闇の世界への反逆心   作:魚川

11 / 22
決着は闇の底

「俺は…手札からクリスタを召喚し、ターンエンド…そして……」

【キラの持っているカードが異様な輝きを放つ】

「うおっ…な、なんか…眩しすぎねえ?」

「……まさか…そんなはずない、だって、あのカードは……」

「んあ?影又?どうした?なんか冷や汗すごいけど…」

 

あれが存在するなら…アイツが出てくるってことに……そんなことになったら、みんなが…!

 

「第三の紋章……断罪スル雷面ノ裁キ!!!」

「3つ目!?2つだけじゃなかったのか!?」

「ほお、なかなか楽しめ……ん?」

【強そうな反応に興味を示しそうなアルブサールだったが、その浮き足立った表情は一変することとなる】

「能力により…お前のバトルゾーンにあるクリーチャー2体をシールドに磔にする!!標的は…グスタスクとアラン・クレマンだ!!」

「ぐあああ!!」「ぬおお?!」

 

「ぐ、グスタスク!?おい!!しっかりしろ!!」

「グスタフ…様…!申し訳…ありません…!」

「ぐうっ…こんな…一切の身動きが取れない…!」

「ど、どうなってんだよこれ!こんな状態見たことねえぞ!??」

「紋章が…紋章が…みっつ……揃ってしまった…」

 

「どうだ見たか?!これが俺の正義だ!お前のような悪に力は1%たりとも届かない!完全な煌めきだ!!」

「貴様……!!」

【先程とは真逆に、憎悪に燃えた瞳でキラを睨みつけるグスタフ…そんな二人のピリついた感覚は、ある音にかき消される】

キュイイイイン…キュイイイイン……

「…ん?」「なんだ……?」

【キラとグスタフは、音に困惑していた。しかし、影又にはわかっていた、これから起きることが】

 

 

「うおおろろろろろろ……」

「大丈夫…?」

「さっきからずっとそんな調子じゃないっすか?と言うか、恐ろしいクリーチャーって…」

「……このムカムカ、いつもの真のデュエルの方から感じます…なんだか、すごいことが行われているような…」

「真のデュエル…?だれかが戦ってるのか?」

「うーん…キラかな、影又かな…でも気になる、せっかくだし行ってみようよ!」

「そうだな、そうすっか!」

「わかりました…あんがー!!」

【こうして2人と1匹も真のデュエルのフィールドに送られた】

 

 

「紋章が…共鳴している…?」

【3つの紋章が飛び上がり、光を放ち続け…そこから特大のレーザーが放たれて、サッヴァークDGを貫いた】

「なっ!?」

「自分でクリーチャーを攻撃した…!?」

「自爆…ってことか…?」

【影又は依然としてうずくまって頭を抱えていた】

 

「DG……?」

【キラが結晶に囚われたDGに触れようとした瞬間】

ピキンッ!!

「ぐおおおおおおあああああああ!!」

バキィン!!

ジャキキキキキン!

「……サッッ……ヴァアアアアク!!」

【光煌めくドラゴンが、誕生した】

 

「まさか…幻のドラゴン、これが、真の姿…?!」

「正義を、為す…悪を…裁き、滅ぼす…!!」

「えっ?!」

【謎の空間に包まれたかと思うと、サッヴァークが話しかけてきていた】

「私こそが正義、正義そのもの…!!全ては、正義の為に!!!」

 

「グアアアアアア!!!」

「嘘だろ…!?ほ、本物のドラゴンなのかよ!?」

「よもや…あのようなものが本当に…!」

 

 

【そんな最中、2人は真のデュエルのフィールドに辿り着いていた】

「おわわ…えっ!?キラ!??!」

「お、おいなんだあのいかついクリーチャー!?」

「間違いありません!伝説のドラゴンです!」

「マジっスか!?!」

「あれが…ドラゴン…って、あれ?あれって…」

「どうしたんですか、ジョー様」

「あのドラゴンに、俺の大事にしてた絵が…」

「ジョー様の絵が…?一体なぜ…」

「わ、わかんない…」

 

【2人の問答の途中、ボルツが気がつき思わず声を発した】

「どうなってんだよ、こいつは…」

「ボルツ?どうしたの?」

「……おい、ジョー…ありゃ、俺ちゃんの見間違いだよな…?」

「へ?」

「え…か、影又…?な、なんで影又のキラが真のデュエルで戦ってるの!?」

「わかんねえ…けど、こいつはマジでヤバそうな状況だぜ…!」

 

 

「おかしい…ドラゴンってのは絶滅したって資料に…」

「ただのドラゴンじゃない!!」

「!?」

「デュエルマスターのみに使うことが許された…究極のマスタードラゴンだ!!」

「あ、あいつも…マスターカードってことかよ…!?」

「ぐうう…(この体中に突き刺さるような不快な聖なる力…そしてあいつ自身の威圧感…!なんと言う化け物…だが、いくらドラゴンと言えども、我の力よりは劣っているはず、一太刀入れることさえできれば…!)」

 

「いくぞ…キラのドラゴン!煌龍サッヴァーク!能力発動!!」

「(来る!!だが、あいつ程度一撃で斬り伏せれば…)」

【そんな決意に満ちたアルブサール…の、真横をサッヴァークは飛び去った】

「クリーチャーを…驚嘆医ガイトウをシールドに磔にする!!」

「ぐあああ!」

「なっ……!」

「(無視した…我を…!?こいつ…こいつ…!)」

【アルブサールの口から怒りの声が出た】

「我を…我をコケにしたな!!」

【だがその怒声への返答は冷ややかなものだった

「コケにした?勘違いするな、見逃してやったんだ」

「な…」

「この言葉の意味…すぐに教えてやる!ターンエンドだ」

 

影又:ターン6

「ふざけおって…!影又!早くあいつを打ち取るぞ!!」

「………」

「影又?」

「もう…無理です…何度も何度も考えたけど、この状況から逆転することは……」

「っ…!!何を言っている!早くしろ!」

「……手札から、呪文「スーサイド・ギーロ」を発動…軍乗・アルブサールと煌龍サッヴァークを破壊…」

 

「我が軍が…こんなところで…終わってたまるものか!!うおおお!」

「消え去れ!伝説のドラゴン!!」

ズバァッ!

「(この音!感触!完全に切り裂い…て……)なっ……グス…タスク…!?」

「グスタフ…様…」

「な、何故だ…何故だ!我は確かに貴様を!!」

「磔にしたクリーチャーを身代わりにしたのさ…煌龍サッヴァークのもう一つの能力!このクリーチャーは場を離れる時、代わりに表向きのシールドを一枚墓地に送ることで、かわりに生き残る…絶対防御空間を展開するのさ!!」

「そんな…馬鹿な…ことが…」

「まだ気が付いてないのか?周りを見てみろよ!」

「!?」

【周りを見渡すと、周囲を囲んでいた壁には紋章のようなものが浮かび上がっている】

 

「これでわかったか?お前達はもう、正義の迷宮…ドラゴンラビリンスに!捕えられている!!!」

「ドラゴン…」「ラビリンス!?」

「サッヴァーク!そのクリーチャーにトドメをさせ!」

「ぐうっ!?」「サッヴァーク!!」

【声に気がつき、咄嗟に剣を構えて防御の体制をとった、しかし…】

ガギィン!!

 

「ああっ!!」「グスタフの剣が…折れた…!」

「グオオオオオ!!」

【サッヴァークの生み出した剣が、グスタフの体に大量に突き刺さり、トドメを刺した】

 

「あの状況から、完全に逆転しやがった…!」

「表向きのシールドは、キラ様のシールドだけでも3枚…一体、何度攻撃すればいいのかすら……」

「……ジョニー!力を貸して!!」

【ジョーはメラビートになったジョニーを呼び出す】

「ジョー様!?な、何を!?」

「影又を助けるんだよ!このままじゃ死んじゃう!!」

「……だけどよ、ジョー…」

「影又は俺の友達だ!!キラと影又が…友達同士が殺し合うなんて俺嫌だよ!!」

「っ……そりゃそうだよな…わかった、俺ちゃんも力を貸す!罰怒ブランド頼む!」

 

「……」

「もう終わりのようだな、影又…ならここから…その目に刻み付けろ!!」

「キンキラキンの正義と、煌龍サッヴァークの力をな!」

「お前はもう、ドラゴンラビリンスから抜け出せない!」

 

「見せてやるぜ…ドラゴンであり、正義の神でもある…煌龍サッヴァーク!」

「悪を裁く!正義の裁判官!!」

「爆発的に!バラバラに!!貴様を!サッヴァーーーーーーク!!」

「ドラゴン!!ダブルブレイカーーー!!」

 

【サッヴァークが飛び上がり、大量の剣でシールドをブレイクする】

「ぐああっ!!」

【避ける事すらままならずに、モロに割れたシールドを喰らった】

「か、影又ぁ……!」

「さらに!これこそが煌龍サッヴァークの真の正義!」

「まだ…あると言うのか……」

【シールドから解放されたガイトウとアラン・クレマンも限界の様子だ】

【サッヴァークが2本の剣を上に投げると、それがカードとなりシールドに表向きに張り付いた】

「破壊したシールドの分、俺に表向きのシールドが増える…そしてこれでお前のシールドは0枚になった!」

 

「くっ…ううう……」

「これで終わりだ…悪よ消え去れ!!クリスタで…キンキラ、ダイレクトアタック!!」

【クリスタが影又に攻撃しようとしたその時】

ズキューーン!

「え…?」「なっ!?」

チュドン!

【弾丸がクリスタを貫いて、爆発した】

 

「クリスタが…今の弾丸…まさか…!」

ヒュウウウ…

【目線の先には風が吹き、ジョニーが佇んでいた】

 

「影又!影又しっかりしてよ!ねぇ!!」

「じょ、ジョー…なんでここに…」

「そんな事いいから!!立てる?大丈夫!?」

「う、うん…立てる…」

「ジョー!そいつから離れるんだ!」

「いやだ!!!」

「えっ…」

「キラ…おかしいよお前!なんで影又と戦ってるの!?影又が何かしたの!?」

「そ、それは…影又は闇文明のマスター候補だ、そして闇文明は他の文明への侵略行為が…」

「影又はそんなことしてない!!影又は…そんなやつじゃない!!」

「ジョー……」

「くっ……(確かに…言われてみれば、ここまで怒りを燃やす理由は、なかったはず…なのに俺はなんで…?あの声を聞いてから、憎悪と怒りが湧き上がってきて…それで…)」

 

「イヤッハーー!!」

「?!」

「罰怒ブランド!間に合ったんだね!」

「あったりまえだろ!俺ちゃんとボルツだぜ!!っと…悪いな!手加減できねえから、トップスピードで連れてくからな、お前ら!!しっかり捕まっとけ!!」

「罰怒ブランド!こっちだ!」

「よっしゃ!うおおおおらああああ!」

【影又達は罰怒ブランドに抱えられながら、真のデュエルのフィールドを脱出したのだった】

「俺は…俺は…何てことをしてしまったんだ……」

 

 

『一方の影又は、ボルツやジョーの助力で闇文明にやって来た!』

 

「大丈夫か?お前?」

「は、はい…ありがとう、2人とも…それと、ごめん…」

「…ううん!全然平気だよ!これくらいどおってことないからさ!」

「だとよ、お前もあんまり気を張りすぎないでいいだろ」

「………ありがとう」

「えっと……闇文明まで送ろっか?!バイナラドアー!」

「いや、大丈夫…自分で帰れるよ!

「あ、そ、そっか!了解!」

「うん…またね、ジョー…」

【そう言って、ゲートを開いて戻って行った】

 

「……うん!またね!!!」

「行ったか…ジョー、どうすんだ?」

「俺も…一回帰るよ、ありがとねボルツ!」

「気にすんな、ダチの為だ」

「うん!じゃあねー!」

「……ボッさん…あいつ、ほんとに助けて良かったんすかね…?」

「…わからねえが、今の俺ちゃんは…ジョーを信じると決めた!マジでBADにな!」

「へへ…そう言うことなら、オイラはボッさんについてくっす!」

「おうよ!それじゃあ今日もまたあいつの説得に行かねえとな!」

 

 

【闇文明、不安定な影又はどうやら見たことのない場所にゲートを繋げてしまったようだ】

 

…どこだろ、ここ……アルブサール様とかガイトウは、カードになってもらえてるから楽だけど…俺の体が1番重いや…ああ…どうしよう……

 

「あらぁ、あなたがグスタフの言ってた子?聞いてた話より随分おとなしそうねえ」

「……はい?」

「あらら?しかも肝心のグスタフがボロボロじゃない…せっかく家に来てあげようとしたのに、酷い話と思わない?」

「…あの、誰ですか?」

「ああ!ごめんなさい、自己紹介が遅れたわ!私はそうねぇ…ミザリィって、呼んでいいわよ?」

「……………ミザ…リィ…?」

「そうそう!いい子じゃない!」

「フェリックス…?」

「あら?苗字も知ってるの?グスタフ、ああ見えて私のこと話してくれてたのかしら〜♩」

「………ええええええええ!?!?あっ、きゅう…」

バタン

「あら、気絶しちゃったわ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。