フレイヤ・ファミリアの苦労人転生者   作:鬼塚虎吉

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自業自得

これは十五年以上前の話⋯まだ【ゼウス】【ヘラ】が健在の時代していた頃の苦労人の話。

 

俺、藤堂・ケンマは度重なる精神的苦痛(ストレス)によって胃が荒れていた。

 

「はぁ⋯胃が痛ぇ⋯」

 

「ほら、白湯」

 

「すまんな」

 

白湯を出してくれたのは【ゼウス・ファミリア】幹部【暴喰】のザルド。

 

暗黒期に敵として現れる武人が何故俺と一緒にいるのかと言うと⋯。

 

「さて、今回はどんなものを作ってきた?」

 

「これ」

 

そう言って俺が出したのは葉物野菜と白身魚を味噌焼きにした料理。

 

「ほう、こいつは美味いな。味噌が焦げたところも香ばしくて良い」

 

「口に合って良かったわ、それでザルドは何作ってきた?」

 

 

俺達二人は料理をするという繋がりから今ではこうして意見交換会もとい飲み会をしている。主に愚痴の言い合いだけど⋯。

「俺はこいつだ」

 

そう言ってザルドが出してきたのは鶏もも肉を揚げたものに甘辛いタレを絡めネギなどの薬味を乗せて清涼感をもたせた一品。

 

「うめぇ、疎らにタレを絡ませてるからザクザク衣としっとり衣の両方を味わいつつ薬味の清涼感でより食べやすいと言うか酒に合うのに今飲めないのが辛い!!」

 

「はっはっはっはっはっは、そいつは残念だったな。まぁ、俺は飲むが」

 

「おいふざけんな、ザルドォオオオオオオッ!!」

 

俺が飲めないことをいいことにグビグビと安酒(エール)で喉を潤し、二品を食べ進めるザルドを恨みがましく見ながら白湯で食べ進める俺だった。

 

「それで、お前らんとこの主神は?」

 

「ヘラに捕まって折檻中じゃないか、俺は知らん」

 

「いや、マジでお前らの主神どうにかしろよ。冒険者(おれたち)は兎も角一般人が可哀想だろ」

 

「⋯⋯そうは言うが相手はヘラだぞ、ヘラ。言った所で言うことを聞くとは思えん。それにお前の所のガキどももそうだろうが」

 

「それはそうだけどよぉ⋯」

 

「「はぁ⋯⋯⋯」」

 

俺達はそんな会話もしながら飲み会を続けるのだった。

 

「何が家族(ファミリア)は一蓮托生の血の契りだ!!それで俺やパァルがどれだけ手を回したり尻拭いをしたと思ってんだ!!」

 

「そうだよな、俺だってフレイヤのために頑張ろうとは思うけどあいつを筆頭に問題児が多過ぎんだよ!!」

 

ザルドは驚愕の速さで酒を飲み干していき、俺も結局負けて酒を飲んだ結果ものの見事に出来上がった。

 

「爺のくせに性欲溢れすぎだろ、少しは枯れてしまえ!!」

 

「いい年こいてガキみたいにはしゃぐなよ、もう少し落ち着きを持てよ!!」

 

そうやって酒が進み、しまいには⋯。

 

「ヘラの奴らだってそうだ、いつもいつも俺のせいじゃないのに俺に責任を押し付けてきやがって⋯!!俺はお前らの召使いじゃねぇんだよ!!」

 

「そうだそうだ、ヘラの奴らは婚期逃しまくった御局共だ!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

その後、俺達にあの日飲み会をした記憶はなくただただ目が冷めた瞬間、満面の笑みを浮かべた女帝が完全武装で立っていた。

 

その瞬間、俺達はゼウスとヘラの鬼ごっこ顔負けの逃走劇をすることになったのだったがしかし、圧倒的【ステイタス】の差であっさり捕まって市壁にめり込んでいた。

 

ちなみに、それに生き残って帰ってきたが間が悪いことにフレイヤが料理をしておりそれを喰った俺は意識喪失(ブラックアウト)した。

 

翌日、【ステイタス】を更新するとLv.4に器の昇華(ランクアップ)出来るようになっていて自分でもよく生きてたなと思う日だったと思うのだった。

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