フレイヤ・ファミリアの苦労人転生者   作:鬼塚虎吉

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前夜

【ヘスティア・ファミリア】竈の館では団長ベル・クラネルの一週間不在で滞ってしまった「遠征」の準備に追われていた。

 

「全く誘うケンマ様もそうですが、それに乗ってしまうベル様もベル様です。今回は冒険者依頼(クエスト)ではなく管理機関(ギルド)から強制任務(ミッション)なのですよ、それなのに一週間不在でダンジョンにいたってどういう事ですか!?」

 

「ごめんリリ、僕も一週間ダンジョンにいる事になるなんて思わなかったから⋯」

 

そんな中、僕はリリからお説教を受けていました。

 

「まぁ、そう言うなよリリスケ。確かにベルの居なかった事で遠征の確認とか遅れちまったが、悪いことだけじゃないだろ、派閥(ファミリア)の資金を稼いできてくれたんだしよ」

 

「そういう問題ではありませんヴェルフ様!!しかも、稼いできたお金は深層で取れた魔石だったんですよ、これではリリ達は深層に向かえる派閥と判断されたらどうするんですか!?」

 

リリの言う通りだ、管理機関(ギルド)にそんな判断をされてしまったらリリ達の事を危険にさらしてしまう。

 

「ごめんリリ、そういった配慮が欠けてた。これからは気をつけるよ」

 

そう言って僕は皆に頭を下げる。

 

「⋯解っていただけたのならリリからは何も言いません」

 

「うん、ごめんね」

 

そうして、改めて僕達は遠征の準備に取り掛かるのだった。

 

ちなみにだが、今回の換金は説明不足だったからとケンマが換金を行っているため大丈夫ではあるが⋯もし自分が行っていたらと考えた結果浅慮だったと反省するベルだった。

 

場所は変わってヘスティアの神室(プライベートルーム)にて主神であるヘスティアは眷族であるベルの更新された最新の【ステイタス】を写した羊皮紙を見ていた

 

「⋯⋯⋯この上昇(あがり)方は異常だぞ、ケンマ君一体何をしたんだ?」

 

ベル・クラネル

 

Lv.4

 

力I0→SSS1309

 

耐久I0→SS1032

 

器用I0→SS1039

 

敏捷I0→SSS1827

 

魔力I0→SSS1270

 

幸運G 耐異常H 逃走I

 

【ファイアボルト】

・速攻魔法

 

憧憬一途(リアリス・フレーゼ)

・早熟する

懸想(おもい)が続く限り効果持続

懸想(おもい)の丈により効果向上

 

英雄願望(アルゴノゥト)

能動的行動(アクティブアクション)に対するチャージ実行権

 

闘牛本能(オックス・スレイヤー)

・猛牛系との戦闘時における、全能力の超高補正

 

たった一週間の深層での探索もとい修行を行っただけで此処までの成長を遂げるのは異常だ。

 

「ベル君のこの成長具合はケンマ君とのダンジョン探索だけじゃない気がする⋯」

 

そう言いながらムムム⋯と顔を顰めるヘスティアなのだった。

 

 

 

 

 

 

また、場所が変わり【ロキ・ファミリア】黄昏の館。

 

主神であるロキもまた三首脳と共に眷族であるアイズ・ヴァレンシュタインの更新した最新の【ステイタス】を写した羊皮紙を見ながら顔を顰めている。

 

「いや、おかしすぎるやろこれは⋯」

 

 

アイズ・ヴァレンシュタイン

 

Lv.6

 

力H100→E462

 

耐久H117→E442

 

器用H131→E436

 

敏捷H112→E410

 

魔力H154→E471

 

狩人G 耐異常G 剣士I 精癒I

 

復讐姫(アヴェンジャー)

任意発動(アクティブトリガー)

・怪物種に対し攻撃力高域強化

・竜種に対し攻撃力超域強化

・憎悪の丈により効果向上

 

「確かにこの上昇(あがり)方は異常だね」

 

「ケンマの奴、あの子にどれだけ無茶を重ねさせた?」

 

「しかし、Lv.6でこの上がりようを見てしまうと羨ましくも思ってしまうが⋯おい、リヴェリア睨むな。少し思ったことを言うのは別に悪いことではないじゃろ!?」

 

三首脳もアイズの【ステイタス】を見て各々の感想を述べる。

 

「これに関しては後でケンマに問い詰めるとしていよいよ明日やな」

 

「あぁ、これで長かった闇派閥(イヴィルス)との戦いに終止符を打つ」

 

主神(ロキ)の言葉に団長(フィン)がそう答えるのだった。

 

 

 

最後に【フレイヤ・ファミリア】戦いの野(フォールクヴァング)では⋯。

 

フレイヤの神室(プライベートルーム)の隣にある謁見室にはオッタル・アレン・ヘディン・ヘグニ・アルフリッグ・ドヴァリン・ベーリング・グレールそして、ケンマ【フレイヤ・ファミリア】幹部が全員集まっていた。

 

「ねぇ、ケンマ聞きたいことがあるのだけれど」

 

「何だよ」

 

俺の態度にオッタル以外が顔を顰めるも女神の言葉を遮るわけにもいかないため今は何も言わない、今は。

 

「明日ロキの子供達と一緒に闇派閥(イヴィルス)の根城に攻め込むのでしょ」

 

フレイヤの発した言葉に眉をピクリと動かしたオッタルを除いて殺気を纏う。

 

「それがどうした?」

 

「何のために行くのかしら、別にロキの子供達だけで充分だと思うけど?」

 

「お前を間抜けな女王にさせないためだ」

 

そう言った瞬間、俺の元に銀槍が奔るが槍の柄を掴んで止める。

 

「どういうつもりだ、アレン」

 

「テメェこそどういうつもりだ、あのいけすかねぇ勇者と組んで何を企んでやがる!!」

 

アレンがそう吠えると、他の連中も喋り始める。

 

「自由奔放な風の如く振る舞うのを止め剣として役目を果たせ」

 

「四方八方に愛想を振りまくだけでは飽き足らず仇敵の使役まで受け入れるようになったのか、愚人」

 

「お前本気(マジ)でいい加減にしろよ」「女神の眷族としての自覚持てよ」「お人好しぶるなよ」「外面良男」

 

「「「「それからそのフレイヤ様への言動やめろ!!」」」」

 

そんな中、オッタルが口を開く。

 

「ケンマ、それは重要なことなのか?」

 

「あぁ、ベル・クラネルにとってもな」

 

「なら、いいわ」

 

『!?』

 

その発言は正に神の一言、というか恋する乙女心を利用したものではあるが⋯これで許可が降りたのだった。

 

「それでこれがどうやってベルを輝かせるのかしら?」

 

「まぁ、楽しみに待ってろ。それと強靭なる勇士(エインヘリャル)満ちる煤者達(アンドフリームニル)達にも準備させとけ」

 

「どういう事?」

 

「もしもの場合に備えて、だ」

 

こうして、着々と準備を進められていくのだった。

 

 

 

「アリアァ〜〜〜〜〜〜⋯」

 

ベルとアイズのステイタスは

  • これでいい
  • 高すぎ
  • 低い
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