ユウリ、やっと起きたか……」そう言ってイオリはソファに寝転ぶ俺の顔を覗いてきた、いつの間にか寝ていたことに驚いたが、久しぶりにこんなに眠れていつもよりかは身体が軽いような気がする。
「傷の調子はどうだ?」
身体を起こしてイオリに問いかける、俺からするといつも通り元気そうだが、体調は本人にしか分からないだろう。
「まだ全身が痛むな……ったく、私としたことが、あんな奴らに負けるなんて……」悔しそうに言いながら腕を回すイオリを見ながら水を飲みにキッチンに移動する。
「イオリ、とりあえず暫くは此処で大人しくしてろよ?」コップに入った水を飲み干してから、イオリに言う
「は?なんでだ?私は別に大丈夫なんだが……」イオリは困惑した様子で俺に何故か聞いてくる
「次襲われたらどうするんだ?今回みたいに都合よくおれが助けれる訳では無いぞ、せめて3日は安静にしておかないとな」「あれは運が悪かっただけだ!今度は絶対に負けない!」
怒りながら反論してくるが、自分の実力じゃなくて運のせいにしてる時点で信用ならん。どうにか説得でもしないともっと大変なことになるだろうな。
「俺はお前を心配してるから言っているんだ、お前に何かあったら困るだろ?だから、頼むよ」「……」
本心からの願いだ、良心に語りかけるような言い方だが、相棒が傷付くのは御免だからな、仕方ない
「そこまで言うなら……」イオリは溜息を吐きながらも、了承してくれた、意外とこいつチョロいな?
「なにニヤついてるんだ?」おっと、顔に出てしまってたか、さてと、勘づかれないうちに、逃げるか
「じゃあな。行ってくる、飯なら冷蔵庫の中のもん適当に食っといてくれ」
「分かった、行ってらっしゃい」
ドアを閉めて、学校とは真反対の道を歩く、黒服に用事がある、この為にアイツの居場所も特定した。
数時間歩いてアビドスとかいう砂漠の近辺まできた。もうそろそろアイツの居場所に着くだろう、扉を蹴り破り、中に入る
「おやおや、やはりいらっしゃいましたか」全てを見透かしたかのように振る舞う様子に、イライラはするが、背に腹はかえられない。
「頼み事がある」
「クックックッ……貴方から頼み事とは珍しいですね?」
ムカつく笑い声だ、殴りたい気持ちを押し込めて本題に移る
「他人から認識されないようになる道具を作ってくれ」
「良いですが、何故?」
「……なんでもいいだろ」
守りたい人できたなんて、言えるはずもない
「作るのは良いですが、条件がありますよ?」
「なんだ、言ってみろ?」
「アビドスに小鳥遊ホシノとい売っ生徒がいます、貴方には戦闘をしてもらい、データを取らせてもらいます」
「それだけか?」
ただの生徒と戦うだけだろ、戦闘は得意なんだ、さっさと生け捕りにでもしてやるか
黒服から受け取った認識を阻害する仮面とローブを着け、アビドスに向かう、情報によるとピンク色の髪をしているらしい、それにしても人が見当たらない、偶然見かけないとかでは無く、もう居ないのだろう。こんなところに居るやつは相当変わっている奴か、この土地を愛してるやつしかいないだろう
暫く歩くと学校のような建物が見えた、あれがアビドス高校か。人の気配も少ない、生徒の数も2桁も居ないだろうな
中にいる奴らを脅して情報を吐かせた方が楽か、この為に用意した巨大な鎌を構えて高校に入ろうとすると、後ろから声を掛けられた
「そこで何をしているのかな?」
「!?」
気づけなかった、気配は無かったはずだ、一体何時から……
「うちになんの用?」
振り向くとピンク色の髪をした小さな女がいた
彼奴が小鳥遊ホシノなのだろう、ならさっさと仕留めて帰るか
「さっさと応えろよ」
「]<#$@!乁=乁」(お前に用がある)
そうだった、この仮面を付けていると声が呻き声に変わるんだ、とんだ不良品寄越しやがったな彼奴
ユウリが鎌を構え、戦闘態勢に移行する
「何言ってんのか分かんないけど、戦うのなら容赦はしないよ」
ホシノもショットガンを構え、戦闘態勢をとる
お互いが睨み合い一触即発状態になる、先に仕掛けたのはユウリだった
ショットガンの銃身と鎌の刃がぶつかる、金属のぶつかる音が響く、
「ッチ!」
鎌が弾き返されると共に、散弾がとんでくる、飛んできた弾を弾き、小鳥遊ホシノの首を狙って鎌を振るうが軽々と避けられ、距離をとられる。それでも一瞬で近づき、射撃の隙を与えないように鎌を振るう
「隙だらけだよ」
不意をつかれ顔面に散弾を喰らう、顔面が吹き飛びかけるが再生させ、距離をとる
鎌の形を変え、槍にして突撃する、当たるとは思っていないが誘導には使えるだろう
予測通り軽々と避けられるが、最初からその動きを狙っていた、避けるために動くその瞬間を
義体のエンジンを使い、ホシノへ飛び掛る、脳天に槍を刺そうとするが盾によって防がれる。
「危ないなぁ」
「``>-」(化け物め)
あれから数十分間戦闘を続けていたが、どんどんと押されていく、そろそろデータも充分だろう、後はいつてったいするかだ
「そろそろ終わらせるよ」
冷徹に言い放つ彼女の気配は、昔に感じたような感覚がする
このままじゃ殺られる、こうなりゃ一か八かだ
「焼却」
小鳥遊ホシノが近づいてきた瞬間に、義体の炎を集約させたレーザーを放つ、彼女も予測していなかったのだろう、数十メートルは後退させられた、その隙に姿を消す
命からがら切り抜けたが、あんな化け物と戦うのはとう御免だな
「おや、ユウリさん、随分とボロボロですね」
撤退すると黒服が出迎えてきた、クックックッと笑う声に今まで以上に殺意が湧く
「データは充分かよ?」
「えぇ、予想外な程に集まりましたよ」
「そりゃよかったよ」
生きてる事に感謝しながら帰路に着いた
戦闘描写ムズくね?