闇の世界への反逆心   作:魚川

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闇と光が交わる刻

『アラン・クレマンを仲間にしてから、またもや時が経ち…』

「ガイトウ、これもうちょいデカくしたほうがいいんじゃないか?安定性とかさあ」

【影又はグスタフ邸の凶鬼製作場にいた】

「んー…だけどこれ以上の大きさは反動でぶっ壊れるかもしれねえぞ?」

「じゃあこっちを小型化とかどうよ?」

「それならまあ無理のない範囲だな…しかしもう少し武器を持たせる幅がある方が…」

「諸君!有用そうな素材とかをありったけ入荷してきたぞ〜!」

「よくやった商人!」

「当然だともグスタスク殿、私は最高の商人なのだからな!」

ワイワイガヤガヤ

 

「…あー……何をしてるんだお前ら?」

「あ、アルブサール様どうも!」

「ああ…なんの風の吹き回しなんだ?凶鬼弄りなど…」

「ふふ〜ん!アルブサール、凶鬼じゃないぜ、驚鬼だ!」

「…?」

「グスタフ様を呼び捨てにするな愚か者。申し訳ありませんグスタフ様…驚鬼と言うのはこいつの作っている奴らしく…面白い構造をしていたので、つい俺も…」

「そうか、いやまあお前は好きにすれば構わないんだが…」

 

「俺がなんでやってるのかってことですか?」

「ああ…一応我の主人だろう?そこらへんでふんぞりかえってればいいんじゃないか?」

「いつもふんぞりかえってるんですか…?ってか、俺にそんな権利はないですよ」

「……ほお?」

「…正直、俺はアラン・クレマンとの戦いで苦戦しました…シールドトリガーがなかったら負けていたかもしれない…確かに、あれも実力のうちですが…アルブサール様の力が十分な以上、ここからは俺達が強くなるしかないと思うんです…!」

「ふっ……なるほどな、殊勝な心がけじゃないか…そう言う事なら好きにしろ、ただ…時間はいいのか?」

「大丈夫です!俺夜型なんで!」

「そう言う問題…なのか?そもそもこの文明に朝という概念は薄いがな…」

 

【次の日の学校、帰り道】

「ふああ…やべえ、超眠い…帰ったらすぐに寝ちゃうかも…」

「ええ…学校でも結構寝てなかった?」

「授業中は、起きてたし…休み時間だけだったから…」

「それはそうだけどさあ…大丈夫なの?無理しちゃダメだよ?」

「し、心配するなってジョー…じゃ、また明日な〜」

「うん、じゃあね〜!」

 

【2人が別れた後、ひょっこりとガイトウが出てくる】

「しかし…珍しいな影又、あんなに滅茶苦茶寝るなんて…確かに昨日は長めに作業してたけどさ」

「んあ?ああ…そうか、お前の方はまだ気がついてないか」

【そういう影又の顔は、先程までとは打って変わってケロッとしていた】

「はへ?なんの話?」

「後ろについてきてる人のことだよ…まあ、今は上にいるみたいだけどな」

「へ?」

【上を見上げる2人、そこには…】

 

「…まさか、気がついていたとはな…」

「まあ…多少は勘が鍛えられてますから」

【DGのような仮面をつけたキラが、2人のことを見下ろしていた】

 

アレは完全にDGのやつ…!多分亀の後だから…暴輪の裁きまでか?断罪はゲジスキー戦のあとだったから、たぶんないはず…

 

「こいつは…輝ヒカル、光文明のデュエルマスター候補か!」

「…(肩にくっついているついている機械のようなもの、おそらくあれもクリーチャー…)」

「やはりお前が、闇文明のマスターカードを所持していると見て間違い無いんだな」

「はい、その通りですよ…で、何か用ですか?」

「とぼけるな!わかっているだろう、自分たちが一体なにをしているのか!」

「俺様たちが…?別に変なことやっているつもりは…」

「自然文明や水文明への侵略や攻撃行為!これはお前達闇文明の仕業だろう!」

「なっ…お、おい待てよ!確かにそれは闇文明の話だけど、それには影又や俺様は関わって…」

 

「…やめろよ、ガイトウ」

「なんでだよ!このまま勘違いされてて言い訳が…!」

「今のキラさんにとってはそれが「真実」だ…そしてその上で、俺がその真実を塗り替えることは、今はできない」

「影又…」

「(影又が、他文明の侵略には関わっていない…?!だが、実際闇文明のマスター候補で、その上で侵略行為自体は存在する…一体どういうことなんだ…?!)」

 

「キラさん、俺と真のデュエルをしに来たんですよね?」

「っ!あ、ああそうだ…正義の名の下に、貴様を裁く!!」

「…わかりました、相手をします」

「俺は…俺は、お前のような悪には負けない…!」

「……そう…ですよねぇ…ガイトウ、頼む」

「お、おう!連れてくぜ!」

【2人はデュエルフィールドに運ばれていく】

「「真のデュエル、スタート!!」」

 

影又:死すらも超越!軍勢見参!

キラ:真なるDGの裁き!

 

『キラとの真のデュエルを行う事となった影又!キラは他文明への侵略を繰り返す闇文明への怒りを燃やすが、ガイトウの言葉を聞いて迷いも見せていた!』

 

キラ:シールド5、クリーチャー4

影又:シールド5、クリーチャー2

 

キラ:ターン5

「キンキラキンに…引いてやるぜ…!!」

「3!2!1!打ち上がれ!俺の正義!」

「俺は煌めく、正義の星!」

「お前を!サッヴァーク!!」

「キンキンキラッ!キンキラ!キンキン!」

「マッキンキンキン!スターダスト!ドローーー!!」

「キンキラキンに…大正義だぜ!!」

 

「切り札を引いてきやがったか…んでもあって、あれが噂のDGってわけだな…だがコスト的に、まだ召喚は…」

「いくぜ!新たなる正義の呪文、エメスレム・ルミナリエ!」

「コストを支払う代わりに光のクリーチャーを4体タップして発動!コスト8以下のメタリカを呼び出す!」

「マジかよ!?」

「キラさんですよ?これくらいは当然やってきますよ…」

「さあ…正義の時間だ!サッヴァークDG!」

「グアアアアアア!!」

 

「噂には聞いていたけど、こりゃ迫力やべえなおい…!」

「…そうですね、これで3度目の真のデュエルですけど…威圧感的なものは、今までと比べ物にならない…!」

「…サッヴァークDGが出た時、山札から3枚捲り、メタリカと呪文を全て手札にできる」

「ラビリンスデュエル!発動!!」

【デュエルフィールドを結晶のようなものが取り囲む】

 

「うおおお!?な、なんだよこれ!?」

「焦るなって…俺のバーストブーストの時にも空が暗くなるだろ?そういうものだよ…」

「な、なるほど…」

 

『一方その頃、ジョーは…』

「おー、ジョーじゃねえか」

「チョリチョリチョリーッス」

「ん…?あーー!!ボルツじゃん!今までどこ行ってたの!?」

『なんと数日ぶりにボルツと出会っていた!』

 

「火文明で色々とな…そういうお前のところは、大丈夫だったのか?」

「え?うん、別に何にもなかったけど?」

「…そうか…いや、なんでもねえよ、悪かったな!」

「え〜?ボルツの変なのー!ねぇデッキー?……デッキー?」

「うっぷ……おろろろろろ!!」

「うわっ!?なんスかお前!?何吐いてるんスか!?」

「じょ、ジョー様、どうやら…強力なクリーチャーが生まれる予感が…」

「強力な…」「クリーチャー……?」

「うっ、おろろろろ……」

 

「影又…お前はジョーの友達でありながら、他の文明を傷つけた…その罪、俺が裁いてやる!!」

「第一の紋章!命翼ノ裁キ!この紋章はシールドを増やす…」

「そして刻め!裁きの紋章だ!!」

【シールドに命翼ノ裁キが張り付く】

「裁きの紋章…よくわかんねえけどやばそうじゃねえか影又!」

「このまま放置すればだけどな、まだ焦らなくても平気だ」

「……その余裕をいつまで保てるかな!ターンエンド…そしてターン終了時!第二の紋章、暴輪ノ裁キを発動!」

「これでサッヴァークDGは、俺のターンまで無敵だ!」

 

「お、おいどうするよ…これじゃボカカーンであいつを倒したりできないぜ…?」

「そのために、途中でスラッシュチャージャーを使ってたんだよ。さあ、出番だぜガイトウ」

「俺様?…なるほど!任せとけ!」

 

影又:ターン5

「俺のターン…行きますよ」

「先にあるのが、暗い闇でも、絶望の未来でも、どうにもならない明日でも!」

「俺は進む!そして引く!俺自身を貫くために!誰かの希望を絶やさないために!!」

「うおおお!ドローー!!」

「ふっ…消し飛ばしてやるぜ、この迷宮!」

「あれが…闇文明のマスターカード…!!」

 

「まずは下準備から行くぜ!出てこい!ガイトウ!」

「よっしゃあ!おい光文明!とっちめて俺様達の言い分しっかり聞いてもらうからな!」

【登場した後、サッヴァークDGを指差しながら宣言する】

「はいはい、静かにな…バーストブーストで墓地からガシャシャーンを登場!そのバーストブーストで手札を好きな数を捨てて、捨てた数だけ山札から墓地に!」

「墓地が一気に…」

「そしてこのまま!マスターバーストブースト発動!悪いが墓地に行ってくれなお前ら!」

「おうよ!俺様達のマスターの登場だぜ!」

【すると影又のクリーチャーやマナ、シールドが溶け始める】

 

「ぐっ…!(なんて強い闇の力…!だけど、やはり邪悪な雰囲気は……いや、違う!闇の力なんだ、悪の力に決まっている…!)」

「出てきてください!軍乗・アルブサールを召喚!!」

「ふっ…はああああ!」

【溶けたシールドやクリーチャーを切り裂きながら現れる…そしてアルブサールはサッヴァークDGを見つめる】

「…あれが、DGか…?思っていたよりも貧弱そうな見た目だな」

「なんだと……!」

「ちょ、出会って早々喧嘩売らないで下さいよアルブサール様!」

「しかし…もっと戦さを交える価値のあるやつを望んでいたが…仕方あるまいか…行くぞお前達」

【アルブサールの能力でクリーチャーが大量に墓地から蘇る】

 

「よもや光文明が相手とは…ルヴォワ殿…」

「…ためらおうものなら、後ろから叩き切るぞ」

「そ、そんなことはしない!今の私は影又殿の部下だ…!」

「ならいいが…」

 

「クリーチャーが…大量に…!しかもなんてパワーだ…!」

「では…邪魔なクリーチャーを先にどかすか!アルブサール様!お前ら!いくぞ!!」

「ぐっ…怯むな!迎え撃て!!」

 

「失礼皆様方!またのお越しを楽しみに待っているぞ!」

【ハンマーのようなものを遠心力で振るったり、刀を使ったりしてクリーチャー2体を相手取るアラン・クレマン】

 

「貴様ら程度の相手にグスタフ様が動くことになろうとはな…」

「はあああっ!」

【残りの2体もグスタフとグスタスクで打ち取り、DG以外の全てのクリーチャーが破壊された】

 

「ぐうっ…そんな……!」

「はあ…全くもって手応えのない…影又、さっさと終わらせるぞ」

「ちょっ…い、言い方言い方!あ、ターンエンドです!」

 

キラ:ターン6

「俺のターン…ドロー!っ!!」

【手札に加わったのはあのカードだった】

「(第三の紋章…!だけど、これを使ってしまったら、一体どうなってしまうんだ…!?俺の命が危険に…俺がいなくなったら、ジョーは…)」

使っちまえよ

「っ?!だ、誰だ!!!」

「え?ど、どうしたんですか?」

「え、な…(今一瞬、声が聞こえたような…)」

 

それはお前の正義そのものなんだろ?だったらなんで使わないって選択肢が出てきちまうんだ?

「(また…!)名前を答えろ!お前は誰だ!なぜお前は俺に話しかける!!」

オレェ…?オレは…そうだねぇ…正義の「代弁者」かねぇ…

「正義の…代弁者…??」

まあ、オレのことはいいだろ?それよりさあ…使えよ、ソレ

「だ、だけど…」

お前の目の前にいるのは悪だぜ?誰かのことなんか考えない最悪の闇文明…しかも、お前の親友であるジョーに近づいてきてる…

「っ…!違う、影又は…」

いいや、違くないさ…やっぱりお前はまだアイツを信じてる…でも違う、アイツは悪だ…放っておけば…お前の大事な親友も家族もまとめて…

「黙れ!!!」

【虚空を振り払うように暴れる】

「き、キラ…さん……?」

「はあ…はあ…言われなくたって…俺の正義は…絶対に…貫き通す……!!」

ククク…そうそう、正義ってのはそうでなくちゃ…




またまた遅れてすいません…初めての2話構成です
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