あゝ、素晴らしきかな異界の旅路よ。   作:サットンさん

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こんちゃ、或いはこんばわ。

転生者たちは割とゆっくりと出すつもりなので、三人目が出る手前まで書きたいと思います。

2025 11〜〜〜2025 12末 まで締切伸ばしました。
たくさんご応募してほしいです。
もうこうなったら複数キャラOKなのです....!!!
ヴァターシに二言は無いッッッ!!!多分ッッッ。


Episode-02 ー冒険者ギルド、夢と金貨の坩堝ー

衛兵詰所に言ったレイヴァーを待ち受けていたのは、予想外な展開だった。

 

「おう、お疲れさん。あの時はこの街のために、あんがとな。」

 

「「「ありがとよぉ!!。おつかれさァーんッ!!!!!」」」

 

優しく暖かい歓迎だった。

大柄で顎髭を立派に蓄えた男...衛兵隊長は、レイヴァーの背を軽く叩いた。

それに習い、他の衛兵たちも威勢よく労う。特に女性衛兵はその勇ましさを声高らかに称賛していた

そんなことが割と本気で嬉しかったレイヴァーは、やや耳を赤くした。

()()()()()()()()()()、そして真っ当な人間だったならば

このような感覚になったのだろう。

胸が暖かくて、少しふわふわしたのだ。

 

そんな中、咳払いが聞こえ、レイヴァーはそちらに注目する。

髭面で大柄な男。衛兵隊長である。

 

「あァー、商人のお嬢ちゃん。」

 

「アリエルでお願いするよ。衛兵隊長どの。」

 

衛兵隊長は、視線をアリエルに移す。

真剣そうな雰囲気に、流石に囃し立てていた衛兵たちも静かになる。

レイヴァーも空気の違いを察知し、静かにしていたが

ふいに

 

「おう。んじゃぁアリエル。お前さん、____「イイ男を見つけたなァ?」おい俺の台詞」

 

「「「そうだそうだァー!!!ギャハハハッッッ!!!!!」」」

 

不意に現れた女性衛兵のその発言に、

レイヴァーは思わず、「は?」と真顔で返してしまうがアリエルの方はと言うと

 

「あばっt、バカな事をッ言うんじゃないよ。彼にだってぇ、え、選ぶ権利はあるさ!。」

 

「選ばれるのならやぶさかじゃぁないんだね?ンー?」

 

耳どころか顔全体を真っ赤にしてアリエルは俯いてしまった。

 

「うゔ///...あまりこういう絡みは慣れてないなぁ...」

 

アリエルが恥ずかしそうに反応したので、案の定...更に衛兵たちはヒートアップ。

わいわいとした空気だったが、レイヴァーは流石にこれ以上邪魔するわけにはいかないと

プルプルしているアリエルと共に、詰め所を後にした。

 

 

**

閑話休題

 

街に戻ると、町民の噂話がこそこそと聞こえてくる。

まぁ、商業区域ではそれ以上にサッパリとした気味の良い喧騒に包まれているので

気にもならないのだろうが。ここに来たのには理由がある。

 

「なぁレイヴァーくん。私は、別にいらないんじゃないかと、思うのだが?」

 

「商人なんだから余計に気を使えよ...」

 

客商売なんだから、見た目は4割だろうが。とのことで、こればっかりはレイヴァーの正論であり

ただアリエルが面倒くさがり屋なだけであった。

服を新調するためにも、まず初めに服屋を探さねばならない。それも、獣人対応の服を扱う店をだ。

これに関して、レイヴァーは心配していなかった。なにせ自由都市と言われるだけあって

あらゆる人類種に対応した服があり、案の定、獣人(ピュアビースタ)用の婦人服店はあった。

 

「ふむ....彼の言い分のほうが正しそうだね...服屋の転写盤()を見て痛感したよ。」

 

耳をしょんぼりと畳みながら、アリエルは残念そうに一人呟く。

何故一人でいるのか。それに関しては言うまでもないだろうが

いくら獣人とはいえ裸を見られたくはないだろうという、レイヴァーの心遣い故である。

そして彼女に気づいた店員が、アリエルというポテンシャルの塊に感化され着せ替え人形のごとく

様々な服を着せた。

店員の気が済むまで転写盤を前にして服を着せられていたアリエルだが

適当に質素だが丁寧な縫い方の服を3着ほど購入し後にした。

店から出たアリエルは、向かいのベンチにレイヴァーが座っているのを確認すると

ふとショーウィンドウに写った自身を見ながら前髪?を直し

レイヴァーへととてとて進む。

 

「どうだね?貴品珍品扱う流浪の商人に見えるかな?。店員の方とはためになる話ができた。」

 

「まぁ...似合っていると思う。」

 

分かり易い称賛に機嫌を良くしたアリエル。

求めた回答ではなかったにせよ、新しいおべべはレディの心をくすぐるのである。

本人に言ったらムッとするだろうが、事実そうであった。

 

「...(さっきまで服なんて微塵も興味なかったのに。面白いな)」

 

レイヴァーは喉から出かかったが、すんでのところで飲み込み事なきを得た。

ともかく、次はレイヴァーの用事である。

彼は、冒険者ギルド。更に言えば、そこに併設されている訓練場に興味があった。

 

「何処へ向かうのだね?やはり冒険者ギルドに登録を?」

 

「まぁ、そんなところだ。」

 

とてとて。ヅカヅカ。厳つい表情に全身武装の大男と、飄々として小柄な獣人女。

アンバランスな二人の歩幅も、レイヴァーが速度を落としているとはいえ

アリエルは早歩きを強いられている。

そんな中、ふいとレイヴァーに振り返ったアリエルは彼に問いかけた。

 

「私は、エルヴィンテという東にある城塞都市を目指していてね。...ところで君のその鎧の流派。東地方の傭兵が多用する品だ。東に用があるのではないかね?。いやなに、何か東の方に必要なものがありそうな雰囲気をしていると推察してね。合っているかね?」

 

突如投げかけられたその問いにレイヴァーは驚きを隠せなかった。

実を言うと彼は、アリエルという少女がマトモな商人だと、半分思っていなかったのだ。

しかし、突如としてこの慧眼である。

先程までの、どちらかと言うと軽薄そうな薄ら笑いから

今は、溢れる知性も相まって底知れなさと顔の良さが起因したミステリアスな薄ら笑いに

雰囲気が切り替わっている。

アリエル・ロータス。やればできる女なのである。

これが商人の顔かと感心しつつレイヴァーは答える

 

「そうだ。俺が師事していた男が、東のエルフなんだ。鎧は師の知人である鍛冶師が鍛えたものだから、その推察で八割方合っている鎧を鍛え直し、補強すること。そして、俺の目的の為にもあちらの冒険者ギルドで名を挙げねばいけない。」

 

「目的について、聞いても?」

 

「あまり誇れることではない。まだ、言えん。」

 

「そうか。」

 

レイヴァーはくすくす笑うアリエルを尻目に

歩みを早め、ギルドの門を叩いた。

基本的にギルドは冒険者とそれ以外で入口を分けている。

来客用の扉には、厳しくもシンプルな装飾が施され、ここの冒険者たちの自慢になるに値する見事な

ものであった。アリエルは、やや緊張する。それも当然。冒険者ギルドは混沌の坩堝のなのだ。

 

_____ゴン、ゴン、ゴン

 

しっかりと3回なあたり、彼は真面目である。

扉の奥から「どうぞぉー?」という声が聞こえてから、改めて彼はギルド内に入った。

中はやや騒々しいが、それもレイヴァーが入ってきて静かになった。

今度はヒソヒソと、何者かを勘ぐる声が聞こえ始める。

荒くれ者の印象を受けがちである冒険者。確かに強面も多いが

確かな実力を持った益荒男(ますらお)共がほとんどで、荒くれ者程度の弱い者は

生き残れる職種ではない。

何者かを勘ぐっているのは、レイヴァーがその年齢的に新人ほどの若さであり

しかし、その場にいたどの冒険者よりも大きくて分厚い...正しく鉄塊のような大剣を背負い

鎖帷子付き外套(アームズマンコート)や重ね着された様々な素材の鎧。

その使い込まれた証拠たる年月や激動の跡を、実力ある冒険者たちは

レイヴァーの瞳や立ち振舞だけではなく、革鎧の飴色だとか、鎧についた細やかな傷や

剣に蓄積され漏れ出た威圧感から察していた。

昨晩、ダイアウルフの群れに大立ち回りした青年の噂話も耳にしていた彼らは

彼の言葉で、それが事実でその当事者こそがこの男であると理解することになった。

 

「冒険者ギルドへようこそ!!。何かご要件ですか?」

 

「冒険者になりに来た。」

 

男の声は、思いの外若く、多くの冒険者は声に出さずとも内心驚いた。

少なくとも今レイヴァーの後ろについている小さい商人にすら気付かないほどには。

 

「え、冒険者の方では無いんですか!?」

 

受付嬢が声を出すのも無理はない。ベテランのような見てくれなのだ。彼は。

しかし受付嬢もすぐに心をならし、説明を始めた。

 

_えっと、初めてということなので、冒険者ギルドの施設と、等級についてご説明しますね?

まず冒険者ギルドというのは、国家間及び個人間関係なく、依頼されたクエストを所属する冒険者に

斡旋。報酬の確認や、魔獣などの素材を回収、販売する際の斡旋や取りまとめをする組織です。

冒険者のスムーズな活動のために、自由都市や国家と協力し、様々な施設の経営もしています。

今、あなたがいるこのギルドでも、依頼の受注、達成報告や旅の仲間(パーティー)を探せます。

この施設には、併設で宿屋・鍛冶屋・訓練場が設営されています。

次に、等級ですね。こちらは、冒険者における大まかな強さの指標になります。

ただし、品性もそれなり以上になければ、昇級もできませんしより難度が高い依頼や特殊な依頼が

受けられません。

下から、貧鉄、青銅、鋼、霊鉄、銀、金、魔銀(ミスリル)魔金(オルガジェラ)鬼鋼(オリハルコン)の9等級です。

訓練場にて問題がないか検査し、

次に品性や知識といった点を上の階にあります事務所にて監査します。以上で宜しいですか?

あとぉ、その。後ろの方は?

 

「ああ。身元の保証人が必要だと思い、同行をお願いした。商人ギルドの人間だ。」

 

「なるほど、丁寧ですねぇ。しかし大丈夫ですよぉ、近年は戸籍関連も管理が行き届いていて、あまり必要にならなくなり保証人はいらないんですよ。」

 

ふむふむと納得しているレイヴァーだが、アリエルは少し当てが外れていた。

(保証人となったが云々で安く護衛として雇えそうだったんだけどなァ。)

恩が云々と悩んでいたとは思えないほどの商人らしい切り替えであったがそうやって

皮算用していたことを見抜いてか、受付嬢は目線をアリエルにやり、にやりとした。

 

「そうか。...アリエル。助かった、俺はこれから監査だ。お前まで付き合わずともよいだろう。旅を続けてくれ。」

 

「君はキツネ心もとい女心をわかってないね?。待つつもりだよ。」

 

「そうか?__「そうだ。」...そうか。」

 

往年の友人のようだが、まだ出会って一週間経っていない。

受付嬢は、商人ギルドの人間とのことで勘ぐっていたがやり取りを聞く限り心配はなさそうである。

 

「では、こちらの書類を書いてくださいね。ペンは必要ですか?」

 

「インクが欲しいが、ペンはある。羽ペンで構わないか?」

 

「大丈夫ですよぉ。」

 

文字の読み書きが可能というのは、この世界で大きなアドバンテージである。

教育機関が発達しておらず、知識を独占している貴族が多い中で

殆どの人間が文字の読み書きをできずに一生を終えている。

レイヴァーは親がそれなりに教育を施されていたため、軽い計算や文字の読み書きは当然教わった

(現代日本で成人して確りと働いて生きていたという時点で計算能力はこの世界の常人より高いのはレイヴァーの心のなかにしまっている。)のだ。

 

_______________________

名前:レイヴァー・アンタレス

性別:男性

種族:ヒューマン

年齢:19歳

 

出身:北方

職種(ジョブ):重装戦士

_______________________

 

日本人からすると、え?短くね?という内容だがそれでも書けるやつが少ないので希少なのである。

尚、字は綺麗だ。これはレイヴァーの前世からある自負であり、この世界でもそれは事実であった。

しかし、それは同時に異質でもある。字が書けないので代筆を頼む新入りが殆どを占めるし

羽ペンまで自前となると、それこそ名のある商人くらいしかやらない徹底した丁寧さだろう。

 

「(えー、筆記ミスもない。姓があって、字が綺麗。羽ペンも悪くない。インクの切れが良い...手入れしている証拠だ。ガントレットを付けたままこの字かぁ。このヒトの方が私より上手じゃん...。でも、19歳??。)」

 

書き終えたレイヴァーは羽ペンの手入れをしていた。

麻布にインクを吸い出し、羽ペン用の布で油分を拭う。

先割れ防止の保護布を被せ、そして乾燥できる入れ物に入れ

腰のベルトに装着しているカバンの中で、一番細長いペン用のケースに入れた。

前世で言うボールペンの感覚だが、それをできるほど育ちの良い人間は冒険者を目指さないので

浮いていた。

 

「はい、問題はないよぉ。訓練場に案内するね。商人さんも同行しますか?」

 

「ああ、お願いしよう。」

 

「アリエル。暫く世話になる。」

 

「任せたまえよ!。私は、これでも世界中を旅して回ったのだよ?当てにしてくれていいともさ。」

 

軽口を叩く二人に、受付嬢は小さくくすりと笑い、そのまま歩いていく。

二人がついて行くと、訓練場は屋外施設であった。それも巨大な。

中では歴戦と思わしき冒険者から新米のような若者まで多種多様。

人種にしても、エルフ、ドワーフ、ハーフフットに獣人...。

 

「ここが訓練場です。冒険者ギルドの所属であれば、何時でも解放しています。原則として、職員同行であれば、非冒険者も見学できます。訓練内容に関してはかなり大規模かつ限定的な条件下も魔術などで再現可能です。そちらはすこし料金がかかりますが。」

 

説明を聞きながら、レイヴァーは目を見開き観察する。

模擬戦ゴーレムに剣を打ち込む少年や、大金棒を豪快にふるい鍛える獣人。

魔術を構築し、氷塊を雨のように降り注がせる魔法使い。

素晴らしい環境だと思った。

 

「レイヴァーさん。あなたにはこれから担当官である重騎士(ウォーナイト)をジョブにしている

飛竜殺しボルジャイ氏と戦闘を行っていただきます。首、心臓、股間部以外でしたら狙っていただいて構いません。」

 

受付嬢の指す方を見ると、正しく城壁の如き大男が仁王立ちしていた。

 

「お前が新入りになりたいとか言う童ッパか?」

 

「レイヴァー・アンタレス。獲物はこの大剣と腰のナイフだ。」

 

「ボルジャイ。盾と片手斧だ。」

 

こいういった模擬戦。そのなかでも一対一(タイマン)では、ロングソード5本分の距離である。

互いに一礼。誉れある一騎打ちである。

雰囲気の変化に、周りで訓練していた冒険者たちも、静かに二人の鉄塊を見据えている。

 

「ではぁ〜〜」

 

気の抜けた受付嬢の声がよく響く。

じり、と鉄靴が砂を踏む音がする。しかし音が消える。気配は濃密、空気は鋭く。

 

「はじめぃ!!!」

 

刹那、まるで金属でできた弦楽器を、無理やり引いたような不協和音が轟いた。

双方の得物からは火花が散り、先程の音からも察せられる通り

とてつもない膂力が加わっているのは火を見るより明らかだ。

受付嬢は思わず気の抜けた声を出す。

 

「んぇ?」

 

しかしそんな間にも1撃。2撃と応酬は続き、訓練所にいた全員は

その超常的な現象に見入っていた。

 

**

 

()()()()()()!」

 

ボルジャイは驚きを隠せなかった。

自身より体格でも経験でも劣っているであろう一人の青年が

それも冒険者にもなっていない青年が、仮にも在野の冒険者の中では並大抵の者より実力のある

霊鉄等級であり、使っている斧も、僅かながらでも魔金(オルガジェラ)が使われた逸品。

質も重さも速度も兼ね備え、絶対に新人に対峙させる強さではないのだが

それを青年はその鉄塊のような鈍剣にて、いなして反撃している。

また、ボルジャイが放った薙ぎ払いを、剣の腹で受け止めてから、そのまま打ち消すのではなく

ボルジャイの力を利用し、そのまま流す。

かと思えば正面切った攻防も多彩にこなす。

 

「これならどうだぁッ!!!!"加速する大斧(ストームルーラー)"!!」

 

ボルジャイの奥の手。風魔法による強化で斧のネックである振り抜きの遅さを打ち消し

探検が如き連撃を叩き込む武技。魔と剣、どちらの道も確りと修めていなければ到底編み出せぬ技。

本気であった。一人の青年に。冒険者にまだなってもいないヒヨッコに。

彼は全力を出せた。

そのあまりに猛々しさに、周りで見物人をしていた冒険者たちも野次を飛ばす。

 

「おい飛竜殺し(ワイバーンハント)ォ。ちっと大人気ねぇんじゃないの??」

 

「ちげぇねぇ!!ハハハッッッ!!!」

 

「飛竜殺しに240ゴル!!!」

 

「俺は安定のボルジャイで150!。」

 

「じゃぁ、私はレイヴァー君に1000ゴルだ!!」

 

賭けを始めた冒険者の中でもひときわ大きく叫んだのは、着るものも小綺麗になったことで

より一層美しいという単語が似合い始めていた獣人少女。アリエルである。

その黄金の瞳には確信めいた自身に満ち溢れ、そして金額から伝わるその気概に冒険者たちも

大いに歓迎して賭け事は熱を帯び最高潮だった。

彼女の笑みがより胡散臭くなっていることに目を瞑ればだが。

 

「レイヴァー君!!勝ってくれたまえよぅ。じゃないと私は身ぐるみ剥がれて素寒貧だぁ!」

 

どっと笑いが起き、レイヴァーも、アリエルには背中越しにしか伺えないが

楽しそうであった。

 

しかし、その刃の動きは鋭さを増し

反対にボルジャイの斧は鈍ってきていた。地面をえぐるような一撃も

今や途切れ途切れ。曲がりなりにもほぼ4時間も魔獣の群れと殴り合ったレイヴァーの体力は

正しく伊達ではなかった。

 

そして、決着はつく。

 

「飛竜でも両断できる一撃だ!!受けきってみろォ」

 

ボルジャイは最後に体力を振り絞り

己の二つ名へと繋がった大技を放つため高く跳び上がる。

 

「.....。そうか...来い。」

 

返すレイヴァーは、先程までの激動とはうって変わり、大剣を両手で構え、足の間隔を広げ

剣をまるでしまい込むように見えるくらいには背中に付け、独特の構えをなす。

己の自重と重力で加速したボルジャイの斧は、飛竜殺しに相応しい一撃だった。

 

ガァァァァンンンンッッッ

 

鉄塊同士がぶつかる音とともに砂煙が舞い上がり

見物人も受付嬢も視認できなかった。

なんなら耳も先程の爆音で言う事を聞かない。

 

「おいネーチャン!!!勝ったのどっちだよ!?」

 

「ええとぉ」

 

煙が上がり、そこに立っていたのは

 

 

 

 

「冒険者...強い人達だ。俺も目指せるのだろうか」

 

刃毀れ一つなく立つのは

 

「れ、レイヴァー・アンタレス!!!レイヴァーの勝利ですッッッ!!?」

 

レイヴァーであった。

その瞬間、賭け事をしていた連中は阿鼻叫喚だった。

なにせ殆どがボルジャイに賭けたのだ。

大穴も大穴であり、唯一レイヴァーに賭けていたアリエルの、大当たり(ジャックポット)である。

 




ヴァターシはフロム好きなので、これからはここにフレーバーテキストもどきを書くの。
あとね個人的な妄想なんだけれど、きっとアリエルって”よゆうのえみ”を使えそうなのよ。
ヴァターシわくわく。ぴーなつはそこそこすき。


レイヴァー・アンタレスのコンセプトアート
デジタルアートって難しいね。

【挿絵表示】
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