愛を理解できないこともある」

 

それはとある白妖精(エルフ)と男神の話。

 

「それを乗り越えたとしても壁は次々と現れる」

 

「それにベルだっていつかは死ぬ、それにあなたは耐えられるのか?」

 

「そ、それは…」

 

俺にそう言われて神ヘスティアは言い淀む。

 

「まぁ、部外者の俺が言ったところで意味はないですが…。ベルの女性関係に口出ししないことをお勧めしますよ」

 

「ケンマさん…」

 

「ベル、飯に誘いに来ただけだったんだがまた今度にするわ」

 

俺はそう言って【ヘスティア・ファミリア】の本拠(ホーム)を後にするのだった。

 

 

本拠(ホーム)に戻って自室に入ると、自己嫌悪に陥る。

 

「やっちまった…」

 

神ヘスティアのベルに対する独占欲が強すぎてついきつい言い方をしてしまった。

 

「はぁ、いまさらそんなこと言っててもしょうがねぇな」

 

俺はそう言いながら部屋を出て身体を清めるのだった。

 

その後、俺は装備を整えてダンジョンに向かう。

 

このもやもやした気分を晴らすために…。

 

深層にやってくると、俺は三十七階層を通過して四十四階層にやってきた。

 

すると、フレイムロックが大量に出現する。

 

「ちょうどいいな」

 

俺はそう言って戦闘に入るも、すぐに片づけてしまって先へと進む。

 

その後は四十九階層まで下り、獣蛮族(フォモール)の大群が押し寄せてくる。

 

「ここならあれを出してもいいだろ、誰も見てねぇし」

 

「【異界の勇士の武装を此処に】【神遊戯(シャングリラ・フロンティア)】」

 

質量転送及び展開(エクスポートサモンコール)…戦術騎馬【騏驎】」

 

その言葉と共に出現したのは機械仕掛けの馬ではあるものの、正に足の生えたダンプカーなのである。

 

「さぁ、行くぞ」

 

俺は騏驎の上に乗り、文字通り四十九階層を蹂躙して見せる。

 

光線(レーザー)弾頭(ミサイル)が飛び交い、刃が舞うごとに獣蛮族(フォモール)は魔石と怪物素材へと変わる。

 

ダンジョンが破壊されるその度に破壊者(ジャガーノート)単眼の王(バロール)が一回だけ生み出されたが、アレンの口癖通り轢き殺してやった。

 

そうして、俺は単独到達階層を五十階層へと更新するのだった。

 

五十階層で少し休息をとった後、地上へと帰還するのだが時系列的に【ロキ・ファミリア】に犠牲者が出る人造迷宮(クノッソス)への最初の攻略があることを思い出した俺は急いで地上に戻るのだった。

フィルヴィス怪人化

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