3月の後半。ゲヘナ学園は卒業式で騒がしかった。
「もう3年生は卒業か……1年ってのは早いんだな」
「確かに……まぁ、私たち風紀委員会は忙しいから早く感じるんじゃない?」
「もう俺らも2年生になるのか〜実感がわかねぇな」
「これからはもっと忙しくなるから、サボらずに頑張ろうね?」
「うぐっ……ぜ、善処はするよ……」
ユウリとイオリは家でゲームをしながら駄弁っていた。今日は卒業式なので休みになった影響で、珍しく三連休となっていた
「にしても今日が卒業式で休みなんてラッキーだな」
「久しぶりの三連休だし、暇になるかもね」
二人で久しぶりのゆったりできる休日を噛み締めるようにのんびりと過ごしていた
(はぁ〜…休みって最高だよなァ……このまま何事も無い休日が続けばいいのによぉ)
ソファに寝転びながらボケっとyoutu〇を見続ける、ゲーム実況だったり、実験動画だったり、料理動画だったり多種多様で飽きがこない。元いた場所では味わえなかったであろう感覚。それでもその感覚を楽しまなければ損だろうな
「そういえばユウリ、弾詰まりは直った?」
「あ」
「その顔、完全に忘れてただろ……あんなに言っただろ?今やらなきゃ忘れるよって」
「うぐぐ……正論だから言い返せねぇ」
はぁ……とイオリに呆れられる
だが、仕方ない。完全に忘れていたからな、後でやろう後でやろうって思ったまま放置してもう1週間が経ってるし……あぁ〜やらかした……やらないとなぁ。本当に面倒だな〜
「ほら、また忘れない内にやりな?私も手伝うから」
「一人でできるから大丈夫です〜」
子供扱いをしてくるイオリにムカッとするが、俺が悪いのですぐに行動に移すことにする。
机にサブマシンガンを置き、ドライバーを持ってくる
「さてさて……バラすか〜」
「あれ、薬室は確認しないのか?」
「薬室で詰まってたらもう直ってるわ」
イオリと喋りながら、解体を進め、原因を特定しようとする
「あぁ……成程……そりゃ撃てねぇわ」
「ん?原因がわかったのか?」
イオリがスマホから目を離し、机に近づいてくる
「ああ、納得できる理由を見つけた」
「どれどれ?」
イオリはそういい、バラバラになった部品達をみて、不思議そうに首を傾げる
「ん?特に問題無さそうだけど……?」
「ほら、ここ見ろよ……1部欠けてるし、ヒビが入ってる」
ユウリはそう言って問題のある部分に触れた、ユウリが部品に触れ、軽く押してみると確かに割れ目が現れた
「あ、ホントだ。よく気がついたな……こんな小さな割れ目……」
「しかも……ほら、すぐに取れる。そりゃ撃てねぇ訳だわ」
ユウリが割れ目を強く押すと、部品がバキっと言う音と共に2つに割れた。
「そんなに簡単に割れるぐらいヒビ入ってたのか……逆に今まで壊れてなかったのがすごいぐらいじゃないか?」
「俺の相棒でもあるかるなぁ……ずっと使ってたんだよ……新しく買い換えるのは嫌だし……」
ユウリはうーんと唸りながらバラバラの部品たちを見ていた
「なら…修理に出すしかないよな……」
イオリが提案する
「けど……ここら辺に修理屋なんてあるのか?……あるとしても……完璧に直せる保証もない訳だし……」
「ユウリが自分で直せないなら…それしかないだろうな」
「そうだよなぁ……俺だって部品全部の直し方を知ってる訳じゃないし……」
ユウリは顎に手を当て、深く考え続けている
(これで俺のいた所と部品が違うから直せないって言われたら困るし……どうすればええんかねぇ)
「イオリぃ〜なんか絶対に修理できますって言ってる店ないのか〜?」
「そんな胡散臭い所知ってても行かせないぞ、ユウリがカモにされるかもしれないし……」
「それもそうだよな〜……仕方ない。しばらくはコイツらを使うよ」
ユウリはショットガンと対物スナイパーを指さしながら言った
「そうするしかないよな…私も修理屋とか色々と調べておくよ」
「いいのか?」
「いいよそんぐらい、だって私たちは相棒でしょ?」
イオリはそういい、ユウリに向かって微笑んだ
「……!そうだな…ありがとう」
ユウリもそう言い、微笑んだ
ヌベスコドッコイ