今、俺は港町メレンに来ている。
その理由はこの港町に美味いビーフシチューを出す店があると聞いて食べに来た⋯それだけのはずだったのだが⋯。
「⋯⋯」ジッ
何故か店内で居合わせた砂色の髪に顔半分を口布で覆ったアマゾネスの女にものすごく見られている。
確か、このアマゾネスの女は【カーリー・ファミリア】副首領のバーチェ・カリフだったけか。
「おい、アマゾネスさっきから視線が鬱陶しい。何か用なら簡潔に話せ」
俺がそう言うと、そばにいた【カーリー・ファミリア】主神のカーリーが横から入ってくる。
「すまぬな、お主の強者の雰囲気にバーチェも興味を引いておるようなのじゃ」
カーリーの言葉を聞いて合点がいった、つまりは俺のことを警戒していたんだ。
主神であるカーリーを守るために⋯。
そうしていると、店の扉が開き身に覚えのありすぎる二人のアマゾネスと一人の
まぁ、ティオネとティオナとレフィーヤとアイズなのだが⋯。
「カーリー!?バーチェ!?」
それに対してカーリーがもうやり合う気はないことを伝える。
最初は疑っていたが、次第に害意が無いことを受け入れると間合いを取りつつ席に座る四人。
しかも、余計な一言まで言っていたが⋯。
ちなみに俺が座っている場所は双方の間の席。
つまり、何方かがやらかせば俺にも被害が及ぶのである。
「来る
「あれ、ケンマだ!!」
そして、俺の存在は四人にも知られてしまう。
「なんじゃ、ティオナお主この者のことを知っておるの?」
「うん、ケンマはね【フレイヤ・ファミリア】の第一級冒険者だよ」
「!! ほう、それはそれは⋯」
「⋯⋯⋯」ジーッ
ティオナの発言でカーリーの目元が鋭くなり、バーチェは少しだが殺気が漏れてる。
そんなこんなしていると注文していたビーフシチューがやってくる。
「いただきます」
そう言って
「美味い」
「
しかし、この一言で俺の落ち着いた食事はこの一口で終わった。
その理由はティオナが発した一言。
「あたしバーチェに勝ったもんね」
この一言が超負けず嫌いの妙齢のアマゾネスの心に火を焚べ石油を注ぎこむのだった。
あまりにも早すぎる
それに乗ってしまったのは同郷のアマゾネスのティオネとティオナ。
それをレフィーヤが静止しようとするが無理だった。
それを尻目にカーリーがアイズの
それに気づいたレフィーヤがカーリーに食って掛かる。
そして、店主の泣き叫ぶ声が響き渡るのだった。
はい、
それからというもの、ゆっくり食べたかった俺だが一皿食べ終えると食の闘争を始めたバカゾネス三人を気絶させてから店主に迷惑料込みで八人分の料金を払い謝罪をしてから店を後にするのだった。
「おい、この事はフィン達に伝えるからな」
「「はい⋯」」
俺はさっきの件を一言一句漏らさずにフィン・リヴェリア・ガレス・ロキに伝え、四人は主にリヴェリアから大目玉を食らうのだった。
そして、帰り際この一言を漏らす。
「何やってんだ俺は⋯、あまりにも見てられなくてあの馬鹿共といつもの同じ調子で他派閥の後処理しちまった⋯」
後日、【ロキ・ファミリア】か少々値の張る菓子折りが送られてきた。
そのことに関してフレイヤと幹部陣からの追及があったが、お前らが起こしてくれる騒動と変わらんからつい事後処理に体が動いたと言ってやった結果、
しれっと俺は
最終決戦時、オリジナルケンマ用の神殺しのモンスターは
-
いる
-
いらない