「すんませーん」俺は風紀委員会の執務室の扉を開け、中に入ると、中にいた白髪の小さな女と目が合った、見た感じ2年生かだろうか?礼儀は知らんからこうなっているが、良いのだろうか?まぁ、当然驚かれたけどな…とりあえず入部届けを渡し、帰ろうとするが、止められた、入部したい理由を聞きたいらしい、予想外の質問に少し動揺してしまった、理由か……あれしかないな「俺にとって、1番馴染み深いからだ」
「馴染み深い?」頭にハテナマークが浮かんでいる少女は、まだ質問したそうにしていたのだが…やめたらしい、こちらとしても戦場のことを話すのは気分が良くないから安心するよ、「じゃあ、これ」少女から渡されたのは風紀と書かれた政治家がよく付けてるやつだった、あんまりつけたくは無いが、仕方ないか……左の二の腕に巻き付け、ボタンで止める。似合わねぇな?全く、「あの、名前は?」そうか、まだ名乗ってなかったか……「俺は一之瀬悠里、貴方は?」「私は……空崎ヒナ、明日からよろしく」「ああ、よろしくお願いする」挨拶も用も終わったから執務室をでる、とはいえやる事がなんにも無さすぎるな……家に帰って寝るとするか!廊下を歩くとこちらを見てヒソヒソ話す奴らがいる、見た目が浮いているから仕方ないが、気分は良くは無い、関わる気も無いからさっさと学校を出て帰路を進む、歩いているとコンビニが見えた。よし、酒をを買おう、コンビニに入って黒服伝いで手に入れた(自国の通貨と交換した)金で、ウィスキー5本と炭酸水6本、そして煙草をワンカートン買う、自国とは違い、普通に買えたから嬉しかったな……「あ、ツマミ買い忘れた」 まぁいいか、家にあるベーコンでも燻製しよう、俺の家はゲヘナ学園から遠いので面倒だが、それなりに広い部屋を借りてるから、くつろぎ安い、明日の用意を終え、ハイボールを飲む、5ヶ月ぶりの酒だ、五臓六腑にしみわたる
「あ゛あ゛あ゛あ゛〜うんめぇなぁ!」ウィスキー瓶を1本まるまる飲んでしまったのは誤算だったが、丁度よく酔いも回ったから床に付いた
翌日、二日酔い状態で吐きそうになりながら目を覚ました、頭が痛い、水を飲んでソファに座る、時刻はまだ3時だ、早くに起きる癖はまだ治ってないらしい「腹が減ったな」体は欲望に正直だそう溜息を吐きながらコンビニ弁当をレンジに入れる、昔はこんなもの食べれなかったな、なんて思い出にふけながら終わるのを待つ、チーンと軽い音が鳴る、「あ、ミスったなぁ」蓋が歪んだ弁当を取り出し、机に置く「いただきます」レーションより美味いな、俺は弁当の美味さに舌鼓をうちながら完食した、まだ学校に行く時間まで余裕がある、スマホでも触るか、黒服から貰ったスマホを触っていると、もう出発の10分前だ、水筒にウィスキーと炭酸水、氷を入れる、「行ってくる」誰も居ない部屋に言って部屋に鍵を閉める、エンジンを使って道を高速で移動する、路地裏に入ってエンジンをoffにする、ここからは歩いて行こう、道には俺と同じ生徒が沢山いる、皆和気あいあいとしている、資料で見たよりかは安全そうだが……?
「あ、悠里、やっと見つけた」学園に着くと空崎ヒナがいた「俺に何か用ですか?」「ええ、風紀委員会の要件でね、着いてきて」なんだろうか、入部してまだ1日目だってのに、執務室に着くと、俺と同じ1年生が集まっていた、そしてその前には委員長らしき人がいた、「全員揃ったか」俺が部屋に入ると委員長が話した「1年生の諸君はまだ不慣れであろうから、これからペアで仕事をしてもらう」なるほど、その割り振りをするために呼び出したのか……続々と割り振られ、俺の番となる「悠里、お前は銀鏡と組んでもらう」……誰?わかるわけもないか、全員初めましてだからな、「銀鏡イオリだ、よろしく」そういい、銀髪の女は俺に手を差し出した「一之瀬悠里だ、よろしく」俺は手を取り握手をした、なんだか懐かしいな、まるで軍の時と一緒だ、ペアとの顔合わせも終わり、授業を受ける、此処ではBDでの勉強の為、すごく眠い、何とか酒を飲んで頭を動かす、二日酔い状態だから話が頭に入ってこない
「やっと終わったな」「あ〜眠い、なんで銀鏡は眠くならねぇんだ?」俺は銀鏡と廊下を歩きながら話していた、今日からこいつとパトロールらしい、ペアとして少しは心を開かなければな?廊下で話しながら歩いていると、爆発音が響いてきた「うわっ!?」「空襲か!?」その場に伏せ、SMGを手に取る、「そんな事してないで早く行くぞ!」「うおっ!?」俺は銀鏡に腕を引っ張られながら爆発音のした方に走っていた
現場に着くとチンピラが店を襲っていた、「風紀委員会だ!お前ら!そこを動くな!」銀鏡がチンピラに叫ぶ、チンピラは見た感じ俺らより年上だ、「あぁ?……なんだよ1年生だな?お前ごときで私たちがとめられるか?」「今辞めなければ強硬手段をとるぞ!」銀鏡は負けじと言う「生意気だなぁ!」「やっちまうぞ!」3人のチンピラが俺たちに銃口を向ける、
仕方ない、強硬手段だ「銀鏡、一般人の避難をよろしく頼んだ」「何言ってるんだ!私も戦うぞ!」なんでだよ、と心の中でツッコむ、今のこいつに何言っても聞かないだろうなと、諦める「じゃあ武器を取れ」SMG二丁を掴み、チンピラ共に向き合う「クソ野郎共、投降するなら今のうちだ」「はぁ?」「何言ってんだよ、このクソ!」「アタシらをバカにしてんのか?」犬かよコイツら、それも小型犬見たいに吠える、なら、余裕だな、手加減は無しだ、一瞬で終わらせる「銀鏡、行くぞ」「あ、ああ…分かった」チンピラの1人がアサルトライフルを構えた瞬間、銃口を蹴り上げて銃口を曲げる、「へ?」そのまま腹を蹴り、馬乗り状態のまま、チンピラの口に銃口を突っ込み、トリガーを引く、ダダダダダダダ、「ガババババ」恐らく気絶したのだろう、声を発しなくなったので、そこら辺に蹴り飛ばした、「このッ!」ショットガンをこちらに向け、顔面に撃ってきた、「よいしょ」頭を下げて弾をかわし、足払いで体制を崩し、グリップで後頭部を思いっきり殴り、地面に叩きつける、呆気に取られてる銀鏡を横目に、3人目の頭を掴む、エンジンを使って高速で壁に頭を叩きつける、そして頭を掴んだまま脳天に1マガジン分の弾をばら撒く、これで制圧完了だ、どれも戦場で使った戦法の再現でしかないが、上手く決まっただろう、「余裕だったな」チンピラの頭を蹴って、1箇所に集める、「な、なぁ、悠里?」少し震えた声で銀鏡は俺に話しかけてきた「ん?」「何処でそんな戦法教えて貰ったんだ?ちょっとやり過ぎだぞ?」「はぁ?」
何故やり過ぎなんだ?自業自得でしかねぇだろうに、随分と優しい考え方だな「そうか?やり過ぎでは無いと思うんだが……」「いやいや!あれはどう考えてもやり過ぎだ!」
そんなになのかねぇ……次からはもう少し軽めにしないとなぁ、「分かった分かった、次からはもう少し緩めるよ」煙草を取り出して一服しようとして、箱から1本取り出す、口にくわえ、火をつける、肺に入ってくる煙の感覚、これが生きてるってか、なんて思ってると銀鏡が俺を睨んでいた、「1本欲しいのか?」なんて聞いたら銀鏡が「いるわけないだろ!」と言いながら殴ってきやがった、「な、なんだよ!?」「風紀委員なのになんで煙草を吸っているんだお前は!」「良いだろ、別に」「法律的にダメだろ!」嘘だろ、煙草だめなのかよ、ふざけんな「じゃ、じゃあ、酒は?」「酒もダメに決まっているだろ!」ガコッと、脳天を殴られた、この女の拳、鉄より痛てぇよ!
「お前、もしかして酒を持ってるなんてないよな?」
「い、いやぁ?も、持ってなんてないぞぉ?」「じゃあ水筒の中身見せろ」渋々見せた、「麦茶だろ、酒なんて持ってきてないさ……」「へぇ?」色は麦茶と同じだし、バレないだろうと思っていたが、銀鏡は俺から水筒を奪い、水筒の中身を1口飲んだ、「私の知ってる麦茶とは違う味がするし、麦茶はシュワシュワしないはずなんだが?」「ッチ、これだから勘のいい女は……」
「よし確保完了」「は?」銀鏡は気絶してるチンピラだけでなく、俺にも手錠を付けてきた、それに驚いて素っ頓狂な声を出してしまった
「銀鏡!何しやがるんだよ!」「いや、お前も風紀を乱してるだろ、だから確保するんだ、黙って着いてこい」「俺は無実だ!!」
「2人とも、一年生なのに良くやってくれたね」委員長から直々に褒められたが、それと同時に質問された「えっと、それで…イオリくん、何故悠里くんに手錠を?」そりゃ質問するよね、今日から配属された2人組の1人が片方に手錠をかけて連れてきたんだから
「委員長、こいつは風紀委員なのに煙草を吸い、酒を飲んでいたので捕まえました」「え?」すごい動揺してるな、当たり前だ「それは本当かい、悠里くん?」
「あ〜……これには深い訳がありましてですね……」どう説明したらいいんだ?自分の痛ところではこれが普通だなんて言えばいいのか?……信じてもらえねぇだろ!
「あ、あの……信じてもらえるのか分からないんですが…」「構わないよ、言っておくれ」「俺は、最近ここに来てですね……俺のいたところではこれが普通でして……」「そんな訳ないだろ!未成年飲酒が普通の場所なんて聞いたことないぞ!」銀鏡、それが普通だよ、俺も慣れてるだけで、客観視、おかしいって分かってる「えっと、本当にそうなの?」「委員長!?信じるんですか!?」「いや、悠里くんが嘘を言ってるようには見えなくて…」いや、お人好し過ぎねぇか?
「確かに、嘘をついてはいなさそうですけど……」
「まぁ、イオリくん、認識の齟齬って事で、許してあげよう」
「……腑に落ちませんが、委員長の命令なら……」腕から手錠が外される、良かったよ、こんな事で捕まるなんて御免だ
「ユウリくん、これからは煙草とお酒はダメだよ?」
「うす……」俺の人生の楽しみが半分消えたよ……あ〜明日からどうやって生きようかなぁ?
麦茶≠ハイボール