【ゲートを通って闇文明に帰ってきた影又】
「ただいま〜、聞いてくれよガイトウ、学校でまたシャチョーたちがデュエマ仕掛けてきてさぁー」
シーン
「…あれ?ガイトウ?おーい!誰かガイトウの居場所しらな」
【そんな影又の足を何者かが掴んだ】
「うひっ?!」
「え…影又殿…今ガイトウ殿に近づいてはいけませぬ…」
「クレマン?!ど、どうしたんだよそんなボロボロになって!」
「今少し、立て込んでおりまして…ううっ!」
「そんなケガすることあんまねぇだろ!とりあえずなんか応急処置だけでも…」ヒュンッ!
【影又の頬を何かがかすった】
「っ……?!」
「……」
【恐ろしい雰囲気を放つ何者かが、影又たちを見下ろしていた】
あの姿…見覚えがある!こっちじゃなくて、あっちの世界で!!
「オブザ…08号…!」
「なんだ、お前も俺のことを知っているのか」
「ま、まあ何かと…」
オブザ08号といえば、ツインパクトのSRカード!そんなヤツがなんでこんなところにいるんだ?!
「なぜ俺がこんなところに…って顔だな」
「あ、はい」
「…お前は「ドラゴンギルド」と言うのを知っているか?」
「え?ああ…龍の骨を被ったら、自分も強くなれると信じてる団体みたいな…」
「まあ概ねそれでいい…お前のところのガイトウが、その力を扱いたいとか言い出したんでな…俺が直々に出向いてやった」
「え!?そうなの?!」
あいつがドラゴンギルド…?あんまし似合ってねーっていうか、そんな素振り見せてたっけ?
「…って!じゃあなんでクレマンはボコボコにされてんだよ!」
「クレマン…?ああ、そこで伸びてるお前の部下のことか……これを見てみろ」
【そういうと一枚のカードを投げ渡す】
「ん…?なっ?!こ、これは!」
「あるときは呪文、あるときはクリーチャーとして利用することができるスペシャルなカード…俺はその力を持っている。そしてそいつもその力を欲しがっていたんで、手ほどきしてやろうと思ったらこのザマだ」
「クレマン、お前なんで…」
「健気な部下じゃないか、お前の役に立ちたいとかなんとか言っていたぞ?まあ、こんなところで終わられたら世話ないがな!」
つまりこいつは、クレマンの奴らに過激めな訓練をつけてたってことか…訓練にしちゃ傷つきすぎな気がするけど、それでも…クレマンのやつ、そんなこと思ってくれてたのか…責任とか、感じてたのかな…
「はあ…はあ…そういうことなのです、影又殿」
「うお!もう立って大丈夫なのか?」
「はい、そして見ていてください、私がツインパクトの力を手に入れるところを!」
「お前…」
止めた方がいいのかもしれねえ、ツインパクトなんて手に入る確証のないものだし…それでも俺は…こいつを信じる!
「ああ、見せてくれ!」
「オブザ殿、続きをお願い致します!」
「いいぜ、終わらせてやる」
【2人が見合い、緊張感のある空気が流れる】
「……」ゴクリ
「はあああ!!」「うおおおお!!」
すごい雰囲気だ!ついに二人が激突…ん?
「こちらの商品のアピールポイントはなんといってもその利便性!戦っている最中も傷がつかない高性能!これを手に入れて同僚との差をアピールいたしましょう!!」
「その程度か?!そんなものじゃ全然欲しくならないぞ!!」
【クレマンはオブザのミサイルを回避しながら商品PRを行っている】
「…ちょ、あの、いい?」
「ん?」「どうかしましたか?」
「…何してんの、お前ら」
「ツインパクト、それはすなわち2つの異なる力を極めることで扱えるようになる…」
「すなわち、戦闘しながら戦っている相手に対して商品を買わせたいと思わせられれば、2つの力を極めていると言えるわけだ!」
「…そっすか」
「理解してもらえましたか…それでは続きを!」
「俺の財布の紐は硬いぞ!覚悟するんだな!!」
ああ、そういえばデュエル・マスターズでしたね、ここ…そりゃこんなトンチキ特訓するわな…
『かくして2人の全力の特訓は一時間を過ぎていった!!!』
「はあ…はあ…」
「ぜぇ…ぜぇ…」
「これで…最後です…!」
「こちらも、限界ギリギリだ…うおおおお!!」
【最後と言わんばかりに全力の攻撃を放つオブザ、しかしクレマンはすべての攻撃を回避して懐に潜り込み…!】
「…今まで紹介した全商品を収納できるケースを、今注文していただいたお客様限定でおつけいたします!!」
「ふっ…買った!!」
「勝者!アラン・クレマンーー!!」
「うおおおおおおお!!!」
「…我々は一体何を見せられていたんだ?」
「いいじゃない、面白かったわよ?」
【いつの間にか観戦していた2人だった】
「クレマン、これでお前は商品を買わせたいと思わせる力を極めたということになるな」
「はい!協力してくれたこと、感謝する!」
「気にするな。それに、まだ終わってはないない」
「へ?」
「最終試練だ…俺とデュエマして、力をも極めていると証明してもらう、全力でかかってくるんだな」
「なるほど…ならば、影又殿!」
「はいよ、これだろ?」
【クレマンにデッキを渡す】
「これをこうしてこうやって…よし、準備はできた、勝負!」
「言っておくが、ここからも情け容赦は一切しないからな!」
「「デュエマ!スタート!」」
『こうして始まったオブザvsクレマンのデュエマ!果たしてクレマンは、ツインパクトの力を手にすることができるのか?!』
アラン・クレマン:私と皆様の信頼関係!
オブザ08号:
オブザ08号:ターン3
「ドロー、マナチャージ……よし、それでは今こそお前たちに見せてやる…俺のツインパクトをな!」
「出るか…」
「実は見るの初めてなのよね〜♩」
「ツインパクト呪文!
「能力により山札の上から3枚を墓地に置き、一枚手札に戻す!これこそが終焉の始まりだ!」
「あら…意外と地味かしら?」
「いや…あの呪文は文字通り「始まり」ここからどんどん繋げているための準備運動みたいなものです」
「その通りだ、ターンエンド」
アラン・クレマン:ターン4
「骨適医ホルモンを召喚し、ターンエンド!」
『ここからしばらく一進一退の攻防が続き…オブザ08号はグサリやジャリなどを展開、クレマンはマナを貯めつつ手札を破壊する!』
オブザ08号:シールド4
アラン・クレマン:シールド3
オブザ08号:ターン6
「ではそろそろ、終焉へ進めるとするか!」
「終焉…それは、闇文明の目指す新たな世界の名!」
「終焉!それこそが全ての文明の絶望であり希望!!」
「終焉!!これこそが、俺の最高の結末だ!!!」
【片手でカードを掴みとる】
「さあ、行くぞ…ツインパクト呪文!
「効果により墓地からコスト7以下のクリーチャーをバトルゾーンに…さあ出よ!俺と同じ一桁の凶鬼!凶鬼07号 ジャバランガ!!」
「もう一体!?マジかよ!?」
「こいつはクリーチャーが破壊された時、それよりコストの1大きいクリーチャーをバトルゾーンに出せる!」
「くっ…強力な能力だ…(しかし、破壊さえしなければこちらのもの…)」
「無論!この能力は今すぐ発動させてもらうがな!」
「なっ!?」
「クリーチャーを4体タップして呪文!
「出したばかりのクリーチャーを…?!」
「ジャバランガ自身の能力により、墓地から8コストの龍装医ルギヌスを出す!そしてこいつ能力によりジャバランガを蘇生!」
「強力なクリーチャーが…こんなにあっさり…!?」
「嘘だろ…」
…正直舐めてた、オブザ08号滅茶苦茶強えじゃねえか…!クレマン…お前、本当に勝てるのか…?
アラン・クレマン:ターン7
「さすがの強さ…だが私とて、負けるわけには行かない!影又殿に、もう二度とあんな顔はさせない!!」
「クレマン…」
「バギンを召喚し、その上にミザリィ殿をNEO進化させる!」
「あら?私の出番?」
「ここはお力を貸していただく!」
「ふふっ…いいわ、やっちゃいましょ♪」
「では、ミザリィ殿でグサリに攻撃する時、墓地を2枚増やしてガシャゴズラをバトルゾーンに!能力発動!」
「来たれ!我が子らよ!」
「瓶炎医レバー、凶鬼65号カベドン、リブをバトルゾーンに!」
「なるほど、防御を固める気か…」
「しかも全員がガシャゴズラの能力でスレイヤーを持ってる!攻撃したクリーチャーは破壊されるわけだ!」
「けれど、ジャバランガ君の能力に利用されちゃうんじゃないかしら?」
「それでも、このターンをしのぎきりたいというわけであろう…なにか策があるんだろうな」
「なかなか面白いことを考えているみたいだな…さて、どうなるか…兎に角、ジャバランガの能力発動!グサリよりコストの1大きいヘモグロをバトルゾーンに出して手札を捨てさせる」
「ターンエンド!」
オブザ08号:ターン7
「では…一斉攻撃だ!へモグロでシールドブレイク!」
「レバーでブロック!」
「ジャバランガの能力で夜の集器医ランプ召喚!全員のパワーをマイナス!そしてそのままバギンでレバーを攻撃!」
「ぐっ…だがスレイヤー能力は消えていないぞ!」
「ならば墓地よりヘモグロをバトルゾーンに出そうか…そしてルギヌスでシールドをWブレイク!!」
「それだけはさせん!カベドンでブロックし、スレイヤーで破壊!」
「ならば再びジャバランガの能力で…俺、オブザ08号をバトルゾーンに!能力でミザリィのパワーを墓地のカード分マイナスして破壊!」
「きゃっ!あらら、やられちゃったわ」
「すまぬミザリィ殿…だが、勝利は掴んでみせるぞ!」
「ジャバランガ、ダブルブレイクだ」
「それもブロックさせていただく!」
「先程と同じように、ルギヌスを出し、能力でジャバランガを出させてもらう…ターエンド!お前の窮地の凌ぎ方も、そう何度も使えるものでもないだろう…さあ、どう突破する?」
実際問題どうする気なんだ…?あのデッキにはアルブサール様が入ってるから、打点には困んねえだろうけど…万が一トリガーで返されようものなら一巻の終わりだぜ…?しかもミザリィはまだいいものの、それ以外の強そうなクリーチャーもいねえし…
アラン・クレマン:ターン8
「ならば…今こそ見せよう!私の力をな!!」
「私の力…ビジネス!今や私は、それに手段は選ばん!」
「我らの前に立ち塞がる障害ならば!我が露払いして見せよう!」
「さあ…この世の全てよ!我らが前に、跪け!ドロー!!」
「あれは…まさか…!」
「そのまさか!これぞ私の、ツインパクトだ!ツインパクト呪文!
「能力により、私は自分の墓地を好きな順番で山札の下に!」
【ミザリィを一番上に置きながら、山札の下に戻す】
「何!?」
「そして山札に戻したカードの枚数分、カードを墓地に置く!」
「墓地に強力なカードが揃った…なるほど、これが狙いか…」
「さらに、この呪文の力はそれだけじゃない!このターン中、相手は私の墓地のカードの枚数よりコストの小さい呪文またはクリーチャーを実行することはできない!」
「な、なな!何だと?!」
「あら…それは流石にすごいわね」
「クレマン、お前…」
すげー!助かる!正直スッゲー助かる!!
「さあ、今こそ出番!頼むぞグスタフ殿!マスターバーストブーストによりバトルゾーンに!そしてクリーチャーを一気に展開だ!」
「ふっ…なかなかいい力を手に入れたな、クレマン!」
「当然です!そして…貴方のおかげでもある…美しく散らせて見せましょう!シールドブレイク!」
シールドチェック× ◯ × ◯
「スーパーシールドトリガーが2枚…しかし、お前の墓地のカードのコストよりも低いか…!」
「そのまま、ダイレクトアタック!!」
「ふふふ…いいぞ…良すぎるぞーー!!」
「ご来店、ありがとうございました」
「ふう…完全にモノにして見せたな、クレマン」
「先ほどの言った通り…貴方のおかげだ」
「俺は特訓に付き合うという名目で暴れただけだ…まぁ、また何か機会があれば会うだろうな」
「ついてきては、くれないか…?」
「…俺が望むのは世界の終焉!お前たちとは目指す未来が違うんだ…だが、やはり思った通り…お前たちは面白かった…」
「何かあれば、力を貸してやろう…だが、それまでは…さよならだ!」
「そうか………了解した!貴方のモットーがそれならば、私も尊重しよう!」
「ああ、それじゃあ…またな」
「世界のどこかでまた出会おう!オブザ殿ーー!!」
「闇文明どうしの絆…感動的ね…およよ…」
「わかりやすい演技泣きをするな…はあ、あの特訓との差で風邪をひきそうだ…」
「その概念あるんですね…はは…」
「はあ…はあ…完成する…完成するぞ…!ドラゴンの力…そして驚鬼の力…その力を集結した…最高の武器が!!俺様は!天!才!だああああああ!!」
「やかましいぞお前…集中しろ…」
「ふあはははは!お前も喜べ!ははああはあ!!」
「はあ…まあ、こいつの完成度は認められるな…これさえあれば、光文明にだって負けはせん…!」
豪商人クレマン
コスト:6
パワー:5000
能力
Wブレイカー
攻撃する時、クリーチャー一体破壊する
商賣家の一億品《カーマショル・ビリオニル》
コスト:15
能力:
シンパシー:墓地の闇文明のクリーチャー
墓地のカードを好きな順番で山札の一番下に置く、そして置いたカードの枚数、山札の上から墓地に置く
次の自分のターン開始時まで、相手は呪文を唱えたプレイヤーの墓地にある種族「マフィ・ギャング」を持つクリーチャーの枚数以下の呪文を唱えられない