フレイヤ・ファミリアの苦労人転生者   作:鬼塚虎吉

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発覚

あれだけ用心に用心を重ねてきたのだが、それでもいつしも予想外の所から露見するものだ。

 

それは【イケロス・ファミリア】の密輸密売で内通していたどこぞの貴族が知恵のある怪物

異端児(ゼノス)のことを公表しやがった。

 

それは【イケロス・ファミリア】の悪事を摘発すること同時に起こると予想できたことのはずなのに止めることが出来なかった。

 

最後の意趣返しと言いたい所だが、俺達側としてはかなりの痛手で、これには異端児と繋がっている俺は冷や汗どころではなかった。

 

更には異端児について突かれまくったロイマンがそんな存在がいるのであればいずれ冒険者達の脅威となると言い出し、【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】に強制任務(ミッション)として捜索と討伐を発令してきた。

 

それもあってフェルズが秘密裏に接触してきて愚痴ってきた。

 

「こんなことになるのならロイマンを引き込んでおけばよかった」

 

「いや、あいつは腐っても管理機関(ギルド)の長だ。危険を承知でそんな橋を渡るわけにはいかないだろうな。それにはるか昔から…そう、英雄の船(アルゴノゥト)よりも昔からモンスターは人類の敵とされてきたんだ。ほとんどの人類からすれば今更どんな顔して友好を結べってんだって話になってくる」

 

「そうかもしれないが…」

 

「あぁ、ここまでやってきたんだ。終わらせねぇよ」

 

そうして、動き始めるのだが原作通りの事が起こってしまった。

 

それは異端児達の地上進出。

 

とある冒険者の集まりがなんと偶然にも生まれたばかりの異端児を襲い、それを餌に他の異端児を炙り出そうとした。

 

その効果は覿面でグロスとラーニェを筆頭に反人類有効共存派が同胞を救うために行動を起こしてしまった。

 

それにリド達も乗るしかなかった。

 

だが、オラリオが混乱しているそんな時に闇派閥(イヴィルス)もが異端児達の地上侵攻に便乗し襲撃を掛けてきた。

 

三勢力が入り乱れる中で俺はなんとか煙玉と霧の死ぬ気の炎を併用して異端児達を隠し広間に夜の死ぬ気の炎の転移(ワープ)で強制的に拠点に送り込んだ。

 

しかし、別の場所であんなことが起こっているとは思わなかった。

 

リド達異端児達の一部が闇派閥の開けていた人造迷宮(クノッソス)の通路を通って地上に出てしまった。

 

それはベルが自分の獲物だと【ロキ・ファミリア】を攻撃し宝石を抜き取られ暴走するウィーネを守ったこと。

 

更に【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者達を上回るLv.7に匹敵する黒いミノタウロスの出現。

 

その事が都市全域に広がり、市民は黒いミノタウロスの脅威に怯え【未完の冒険者(リトル・ルーキー)】ベル・クラネルの名声は地に堕ちた。

 

 

異端児達の地上侵攻を何とか収めた俺は地上で隠れているリド達に会いに行った。

 

「よぉ」

 

「何をしに来た人間、失せろ」

 

「失せろとはご挨拶だな、その人間に助けられた奴がよく言うぜ」

 

「なんだと⁉」

 

「おちつけって、グロス!!ケンマっちも解っててグロスを煽らないでくれよ!!」

 

「悪いなリド、俺も今回の件で色々と溜まってんだよ」

 

「そっか、俺達も迷惑かけちまって悪かったな。それでウィーネの事なんだがよ…」

 

リドは謝罪の後、ウィーネについて話を始める。

 

オラリオ中の冒険者に命を狙われることになり、その最中【イケロス・ファミリア】の生き残りであるグランが放った槍に貫かれ致命傷を受けてしまって自分を救おうとしてくれたベルに感謝と好意を伝え一度は命を落とすも、フェルズの蘇生魔法である『ディア・オルフェウス』の成功により復活することができたらしい。

 

対策を練る必要がある、それには…。

 

「さて、化かし合いを始めようか」

 

 

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