苦労人と象神の詩
今、俺こと藤堂・ケンマは前世を含めた人生の中で初めて女性と
そして、その相手が…。
「ケンマ、こっちこっち!!」
【ガネーシャ・ファミリア】副団長にして
何故、こんなことになったのかというと先日の怪物祭でフレイヤが調教用に捕獲していたモンスターを都市に逃がしてしまったのが原因。
それで俺がその事で【ガネーシャ・ファミリア】に謝罪に赴いた所、何故か変な方向に向かいかけてそれをアーディに助けられて今度礼をすると言ったらこうなった。
え、なに、どういうこと? 俺、前世でも女性と交際経験ないから分かんない。誰か、マジで助けてください…。
内心、動揺しまくりの俺にアーディは話しかけてくる。
「ケンマはどこか行きたい所ってある?」
「ない」
「なんで⁉」
「俺はあまりそう言った場所の事を知らん」
「だったら、私が教えてあげよう!!」
アーディはそう言って俺をあちこちに引っ張りまわした。
そして、夜。
「楽しかったね」
「まぁ、な」
初めての異性との逢引にドキドキしたが、まぁ良いものではあるとは思う←ちょろい。
「それでさっきの装飾屋で何を見てたの?」
「あぁ、これだ」
俺が取り出したもの、それは黄色い宝石の首飾りだった。
「やる」
「私に…いいの?」
「あぁ、今日は楽しかったからその礼だ」
「うん、ありがとう。ケンマ、我が儘いいかな?」
「相当なものじゃなかったらな」
「その首飾り、つけてくれる?」
「ㇲーーーーーッ、解った」
アーディの我が儘を聞いてやることにした俺は震える手で首飾りをつけてやる。
「これでいいか、アーディ」
「うん、ありがとうケンマ」
その後は、アーディを
「さて、俺は機嫌治しに行くか」
そう言って向かったのは
「あら、お帰りなさいケンマ」
「あぁ」
そこには明らかに不機嫌な様子のフレイヤ。
「あなたって誰の眷族なの?」
「お前だよ、フレイヤ」
「だったら、何故ガネーシャの所の
「それに関してはお前が【ガネーシャ・ファミリア】に迷惑をかけたその時の詫びとしてだ」
「じゃあ、最後に渡したあの首飾りはなに?」
「あれは純粋に今日は楽しかったからアーディへの礼だ」
「そう、もういいわ。下がって頂戴」
「おやすみ、フレイヤ」
「おやすみなさい、ケンマ」
互いにそう言って扉が閉まった瞬間、フレイヤは言葉を漏らす。
「バーカ」
ケンマは嘘はついていない、それでもフレイヤは嫉妬を隠しきれないのであった。
雑になってしまってすみません。