長いようで短かった1年が終わり、今日から2年生となる。そしてそれはまた風紀委員の仕事が増えるということだ!
1年生だからできなかった仕事もやることになる……考えるだけで胃が痛くなりそうだ
「はぁ〜また面倒な1年の始まりだな…」
2年の一学期早々にユウリは席に座りながら溜息を吐き、呟いていた
「やりがいもあるだろ?私は意外と楽しいと思ってるけど」
「確かにやりがいはあるが……報告書とか云々がダルい」
「あ〜……確かに、それは分かるかも」
「だろぉ?」
今となってはもう慣れてしまっているが、このゲヘナ学園は問題児の巣窟だ。例えばスケバン共…人数が多いから捕まえてもキリがねぇ、それに温泉開発部と美食研究部だっけか?
俺は対応してなかったから分からないが……ソイツらもトラブルメーカーらしい……2年生になったからにはソイツらとも戦闘するのは避けられないだろう
「それに、やりがいだけあってもだろ……さて、今年は何徹することになるだろうか〜」
「それの最高記録更新だけはしたくないなぁ……」
そりゃ誰だってそうしたいが……1年生で最大3徹だったのに2年生になって対応する奴も増えるんだし無茶だろうな
「そういえばユウリ、明日に風紀委員会の集会あるって」
「マジかよ……早く終わるといいんだがなぁ……どんな話するとか聞いてる?」
「聞いては無いけど…後輩達も来るだろうし普通にこれからの仕事とかじゃない?」
「そうか、俺らも先輩になるのかぁ。どんな後輩が来るのかねぇ……イカれた奴が来なきゃいいんだがねぇ〜」
「ゲヘナでそれは無理があるだろ、ユウリもイカれた奴ではあるって自負してるだろ?」
「すげぇ失礼だけど合ってはいるな……すげぇ失礼だけどな」
「ごめんって」
わざとらしくイオリを睨みつけるユウリにイオリは笑いながら謝った
俺のことを玩具としか思ってないような反応だが……俺も楽しいしとやかくは言わないでおこう。
なんだかんだイオリと過ごす時間がとても楽しく感じる、最初の頃はただの相方としてしか見てなかったが、今じゃ大切な相棒だ……絶対に失わない…今度こそは……絶対…守ってやる…奪わせない……二度と
今でも覚えている、あの日の光景を。目の前で失われた数多くの生者共の嘆きを……手を伸ばし……助けを乞う人…動かない死体……嗚呼…俺を見るな…俺の名を呼ぶな
「…い、おいユウリ!」
そんな事を思っていると、無意識のうちに拳を握る力が強くなっていたのだろう、イオリが不思議な顔で俺を見ていた
「急にどうしたんだ?ボーッとして」
その一言で俺は意識は元に戻った、過去を見ていたいたのだろう
「あぁ、悪い……眠くてな」
「あれほどちゃんと寝ろって言ったろ……」
「悪い悪い……次からは気ぃつけるから」
今更俺に人を守れるだろうか?何も守れなかった俺に……目の前の人すら守ってやれなかった俺に…