もしよければそちらも見てください。
予知系、いや実は他にも…では。
プロローグです。どうぞ。
「ボクはね、極めて限定的な未来を見ることができるんだ。不幸に限定した未来を。ああ、少し間違えてしまった。見えてしまうんだ。ボクの意思で見ているわけではない。」
何度目だろう。このセリフを聞くのは、何度も何度も聞いてもう覚えてしまった。でもそれを聞くことは今後一切ない。そうしなければならない。
最初にそれを聞いた時の僕はどんな表情をしていただろう。いや、その前に、現実に高校一年生、同年代の少女がボクという一人称を使っていることが驚きだったのは覚えている。でも、なぜだろうか、その少女の言葉に僕が何を感じたのか、全く思い出せない。今となっては想像する他ない。
驚きに満ちた表情だっただろうか、いや違う、呆けきった表情だっただろうか、それも違うだろう。きっとその時の僕は悲願を達成したかのような、そんな顔だったんじゃないかと、そう思う。
そんな顔を見てだったか確か、少女はまだ続きを言っていた。僕にとってそれは酷く辛い、冷たい、そして馴染み深い感情、諦めるという選択肢を取りうるには十分だった。
「まだ何も変えたことはない。どれだけ手を尽くしても何も変えられない、弱い子羊だ。」
でも今ならはっきりと言える。ありがとう。と、これ以外の言葉なら多分僕はもうここにはいない、彼女の前に立ってなどいないだろう。
今でこそそう思えるものの、当時の絶望といえば比になるものがなかった程だと思うのだ。曖昧な記憶で覚えてはいないが。けどはっきりと覚えていることがある。
弱い子羊と自分の事を卑下した少女の表情だ。
零れ落ちそうな感情を必死にせき止めるかのように結んだ唇。少しだけ充血した目をそっと細めて深い息を吸う整った形の鼻。
その表情は洗練された芸術作品のように美しくて、汚れがなく、人間味があった。
この表情を見るまで僕は自己中心的な人間なのだと思っていた。けどそれは違った。そうでないと自分の表情を覚えていなくて、少女の表情ははっきりと覚えている。そんなことはないだろうから。
だからなんだろうか、僕はその少女の表情を変えようと思った。
だから僕はこの物語を紡ぐ。紡がなけらばならないと思ったし、思わず紡いでしまった。
これが恐らく、人生の岐路というものなのだろう。無限に立ち会ってきたと思っていたのに、これが初めてだなんて。夢にも思わなかった。
僕はこの瞬間に、人生の歯車が回り出したこの出会いに、未来が見えると言った少女に出会った事に、この少女に。
僕は、一目惚れをした。
というわけで、頑張ります!
俺ガイルと禁書のクロスオーバー
やはり俺の学園都市生活はまちがっている。
もよろしく!