MUVLUV ALTERNATIVE the final episode 作:しおんの書棚
【 香月 夕呼 】
2001年10月22日14:50 横浜基地 シミュレータールーム
戦況を沈黙を保ったまま見守ってたんだけど、結果は白銀の圧勝。
最後に至っては、機体性能で劣る6年落ちの不知火に乗って、最新鋭の赤の武御雷が相手。斯衞が最も得意とする長刀での近接戦闘でも互角の戦いを演じる程の腕前だ。
予想外の行動による結果だとは思うけど伊隅とまりもがあっさり倒され、互角の剣術勝負をしていた月詠中尉でさえ、"全力機動"なるものを始めてみれば機体性能差を無視するかのように一撃で倒して見せた。
会話内容から推測するに、不知火での剣術で武御雷と何処までやりあえるか確認でもしたんでしょうけど、斯衛相手にいい度胸をしているものね。
「3人ともご苦労様、降りてきて貰えるかしら」
シミュレーターから降りてきた3人が管制室に入ってくると、思い思いの表情を浮かべていた。伊隅は不甲斐ないとか思ってそうだし、まりもはなんか考え込んでて、月詠中尉は心底楽しそうだ。
私は、そんな3人を横目に見つつ、どうしたもんかしらと考えてたんだけど・・・・・・。
『副指令、次はヴォールクデータ、その後に防衛線を見ていただくのはいかがでしょうか。それらを含めて皆さんの意見を伺った方がご理解いただけるかと』
対人戦はわかっただろう、なら次はBETAでどうだって感じかしら?
「それもいいわね。ピアティフ、ヴォールクデータを準備して頂戴。
3人には悪いけど、もうしばらく付き合って貰うわ。意見や質問は、その後にして頂戴」
「了解(した)」×3
それから待つこと数分。
「副指令、ヴォールクデータの準備が完了しました」
「準備は出来たけど、設定はどうすんの? 単機で行くとか?」
私は挑発を込めて、そんなことを言ったんだけど・・・・・・。
『はい、勿論単機です』
「馬鹿な! 中隊規模でも中層まで行ければ良い方なのに単機でなど!」
『失礼ながら大尉、私の機動に着いて来られない随伴など、いてもいなくても一緒です。どちらにせよ置いて行くのですから必要ないでしょう』
伊隅が言うなら、普通はそうなんでしょうね。けど、あいつの言うことにも一理ある。そして、そこまで言うんだから、よっぽど自信があるんでしょ。
「いいわ、単機で行きなさい。サービスで陽動は100%、補給は適当で良いわね」
『それで結構です。では、開始して貰えますか?』
私の合図に従って、シミュレーターがスタートした。そして、ヴォールクデータの単機攻略が始まる・・・・・・。
【神宮寺まりも】
目の前の光景はなんなの?
彼は、無人の野を行くように、BETAなど何する物ぞと事如くを無視してひたすら進む。
攻撃するのは必要最低限で、足場の確保か陽動、障害になる場合のみ。それ以外の攻撃は一切しないまま、すでに下層まで到達しているにも拘らず、推進剤・弾薬共にまだ余裕がある。
伊隅も月詠中尉も言葉を発しない。いや、眼に焼き付けるのに必死なのかもしれない。それとも理解しようと思考に没頭しているのかも・・・・・・。
彼は跳ぶ。そう、跳ぶのだ。地を蹴り、壁を蹴り、 BETAさえ足場にして跳び回ってる。
止まっている時間なんて殆ど無くて、常に動き続けてるんだけど、跳躍ユニットの使い方や機体制御が段違いに上手いのか、最小限の噴射しかしてないようにも見えるのよ。
「これは、とんでもない物を見てるんじゃないかしら・・・・・・」
思わず出た呟きに、ハッとして見渡すと、周りから視線が向けられた。
「どういうことよ?」
夕呼からの問いかけに答える。
「これは新しいハイブ攻略の指針になるかもしれないの。だって、彼は単機でそろそろ最下層の反応路に着くのよ。つまり、彼一人でフェイズ4ハイブを踏破できるほどの機動概念が構築されているの。しかも、武器・弾薬・推進剤・機体状況、全てにおいて良好。
実際には、S11一つで反応炉は壊せないと思うし、帰還できないかもしれない。でも、小隊或いは中隊規模であれば、生還さえ見込める。
まあ、彼と同じだけの技量が必要だから、そう簡単に行かないことはわかって言ってるんだけど」
「ハイブ内で光線級はレーザーを打たないのですから、そうかもしれませんが・・・・・・。これを地上でやったなら、いい的になるのでは?」
「そうかもしれんが、衛士であればそんなことは先刻承知。それを差し引いてもハイブ内で有効なのは目に見えて明らかで、ハイブ攻略専属部隊などを育成するならば意味はあるかと。
それに、我々が懸念するような判りきった問題点に対して、発案者が何の対策もしないとは考えにくい」
「なるほどね。まあ、この後防衛線もやるって言ってたから、それを見て判断すれば良いでしょ。ほら、そろそろ終わるわよ」
視線を戻したそこには、危なげなく単機で反応路に到達し、間引いたBETAの隙を狙ってS11を設置。タイマーで起爆まで成し遂げた不知火が悠然と立っていた。
【 伊隅 みちる 】
先程ハイブ攻略時の機動について、私はレーザーの的になることを懸念した。
しかし、今防衛線を繰り広げている彼はハイブ内となんら変わらぬ様子で跳び廻り、レーザーに打ち落とされない。いや飛び廻るといった方が正しいほど空を駆けるのに打ち落とされないのだ。
光線級が遠い場合は、短時間の跳躍で初期照準のうちにBETAを盾にして照射を妨害する。
逆に近い場合は、跳躍噴射からの噴射降下でレーザーを"態と打たせて回避"し、インターバルの12秒or24秒以内に殲滅する。殲滅しきれない場合でも光線級の集団に埋もれてしまえば、味方誤射をしない特性から打たれることはない。
まさに光線級への完璧な対処方法だった。
しかし、私達を驚かせたのはそれだけではなかった。
突撃級は前面装甲殻が硬く正面からはほぼ対策がない、と思われていた。しかし、彼はあろうことか正面から片足だけを打ち抜き、突撃級同士の衝突を意図的に誘発する。
それにより発生する進軍速度の低下・停滞や、奴ら自身が衝突して巻き込み数を減らすなど状況を利用すべく能動的に行動するのだ。
また、光線級がいない場面に限ってだが、尾節を破壊した要塞級の背に長刀を突き刺して高所を確保すると、そこから周りのBETAを滅多打ち。
要撃級や要塞級の攻撃は、その攻撃が他のBETAを巻き込むように誘導しつつ避け、要塞級を倒す時は、直下に小型種を巻き込み圧殺。
まさにやりたい放題だった。
「ここまでとは・・・・・・、全く持って恐ろしいな」
「そうね、これは画期的な機動概念と対BETA戦術。BETA大戦に一石を投じるどころか光明さえ灯すことができる物と言えるわね」
普段の神宮寺軍曹は、もっと厳格な口調のはずなんだが、素が出るのも納得の現状。わざわざ指摘するのは野暮だな、とりあえず返答するとしよう。
「確かに。これを全ての衛士が習得したならば、ハイブ攻略はもちろん、佐渡島の奪還、ひいては大陸の奪還すらも可能でしょう」
「・・・・・・」
すでに防衛線も終盤。
彼は、自分が最も危険な陽動をこなしつつ光線級を速やかに排除すると、支援砲撃などの着弾率を大幅に高め、突撃級の衝突・停滞に追いついた戦車級・要撃級を砲撃により一網打尽。残った撃ち漏らしや要塞級は、自分と友軍機甲部隊を極力安全に運用して殲滅。
結果、通常とは比べ物にならないほど軽微な損害で防衛してしまったのだ。
【 香月 夕呼 】
「改めて3人に聞くわ。
今日の対戦術機戦・ハイブ攻略戦・防衛戦の全てを踏まえて、彼の対BETA戦術や戦略、力量や機動概念だっけ? その価値をそれぞれの立場も踏まえて評価して頂戴」
客観的な意見を聞きたくて、私は3人の衛士に問いかけた。
「では私から。
彼の実力はA01を大きく上回り、世界最高峰の機動と独自の対BETA戦術を誇る優れた衛士と言えるのではないでしょうか。
また、ハイブ攻略戦・防衛戦を通して、彼の機動概念はBETAに対して非常に有効であり、どのようにして此処までのものを構築したのか興味が尽きません。これらは並大抵のことではなく、可能ならすぐにでも教導を受けたいほどの人物と判断しました。
余談になりますが、月詠中尉との戦闘中の言動、その後のハイブ攻略戦・防衛戦の全てにおいて、不知火では彼の実力を発揮しきれていないのは事実でしょう。より彼の機動概念に即した機体があれば戦果が格段に向上すると考えます。
衛士が乗機を選ぶなど贅沢な話ではあるのですが、彼にはそれをして余りある能力があります。極端な話ではありますが、機体と機動概念に加え武装が完全に噛み合った場合、まさに一騎当千の活躍が期待できると愚考します。
ただし、一人の能力に頼った戦闘は非常に危険なため、いずれにしても機動概念の普及が急務となることは間違いないでしょう」
伊隅は、部隊長の立場からの意見と、機動概念・機体が与える影響に言及した。
「ならば次は私か。
はっきり言うが規格外だな、剣術然り、射撃然り、機動然り、戦術然り。
だが、それ以上に重要なのは彼の心構えにある。彼は、国連軍に属してはいるが、その有様は斯衛に限りなく近い。恐らく世界からBETAを駆逐するには、国家に縛られては成し得ないと判断したからこその国連軍所属。
先程の話から彼の目的を端的に表せば"己のため"となるが、決して利己的ではなく、その中には全てが包括されいる。それを鑑みれば、"結果として己のためになる"というのが正解だろう。
正直な話、彼にその意思さえあれば即座にでも斯衛に引き抜きたい程の人材と言えるな。そうなれば武御雷を駆り、その能力を十全に振るうことができるのだが、誠に惜しいことだ」
月詠中尉は、斯衛としての立場から意見を述べると共に、その目標と心根について及した。
「最後は私ね。
彼の思想は私の思想と同一であり、伊隅大尉の隊規にも通ずるものがあると判断します。
また、防衛線の最中に感じたのですが、犠牲は已む無しと考えてはいても、それを最小限にすべく奮闘していました。そうでなければ、単独陽動など腕があろうともそうそう出来るものではありません。
とはいえ、それでもなお彼は死ぬつもりなどさらさらないのでしょう。
できれば犠牲は出したくない。そして、その犠牲すら背負って前に進もうとする鋼の意思を感じました。
ある意味すでに完成された衛士でありながら、さらに上を目指す気概があり、それは周囲の人間にも影響を及ぼすと考えます。
彼ならば私など及びもつかない素晴らしい教導官になるに違いありません」
まりもは、教導官としての立場から意見と行動理念の考察を述べた。
「ちなみにピアティフはどう思った?」
「私・・・・・・ですか?
そうですね、対戦術機戦・ハイブ攻略戦は皆さんがご覧になられた通りですので、私は防衛線全般に重点を置いて発言します。
彼は、得た情報から戦域全体を捉え、自分を陽動として運用することが最適であると判断しました。部隊を効果的に運用し、物資の消耗・友軍の被害を最小限に抑えて最大限の戦果を得たと言えるでしょう。
支援砲撃の要請、友軍部隊への攻撃・撤退・後退命令等も、BETAについてこれ程的確に判断できる人間がいるのかと思えるほど効果的でした。
また、神宮司軍曹が述べたように犠牲を出さないことを基本に置きながらも、必要とあれば仲間でも切り捨てる覚悟があると感じました。しかし、それを可能な限り避けたいことは様々な行動から推測されますので、無駄に被害を出す選択をするような人物ではないでしょう。
ともかくお三方が言ったことと私が感じたことを総合すると極めて得がたい人物と言えるのではないでしょうか。少々大げさかもしれませんが、彼のような人物を評して英雄と呼ぶのかもしれないと感じました」
ピアティフはCPとして、より広範囲な視点からの能力考察と戦果に言及、さらに白銀の価値について述べた。ピアティフにしては珍しいほどの長話、これは余程興味を引いたからかしら。
英雄・・・・・・。
私は只の一度も自分自身の力では聖母になれなかったという。それを間近で見ていて、なお白銀は私の元に来た。恐らく何らかの解決策か情報を持っているのは間違いない。
それを全て話す前に、己の価値を示す。そうすることで話が真実であると私に納得させて、より早い段階で協力関係を築き、状況を早急に打破するため態と挑発したと今なら判る。
面白い。今更引き返せない所にいるのだ、ここは思惑に乗ってやろうじゃない。しかし、その前に仕返しくらいはしても良いでしょ、忌々しい英雄に。
「白銀、紹介するから出てきなさい」
『副指令がそう判断したならば、私は従うだけですが、本当によろしいのですか?』
「いいのよ、ほら早く来なさい」
筐体から国連軍正規兵の強化装備を着た白銀が出てきて私の横に立った。
「紹介するわ。私直属の特務兵として特殊任務を命ずる関係上、今まで死んだことにして活動していた白銀武大尉よ。
死んだことにしておいたのは、そのほうが動きやすいし、隠匿するだけの価値がある衛士だから。まあ、価値については、さっきの話で理解できるでしょう?
国連軍の履歴に関しては、これから正規の内容に書き換えるわ。恐らく城代省のデータでも死亡扱いになっているでしょうね。月詠中尉には、こいつの毛髪を渡すのから、DNA鑑定でもして確認して頂戴。
ああ、ちなみにこいつ17歳だから。精神年齢はもっと上だけどね」
「17歳!?(精神年齢はもっと上?)」×4
心の中でにんまりしながら全員を見渡したんだけど、動揺してない奴が一人。
「本日付けで横浜基地に正式配属となった白銀武大尉だ。副指令から名前は伺っている。伊隅大尉、ピアティフ中尉、月詠中尉、神宮寺軍曹、よろしく頼む」
「はっ!」×4
混乱しつつも全員で敬礼するあたり、さすがは軍人といったところかしら。
「とはいえ、私は副指令の直属だ。
伊隅大尉・ピアティフ中尉・神宮寺軍曹はご存知の通り、月詠中尉も薄々感じているとは思うが、副指令は堅苦しいのを嫌う。よって、私も然るべき時を除きフランクに接することを許して欲しい。
それと、正直に言えば年上の美しい方々に敬語などを使われるとこちらが辛い。これは命令でなく、個人的なお願いと言ったところだが、その辺りを配慮願えると助かる」
「・・・・・・」×4
4人ともアホ面を晒している。
「っぷ、あははははは。白銀、あんた、最高よ。その調子でやって頂戴、あははははは!」
この時、私はやっと現実を受け入れたのだろう。そして、白銀の話をもっと真剣に、せめて協力者として聞いてみようと思ったのだ。
打開策のないまま終わるなんてナンセンスだし、白銀も最後の最後まであがいて見せるって言ってたじゃない。なら白銀にできて私に出来ないはずがないわ。
「月詠中尉、私の身の潔白が証明できた後で構いません。中尉や殿下に望んでいただけるならば、私を斯衛に推挙してはいただけないでしょうか?」
「今のは本気ですか?
しかし、貴官は国連軍所属。そう簡単に行く物ではないし、それほど斯衛は甘くないと愚考しますが」
「確かにその通りです。
たとえ所属したとしても国連軍に出向扱いで戦い続けることになると思うのですが、私が二心なく日本を殿下をお守りしたいことの証を立てたいのです。そして横浜基地が反米の拠点であることを皆に理解していただくための帝国との架け橋になれればと考えています。
機密につき中尉には知らされていない事情が幾つもあるのですが、ここが反米の拠点であることを殿下はご存知なのです。
後日、然るべき方から許可がいただければ話せる限りはお話しますので、今は一秒でも早く身の証を立てる調査をお願い致します」
なるほど。こいつ、斯衛ひいては帝国をこっちの戦力に加える算段か。ふふふ、色々考えているみたいね。
あれを見せて興味を引いた後で、自分から売り込む。限定的な情報を与えておけば、相手は勝手に想像すると。しかも殿下は知っているって言葉が真実味を増す。
すでに月詠中尉は、白銀の掌で踊らされていると言っても良い状態。なら、此処で私が一言加えればトドメになるかしら。
「月詠中尉も願ったり叶ったりじゃないの、喜んで斯衛に行くって言ってるのよ?
まぁ、白銀の言う通り、さっさと身元調査でもして殿下の裁可を頂くのが一番でしょ。
後日、私と白銀で殿下に拝謁できるよう手配するわ。その後で殿下の許可があれば話せることは話してあげる。それでどう?」
「・・・・・・わかりました、早急に手を打ちましょう。
斯衛に迎えられるかどうかは確約しかねますが、殿下がご存知ならば私に依存はありません」
「ありがとうございます、中尉。
いきなりの呼び出し・対戦・観戦。私を含む国連軍の対応に思うところがあると思いますし、無理を強いたことについてはお詫び致します。
ですが、全てはG弾によらずBETAを駆逐するため、ひいては日本そして殿下のためでもあります。何卒ご容赦お願い致します」
深々と白銀は頭を下げた。
こいつ計算でやってるのかしら、それとも素でやってるのか・・・・・・。半々といった所だが大した器だ。
「頭をお挙げ下さい、白銀大尉。
呼び出し自体は急であったものの、今は私の参戦を要望していただいたことに感謝の念を感じております。
大尉が斯衛となることを望んでいるように、私としても一員になっていただけるのならば反対する理由が見つかりません。
身の証さえ立てば、すぐにでも推挙することに異存はなく、殿下も望まれると考えます。早急に対応することを誓いましょう」
頭を上げた白銀は、強い意思を感じさせる瞳をしていた。今は月詠中尉の目を見つめているが、あんな目で見つめられたら大概の女は落ちるんじゃないかと感じさせるほどの真剣さだ。
案の定、月詠中尉の頬は朱が差している。ん? 伊隅も、まりもも、ピアティフまで見とれてる? まぁ、あれほどの突出した技能と大戦果をシミュレーションとはいえ見た後だし、同じ衛士であれば戦ったこともあって思うことも色々あるだろうから惹かれやすいのかしら。そう考えれば仕方ないかとは思うんだけど、私と違って白銀の年齢は気にならないのね。
「ちょっと、何そこでいい雰囲気になってるのよ、そんな話じゃなかったでしょ?
とりあえず解散。
白銀は私と一緒に来なさい、月詠中尉には先ほどの件お願いするわ、伊隅・まりも・ピアティフは職務に戻って頂戴。
それと、此処で見聞きしたことは他言無用、わかってるわね?
ああ、月詠中尉は有効に活用してくれて結構よ。ただし殿下と信用の置ける極少数に留めて欲しいわね」
「了解」×5
そして、私と白銀は執務室へ向かった。堅物の月詠中尉も案外可愛い所あるじゃないと思いながら。
戦術機に乗った武の現状というかチートぶりの一端をご覧いただきました。思いの外、話が長くなっています。
<用語解説>
6年落ち:不知火の型式はtype94なので1994年製、武御雷はtype00で2000年製。
聖母:夕呼が、00ユニットを生み出す自分をそう呼称した。