今、俺は神デメテルの相談を受けている。
「ねぇ、ケンマ。貴方からもフレイヤに言ってくれないかしら?」
「別に構いませんが、フレイヤに直接言った方がよろしいのではないかと⋯」
「それで貴方達の
「本当に申し訳ありません、神デメテル」
自分の派閥の団員がやらかしたことに対して謝罪する。
「それは別に構わないのだけれど、約束を破られるのは、ね」
「分かりました、フレイヤにはしっかり伝えておきます」
神デメテルが口にした約束⋯、それは⋯。
「フレイヤ、神デメテルから誘いがあったぞ」
「気分じゃないわ」
「いや、一回俺達の
「⋯⋯解ったわよ、それでどこへ行けば良いの?」
「神聖浴場」
「あぁ、確かに一緒に行こうって約束してたわね」
俺が場所を言うと思い出したかのようにそう言った。
翌日、神デメテルとの約束を果たしたフレイヤはいつになく上機嫌だったそうな⋯。
ちなみに、俺は今回の報酬で【デメテル・ファミリア】産の葡萄と野菜を大量に貰った。
後日、夜食をして食べましたとさ。
ある日のダンジョンの帰り道でベルと出会い、話をしながら帰っているとヘルメスが現れる。
「やぁ、ベルくんにケンマ君」
「こんばんわ、ヘルメス様」
「回れ右して帰れ、ヘルメス」
「ベル君はともかくケンマくんは辛辣すぎないかい?」
「今までお前がやらかしたことが原因だとは思わないか?」
まぁ、俺とヘルメスの間では定番になっているやり取りをした後ヘルメスがこう言ってくる。
「とりあえず、夜の街に繰り出さないかい?」
「フレイヤにチクるぞ」
「すみませんでしたぁああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
俺の言葉にヘルメスは群衆の目などお構い無しに土下座をかます。
「あの、ヘルメス様どうかしたんですか!?」
純粋なベルはヘルメスの様子に心配の声を掛ける。
「気にするなベル、それよりも早く帰ってやれ。ヘスティア様が心配してるぞ」
「あっ、はい!!それじゃあケンマさん、ヘルメス様さようなら!!」
「おう」
「さようなら〜」
そうして、俺はベルを見送った後ヘルメスに忠告しておく。
「マジでベルには止めておけ、フレイヤに送還されても知らんぞ」
「うん、そうするよ」
この出来事から幾日が過ぎた頃に、【フレイヤ・ファミリア】による【イシュタル・ファミリア】襲撃が引き起こされるのだった。