モノクロの星達は、まだ走っている。 ――負け続けの俺は、彼女と日本一を目指す。
作者:

オリジナル現代/スポーツ
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中学時代、全国大会の決勝で何度もライバルに敗れた男――佐伯悠真。
走ることは好きだった。だが、勝つことが怖くなった。

推薦で陸上名門・栄凌高校に入学するが、
入学初日からレベルの差を痛感する。
同じく入学したライバル・桐原 一誠は、先輩たちとの模擬レースで堂々の3位。
一方の悠真は、足も出ない完敗。

その日の帰り道。
自分の無力さに打ちひしがれながら、
堤防沿いを走っていた悠真の耳に、転がる声が響く。

「ペプシ!!……あ、痛っ……」

坂道を転がり落ちた少女――藤崎澪。
笑って泣いて、泥だらけで手を差し出した彼女は言った。

「ボクと一緒に、日本一を目指しませんか!?」

その瞬間から、止まっていた歯車が回り始める。
走ることを諦めた少女と、勝つことを恐れる少年。
二人の“モノクロの青春”が、少しずつ色を取り戻していく。

これは、
誰よりも“走ることが好き”な少年が、
もう一度、自分の足で光を掴もうとする物語。

モノクロの星達は、まだ走っている。
――その先に、眩しい夢“日本一”が待っていると信じて。
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