美大落ちの先生は生徒達にお怒りの様です 作:美大落ちの先生
アビドス高等学校
嘗てアビドス砂漠にて絶対的な権勢を誇った学園
「…ふむ」
そんな廃校寸前のアビドス高等学校にコンサルティングを行うべくちょび髭は訪れていた。
ちょび髭はアビドス高等学校の廃校対策委員会のメンバーの一人から渡された近況の財務諸表を渡され一通り目を通すした後眼鏡を外し宙を仰ぐ、書類の何処を見てもヴァイマル共和国も顔負けする程の真っ赤な赤字塗れだったからである。
「何だねこの入金は?」
ちょび髭は目敏く出処が曖昧な入金を見つけアビドスの財政を司る奥空アヤネに問いかけると彼女は口籠り視線をちょび髭から逸らす。
ちょび髭は彼女態度に苛立ちを覚えつつ慣れた様に高圧的な口調で彼女に圧をかける。
「我等は1秒でも早く再びアビドスを偉大なモノにしなくてはならない!その為手始めに財政を健常化させる必要があるのだ!君が今している事はアビドスに対する反逆である!我等には一刻の猶予も許されない!」
「えっと…その…実は…」
ちょび髭の圧に押されアヤネは恐る恐る口を開いた。
◆◆◆
アビドス廃校対策委員会の面々は委員会の顧問であるちょび髭に呼び出しを受け会議室の前に集まっていた
「うへ〜話って何なんだろうね〜?おじさん達またやらかしちゃった?」
「ん、心当たりしか無い」
「先輩!?何やらかしたのよ!?」
「まぁまぁセリカちゃん落ち着いて下さい☆まだ怒られると決まった訳ではありません☆」
「そうだよセリカちゃん肩の力抜こうよ〜」
「いやいや!先生が呼び出す時って大抵誰がやらかしてる時じゃない!ホシノ先輩の時もそうだったし!」
「…うへ〜それ言われるとおじさん何もいえなくなっちゃうよ…」
ホシノと呼ばれた桃色の髪が目立つ少女が気まずそうに頬を指で掻いていると扉の向こうから入れと声がする
「………」
アビドスの生徒達が部屋に入ると正面に机に座り手を顔の前で組み嫌なオーラを放つちょび髭とちょび髭の斜め後ろに立ち何故かホシノ達から視線を逸らすアヤネがいた。
「(…わー)」
「(ん、終わった)」
「(相当キレてますね〜☆)」
「(キレてるってレベルじゃないでしょ!?もう眼鏡外してるし!?)」
「そんな所に立っていないで掛け給え」
ちょび髭が手で彼女達に席を勧めると気不味そうに彼女達はソファに肩身狭そうに座る
「何故呼び出されたか分かるかね?」
「ん、分からない」
「ちょ!?先輩!?」
1秒も経たない内にシロコが即答する
「素直なのは良い事だ、しかし心当たりが無いのは頂け無いな」
「ん…」
「ならば聞こう何故このアビドス貯蓄預金に150万の入金が七日前に起きている?」
ちょび髭の言葉にアビドスの面々の表情が固まる
「隠さなくて良い2週間程前にヘルメット団の賞金首に町中で襲われ返り討ちにした時の報酬金だろう?臨時収入と言う事だろう?」
「しかし何故それを私に申請しない?隠し通そうとした?いいや違う君達はそんな事はしないと私は確信している…単に面倒臭かったのだろう?」
この時彼女達はちょび髭先生との長い付き合いからこれから訪れる未来を悟り諦め顔になった。
「アホかいね!!!バーカ!!!」
キヴォトスに住む人々ならば誰もがしるちょび髭節が砂漠の中にある狭い会議室で炸裂する
「面倒臭い!?申請しなければ後々更に面倒な事になるわ!10万そこらならまだ分かるが…150万!150万だぞ!年間50万以上の臨時収入は確定申告の対象になると言っただろう!?お前達は脱税したとしてヴァルキューレに連行されたいのか!?」
「う、うへ…そ、それは勘弁願いたいかなぁ〜…」
「ん、税金関連の先生の話聞き流してたから分からなかった」
「先輩!?なんで火に油を注ぐのよ!?」
「わー☆」
「」*1
何処か他人事の様なアビドスの面々の反応にちょび髭は青筋を立てる
「せめて何故私に言わない!?そうすればもう少し早く事態を早く片付けられた筈だ、事が露見する前だったから良かったものを!もし外部に漏れていたらアビドスは信用を失い何処からも融資して貰えなくなる!信用は取り戻せないのだ!それこそアビドス再興の道はまさに夢幻の如く霧散するであろう!!!」
一通り感情を吐き出し終え口調を落ち着けた後言葉を続ける
「……次からは判断に迷う事があったら直ぐに私に連絡する事…良いなっ!それでは以上!各々勉学に励み給え」
ちょび髭は委員会のメンバーが全員部屋から退出した事を確認すると叫んだ
「コンサルティングなんか大っ嫌いだ!バーカ!!!!」
美大落ちのちょび髭教師の悲痛の叫びは日が沈み出した砂に沈みかけたアビドスの廊下に呑まれていった。
感想くれるとちょび髭の髭が綺麗になります
ちょび髭先生の語録の頻度
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