美大落ちの先生は生徒達にお怒りの様です   作:美大落ちの先生

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何度も言いますが彼は〇トラーではありません


先生は自身にお怒りの様です

 

 

 

ヘルメット団

 

 

キヴォトスの各地で活動する武装した元生徒達による反社会集団、所謂不良達である。

 

 

しかし彼女達はタダの不良集団ではない、彼女達は傭兵業を主とし誘拐、違法売買等様々な犯罪の片棒を担いでいる。

 

 

そしてヘルメット団の中には小銃や拳銃だけでは無く重火器や手榴弾から戦車、武装ヘリコプターまで下手な軍隊よりも装備が整っている団まで存在し彼女達の存在はキヴォトスにおいて悪い意味で名を轟かせている。

 

 

そんなヘルメット団の1派とちょび髭は何故か一緒にカレーを作っていた。

 

 

「肉は最後に入れろと言っただろう!肉は熱を加えていくにつれて固さが増し水分や旨味が抜けた固くぱさついだ肉になってしまう!あと包丁は逆さに持つな!それはダガーではない!」

 

 

三角巾にデフォルメされた戦車のイラストがプリントされているエプロンをしながらじゃがいもの皮剥きに苦戦するヘルメット団の一人に皮の剥き方を指導しながら肉を先走って鍋に入れようとしたり包丁を逆手に持ち人参に突き刺す団員を制止する。

 

 

「(何故…マトモに包丁の一つも扱えんのだ…銃火器は扱えるというのに……)」

 

 

ちょび髭は町中で慣れた手つきで銃火器を使いこなしていた彼女達と目の前でじゃがいもの皮剥きに苦戦する彼女達を見るとどうも同じ人物達とは到底思えなかった。

 

 

此処の中で溜息を吐きながら今度は鍋に油をボトル一本分注いでいるアンポンタンを止める為に向かっていた。

 

 

「ふむ…初めてにしては悪くないとは思わんかね?」

 

 

ちょび髭はビニールシートの上に座りながら紙皿に盛り付けられた完成した妙にネパついた黒いカレー(?)を見ながら独り心地に呟く。

 

 

ふと団員達に目を配ると団員達は何処か味が濃いだ肉が焦げてるだじゃがいもが崩壊してるなんだ文句カレーを言いながらヘルメットを外しながらカレーを口一杯に掻っ込んでいる。

 

 

「……」

 

 

ちょび髭はその時自身がヘルメット団に偏見を持っていた事を悟った、ちょび髭は何処か彼女達は人の形をした話の通じない怪物の一種かの様に思っていた。

 

だが実際交流してみれば分かってしまった同じ人間である事に

自身と同じ様に腹を空かせれば不機嫌になり甘い物を食べれば上機嫌になる、嬉しい事があれば笑い悲しい事があれば涙を流す

 

分かってしまった、彼女達は同じ人間…もといキヴォトス人であり元とはいえど自身が導かなくてはならない生徒達なのだと

 

 

「やはり人はそう簡単には変わらんか…」

 

 

相手の事を知ろうともせず偏見を持ちそれが絶対と信じそれが正しいとした自身を何度目かも分からない懺悔をする

 

そう呟いたちょび髭は隣に座っていた団員の一人が何故?と言わんばかりの顔で此方を見ている事に気付く

 

 

「どうした?お代わりもあるぞ」

 

 

「……なんで」

 

 

彼女がちょび髭に問いかけた

 

 

「なんで私達に其処までするんですか?」

 

 

彼女の問いは至極真っ当なモノだった

 

 

彼女達はゲヘナを巡回中のちょび髭一行を襲い連れ去り基地で拘束しにも関わらず何処で身につけたか分からない縄抜けを披露し自身のポケットマネーから食材を買い集めカレーを作らせたちょび髭の行動にどうしても彼女は疑問を抱かざる得なかった。

 

 

「何故か…そうだな、お前達につくる喜びというモノを知って欲しかったからだ」

 

 

ちょび髭は一考の後にいう

 

 

「つくる…喜び?」

 

 

「そうだ」

 

 

ちょび髭は彼女の言葉を肯定する

 

 

「カレーを作ってみてどう思った?」

 

 

「面倒くさい」

 

 

「そうだな面倒臭いな、だが楽しかっただろう?」

 

 

「矛盾してますよ」

 

 

彼女の指摘に愉快そうに笑う、ちょび髭の笑い声に周囲の団員達もちょび髭に目を向けた

 

 

「矛盾、そうか確かに矛盾しているな、その通りだしかし実際そうだっただろう?」

 

 

「………」

 

 

彼女は返答に詰まる

 

調理する為の準備をして野菜を洗い始めてから漸く始まった。

 

野菜の皮剥きから面倒臭い切り方から手順

 

一々量を測って入れる油

 

時間で弱める火

 

普通に何処かの店でも襲撃して弁当でも奪い取った方が余程手っ取り早い

 

 

人参が上手く切れずキレてハンドガンで潰そうとしたり玉ねぎのせいでヘルメットをし忘れたメンバーは見るも無惨な程に涙と鼻水を垂らし面倒臭い事ばかりだった、それでも楽しかった

 

 

誰からも恨み言を言われず何にも怖がらず仲間と一緒にただこのカレーを必死に作った

 

 

手元の食べかけのカレーに視線を落とすとお世辞にも美味しいとは言えない薄黒いカレーがあった、中途半端な焚け具合の米に味の匙加減がめちゃくちゃなルー

 

 

ハッキリいって不味いのに何故か自然に喉を通る。

 

その理由は……

 

 

「今はそれで良い、少しずつ進め」

 

 

ちょび髭が俯く彼女の頭に手を置く

 

 

「……ん?」

 

 

団員の頭に手を置いたちょび髭は何が転がってくる様な何処か聞こ覚えのある音を覚え振り向いた瞬間

 

 

____ヘルメット団のアジトがちょび髭事吹き飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

「ほう…?つまり私を助ける為に(救出対象)事吹き飛ばしたと…」

 

 

 

全身包帯男と化したちょび髭はキヴォトスのとある病室でヘルメット団に捕まっていたちょび髭を助けるべく突入してきたFOX小隊の面々の説明(言い訳)を聞いていた。

 

 

「…といって手榴弾でいきなりクリアリングする奴がいるかっ!」

 

 

ちょび髭の怒号に小隊の面々は耳をビクっと震わせる

 

 

「全身に破片が刺さってあいたたはんふ!お陰で今月は自由に好きなモノも食べれん!鯛が食べタイッ!*1

 

 

「す、すまない…」

 

 

「私だから良かったものを…次からはしっかりと相手の位置などを把握してから行動する様に!良いな!」

 

 

全身包帯のせいかちょび髭の言葉には全く迫力がない

 

 

 

「………」

 

 

その後小隊が退出した後様々な見舞いに訪れた大抵が冷やかしか早く復帰して仕事をしろというモノだった。

 

 

「チクショウメェ…」

 

 

ちょび髭は泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
発作




武装SSヘルメット団誕生秘話()

感想をくれるとちょび髭の怪我が治ります

ちょび髭先生の語録の頻度

  • 良いぞもっとやれ
  • 今のままで良い
  • 減らせ
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