【番外編】幼馴染にフラれたので旅に出ることにした 作:イグアナ
多分この二人はシバリ君をシェアハピすると思うんですよね。
そろそろ17.9タグ付けないと怒られそうだなと思いつつ、とりま投稿
永住ルート条件:トウコとメイの好感度が一定以上の状態でのこのことお泊りにいくこと
トウコ、メイ、俺の三人で同棲を始めてしばらく経った。
基本2人が家にお金を入れてくれているので、俺はもっぱら家事を任されている。女の子二人に家のお金を任せるというのも情けない話かもしれないが、二人の収入が異常すぎて、俺がちょっと働いた程度では足元にも及ばないというのが実情である。
なので、俺が家事担当になったというわけだ。曰く『いたずらに外に出すとどこで女を引っ掛けてくるかわからない』とのことなのだが、そんな女癖が悪い男みたいな評価を受けているのは少し不服だ。
「……よし、これでいいかな」
今は丁度夕飯を作り終わったところだった。トウコは今夜は仕事で帰れないらしいので、メイと俺で二人分だ。
あとはメイの帰りを待つだけなのだが──。
「帰りましたよシバリさーーーん!!」
「声がデカすぎる」
至近距離で聞いたらワンチャンゴローニャの"だいばくはつ"より声がデカい可能性ある。
相変わらず元気だなぁメイは。
「今日のお夕飯はなんですか!?」
「ピザ焼いてみた」
「えっ、好き……。結婚しませんか?」
「変な事言ってないでさっさと手洗ってきてくれ」
「はーい!」
……まあ、そこまで喜んでもらえるなら作った甲斐があったかな。
「そこでシビルドンがマリトッツォを食べてですね──」
「なんでシビルドンがマリトッツォ食べるんだよ」
夕飯を食べ終え、風呂も済ませ、今は二人でベッドに横になっていた。
というのも、寝るのは一緒という謎ルールがあるため、いつもこうやってメイやトウコと一緒に布団に入っている。
「私も知らなかったんですけど、実はシビルドンはマリトッツォが好きみたいで──」
「…………」
「……あの、シバリさん? 私の顔に何かついてます?」
「えっ? あぁ、ごめん」
前々から気になっていたことがあり、ついついメイの顔を凝視してしまった。
「無言でそんなに見つめられると、なんだか変なところでもあるのかなって、ちょっと気になっちゃいまして……」
「ごめん、そんな意図はないんだ。ただ……」
「……ただ?」
「髪下ろしたメイって美人だよなって」
「──────」
メイは俺の言葉に一瞬固まると、ジト目で俺を睨みつけてきた。
「口説いてるんですか? そんなことしても好感度しか上がりませんけど?」
「好感度上がるのかよ」
「ですが残念でした! 私の好感度はもうカンストしてるのでこれ以上上がりません!!」
「どっちだよ」
「上がります」
「結局上がるのかよ」
どうやら好感度が上がったらしいメイを見つめていると、正面からぎゅっと抱きついてきた。
「……メイ?」
「その、今夜はトウコさんも帰らないみたいですし……。久々にどうですか……?」
「……ひ、久々って……」
全然久々じゃない。最後は2週間くらい前だ。そんなに期間は空いてないはずだけど……。
「嫌……ですか?」
「嫌とかそういうんじゃなくて、なんというか、その……節度を持とうっていうか……」
「でもシバリさんは私のお胸好きですよね?」
「そんな、ことは……」
「恥ずかしがらなくても良いんですよ?」
妖艶な笑みを浮かべながら、メイは自分の胸を押し付けるかのように更に密着してくる。
「わかりますか? また少し大きくなったんです。シバリさんに触られると、頭がまっしろになっちゃうくらい気持ちよくて……」
「今も期待して、その……
「焦らさないでくださいよぉ……。シバリさん、シバリさん、シバリさん…………」
ズリズリと胸を押し当ててくるメイだったが、俺は心を鬼にして彼女を引き剥がした。
ただでさえ以前より頻度が上がっているんだ。これ以上するようになってしまったら、歯止めが効かなくなってしまうかもしれない。
そんなことになったら困るのは俺ではなく二人だ。だから俺が、俺が一番節度を持たなくてはならないのだ。
俺の内心をわかってくれたのか、メイは理解したように頷いた。
「……そう、ですよね。求めるばかりではダメ、ですよね……」
「……ん?」
メイは上体を起こすと、こちらに移動してきて、そのまま俺に跨った。
「求めるだけではなく、まずは私からご奉仕する。そういうこと……ですよね?」
「ち、ちがっ! そうじゃない! そうじゃなくって──!」
「わかってますよ、シバリさん」
ゆっくりと、メイの顔がこちらに近づいてくる。
「めいっぱいご奉仕しますから……。だからそのあと、たくさんいじめてくださいね……?」
翌日、俺は一人ベッドで目を覚ました。
……ダメでした。昨日はあのままメイに押し切られてしまった。
節度を持つと誓ったばっかりなのに、どうして俺は……。
……い、いや、諦めるな! 昨日がダメなら、今日から始めれば良いだけのこと!
気を強く持って起き上がり、俺は寝室の扉を開いた。
「あら、おきたの? おはよ」
居間のソファーに座って俺を出迎えてくれたのは、メイではなくトウコだった。
「……トウコ? メイは?」
「あたしは朝方に帰ってきたのよ。あの子は入れ替わりで出ていったわ。朝早くから仕事があるんですって」
「あぁ、なるほど……」
そうだったのか……。それを知ってれば早めに起きて朝食でも用意したってのに……。
「あ、そうだ。シバリ、ちょっと隣来なさい」
「え?」
「いいから」
トウコに言われるがまま彼女の隣に座ると、彼女はすすっとお互いの肩が触れるくらいにくっついてきた。
「メイがね、家を出るときにやけにツヤツヤしてたもんだから、理由を聞いたのよ」
「え゙」
「そしたらあの子が言ったのよ。シバリが『トウコよりメイの方が気持ち良い』って言ってたって」
「ちょっと待ってほしい」
本当に待ってほしい。何故そんなことをわざわざ言う必要があったのか。それとあまりにも語弊がありすぎる。
「否定はしないのね?」
「ち、ちがっ……! アレはその、言わされたというか……!」
「言わされた……?」
「……そ、その、
メイはたまーに独占欲のようなものが爆発することがある。昨日がその日だったようで、『トウコより気持ち良い』と言うまで何とは言わんが止めてくれなかったのだ。
「なるほど、よくわかったわ」
「よ、よかった……。じゃあそういうことで──」
「それなら、今夜はあたしの番……よね?」
「……へ?」
その言い方、もしかして……。
「今夜はメイが帰らないらしいし、覚悟しなさい。『メイより気持ち良い』って言うまで、今夜は寝かせてあげないんだから」
「ヒッ」
この目のトウコはヤバい。早く逃げ出さないと手遅れになる……!
「じ、実は今夜は俺も用事があってさ……」
「─────へぇ?」
トウコは光の消えた瞳をこちらにむけて、唇が触れそうなくらい顔を近づけてきた。
「どんな用事があるの?」
「あ、え、えっと……なんというか、その……」
「……答えられないなら、仕方ないわね」
「へ? ……んむっ!?」
突然トウコに口を塞がれ、そのままソファーに押し倒された。
しばらく口内をトウコの舌でいじめられ、思考がドロドロになってきたところで、彼女は俺から口を離した。
「ぷはっ……ウソつきのお口にはお仕置きしてあげないと……でしょ?」
「っ……はぁっ……」
「ねぇシバリ、ホントのことを教えて? 今夜はおウチに居るの? 居ないの?」
「……い、居な──」
「ウソついちゃだーめ」
「んっ!?」
またしてもトウコに口内を弄ばれる。逆らってはいけないということを、身を持って味合わされる。
「あはっ……ねぇ、シバリ……」
「あたしが一番……よね?」
・シバリ
お泊りに誘われてのこのこ着いていったときに食われた。
それから責任を取る意味でも同棲の誘いを許諾。
現状は2人に代わる代わる食われている。
・メイ&トウコ
シバリをシェアハピしている。
二人で計画して食べて既成事実的なアレを作った。
シェアハピこそしているものの、お互いにシバリにとっての一番でありたいという気持ちがあるので、度々2人きりのタイミングを見計らってアピール(意味深)をしている。