第二次特別学力試験の前日、掲示板に張り出されていた項目に私は目を疑った。試験範囲拡張、合格ラインの60点から90点への引き上げ、試験会場のゲヘナへの指定。
こんなものを1日前の夜に、いや、こんなのは、生徒を疑いたくはないが合格させないようにしているとしか思えない。おそらく模擬試験で合格点までいっていたのをどこかから聞きつけてこうしたのだろう。
『どうしようか…』
指定されている地域に行くにはゲヘナのスラム街を通らなければならない。しかしゲヘナ生はトリニティ生にあったら大体はカツアゲに動く。スラム街など全員来るのではないだろうか。しかし風紀委員会にはエデン条約があるからあまり接触しすぎるのはまずい。
他に呼べる人はセナかシレネだろうか。たしかセナは救急医学部の部長だからこちらも動きにくいだろう。だとすればフリーで情報も持ってるシレネが1番いいか?
〈プルプル—ガチャ〉
『流石に夜遅すぎるか———』
「はいはい、先生。こちらシレネ」
『っておわ!?』
そう思い申し訳ないと思いながらシレネに電話をかけながら12時だから流石にかな…と考えていたら、なんと2コールででてきたものだからびっくりしてしまった。危うくスマホを落としかけるが慌ててキャッチする。
「あれ?先生?大丈夫ですか〜」
『ご、ごめんね。こんな真夜中だからこんなすぐ出てくれるとは思わなかってさ。というかこんな時間まで起きてたの?』
「え〜?そっちから呼んできたのにそれですか〜。寝てましたよ、ただ眠りが浅いんで電話とか来ると飛び起きちゃうんですよ。と言うかあんま眠気とないんですけどね」
初対面と比べてかなりあの…胡散臭さが消えた気がする。理由はやっぱり風紀委員会に連れていってもらったことかな?信用してもらえたのかな。
………つまりス◯ベが全てを解決する?
「ほら、なんか俺に頼みたいことあるんですよね?だったらいってくださいよ。報酬は内容によるけどねw!!」
『ちゃっかりしてるね。』
「もちろん!」
『じゃあ説明す「トリニティの補習授業部のゲヘナへの試験会場変更、いまの先生の状況を鑑みてこれですかね?」!? よくわかったね…』
セリフ全部奪われた…。でもつまりは補習授業部については少なからず知っていること。なら同情を誘うようだけどこちらを思って手伝ってくれるだろうか。
『うん、今更で困ってるんだけどスラム街を通らなくちゃいけないんだけど初めてだと危ないかなって』
「危ないっていうかまず襲われるね。ましてやトリニティ生と先生じゃ全員で協力してもし捕まえられたら身代金要求してくるのは目に見えてますよ」
『だよね〜。だから今回シレネには護衛とかしてもらおうかなって。かなり有名なんでしょ?シレネって』
「それ絶対いい意味じゃないじゃん。まぁ、いいけど。じゃあまず補習授業部のメンツ教えてもらってもいいですか?こっちからだと情報遮断されてて覗き込まなくって…」
情報規制…あぁ、多分ナギサかな。この前、止めるとは言ったけどこれがここまで響いていたとは。
『わかった、部長は阿慈谷ヒフミって子で、部員は浦和ハナコ、白洲アズサ、下江コハル、の4人だね』
「ッッ、…………ギリッ」
電話の奥から息を呑む声が聞こえた。電話なために顔が見えないため様子がわからないが歯軋りのような音が聞こえたような気がしたのは気のせいだろうか
「…ふぅ、先生、確認だ。補習授業部は部長を阿慈谷ヒフミとして、部員として白洲アズサ、下江コハル、…そして浦和ハナコ。これであっているんですね?」
『う、うん。そうだよ。なにか不都合があったかな…』
「いえ、大丈夫です。ちょうどいい」
あれ?なんかめちゃくちゃ色々考えてる。いや、絶対なんかあるでしょ。てか、ちょうどいいって。隠す気ないじゃん。
『何かあるなら教えてね?』
「ご安心を、別に何もないです。ただあの頭脳明晰な浦和ハナコがいるとは思わなかっただけですよ」
へいへい、棒読み感が出てるぜ〜?考え事に頭が持ってかれてて会話がおばついてない感じだろう。いやほんと何があったん?確かに風紀委員会に行く時少し顔が曇ってたけどイオリの足舐めたらなんとかなったから…
あれ?セク◯ラはいいこと?」(天啓)*1
「…その考えは同意しかねますよ」
『あれ!?声出てた!?』
「バリバリですよ。まったく…」
まずいこの子中の先生の評価がセク◯ラ女になってる。は、はやく印象改善しなきゃ!*2
『そ!そういえば報酬とかって何がいい!?なにかやって欲しいこととかなら全然いいよ!お、お金とかは…ユウカにバレないようにするから!』
「大変ですね、その人。う〜ん、では先生の自撮り写真をください」
『いいよ〜、それぐら………うぇ?』
「だから写真ですよ。自撮り写真」
『え、シレネ欲しいの?私の写真?』
「いや、違いますよ!なんか匿名の依頼で欲しい!って言われてるんですよ。多分盗撮写真とかご所望でしょうし度肝抜くためにもくださいよ。」*3
『わ、わかった』
「ではこの電話が終わったら写真送ってください。あと明日の待ち合わせはスラム街から少し離れた…そうですね、ピンク色の建物の周りにいてください。いきます。」
『え!?!?まってピンクの建物って…、あっ、きれた』
ピンク…それ大丈夫なとこなのかな…。あ、それより写真撮らなきゃ。どんなのがいいかな…
・普通にピース
・指を曲げて口を開け、がおーポーズにする
・手で目を隠して舌を出す←
うん、なんか受けそうだしいい気がする。よし、じゃあまず右手でスマホを持って左手で目を隠して舌を出して…パシャ!
ふむふむ?うん、よく撮れてるね。じゃあモモトークに…えいや
「先生!?」
『ん?アロナ、どうしたの?』
「どうってさっきの写真ですよ!あの写真送ったんですか!?」
『うん、面白そうだったから。』
「面白そうで許されるものじゃなかった気がしますけど!?」
『まぁ、まぁ。あ、返しきた。えーと、なになに?「依頼人これなら満足()してくれると思うのでありがとうございます。」ほら!大丈夫そうだよ』
「心配でしかない…」
その夜、とある部屋で鼻血を噴出して空を飛ぶ狐が発見されたとかされていないとか…
ミレニアムのストーリーに数話だけ、乱入するかどうかです。恐らくネルとバトる。あとネルかわかっこいい!
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乱入じゃぁ!!
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エデン条約に乱入じゃあ!
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林檎はしっかり塩につけましょう