ワルサ軍八万の軍勢に対してヘディンがとった策は…。
「……私達九人で敵軍を全滅させる。以上」
「大雑把過ぎる!!」
アリィ王女はその作戦内容に大声を出す。
まぁ、普通ならそうなるよね。普通なら。
でもね、俺達全員【フレイヤ・ファミリア】の第一級冒険者なの。普通じゃないの、特に猪。
まぁ、その辺の説明とかはヘディンがするから置いておいて。
役割分担はこうだ。
へグニとアルフリッグ、ドヴァリン、ベーリング、グレールは五K圏内のワルサ部隊の駆逐。
オッタルとアレンは猿芝居をしていた、猪と猫なのに。
ヘディンと俺は仮初の主であるアリィと共に行動していた。
そして、演説が始まりアラム王子として号令を発した。
それは瞬く間に広がり、シャルザード軍に伝わるだろう。
まぁ、駆けつけた所でもう終わっている。
「さて、俺も暴れますか」
『リオードの演説』が瞬く間に商人の手によって一斉に流されたことにより、各所が呼応して動き出す。
「偉大なる始祖、アリィの名を口にされたというのならそれは間違いなくアラム王子だ!!」
「全部隊に通達せよ、
シャルザード各所は通達により部隊を細分化させながら確実にガズーブの荒原へと進軍している、それをワルサは全てを抑えることが出来ずにいた。
「くっさ~~~、まじくっさ~~~~!!」
「こんなの絶対にウラがあるでしょ、こんな『二者択一』をするなんてさぁ!!」
呵々大笑に声を上げるのは矢を模しているのか先の尖った帽子をかぶり黒髪を結わえた小柄な男神、それが神ラシャプ。
「ラシャプ様、問題ありません。すべてはこのシールめにお任せを」
「うん、任せたよ~~。『九英傑』か何だか知らないけど近隣の戦力で僕達にかなうわけないっしょ!!」
神ラシャプはシールという眷族とそんな会話をしていたが…。
その
決戦前夜、アリィ王女から感謝の言葉を伝えられた。
まぁ、感謝されることに悪い気はしない。
というか、ウチの
アリィ王女はアレンにも感謝の意を伝えてからフレイヤの寝室に行き、フレイヤなりの『ご褒美』という名の一夜の営みを過ごすことになったのだったが…。
「「「「このクソ豚が」」」」
「⁉」
闇より出ずる四つの影にガシッ、ボフマンのその身体を捕獲される。
「どこへ行くつもりだブタ」
「ホント舐めてんのかブタ」
「お前勇気あんなブタ」
「マジ愚かだな豚」
「ひっ、ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ⁉」
瞳孔開いた
「喚くな」
「殺すぞ」
「死ね」
「ぷぎょわぁあああああっ⁉」
ボフマンの蛮行に集まる【フレイヤ・ファミリア】の第一級冒険者
冷酷なまなざしを向けるヘディンはもとより、あのコミュ障のへグニさえ
「ただの家畜に女神の閨へ立ち入る資格無し」
最後に現れるのはオッタルと俺。
「死に方ぐらいなら要望聞いてやるよ」
「来い、『調教』してやる」
そうして、男は